レビュー内容:
今回のレビューではNAS本体に利用するのでは無く、NASのバックアップ用として、外付けケースを利用しNASへ増設を行いバックアップに利用したレビューを行わせて頂きます。
※秋葉で発売されたようですね。税込43,200円と、中々のお値段。タイマー処理でバックアップ取らせますが、四六時中では無いので、やはりバックアップだけならアーカイブ用(ST8000AS0002)
ので、必要なとき電源ONして使うのが良いかなぁ~。もちろん本来のNASで使うのが一番ですが、4本そろえるのはそれなりにお高いので、簡単にはいかないですね。
2/28 レビュー全体の見直し及び、写真が薄暗かったので差し替え
2/23 バックアップ完了、再度ベンチマーク取得
2/21 6.6TB分のバックアップ取得
初めて扱う8TBのHDD
スペック確認:
到着したSeagate NAS HDD(ST8000VN0002)は、ぱっと見た感じでは特にこれと言った特徴有る物では無く、普通の外見のHDDでした。メーカーのサイトでは青色のラベル印刷の様な物が出ていたのですが、そういったことも無く至って普通のドライブのように思えました。
背面はこの通りです。後ほど記載しますが、ねじ穴が普通の物より少ないことに気がつきます。
メーカーサイトのスペックシートではこのようになっています。高さは普通の3.5インチの物で特段低いドライブでも無く、大容量でも高さが特殊でも無いです。重さに関しては物理的に内容物が多くなるので重くなっていますね。軽量のノートPC並の重さとなっています。
CrystalDiskinfoではこのように表示されます。7200rpmと出ています。2TBのモデルは5900rpmの様ですが、容量が増えると高速になりキャッシュの容量も大きくなっているようです。
重量の実測は、スペックシートより若干軽いようです。 他の方のレビューに比べて軽めに出ているので秤の精度で若干ズレがあるかも知れません。
横のねじ穴も真ん中が無く、今回用意したファン付きのHDDケース(センチュリー製)では、止めるところが端の一カ所になります。
そして入れてみて気がついたのですが、ほんの数ミリですが長さがあったので、ねじ穴がずれてしまい、このケースには綺麗に収まりませんでした。ぎりぎりの外付けケースだとこう言った問題が起こりそうです。
使用するNASはQNAPのTS-412です。バックアップ処理はNAS搭載の機能で行います。
テスト環境:
今回利用するQNAPのNAS(TS-412)ですが、結構古いタイプですがファームウェアのバージョンアップも適度にあり長く使えるモデルだと思います。
普段は机の足元に置いて利用しています。サブのI/O DATAのNASも結構古いです(DISK自体は交換済みです)
TS-412のファームウェアは4.2.0(Build20160119)です。メモリーの増設などは行っていません。
今回はeSATA接続で利用してみます。eSATAは2ポート、USBは4ポート付いています(内前面に1ポート)
レビュー用には玄人志向で売られていた古いUSB兼eSATAのケースを利用します。ケースファン付がいてないので連続稼働向けでは無いケースですが、レビュー期間中はこれを使用してみます。※耐久性を考えてレビュー後には入れ替えたいと思います。こちらのケースも背面のねじ穴を利用しますが、真ん中が使えず2本でマウントしています。
TS-412には3TBのHDD4台の合計12TBを搭載しRAID5で構成しています。本当に大事な物はPC側にもファイルを残していますが、大抵は昔の写真や動画などですので、全体の綺麗なバックアップはありませんでした。取得するにも全体容量が8TBを超えることもあって、バックアップ側もかなり大きなHDDが必要となり、今回のがまさに良い機会でした。
NASにPCでNTFSフォーマット済みの物を接続すると問題なく認識しました。NAS側でフォーマットするとext4のでも可能です。NTFSだと切り離した後、Windows機で普通に読み書き出来ます。
バックアップの設定:
接続後は、自動的にバックアップのウイザードが立ち上がります。(キャンセルして後でスケジュールすることも可能です)バックアップはフォルダー毎に指定するようになっていました。
必要なフォルダを指定します。
スケジュールで定期的にバックアップ出来ますが、まずは即時実行します。バックアップはフォルダの指定以外にも不要ファイルの削除など細かく指定も出来ます。まずは一気にバックアップします。
対象は6.66TBのバックアップとなりましたが、9時間半経ったところで残り27時間ほどの表示です。平均転送速度は53.64MB/sですが、これはNAS自体の能力が低いこともあって速度が出ていないと思います。
