レビューメディア「ジグソー」

Intel製の小さな巨人、小さいながらにパワフルなNUCは初自作に向いている!!

IntelのNUCとは、「Next Unit of Computing」という意味の略語で、
2012年末から発売されたIntelの新しい規格にそった小型ベアボーンキットの
PCの事です。

 

※ちなみに単にナックと呼ぶ場合が多いですが、人によってはヌックと
 呼ぶ場合もありますがどちらでもOKと思います。
 パソコン屋さんでは、ナックと読んだ方が意思疎通しやすいですけどねw

 

今回レビューさせて頂くインテル NUC キット NUC5i7RYH(型番:BOXNUC5I7RYHR)は
そんなNUCの第5世代のフラッグシップとして位置づけられる、ハイパフォーマンスな
キットでして、いろんな新規格に対応した期待の星でもあります。

 

小さな筐体ですが、ちょっとしたカスタマイズ性がある点も売りの一つですね!

今回、レビューするにあたり構築する構成は、以下の通りです。

 

ベアボーン:インテル NUC キット NUC5i7RYH(BOXNUC5I7RYHR)
SSD:インテル SSD 535 シリーズ SSDSCKJW240H601
メモリ:Kingston 8GB Module - DDR3L 1600MHz KVR16LS11/8
OS:Windows 8.1 64bit DSP版

 

自作をたしなまれる方からすると、「え?!本体はこれだけっ!!」ってなるかもしれませんが、
ベアボーンキットなので、ほとんど組み込み済みで実際にパーツの差異が発生するのは、
このキットの場合ですと、メモリ構成、ドライブ構成のみとなります。


あ、もちろん、インプット、アウトプットのIO装置は個人でいろいろ選ぶので、
千差万別ですけどね!!

 

では、さっそく、サクッと組み立ててしまいましょう!!

 

Core i7マークとIris Graphicsマークがフラッグシップの証です!!

 

パッケージに書かれているベアボーン仕様はちゃんともらさず分かり易く
図示されてますので、他のキットと差異が分からない場合は、
ちゃんとパッケージみるとわかるようになってます。

 

玉手箱を開けると・・・

 

キット一式はこのような内容になります。

 

個人的に一番うれしかったのは、

Core i7とIris Graphicsのマークシールが付いていた事。
(小市民ですいません、こんなんめっちゃ嬉しいんです)


それも、ブラックですぜ、ブラック!!
普通のインテルマークだと最上位以外はブルーなので、他では見られない配色です。

 

で、キットの内容を見て、あ、コレはいいなぁと思ったのが
付属の電源アダプターです。

これ、組み立て式なんですぜ?!


コレならば、いろんな国の電源形式に対応できますし、
カチッとはめるだけの簡単な方式なので、お手軽です。
海外もっていっても、そのまま使えそうですね!!

 

さて、ベアボーンキットですが、上の天板に電源ボタンが配置されています。

 

【前面】

①USB 3.0コネクタ
②USB 3.0コネクタ(給電(充電)対応)
③スピーカー/ヘッドセットジャック

 

【右面】

④吸気用スリット
⑤盗難防止用キー引っ掛け口

 

【左面】

⑥吸気用スリット

 

【背面】

⑦排気(排熱)スリット
⑧電源コネクタ口
⑨ミニディスプレイポート
➉LANコネクタ
⑪USB3.0コネクタx2
⑫ミニHDMIポート

 

うーん、こうしてきっちり見ますと、小さい筐体に取捨選択された
各種ポートをぎっちり配置してますね。

 

この構成ならば、大体の場合において使えそうだとは思います。

 

 

さて、組み立てですが、背面のゴム足がネジになってますので、
ココを回してある一定ラインまで引き抜きます。
※ネジが完全に背面板から抜けない構造なのです。

全部ネジが抜けたなと思ったらそっと引き揚げます。
※ケーブル付いてるので慎重に!!

底板を開けるとこのようになっています。


フロント側に(SATAと給電)ケーブルが接続されてるので
誤って壊さないようにゆっくり開けるとトラブル回避できます!

