漫画を描く環境というのをなんとなく想像してみると、

むさ苦しい古めのアパートの一室で、

数人のアシスタント或いは漫画仲間と、

安い自炊をしながら、狭苦しい環境で描くとかいう、

いつの時代のステレオタイプか分からないイメージ。

が、今の時代、デジタル作画であれば環境は全く別で、

実際は普通のパソコン作業となんの違いも無く、

『全く環境を選ばない』というのが漫画作画です。

言ってしまえば最近流行のノマドであり、

スタバなんかで作業しているお洒落()なマカーに混ざって漫画を描くことだって出来ます。

それもスマートに、パソコンとペンタブだけで。

intuos5 medium は15.6インチ用のPCケースに入りますので、(※

U310と一緒に入れてしまえば、一つの鞄にまとめで持ち歩くことも出来ます。

U310のultra bookならではの薄さと、intuos5の薄さのおかげです。

私はintuos5を無線化しているので、持ち歩くものはかなり少なくて済みます。

※: 物によるので、購入前に寸法の確認は必用です。

勿論、家の外に持ち歩く事が簡単なだけではなく、

家の中でも楽にポジションを変えながら絵を描くことが出来るのは素晴らしいです。

リビングで寝転がるのも良いですし、

ソファーだとか、ベッドの上にだって作業環境を持ち運べます。

そんなこんなで、私は結局、最近殆ど家にいなかったため、

外で持ち歩きながら作業を進めてみました。

ただ、鞄を含めて2.6kgとなってしまい、例えば

『気分転換に喫茶店で作業をしに行く』といった、

漫画自体が目的の移動であれば苦にはならない重さではあるのですが、

普通の生活で、ついでに持って歩くにはちょっと厳しい重さとなってしまいます。

作業の間にちょっと時間が空きそうだからという理由で数度持ち歩いてみましたが、

長時間の携帯には向かないように思います。

U310単体では問題無く持ち運べるので、

intuos5の1kgほどの重量が効いている様です。

さて、実際に絵を描く作業をして感じたのは、

『U310の画面の小ささ』です。

アナログであれば何処までも自由に描くことが出来るのですが、

デジタルの場合、ピクセルに束縛され、画面解像度に束縛され、

画面の大きさや回転はかなり重要な要素となります。

[U310]

[デスクトップ]

普段から27インチや15.6インチに慣れており、

フルHD以下の環境はかなり久しぶりに触っていた事もあり、

どうしても画面の狭さに息苦しさを感じてしまいました。

デスクトップと比較すると、

相当な解像度の差を実感します。

例えば家で作業するときだけでも外付けディスプレイを使用したり、

小さめで軽いUSBにツールだけでも移動したり、

そんな工夫が必要だと思います。

考えて見ると、漫画のページはポートレイトですから、

どうしても画面の大きさを生かす事ができません。

外付けであれば縦回転することでかなり作業効率は上がるでしょうが、

ノートPCはどうしてもそういう事が出来ません。

[デスクトップ 縦位置]

コミスタは商品に1つのみライセンスが発行されるため、

値段を考えると、ラップトップにもデスクトップにも入れるというのは、

(漫画のプロでも無い限り)現実的ではありません。

既に大きめのディスプレイがついたデスクトップを持っていると言うのであれば、

ultrabookにライセンスを入れて、

家では大きなディスプレイと繋いで使用すると言うのが良さそうです。

ただし、U310含め、基本的にラップトップの外部出力はHDMI(or以下)なため、

フルHD以上のディスプレイを生かし切ることが出来ないのが残念です。

U310は絵を描くには少し解像度が足りないと感じられました。

さて、実際の漫画ですが、短編を思いつく儘に数点描いて見ることにしました。

まだ未完成ですが、DIGアワードのサイトに投稿してみることに。

登録は非常に簡単で、全く難しい部分がないので割愛しますが、

1分程で終わりました。

自分の書斎が与えられるので、そこから人の漫画の閲覧や、

自身の漫画の投稿も可能となっています。

会員登録のあとは、ここからスタートです。

ここから先は、至極簡単に漫画を投稿することができます。

タイトルやプロフィール、作品紹介などを載せながら、

1ページ毎に3MB以内の画像ファイルを載せていくだけです。

で、一応の完成をみせたのがこちらになります。

こんな感じの物を、まだ数ページですが、

話だけは完結させて、短編の一章として公開しました。

カナブンの話です。

あまり深い意味はありません。

昔別のサイトに投稿した『テセウスの沼男』という話の延長です。

あまり考えずに読んでみてください。

DIGアワードへの投稿は、

クリエイティブアワードの投稿期間が続く限り、

ちょこちょこと加筆していくつもりです。

その時にはこちらも追加更新するつもりですので、

こんな遅れた更新となってしまいましたが、

もうしばらく付き合って頂ければと思います。

本レビューの投稿が遅れてしまい、誠に申し訳御座いません。