この度I-O DATA様のUSB3.0/2.0対応グラフィックアダプターのプレミアムレビューの選出をいただきました。ありがとうございます。
仕事柄、A3フルサイズのCADで原稿を起こす必要がありI-O DATAの27インチ液晶モニターを使用しているのですが、実はコレでもA3フルサイズ+ツールウィンドウを開くと狭くてマルチモニターを考えていました。
しかしながら会社所有のPCのため個人でグラフィックボードなどを勝手に拡張するわけにもいかず、USB対応のグラフィックアダプタは手ごろな価格帯で購入できる唯一の機器だったので今回はかなりありがたいテストレビューになりそうです。
また、出先や出張などで設置されている液晶テレビのHDMI端子を使ったプレゼンなどに、同シリーズのUSB-RGB3/Hの購入も考えていたので色々試してみたいと思います。
●今回テストするPCとモニタ。
仕事で使っているLenovoのデスクトップミニPC「Lenovo H320」(Intel Core i5-650/3.2GHz)を使います。
個人の持ち物ではないので「もちもの」登録はしていません。(^^;
モニタは古い15インチでIBMのT56A(9493-AG1)というものを再利用します。
この液晶モニタの特徴はピポッド機能があり、縦画面に出来るのです。
果たしてこの縦画面にしたときにもきちんと表示できるのか?と言うところがポイントになります。もっとも最近はOSレベルで回転機能がありますから問題ないかもしれませんが・・・。
●まずは製品と中身の確認。
本体、はじめにお読みください(1枚)、使用ガイド(1枚)、サポートソフトCD-ROM、USBケーブル、DVI-RGB変換コネクタ。これが入っていることを確認します。
●デバイスドライバのインストールから。
注意しなければならないことは「先にハードを接続してはいけない!」ということです。
製品に同梱されている「使用ガイド」にもありますが
1)まず「デバイスドライバのインストール」を行い
2)次に「ハードウェアを接続する」としなければなりません。
間違えて先につないでしまった場合は「使用ガイド」の裏側に記載されている「困ったときには」の2番目の項目を確認してドライバのインストールをしましょう。
ではCD-ROMからインストールします。
CD-ROMを立ち上げるとメインメニューになるので「左」のデバイスドライバ」をクリックします。(写真)
すると英文の同意書が出てくるので、「同意する」をクリック。(写真)
(日本語の説明は中盤から記載されています。)
クリックするといくつかソフトをインストールしているウィンドウが出ては消えを繰りかえしメインメニュー画面に戻ります。
どうやらこれでインストールは終わっている模様です。
(インストール完了の確認は欲しいところですね)
インストールが出来ているかを確認する場合はもう一度「USB-RGBシリーズドライバ」をクリックしてみます。
ここをクリックして「ソフトウェアは最新です」と出ていればデバイスドライバはインストール済みということの様です。
●本体をPCにつなぐ。
デバイスドライバのインストールが終わったらUSB-RGB本体をつなげましょう。
ケーブルはそれぞれ挿し間違いできなくなっていますので問題ないでしょう。
本体にUSBケーブルとDVI-RGB変換コネクタを取り付けたら、PCとディスプレイケーブルにそれぞれ接続します。
今回はマルチモニターがアナログRGB入力しかないので、DVI-RGBコネクタをつなぎました。DVIの場合は変換コネクタは不要です。
RGBケーブルをアダプタに、USBケーブルをPC本体につなぐと自動でUSB-RGB3を認識し「デバイスを使用する準備ができました」となり拡張した15インチモニターに映像が表示されました。
次にモニターの位置設定をします。
ウチの場合は増設したモニターが左側になるので、設定画面でドラッグ&ドロップして(2)のモニタの位置を入れ替えます。これで設定を「適用」すれば写真のように実際に2画面での運用が可能になります。
●ここまで初心者向け(?)に長々書いてきましたが、特につまずくことなくインストールから導入までは10分ちょっとで出来ました。
あまっている液晶モニターを活用するには便利な周辺機器だと思います。
●さて、ここからが本題です。
私が用いた15インチのT56Aはピボット機能で縦画面表示が可能になります。
まあ、最近はOSやドライバレベルで画面の縦横を変更できるようになったのでモニタの種類を気にする必要は有りませんが、通常液晶モニターだとアームなどが必要になると思います。その点ではT56Aは標準で画面回転機能がついているので便利です。
今回はT56Aを縦画面にしてやることで原寸大のA4縦+A3横並び+αという広大な画面を活用できるようになります。
●それでは画面設定です。
T56Aを縦画面にしても、写真のようにブラウザ画面(Zigsow)表示は変換されません。
そこでコントロールパネルからデスクトップのカスタマイズ>ディスプレイ>画面の解像度」でディスプレイを「IBM T56A」にして向きを「縦」に設定してやります。
すると縦向きに表示されるようになります。
でもいちいちコントロールパネルから・・・・・・と言う作業は面倒ですね。
そこで、ツールバーの右のインジケーターに隠れている「I-O DATA USB-RGB3_D」のアイコンをクリックしましょう。(写真)
