ひとまず最初から装着されていたコントローラ付きのケーブルとイヤーピースで使ってみました。
普段イヤホンで音楽を聴くのは通勤中か仕事中なので、使用感などはプレイヤーとして iPhone 7 Plus を使った場合で書いています。
音質に関しては制作環境の Windows 10の自作PCと RME Fireface UCX + Mackie 1642VLZ4 のヘッドフォン端子からのアウトで確認してみました。
デザイン
さて、まずは見た目から。
主張が強くないデザインだと思います。
シンプルなデザインですが、安っぽくはない。
個人的にイヤホンは目立たないデザインの方が好きなので、良いと思います。
フェイスプレートは付け替えることが出来ます。
ハメてあるだけではなくて、ネジで止めてあるので付属の六角レンチで外して交換します。
ちゃんと固定されるので安心感がありますね。
赤と青のプレートに交換できるのですが、個人的には黒のままが良いですかねぇ~
この辺りは完全に好みでしょう。
あと、4ドライバだけどコンパクトだと思います。
マルチドライバの BA と言えば、UE の Triple.Fi を思い出してしまう(古いw)のですが、ああいうゴツサはないので目立たないし、良いですよね。
取り回しなんかも楽だと思います。
装着感
かなり良いと思います。
私は、最初からついていたイヤーピースそのままでピタッとハマりました。
しっくりくる感じと言うんでしょうか、非常に安定感があります。
いわゆるシュアー掛で使うタイプのイヤホンなので、イヤーピースが完璧にハマらなくても押し込めば何とかなるのですが、自然になじむ感じです。
すっと入って中で落ちつく。
とても良いです。
あと、外すのも楽。
これ、結構重要だと思います。
外音遮断性
装着感が良いからかもしれませんが、遮音性は高いと思います。
遮音性が高いと言っても耳栓的な外の音が聞こえなくなる感じではなくて、音楽を再生してなければ普通に外の音は聞こえます。
音楽を掛けるとあまり聞こえなくなる感じと言うんでしょうか。
音の密度が高いからでしょうかね?
聞こえなくなるというよりも気にならなくなる感じだと思います。
個人的に音量を上げて音楽を聴く方ではないので、嬉しいです。
音質
思っていたよりも優しい音です。
もっとクリアで解像度が高くて刺さるような音なのかなと思っていましたが、そんなことはない。
でも別にぼやけた印象を受けることもないので非常にバランスよく作ってあるんでしょうね。
個人的にバランスドアーマチュアのイヤホンは Klipsch X10 みたいなシングルドライバーのものが好きで、普段はシングルBA の Bluetooth イヤホン Klipsch X12 Neckband を使っています。
マルチドライバーのイヤホンって、狙いはわかるのですがつながりが悪いものが多いというか、逆に微妙になってしまう印象が強くてあまり持ってないんですよね。
手元にあるのは NUFORCE HEM4BLU くらいかもしれないです。
Universal W40 は 4ドライバですが、そのあたりは流石というか、まったくそういう繋がりの悪さのような印象は感じません。
左右に自然な音の広がりを感じますね、PANを左右に振ってる感じが非常にわかりやすいです。
他のモデルを試していないので何とも言えませんが、これはこの数のドライバーを積んでるからかこそなのかなと感じる音がします。
非常に自然です。
一つ一つの音が綺麗に分離しているので疲れそうな印象をもちましたが、最初に書いたように刺さるような音ではないので、意外と長時間聞いても疲れないです。
ちゃんと聞き流すことが出来る。
良いですね、個人的にかなり好きな音です。
低音の出方が自然だと思います、超低音がうなってる感じではなく、中域から低域への流れが自然な感じ。
重厚と言うと大げさなのですが、すかすかしてないというか。
でもゴチャゴチャしている訳でなくて、ちゃんと音と音の隙間があるので一つ一つの音がしっかりと聞こえてきます。
こういう分離感ってイヤホンならではだなと思いますけど、そこがわざとらしくなくていい感じです。
あえて難点を上げるとすれば、高音が少しだけ優しすぎるかなと言う所でしょうか。
ここは、好みと用途で意見が分かれると思いますが。
個人的にリスニング用途なら全然あり、というか全然気になりませんが、気になる人は気になるかもしれません。
きつい音が好みという人もいると思うので。
ミックスで使うとかだと気になりますが、まぁイヤホンをそんな使い方する人いないと思うので、むしろこの優しさは疲れなくていいんじゃないかと思います。
「どんな音楽が得意か?」っと問われたら「なんでも行けますよ。」っという感じ。
ロックとかメタルも行けます、優しいけど分離は良いのでプログレッシブメタルみたいな細かいブレイク連発しててもゴチャゴチャしません。