 

メモリを組み込みます。
搭載できるメモリはノートPCのメモリと同じ形式です。

 

下側のスロットに優先して、大体30度ぐらいの角度で差し込みます。

 

上から下に押して、矢印の所のストッパーが
カチッと嵌ったら取り付け完了です。

 

次は、SSDです。
コレは、人によっては新鮮な取付方法かもしれません。


この筐体に取り付けられるSSDは2種類ありますが
レビューとしては、より高速なM.2SSDを取り付けます。


赤丸の所のネジを外します。

 

今回取り付けるSSDは22mmx80mmのサイズなので、
ネジ受けはそのままにします。

 

こんな感じで斜めに差し込みます。

 

こちらもメモリと同様に下に押さえて
元々ついていたネジで固定すれば完成です!!

 

そう、後は蓋を元に戻せば、これで完成なんです!!
(※もちろんSATAと電源ケーブルが変に曲げないように
  と気を使う必要はあります)

 

 

自作PCとしてはかな~り簡単ですよね!


自作初めての方に向いているといったのは、
ホント数手で完成するので、難しくないという点があります。

 

やっぱり、よく使う物ですから、気に入ったパーツで
ちょっとカスタマイズしつつ作ったPCは愛着がわくので良いですよね!!

更新: 2015/08/15

★★ 簡単にOSをインストールしてみましょう!! ★★

さて、完成したNUCですが・・・OSインストールしないと全く使えません。


では、OSをどうやってインストールするのか。

 

普通は、光学ドライブにOSディスクを入れて・・・となるんですが、
NUCには、光学ドライブは搭載されていません。

USBの外付け光学ドライブでインストールしてもいいのですが、

せっかく高速なUSB3.0ポートがついている事ですし、
もっと楽な方法を選択してみたいと思います。

 

ただし、この方法は、他にPCを持っていて、
かつ、クラス10以上のUSBメモリ(容量8GB以上)を持っている事が前提です。

 

出来れば読み書きが速いUSBメモリがあると捗りますね。

 

例えばサンディスクから出ているエクストリームUSB 3.0 フラッシュメモリー等が
あるといいですね!(読み書きが凄く早いUSBメモリです。コレ1度使うと他が使えないw)

 

マイクロソフトリンク:Windows 8.1 用のインストール メディアを作成する

 

USBメモリをさした後、上記のページにアクセスして、メディア作成を選択します。

 

ダウンロードをクックで、「mediacreationtool.exe」が

ダウンロードされますので実行すると、下記のように表示されます。

今回インストールするOSのバージョンは、日本語、Windows 8.1、64bit版なので
下記のように選択して次へをクリックします。

どのようなメディアに作成するか聞いてくるのでUSBフラッシュドライブを選択します。
※挿しているUSBメモリは空にしておきます。

データをコピーするUSBドライブを選択します。
もし複数のUSB接続機器があるなら、すべて表示されるので
間違いなく選択する必要があります。

次へをクリックすると以下の警告が表示されます。


問題なければ、OKをクリックします。

※間違ったものを指定すると中身が消されますので要注意!!

 


後は、自動的にコピーが始まりますので、待ちます。


回線速度にもよりますが、20分程度のダウンロードと
10分~20分ぐらいのコピー時間がかかると思います。

 

完了すると下記の画面が表示されますので、完了します。

これで、インストールメディアはそろいましたので、
NUCのフロントUSBにでも接続して、起動します。

 

起動ドライブとしてUSBが認識できていれば、OSのインストールが
出来ますので、クリーンインストールしてしまいます。

 

インストール先のドライブを選択して、次へ。

この後はほっとくだけで、再起動まで進むんですが・・・


驚くことに、一番時間がかかる、インストールデータのコピーの時間
早いUSBメモリだと30秒もかからず・・・

インストールから再起動まで5分ちょいぐらいで終わってしまいました。

 

いや~、早いUSBメモリと、SSDの組み合わせは最強ですな!!