すると、コントロールパネルの画面解像度で変更出来る全ての項目がここだけで変更できます。
実はモニターの位置設定もこのアイコンから設定できるので環境が変わった際はここから変更すれば容易に環境設定が可能です。
●さて、それでは普段使用しているCADを立ち上げます。ついでに普段使っているフォトショップも起動させます。
普段だと作図ウィンドウの上に入力ウィンドウや形状ウィンドウが重なってしまい、図面全体や拡大した際にいちいち画面をスクロールさせたりして手間でした。
しかし、こまごましたウィンドウを二画面目に持ってくることで作図画面全体が何も邪魔されずに表示できる上に、バックグラウンドでフォトショップを起動させておきフォトショップのツールボックスもサブ画面にもってくることで、各ツールボックスをクリックするだけでCADとフォトショップの切り替えが出来、更に空いた部分にブラウザをフルスクリーンで表示させておくことでブラウザをクリックすればすぐにネットにもアクセスできるので快適極まりないです。
●ここまでは自分の仕事に特化した使い方でしたので、試しにUSB2.0でDVDをサブ画面に表示して視聴できるのかを試してみました。
結果から言うと残念。音声は出るものの画像は転送速度が間に合わない為なのか表示されません。メイン画面ではきちんと再生されサブ画面では映像が止まっているのでそういうことだと思います。きっとUSB3.0だときちんと再生されるのでしょう。これは追って試したいと思います。
●第二の目的でもあるHDMI変換してみる。
実は気になる製品でUSB-RGB3/HというUS経由でディスプレイ画像をHDMI出力できるという姉妹機器があるのですが、本当はこちらのほうが欲しかったりしました。
というのも出先でのプレゼンや出張先、あわよくば自宅でもHDMI接続できれば便利この上ない、と考えていたからです。
そこで今回、手持ちの変換機器の中からDVI-HDMI変換コネクタがあったので試してみました。
ノートPCにドライバを突っ込んで、接続してみました。すると・・・
がーん。
信号がありません、と来たもんです。
でも・・・
OSレベルでは認識されています。
もしかすると変換コネクタ側の仕様で映らないのか、USB-RGB3のほうで何か制限があるのか、この辺はもっと実験してみないとわかりませんが、なにやら楽しみが出てきました。
●ざっと触ってみた感想。
実は仕事でもプライベートでも「モニタ画面が大きければ2画面にする必要ってあまりないのかな?」と思っていましたが、実際に2画面にしてみたところメイン画面で作業をしつつサブ画面でブラウザで調べ物。これが思っていた以上に非常に快適で、もっとはやくしていればと感じました。
もっともグラフィックボードを拡張できる自作PCなどでは簡単にマルチモニター環境が作れますが、メーカー製PCやブック型PCのようにグラフックボードを容易に増設できないので、USB接続でマルチモニター環境が増設できるこの御手軽さと、コストもさほどかからない。
そしてなにより使っていないモニターを活用できて環境が快適になる。これはやって損はないでしょう。
もう一つ組み合わせられるならUSB3.0で動画などを見つつ・・・なんていう各画面フルスクリーンで作業が出来る面白い環境が手軽に作れるのでいいと思いました。
唯一個人的残念に思ったのは、デバイスドライバはCD-ROMからではなく、USBケーブルを挿すとUSB-RGB3本体インストールされるように出来るような仕組みがあればより光学ドライブの無いモバイルノートなどでも便利に汎用性も高くなると思います。
もうちょっと時間を取りつつ、色々実験してみようと思います。
9月7日追記
他の方のレビューを見ると、DVIからHDMI変換してHDMIで映っているレビューがありました。
これは何か悔しいので、2つほどアダプタを買ってきました。
これらのうち、前回実験したのはpciの変換アダプタ。秋葉原で300円で購入したものです。
今回sanwaサプライの変換アダプタとエレコムの変換ケーブルを使って試したいと思います。
sanwaサプライの変換コネクタで映りました。
変換ケーブルでもきちんと動作しました。映りは変換ケーブルのほうがわずかながら綺麗な気がしました。
不思議なことに、この前実験で映らなかったpciの変換コネクタもきちんと映りました。
実験で使ったノートPCは
USB3.0搭載なのでUSB3.0と2.0とでどのくらい変わるのかを試してみました。
ミラーモードでコマ落ちするか、視聴していて不快感が出るかどうかを試してみました。
USB3.0で視聴したところ、コマ落ちなどは発生せず、快適に再生できました。
ゲーム画面なのでコマ落ちすればすぐにわかります。
次にUSB2.0のコネクタにつないで試してみます。
デスクトップでちょっと残念だった結果があったので期待は薄かったのですが、あれあれ??
きちんとコマ落ちせず、ズレもなくきれいに映ってます。これは不思議です。
もしかして何か勘違いで3.0なんでしょうか??
いずれにしてもいい結果が出ました。
これならUSB-RGB_3/Dを購入して、HDMI変換アダプタもしくは変換ケーブルを用いれば家庭用テレビのHDMIに接続して快適な「お遊び」が出来ることが実証されました。
大きさもコンパクトで持ち運びに苦労もないので、1台あるといろいろ楽しめますね。
ありがとうございました。
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