この度は、プレミアムレビュー「板東寛司のネコカメ写真教室 - 自分だけの写真集制作編」、TSUKUMO AeroMini MI5J-D33/Sレビューに選出いただきまして誠にありがとうございます。
心よりお礼申し上げます。
さて、本レビューではPC本体に絞り、ネコカメ写真の各成果物についてはAdobe Photoshop Elements10のレビューに任せることにする。
それでは、本マシンを紹介していこう。
.1スペック紹介
TSUKUMO AeroMini MI5J-D33/S
CPU:Intel Core i7 2600S
MEM:SANMAX 4GBx1
VGA:CPU内蔵HD2000
HDD:1TB
M/B:ASUS P8H61-I(Mini-ITX)
OS:Windows 7 HomePremium
CPUはCore i7の低消費電力版を使用し消費電力を抑えながら4Core8スレッドを実現している。TDPは65Wで、Mini-ITXで使用するにも耐えられるレベル。
低消費電力版とはいえ、シングルスレッドではTurboBoostにより3.8GHzまでクロックアップし、CPUパフォーマンスにおいて心配の種はない。
メモリは4GBが1枚のため、容量に不安はないがパフォーマンスが生かせない。メモリコントローラーはデュアルチャネルのため、メモリモジュールは2枚取り付けるようにした方がいい。
ビデオカードは、ほかのレビューマシンと異なり、コンパクト主体の本機ではCPU内蔵型となっている。本レビューの目的は写真編集であり、3Dパフォーマンスなどは必要ないため、十分問題なく写真編集が楽しめる。
マザーボードはH61チップセット搭載のため、SATA3(6Gbps)が搭載されていない。逆に言えば差はその程度のため、本機の2.5型HDD搭載スペースにSSDを搭載してしまえば、大きなパフォーマンス差は生まれないと考えていいだろう。
Intel QSVも利用できるため、動画の高速エンコードも可能。うまく活用しよう。
.2開梱!構造チェックだ!
一抱えほどの、コンパクトな段ボール箱が届いた。
これにPC一式が入っているとは!
以前、ショットガンレビューをさせて頂いたときとは段違いの小ささ。
コンパクトでパワフルなPCの期待が高まる。
開梱すると、添付品一覧が目に入る。
今回、キーボードやマウスは同梱されておらず、本当に必要最低限のPCと電源コード、ドライバなどのCD類、マニュアル程度しか付いていない。かなり割り切った仕様となっている。
正面には、5インチベイDVDドライブ、USB2ポート、電源/リセットスイッチ、HDDとCPUロゴシールとなっている。
天面にはファンが一個。内部は非常に狭いので、排気口をふさがないように注意しよう。
背面は、レガシー的にうれしいPS/2ポートがひとつ、USBが4ポート、USB3.0が2ポート、HDMI/RGB/DVIとひとそろえ、GigaBitLAN、オーディオ入出力、LowProFileが2スロットとなっている。
USB3.0が付いているのは、ストレージの高速化という側面で非常にうれしい。
LowProFileはビデオカード増設に使えるので心強い。
もっとも、電源が160Wなので、搭載するビデオカードに注意。
内部を開けると、5インチベイのマウンタで大きく覆われている。
CPUクーラーの半分がギリギリでドライブに覆われているので、長時間の100%使用は厳しそうな予感。使用用途しだいで、ドライブを外してしまってもよいかもしれない。
そうすれば、もっと静かで冷えるクーラーを取り付けることも出来そうだ。
デフォルトで取り付けられているメモリはSANMAX製4GBモジュール1枚。
写真の現像、編集などで使用するにはもう少しほしいところか。
PCの仕様的にデュアルチャネルメモリということもあるため、パフォーマンスの面から見てももう1枚増設しよう。
あと、PCのゴム足が付いている。横置き縦置きに対応しているため、どちらかに貼ろう。
.3パフォーマンスチェック
ChineBenchR10では、シングルスレッド性能が上位CPUに負けていないのが印象的だ。
マルチスレッドではCPUクロックが影響しスコアを落としている。
OpenGLではHD3000と2000の違いが目に見えてわかるのが面白い。
ChineBenchR11.5では、2600K/2600に大きくスコアを開けられてしまっており、クロック差が大きいことを実感させられる。ただし、フルにスレッドを使い切るアプリケーションは限られているので重いアプリケーションを使用しない限り差を感じることは無いだろう。
3DMark06のスコアは以下のとおり。
