私は普段,たいした料理をしません.そのうえ,下戸です.
そんな私が,見目よく美味しいカクテルレシピを考えるなんて
無謀もいいところです.
では,ツイスパソーダを使って私にできることはなにか.
キーワードは三つと考えました.
まずは果物や比重(重さ)をつかって,彩りを考えました.
この愉しみは「オリジナルならでは」のものですよね.
つぎに,すこし風変わりで,市販されそうにないものに注目しました.
つまり,
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果汁 100%
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ホット
の炭酸です.酸味をおさえるためか,市販の炭酸飲料は
大量の砂糖を使います.おのずと果汁 100% のものは限られてきます.
また,ホットにすると炭酸が溶けにくく,これも市販されません.
最後に,ノンアルコールでできることを考えました.
ツイスパソーダはお子様こそ楽しめるはず.
そうして考えたレシピが,
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アセロラジュース + グレープフルーツ
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グレープフルーツジュース + 苺ソース
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ホット・コーラ
です.炭酸は,公式サイトの動画通りに入れました.
では,一つずつ作ってみましょう.
透明なジュースに浮かぶアワと果肉の共演,
セパレートドリンクとよばれる二層に分かれた色,
そして,二つの酸味の調和をめざしました.
セパレートドリンクをつくるには,
下層のドリンクにガムシロップをくわえて比重を重くし,
上層のドリンクに炭酸ジュースを選ぶというのが ひとつの定石 のようです.
材料
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アセロラジュース
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グレープフルーツ
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ガムシロップ
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氷
作り方
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グレープフルーツ果汁をグラスに入れ,ガムシロップを適量くわえる
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グレープフルーツ果肉と氷を入れる
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アセロラジュースを炭酸化する
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氷のうえからアセロラジュースを注いで,できあがり
見た目は期待通り.味も悪くないのですが,
アセロラとグレープフルーツというやや癖のある酸味同士が
喧嘩した感もあります.くわえて,炭酸(二酸化炭素)そのものにも
酸味があることが 有名な論文 で報告されています.
グレープフルーツのかわりに甘い果物を使うべきかも.
所要時間は 7 分で,
グレープフルーツの取り扱いに時間がかかりました.
先と同じく,
セパレートドリンクの下層(苺ソース)にガムシロップを使います.
ただし,苺ソースはもともと比重が重く,
ガムシロップは甘みをたす目的で使っています.
材料
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グレープフルーツジュース
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苺ソース(またはピューレやジャム)
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ガムシロップ
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氷
作り方
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苺ソースをグラスに入れ,ガムシロップを適量くわえて混ぜる
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氷を入れる
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グレープフルーツジュースを炭酸化する
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氷のうえからグレープフルーツジュースを注いで,できあがり
これは美味しかった!
ウキウキして,トロピカルなヤモリをはりつかせて楽しみました.
グレープフルーツの酸味と苺の甘みの調和といい,
ホットカラーの色合いといい,喫茶店のメニューにあっても驚きません.
炭酸をなめていました.すみません.
所要時間はたった 4 分.
ホット・コーラ自体は,実は 新しいアイデアではない ようです.
いかに炭酸を抜けないように温めるかが課題で,
その一つの答えは電子レンジにあるとのこと.
別のゆき方として,
温めた後に,あらためて炭酸を加えてみてはどうでしょう.
材料
- コーラ
作り方
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電子レンジ(500 W,60 Hz)で,コップに入れたコーラを 40 秒間加熱
※ 炭酸メーカーは冷たいドリンクを想定しているため,加熱しすぎない
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手順 1 をくり返し,温かいコーラを合わせて 720 ml 作る
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炭酸をくわえて,できあがり
手順 2 の段階では,炭酸はのこっているものの,
味は「真夏に日向で温めたコーラ」そのもの.
手順 3 で炭酸を加えると,レモンのような酸味が加わり,別の飲み物になります.
炭酸の気泡が細かくなって,舌への刺激が増した気もします.
私は嫌いでないですが,好みは分かれるかもしれません.
ほかに足す材料をうまく選べば,化けるかも.
所要時間は 4 分.
何人かで集まって,わいわいドリンクをつくる.