 

インストールしたOS起動後にデバイスマネージャを見てみますと・・・


5つほどドライバが無いデバイスがありますね。

これは、Windowsのインストールメディアに適切なドライバが見つからなかった為です。


この中にLANデバイスも含まれるので、このままでは
ネットワークに接続する事が出来ません。

 

インテルの公式ページから各種ドライバのダウンロードとインストールが
必要ですが、当方が考える必要ドライバは下記の通り。(ほぼ全てですが)

 

ダウンロードページ:NUC5i7RYH

 

【インストールする物:2015年8月時点】

Bluetooth: IntelR Bluetooth drivers for IntelR NUC(17.1.1529.1620)
Wireless: IntelR Wireless adapter drivers for IntelR NUC(18.12)
Graphics: IntelR HD Graphics Driver for IntelR NUC(15.40.3.4248)
Infrared: Nuvoton* Consumer Infrared (CIR) Driver for IntelR NUC(2.9.1007)
Audio: Realtek ALC Audio Driver for IntelR NUC(6.0.1.7553)
IntelR ME 11: Management Engine Driver for IntelR NUC(11.0.0.1158)
RAID: IntelR Rapid Storage Technology Driver for IntelR NUC(14.5.0.1081)
Chipset: IntelR Chipset Device Software for IntelR NUC(10.1.1.8)
USB 3.0: Intel USB 3.0 Driver for IntelR NUC(3.0.5.69)
IntelR ME 10: Management Engine Driver for IntelR NUC(10.0.38.1036 )


逆に入れなくていいと感じたのはこのドライバぐらいですね。
NFC: Near Field Communication (NFC) GPIO driver


そもそもNFCはBIOSで無効化されてましたし!

 

それぞれ最新のドライバ等を入れますと、下記の通り警告マークが

正しいデバイスとして認識されて使えるように改善されます。

 

 

これで本領発揮・・・と行きたいところですが、BIOSのバージョンも見てみましょう。


製品として届いた時のバージョンは0246ですね。


インテルのページ確認すると、0348が最新であり、Windows7で使う場合以外ならば、
このバージョンにアップデートした方がいいですね。

 

因みにWindows7の場合だと、0249で留めておかないと、出力される音にノイズが
のってしまうようです。

 

Windows8.1や10では関係無いようなので、最新にアップデートです。

 

手っ取り早く、ドライバをダウンロードしたページにアクセスして

Windows上でアップデートするBIOS更新ファイルをダウンロードしてきます。


今回の場合、File name: RYBDWi35.86A.0348.EB.EXE ですね。

 

実行しますと以下の警告を聞いてきますのでContinueをクリック。

 

利用規約を確認してチェックを入れてContinueをクリック。

 

下記の通り再起動を伴うインストールを聞いてくるので、
Restart and Install BIOSをクリック。

 

Windowsが自動的に再起動し、BIOSがアップデートされます。

 

再度再起動後、Windows 起動後に下記の確認が表示されるので、
Finishをクリックすると、デスクトップが表示されて完了です。

 

BIOS上で見てみても0348に更新されてました。

 

BIOSの更新をもってパソコンにOSのインストールと

利用に必要な最新構成への更新が完了しました。

 

上記の手順はPCにOSをインストールする事やアップデートした事が無ければ

全く未知の作業となるのですが、実際はそれほど難しいことが無いので、

自環境にたいして適切ドライバ選択してのダウンロードする事以外は

初めての方でも問題なく設定できそうですね。

更新: 2015/08/15

★★ フラッグシップNUCの性能は如何に?! ★★

ココからはNUCの性能を確認していきたいと思います。


PCの性能をベンチマークするソフトや機能がいくつかあるので
それぞれ結果を確認したいと思います。

 

 

-- Windows 8.1 エクスペリエンス インデックス --
Windows 8.1からエクスペリエンスインデックスは
GUI画面上からは消えましたが、コマンドからは実行可能です。

 

結果を以前の形式で表示させるWinSAT Viewerサイトで表示させた結果がこちら。


一番低いスコアがグラフィックスですね。

 

CPUとしては、十分に良い値ですので計算性能は優秀という事ですし、
プライマリハードディスク(=M.2SSD)も十分早いという判定となります。

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-------------- CINEBENCH R15 ----------------
CINEBENCHは定番のベンチマークソフトで、
CPU処理性能とGPU性能を測る指標として定評があります。

計測結果は下記の通りです。

 

CPU:Core i5 3317U (214) < Core i7 5557U (344) <Core i7 3840QM (505)
流石に4コア8スレッドのCPUには勝てませんが、ぼちぼちの数値だと思います。