EDMもちゃんと低音出てくれるんで文句なくあがります。
ブロステップでも疲れないw
なので最近の日本のロックのようにハイがきつい音作りでも疲れません。
ジャズとかクロスオーバー、フラメンコ、ワールドは文句ないと思います。
非常に聞きやすい。
アコースティック系との相性は良いと思います。
個人的に、「ダイナミック使っててBA試してみたい」けど、「シングルBAだと低音がイマイチ足りない」みたいな人にぜひ試してもらいたいです。
ダイナミックみたいな低音の出方では無いですが、新鮮な驚きがるんじゃないかなと感じます。
普段使用している機種と比較してどうか1 - Klipsh X12 Neckband/X10
iPhone 7 Plus との組み合わせの場合、最近はほとんど Klipsch X12 Neckband を使ってます。
たまに Klipsch X10 も使いますが、ほとんど X12 という感じ。
なので、基本的には X12 との比較という感じで書こうと思ったのですが、X12 は Bluetooth オンリーなので、音質などに関しては X10 との比較という形で書きます。
まずは使い勝手空ですが、取り回しの意味などの意味ではどうしても Bluetooth に軍配が上がります。
ケーブルがあるだけでやっぱり邪魔ですから。
しかも iPhone 7 以降はライトニング変換アダプタ使わないと普通のイヤホンは使えないので、そのあたりがネックになってきます。
特にこの季節はコートとか来てるので、引っかかる感じがあってどうしても不便です。
ただ、一般的なイヤホンと比べて著しく使いにくいと言う事もなく絡みやすい素材のケーブルでもないので、一般的なイヤホンと比べて取り回しは悪くないと思います。
X10 が非常にコンパクトなイヤホンなので、大きさを比べてしまうと W40 は持ち運びとか収納では不利なのですが、X12 と比べたら断然コンパクトですし、ケースにしまえば気にはならないレベルかなと。
装着感は甲乙つけがたいですが、W40 も十分に良いと思います。
シュアー掛けなので、X10/X12 と比べると歩いてて徐々に外れてくる感覚もないですし、外すときにも楽に外せます。
X10 と比べた場合、音質は Universal W40 の圧勝です。
価格帯が違うので単純に Universal W40 と比較するのもどうかと思いますけど、X10 は高音と低音に無理がある部分があって、例えば高音だとバリバリ感と言うかヒリヒリ感がワザとらしかったり、低音も無理に響かせている感じがしてしまいます。
Universal W40 はそういう意味では全く無理がない。
俗にいうフラットってやつなのですが、ちゃんと音楽的な響きを残しつつフラットな所が比較すると際立ってきます。
音質面での X12 との比較は Bluetooth とライトニング変換アダプタと言う別な要素の影響が大きいのでなかなか難しいのですが、音だけで比較すると個人的には X12 の方が、解像度が高くすっきりした音に聞こえます。
若干 X12 の方がドンシャリ気味かもしれません。
比較すると W40 の方が中域に特徴があると言うか、若干こもった感じに聞こえます。
が、この辺りはライトニング変換アダプタの影響が大きいかなと思います。
他の環境で音がこもる傾向を感じたことが無いので、ライトニング変換アダプタの傾向でしょう。
っとなると、DACを別に用意する感じになるのですが、個人的にそれは無いかなぁっと感じるので、Bluetooth化を検討すると良いかなと感じます。
リケーブルできるので、そういうアプローチも有で嬉しいですよね。
ファーストインプレッション - まとめ
非常にバランスの良いイヤホンではないかなと感じます。
値段とクオリティのバランスも良いですし、取り回しの良さも含めて、普段使いにぴったりではないかと感じます。
iPhone 7以降の iPhone と組合す際にはそのまま挿せないので不便ですが、まぁ、それは他のイヤホンでも同じなので。
以下、しばらく使ってみて感じた事などを追記。
EPIC編み込みケーブルに交換
コントローラ付きのケーブルでしばらく使ってみたので、EPIC編み込みケーブルに交換してみました。
端子はMMCX。
分かりにくいですが、:がLで、・がRだそうです。
と言う事で、交換してみました。
ぐっと高級感が出ますね。
適度に硬く、コネクタ付近も熱収縮チューブで補強され、固くなってるので耳の形に固定出来て安定します。
装着感はこっちの方が良いと思います。
ケーブルが安定しているので、使いやすい。
コントローラーがないのですが、ワイヤードで使う場合には個人的にあまり気にならないかなと。
本体で操作するので。
音質は EPICケーブルの方がより高音が綺麗に出ている印象を受けます。
音の立ち上がりが早い感じと行ったらいいんでしょうか?