バックアップ中:
現在もバックアップは順調に走っています。NAS内の温度しか測れませんが、今回HDDのケースを上に置いたまま連続稼働の状態で、今のところ温度上昇も無く問題は無さそうです。
バックアップ完了:
約52時間オーバーのバックアップは無事終わりました。予定時間を大幅にオーバーしていましたが、ろくな慣らし運転も無く、いきなり本番利用でした。上のベンチマーク欄にも書きましたが、再度ベンチを計るため一度初期化したので、先ほどバックアップの2週目を開始しています。24時間365日連続稼働対応のNAS用HDDなので使ってなんぼですよね。
NAS用ですが、かなりの高性能HDDです。
初期化からベンチマーク:(G-Tune i600 eSATA/150接続)
Windows10のノートPCにeSATA接続を行い、GPTで初期化を行いNTFSでフォーマットしています。フォーマットの後の容量は763,756MBと表示されています。
自作機でのベンチマーク結果:(Sandybridge2600 SATA/600接続)
CrystalDiskMarkを行ってみます。
自作機に繋いで、素のベンチマークです。
「Seagate Desktop HDD」と遜色のない高速なドライブですね。
バックアップ後、自作機に接続し再度ベンチマーク:(Sandybridge2600 SATA/600接続)
自作機(SandyBridge 2600)にSATA接続しています。かなりパンパンな状態での結果です。
バックアップ終了後、62時間稼働した後になります。
HDDなので量が増えて内周になるとそれなりに速度低下しますね。逆に言えば一番遅い状態でもかなり早いと言えそうです。Diskinfoの数値である回転数7,200回転は間違いなさそうな数値であり、NAS用としてはかなり高速なドライブですね。デスクトップ機にも複数ドライブを搭載しているような人には、他のドライブの振動の影響もあるので、こう言ったドライブを付けるのも安心かも知れません。(24時間稼働対応なので、夜な夜なエンコードしたりする人には良いかもです)
NASのバックアップ用とでは高性能すぎて勿体ないかも・・・
ベンチマーク結果でもわかりますが、通常のHDDとしてみてもかなりの高性能モデルで有り、更に24時間365日の稼働を想定したモデルです。一般人のNAS用途では、それほど頻繁に書き換えも起こらないので、バックアップと言っても差分が少ない状態で有り、この高性能HDDではなくアーカイブ用途のHDD(ST8000AS0002など)でも充分な気がします。もちろん24時間連続運転ではなく、週末バックアップなどで電源オンオフの手間は発生しますが、うちの環境では、NASそのものがもっと高性能機である必要と、ネットワーク環境もそれなりに早く無いとこの性能を生かし切れないと思われます。
とは言え、バックアップという重要な位置では余裕のあるスペック対応と言うのも有りだと思うのと、通常デスクトップ機にエンコード作業などで複数のHDDを搭載し連続運転の可能性があるのでしたら、こう言ったモデルを選ぶのも有りじゃ無いかと思います。
レビューにあたっての雑談
レビュー期間完了期間が短めでしたので、週末レビューが基本の自分的に焦って上げてしまい、初期アップでは、まとまらない物に成っていました。初期版辺りに見られた方には、このHDDの印象が違って見えたかもで申し訳ないです。
今時点でバックアップの2回行い更にぎりぎりの容量まで使ってみましたが、当たり前ながらなにの問題も有りません。満杯状態で速度低下した状態でも、なかなかの性能ですよね。
※USB3.0接続です。
NAS用のHDDとしては、WDの物が有名で自分もこのTS-412NAS以外にもNETGEAR ReadyNAS 104にそれぞれ3TBの物を4本ずつ計8本使用しています。どれも今のところ故障無しで動いていますが、中でもこのレビューに使用したTS-412に使用しているHDDはバルクの物にもかかわらず、Amazonから「ノーガード梱包」で送られて来ました。サイズぎりぎりの薄いダンボールだったのですが、約3年経った今でもエラーも無く動いてくれています。
この箱に4本入っていてとても重かったです・・・。ケーブル1本でも同じ大きさで送られて来たことがあるというのに・・・。
HDDのレビューと言うので書くことが少なかったらどうしようかと思っていましたが、何だかんだでバタバタと楽しませて頂きました。お見苦しい点が数々ありましたが、今後ともよろしくお願い致します。
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