 

OpenGL:GeForce GT 620(9.00) < Intel Iris Graphics 6100(25.67) < Geforce GT 650M (52.57)

一番下位クラスのGPUと比べるならば、Iris Graphics 6100の方が数倍いい感じですね。

 

結論:本格的にゲームするグラフィックカードや、科学計算向けのカードと比べると
   まだまだですが、CPUにオンチップなGPUとしては十分な性能だと思います。


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----------------- 3DMARK --------------------
3DMARKは、3DMARKシリーズベンチマークソフトの最新版であり、
ハイエンドな端末からローエンドな端末まで幅広く実行される事を
前提としたベンチマークです。

ハイエンドグラフィックゲームを想定する「Fire Strike」と、
ゲーム用ノートPCなどを想定する「Sky Diver」を確認してみます。

 

「Fire Strike」


流石にハイエンドを想定したベンチマークでは結果が低いですね。
スコアから見ると、オフィス用のノートPC以上、一般のゲームまで想定した
ノートPCよりは下という感じですね。

 

 

「Sky Diver」

やはりこちらの結果でもオフィス用のノートPC以上、一般のゲームまで想定した
ノートPCよりは下という感じですね。

 

結論:この結果から見ると、派手な3Dゲームは厳しいかなと思えます。
---------------------------------------------

 

 

------ ドラゴンクエストX ベンチマーク -------
かなりの数のオンラインプレーヤーが居られる
ドラゴンクエストXのペンチマークソフトです。
パソコンショップ等では、店頭ベンチマークとして
結構見る機会もあると思います。

解像度と描画品質を変えてIris Graphics 6100ならば
どこら辺りまでが快適にプレイできそうか見てみましょう。

 

上段:解像度1280 x 720 最高品質:標準品質:低品質

下段:解像度1920 x 1080 最高品質:標準品質:低品質

 

画面解像度が小さい1280 x 720の場合ですと、どれも普通~快適ですね。

 

より大きなフルHDの解像度の場合は、重い~やや重いなので
このままプレイするとストレスたまりそうです。

 

結論:1280 x 720 の標準品質 or 最高品質でプレイ!!
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------ ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド -------
美麗なグラフィックスと、3画面マルチの大画面でストレスなく
プレイするなら、PCIe x16の最上級GPUの3枚ざしSLIが必須な
オンラインMMORPGのベンチマークです。

ベンチマークには想定されるPCの描画品質と、DirectX 9 or 11の選択肢があるので、
下位3パターンを確認してみました。

 

【高品質(ノートPC) x  DirectX 9(上段) or 11(下段)】

【標準品質(デスクトップPC) x DirectX 9(上段) or 11(下段)】

【標準品質(ノートPC) x DirectX 9(上段) or 11(下段)】

どの場合でもDirectX 11は非常に厳しい結果が出ています。


逆にDirectX 9 であれば、標準品質であれば、やや快適となっていますので、
案外このゲームもNUCで十分楽しめそうですね。

 

結論:ファイナルファンタジーXIVはDirectX 9の標準品質でプレイ!!

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色々とベンチマークしてきましたが、結論から言うと
CPUはそこそこパワーがあります。

GPUとしては、高負荷なゲームは難しいけれども、

低負荷の設定であれば十分に楽しめそうな性能があるという感じですね!!

 

かなり小型筐体でこの結果が出たならば、十分だと思います。

 

た・だ・し!!

 

負荷が高くなるほど、NUC搭載のシロッコファンが
最大回転に達するので、そこそこの騒音が出てるのは
やっぱりゲームをするうえでマイナスかもしれません。

 

ドライヤーの音よりもうるさくないですから、
こういう作動音も慣れというのもあるので、
ゲームしてたら気にならない人も多いかもしれません。

更新: 2015/08/15

★★ 【課題1:World of Tanks をプレイしてみよう!!】 ★★

World of Tanks は、フリーでプレイできるチーム戦形式の
オンラインバトルが楽しめる戦車ゲームです。


20世紀中盤の装甲車両同士の戦いを題材としているので、
最新の戦車は出てきませんが、好きな人ならば色んな
戦車を操って競い合う事が出来る楽しいゲームです。

 