パーカッションとか、アコギのパーカッシブなタッチがよりきれいに出ている。
とは言え「比較すれば分かる」程度の違いなので、使い勝手や好みで選べばよいかなと。
私は断然 EPICケーブルですね。
音もですが、若干固いケーブル自体が取り回しが楽で使いやすいと思います。
普段使用している機種と比較してどうか 2 - NUFORCE HEM4BLU
仕事しながら音楽を聴くときに使っている環境です。
PC で iTunes/Spotify などで再生しながら、ifi nano iDSD 経由で NUFORCE HEM4BLU で聴いています。
なので、ifi nano iDSD との組み合わせでの比較となります。
HEM4BLU はBA 2ドライバーのイヤホンなので、4ドライバの Universal W40 となんとなく音の方向は似ていると思います。
ただ、やはり聞き比べてしまうと W40 の圧勝かなと言う感じ。
HEM4BLU もバランスのいいイヤホンだと思いますが、W40 はそれをさらに上回ってきます。
不思議なんですよね、密度は高いのにゴチャゴチャしていない。
どちらも編み込みケーブルで使っているのですが、取り回しも W40 の圧勝です。
HEM4BLU の編み込みケーブルはとにかく絡まるんですよね…
Universal W40のケーブルは編み込みなのに絡みにくい、というか使っていて絡まったことないですね。すごい。
nano iDSD は Fireface UCX と比べるとそもそも優しめの音なのですが、この組合わせだとむしろ W40 の方が細かい音まできれいに出せている印象を受けます。
組み合わせ的に相性がいいかもしれません。
暫く使ってみて
音を言葉で説明するのは非常に難しいのですが、Universal W40 の音は特に難しいです。
特徴が無いのが特徴、ってなんかどっかで聞いたような表現ですけど、それが全ていい方向に出ているなと感じるイヤホンです。
最初に聞いた瞬間から「バランスが良い」と感じましたが、使えば使うほどその印象は強くなります。
味付けが無いと言うんでしょうか?
だからこそ、iPhone 7 Plus + 純正ライトニング変換ケーブルの場合には微妙な印象になったのかなと。
ちゃんと出口までケアしている環境であれば十二分に満足できるパフォーマンスだと思います。
個人的には普段使いで Bluetooth に対応していないのは不便だなと思うので、WST-BLUETOOTH あたりと組み合わせてワイヤレス化しようかなと考えています。
iPhone はいつまでたっても aptX 対応してくれないので、なんだかなぁって感じになってしまいますけどね…
さらに追記(2/9)
Lightning USB3 カメラアダプタを買ったので、それを使ってiPhone 7 Plus と nano iDSDで使ってみました。
良いです。
やはりDACを使うと別物になりますよね。
当たり前ですけど。
これを持ち歩くのは個人的には無しだと思ってるのですが、Universal W40 があまりにも使用感が良いので、どうにかして iPhone 7 Plus との組み合わせで快適に良い音で使えないか検討中です。
WST-BLUETOOTH が本命なのですが、この手の商品は試さないと不安なんですよね…
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