子供ならジュースを,大人ならお酒でもいい.パーティーに華をそえたい.
そんな場面に格好のツールと感じました,
ここまで,炭酸化にほとんど触れていないことからも分かるように,
炭酸を入れる作業はとにかく簡単です.実をいうと,
説明書を何度も読んだうえでトライしたのですが,
ノズル(フタ)をしめると同時に炭酸が入り,呆気にとられました.
これなら,ドリンク作りに集中できますし,
お店で頂くような凝ったドリンクも気軽に作れます.
説明書やレシピも十分で,内容物のリストに不満はありません.
とくにレシピは,オリジナルカクテルが豊富でワクワクします.
欠点をあえて挙げるとすれば,二つが思いあたります.
ひとつは,炭酸の分量調節の問題です.
一度の炭酸化で,たくさんの炭酸ドリンク(ジュースなら 720 ml 以下)が
できあがるわけですが,同時に必ずカートリッジ一本が空になります.
ひとりで飲むには多いですし,酸味や糖分,アルコール度数によって
美味しいと感じる炭酸の分量が違うことも考えると,ユーザーが
炭酸の量を自由に調節できればなお良いですね(※).
もうひとつは,炭酸をいれるノズルの問題です.
炭酸を入れた後,ノズルを机にねかせるのに抵抗があります(机が汚れる).
ボトル付属のキャップをノズル立て兼用にするなど,
ひと工夫あると良いかもしれません.
総じて,単機能が洗練された良い製品と考えます.
株式会社 グリーンハウス 様と zigsow 様,そして
私のレビューに目を通してくださった全ての方に
心より御礼申し上げます.
最後に,これを書いている時点で新しい宿題を zigsow 様から頂きましたので,
また後日,追記したいと思います.
※ 現状でも,
強めの炭酸にするには,一度に炭酸化するジュースの量を減らせばいいし,
弱めの炭酸にするには,できた炭酸を後から薄めればいいのですが,
炭酸ドリンクが沢山できて,カートリッジ一本が空になる点は同じです.
いまのカートリッジの構造上,仕方ありません.
何人か集まって楽しむか,炭酸キーパーを購入するとよいと思います.
めぐりさん
2012/09/23
オセロットさん
2012/09/23
つかう度にカートリッジが一つ空になるのは
少しもったいない気がしますが,文句なしに
楽しめるツールであることは間違いありません.
> 楽しそうな様子が伝わってきてよきレビュー
ありがとうございます.なによりでした.
atsuo@tokyoさん
2012/09/23
1カートリッジで必ず 720ml or 950mlの成果物が出来ちゃうのが難点ですよね。
密封して取っておけるといっても、作ったその場で飲めるのが醍醐味ですし。
家では家族みんながいる時に作成し、その場で飲み切るように利用しています(^^
オセロットさん
2012/09/24
ありがとうございます.
手間はまったくかからないのですが,
一度にたくさんの炭酸ドリンクができて,
同時にカートリッジが空になるので,別の意味で
構えてしまいますよね.
やはり(すくなくとも現時点では)
何人かで楽しむ物だと思います.
Manyaさん
2012/09/28
炭酸化する量の調整が出来ないのはカートリッジシステムの欠点ですね。
やはり、人が集まるときがその本領を発揮できますね。
目の前で炭酸化するのはそれだけで目を楽しませますし^^
グレープフルーツジュース + 苺ソースがおいしそうです!
我が家でも試してみます^^
オセロットさん
2012/09/28
ありがとうございます ^^
> カートリッジシステムの欠点ですね
これはもう,仕方ないですよね.
簡単な解決法はないと思います.
> 目の前で炭酸化するのはそれだけで目を楽しませますし^^
そうですよね.そもそも
ドリンクを作るということが日ごろ無いので,
とても楽しめました.
> グレープフルーツジュース + 苺ソースがおいしそうです!
ありがとうございます.
もちろん,Manya さんのレシピほどではありませんので,
がっかりなさらないでください(笑)
TABUTABUさん
2012/10/30
オセロットさん
2012/10/30
ありがとうございます.
今回はコーラをつかいましたが,
炭酸飲料でない甘いドリンクなら,もっと美味しいかもしれません.
はやく追記しないと・・・.