課金要素もありますが、例えば、課金戦車は戦闘時の収支面や、
戦闘の組み合わせ面では多少優遇されますが、戦車自体の性能でいうと、

通常の戦車を最終まで改良した方が強かったりして
課金したから必ずしも強いというわけではないゲームなので、
どんな方でも普通に楽しむことができると思います。

 

公式ページ : World of Tanks アジア

 

当方、只今絶賛このゲームにはまっておりまして、
このゲームが快適にプレイできる事がPCを選ぶ条件の1つとなっています。

 

最近ゲームのテクスチャ品質がHD対応したため、そこそこ重い描画処理となっており、
快適にプレイするには、ミドルクラスのGPUスペックがあったほうがいいのですが、
はたして、Iris Graphics 6100はどの程度まで負荷の高いゲーム設定が
出来るのか確認してみましょう。

 

まず、ゲームクライアントを入れた直後の画面負荷設定は【中】です。
ゲームをプレイする上での推奨設定でもあります。

この設定で戦闘に出撃した際のスクリーンショットは下記の通りです。


パッと見、これで十分綺麗なグラフィックだなぁと思いますし、
プレイするうえでこの画質で十分ではありますが、残念ながら
描画されるフレームレートがかなり足りてない状況でした。

具体的には15FPS前後をふらふらするぐらいで、プレイするうえでは
かなり厳しい環境となってしまっていました。

 

流石にこのままプレイしていても描画ラグがひどくて勝てないですし、

上手くなれないので、画質設定を1段階下の【低】に変更します。

詳細設定を見るとよく分かりますが、各種テクスチャやライティングの品質など
どれも一番低いか1段下げた設定になっていますね。

 

プレイ時のキャプチャは下記の通りです。

 

パッと見て十分戦闘は出来る綺麗さですね。


戦車の詳細なディティールや外見のリアルさを強調する付属物、

マップ内の木等の地形オブジェクトの描画の綺麗さは下がってますけど、
フレームレートがずいぶん上がったのでプレイしていて苦ではない環境です。

 

実際のフレームレートの推移をFrapsで計測した結果を図示してみます。

※横軸の試合時間は、試合1<試合3<試合2となっています。

 

およそ平均30FPS出てますね!!

 

一部低かったり、高かったりという感じですが、
ほぼ30FPS出てるのでゲームとしては無理なくプレイできています。

 

結論:WoTをIris Graphics 6100でプレイするなら画質は低に設定する!!

更新: 2015/08/15

★★ 【課題2:World of Tanks を大画面でプレイしてみよう!!】 ★★

フルHD解像度でのプレイであれば、十分に楽しめたWorld of Tanksですが、
更に高解像度の 2560 x 1600 の画面でプレイできるでしょうか?

 

当方、DELLのU3014という30インチのモニタでゲームをプレイするのが
楽しくて仕方がないですが、高解像度となると、それなりにスペックが
高いPCでないとプレイできないのが常です。

 

実際にどの程度遊べるものなのか確認したいと思います。

 

まずは、設定にて、画面解像度を2560 x 1600に変更します。

変更前後のガレージの表示は下記の通りです。

▼▼▼▼▼▼ 変更前 ▼▼▼▼▼▼


▼▼▼▼▼▼ 変更後 ▼▼▼▼▼▼

画面解像度を大きくしたら、ユーザーインターフェースも
見やすいように大きくなりましたという点が違うぐらいですね。

 

プレイ時のキャプチャは下記の通りです。

 

パッと見て、何が変わったかと言われると・・・
テクスチャ品質が変わってないので、変わってません(笑)


ただし、解像度がすごく大きくなっているので、この画面キャプチャ自体は大きくなってます。

 

では、負荷としては変わらないのかと言われると、
実際、これでプレイするのは正直きついかなと思います。

 

微妙に遅いんですよね。
フレームレートも30を切ることが多く、なかなか厳しいです。

 

最大フレームレートがようやく30を超えたぐらいとなっており、
頻繁に15FPSまで落ちてるので、そりゃプレイしてたらラグひどいなと
感じてしまうわけですね。

 

うーん、残念ながら、Iris Graphics 6100では、画面サイズの解像度を
大きな画面設定にしたときには、ゲームプレイは厳しいなという事になりますね。

 

WoTより負荷が低い最新の3Dゲームもあまりないと思われるので、
Iris Graphics 6100では通常のフルHDまでの画面サイズで
通常より1ランク下げた画質だとゲームプレイに支障がないと
言ってよい結果だと思います。

 

結論:ゲームの画面解像度はフルHDまで。

   FPSを稼ぎたければフルHDよりさらに小さい画面サイズに設定して調整しよう!