FF11はHD3000と比べてもそう大きくスコアを落としているわけではなく、Lowであれば9800GTXとE6300の組み合わせに近く、意外とゲームが出来る感じだ。オールドゲームであれば、さほど問題なくゲームが出来そう。
エクスペリエンスインデックス
プロセッサ7.5/メモリ5.9/グラフィック4.7/ゲーム4.8/HDD5.9
メモリ増設後
プロセッサ7.5/メモリ7.6/グラフィック4.7/ゲーム4.8/HDD5.9
.4まとめ
総合的に見て、マルチスレッド以外Core i7 2600Kから大きく劣ることもなく、パフォーマンスは十分だ。
TurboBoostのクロックアップが効いている。
マルチスレッドでは、どうしてもクロック上限が2.8GHzのため劣るが、省電力タイプなのでそこは仕方がない。小さい筐体で使う以上、ここはトレードオフだ。
内蔵ストレージは、3.5インチベイ1個と心もとないが、2.5型を1台追加でつけられるスペースがあった。
ネジ穴があるので、SSDを1個追加するだけで劇的にパフォーマンスアップが出来る。
これ1台で長く編集PCとして使えそうだ。かなり静かで、アイドル時合計消費電力30W程度でもあったこともあるので、コンパクトなパフォーマンスPCとしてお勧めできる。
以上、PC本体のレビューは終わります。
引き続き、PhotoShop Elements 10によるネコカメレビューを続けます。
※番外編
●SSDを追加する!
コンパクトなケースのため、ドライブベイが少ないが、幸い3.5インチベイに2.5インチSSDを取り付けるスペースが用意してあった。
早速取り付けてみよう。
使うのは、これだ!
が、しかし、何と電源ケーブルが届かない!
どうやら、2ドライブ付けることは仕様外のことらしい。
このことから、3.5インチベイに2.5型変換マウンタを付けて、2台の2.5インチドライブを使うか、分岐ケーブルを使わないと2ドライブの使用は出来ない。
ということで、とりあえず、SSDだけでWindowsのインストールを開始する。
・・・快適だ。
※追記
ついに分岐ケーブルが届いた。
早速組み込んで、HDDは無事認識。まさかこんな罠があるとは・・・。
SSDのエクスペリエンスインデックス結果。
SSDの効果により全体的に底上げされて、とても快適なPCになった。
これでもう手放せない・・・。
4/28更新
ようやく手を付ける暇を見つけてグラフィックカードを付けてみよう作業を開始したが・・・・
電源ケーブルが邪魔してダメという結果になった。
PCI-E x16スロットと同じサイズならギリギリ入るところ、わずかな後ろの出っ張りが致命的だった。
何か、別のIFカードを付ける程度、しかできないと思われる。
ちょっと筐体内部が狭すぎたようだ。残念。
aoidiskさん
2012/02/04
PhotoShop Elements 10によるネコカメレビューも
楽しみにしています。
ちょもさん
2012/02/04
このあたり、マザーボードの設計から入れるメーカー製PCに分がある気がします。
しかし、小さいのは良いですね!
リーダーさん
2012/02/05
コンパクトで省エネな編集マシンとしての魅力ががんがん伝わってきました。
さすが和屋さんです・・・!
ネコちゃんのほうも楽しみにしています(^^
和屋さん
2012/02/06
ありがとうございます。
レビューもアップしました!
>>ちょもさん
コンパクトなので、どうしてもこうなってしまいますよね。
でも、結構静かなので問題は無い感じです。
SSD積んだらかなりのレベルアップ!
小さいのはいいことですw
>>リーダーさん
ありがとうございます!
ネコもアップしました!
後はスライドショウとフォトブックですね!
atsuo@tokyoさん
2012/02/07
ちなみに、パフォーマンスのスコアってノートPCに載せた時と同じ 6.8くらいなのですか?
和屋さん
2012/02/10
旧世代SSDとはいえ、これぐらいのスピードが出るものならまったく問題なく高速に使えますね。
atsuo@tokyoさん
2012/02/10
MPと相談して旧世代のでもかなり高速に使えそうですね。
kenさん
2012/02/15
随分コンパクトなPCで、通常の処理なら問題無く使用出来そうなパフォーマンスです。
SSD増設時の電源ケーブルの長さは、注意が必要ですね。
頭の中に、メモらせていただきました。
和屋さん
2012/02/15
旧世代でも、体感速度は大幅に向上しますからね。
手持ちのPCにはすべてつけてやりたいw
>>kenさん
今回はレアケースだと思いますけどね、ケーブルの長さなどには気をつけたいところです。