更新: 2015/08/15

★★ 【課題3:NUC5i7RYHで発揮されるM.2SSDの性能!!】 ★★

NUC5i7RYHに搭載できるM.2SSDは、色々とあるのですが、
出来るだけ用途に合った早いSSDを使いたいと思うのが人情です。

 

まず、今回レビューで利用したインテル SSD 535 シリーズの
SSDSCKJW240H601という240GBのSSDはどの程度の速度がでる
SSDなのでしょうか。

 

データドライブとして利用した場合と、OSを入れた場合で
定番ベンチマークソフトのCrystal Disk Markを使って
それぞれの状態で計測してみました。

 

左側:データドライブとして利用した場合
右側:OSドライブとして利用した場合

上→下 計測データを50MiBから32GiBへ増やしていく

 

多少の計測時の速度のブレもありますが、

おおむねデータ利用時とOS利用時の比較をすると
リードはほぼ同じ程度の速度が出ており、
ライトは若干ながらOS時が遅くなっている場合が多いが、
それでも十分な速度が出ていると言えると思います。

 

うーん、M.2SSDは、マザーボードに組み込むことになるので、
利用するシーンは少なめではありますが、このIntel 535シリーズの
SSDは必要十分な速度が出る優良なSSDと言えそうですね。

 

なお、M.2SSDには、2つの種類があり、このインテルのモデルは
SATAコマンドを利用する汎用タイプです。

 

もう一つの種類は、PCI Expressの帯域に直接接続され、

更に早い速度が出るという物ですが、あまり発売されておらず
また、OSドライブとして利用する事が環境によって可否があったり、
数が出ないことからお値段も相応に高くなります。

 

ただ、やはり、早いSSDには興味があります。
PCIeの対応するレーン数がSSDによって違い、
一番早いモデルはPCIe x 4レーンに対応です。
(他にPCIe x 2の物もあります)

 

中々売ってないですが、サムスンのPCIe x4対応の
XP941シリーズのSSDをなんとか入手できましたので、
同様にテストを実施してみます。

 

左側:データドライブとして利用した場合
右側:OSドライブとして利用した場合

上→下 計測データを50MiBから32GiBへ増やしていく

 

正直、一目見て、疑いたくなるシーケンシャルリードライトの数値!!

1000は軽~く超えてるんですよ!!

シングルSSDでこの数値ですよ、RAID 0組んでるわけではないんですよ!!

 

SATA版のSSDとPCIe版の結果を比較してみますと・・・
シーケンシャルリード : 3倍以上
シーケンシャルライト : およそ3倍
ランダムリード : 同等かちょっぴり早い
ランダムライト : 2倍以上
という感じですかね、およそ概算で!!

 

3倍速いなんて・・・某大佐の赤い愛機ですか・・・

 

ココまで大きく数値が違う物かとびっくりしますけど、
やはり、データの通り道の帯域が大きくなったので
ちゃんと性能を発揮できるとこうなるという好例ですね。

 

ちなみにですが、M.2SSDの端子があるマザーボード全てで
この速度が出せるわけではありません。

M.2 PCIe Slot → Using x4 Speed:5.0GT/s


PCIe x4,5.0GT/sでつながってますよー!

 

そう、いくらM.2 SSDポートがあろうとも、

PCIe x4の帯域が発揮できねば、この速度は出ないのです。

 

そして、NUC5i7RYHはちゃんとx4の帯域が使えますので、
これだけの速度が出せるという事なのです!!

 

市販で最小クラスの小型PCなのに最速へのパスが用意されている・・・

すごくいいことですよね!!

 

ちなみに、これだけ早かったら、色々とメリットがあります。

例えばOSのインストールですが、コレも短縮されました。


SATA版のSSDと比べておよそ1分程度短縮されました!!

 

OSの起動もかなり早いです。

と言ってもSATA版のSSDでも十分早いので

数秒の差がある位であり、体感としては、
大雑把に1割早くなったかなーと思えます。

 

ただし、早さの代償としてあるのが、価格です。

 

レビューで比較したIntelのモデルは240GBで買うとおよそ1万8千円程度です。

このサムスンのモデルは128GBですが価格的には同じぐらいでした。
※ただし、サムスンのはバルク品(修理部材の取り寄せ扱い)で保証も短い物です。
 9月に発売される代理店モデルはもっと高いはずです。

 

つまり、何が言いたいかというと、SATAモデルの価格と同等かそれ以上の価格を出して
容量半分のSSDとなってしまうという事です。

 

SSDの場合、セル毎に寿命がありますが、容量が大きい方が1セルに書き換える
回数は分散され寿命は延びます。
また、空き容量が大きい方が読み書き時の速度低下も防げます。

 

SSDを利用するうえでは、大容量であった方が、良いわけなんです。

 

『速度』 と 『価格+寿命』のトレードですね。

 

だから、速度が速い事はわかってはいますが、
個人的にはIntelのSATAコマンドの方が万人向けだと思います。

 

そこまで早くても通常利用で大きな差に気が付くのは
大容量データを取り扱うときぐらいですので!!

 

具体的に言うと、インターネットの閲覧や、YouTubeの視聴、
音楽再生や文章作成には、メリットはほとんどありません。

 

大容量データ、例えば動画データの編集や、大容量サンプルデータを読み込む音楽作成など
ホントに読み書きの速度/容量が物を言う処理については優位があると言えますが、
NUC5i7RYHは、どちらかというとコンパクトでパワフルではありますが、
上記のような利用目的の場合、より強力なCPUを搭載した

高性能パソコンなどで実施する処理なので、
コンセプトと利用目的が多少ずれていると言わざるを得ません。
※出来ないわけではないですが、常時FANフル回転かつ、
 最終的に容量足りないとなりそうなので向いていません。

 

なので、いろいろわかっている玄人向けで、ちょっぴりニヤッとしたい方は
PCEe x4のSSD手に入れて楽しんでくださいね。
NUC5i7RYHは、現時点で最高の速度が出せるM.2 SSDポートを持ってますので!!

更新: 2015/08/23

★★ 【追加課題:NUC5i7RYHはもっと高性能に出来る!!】 ★★

※注意事項※
以下に記載する方法の実施は全て自己責任で実施してください。
何らかの問題、例えば機材の破損や、データの破壊や
パソコンの動作に問題が発生したとしても
当方、また、レビュー掲載元は一切保証しませんし、責任もおいません。
リスクある作業を実施したあなたに責任があるという事を
十分自覚した上で実施するべき作業です。
※※※※※※

 

さて、NUC5i7RYHは、かなりパワフルではあるのですが、
本当に上記のレビュー結果が限界性能でしょうか?

 

いえいえ、そんなことはありません。

 

簡単な性能UPの方法としては、もう1枚メモリを追加する事です。
つまり、今はシングルチャンネルで動作しているのですが、
これをデュアルチャンネル動作とすることで、

数パーセントは性能UP出来ると思います。

 

ま、これは、普通の方法ですが、以下の方法は、ちょっぴり特殊です。
つまり、オーバークロックするわけです。

 

オーバークロックとは??
→メーカーが決めた低格以上の速さで動作させることで
 基本性能以上を発揮させようとする試みです。
 もちろん失敗して動作しなくなること、最悪オーバークロックした
 パーツが破損する事もありますし、メーカーは故障しても保証対象外となります。
 また、安定動作の面から、かなりチェックを行わないと実用には堪えません。
 リスクを許容できる方のみ試す試みという事ですね!!

 

で、何をどのようにオーバークロックするかというと・・・


メモリの動作を1600Mhzから2200Mhzまでクロックアップしてみました。


電圧の昇圧なし(その項目がBIOSに見当たらなかった)で出来る
ギリギリの性能UPが当方のマシン+メモリ耐性ではコレが限界でした。

 

方法はBIOS上でメモリの基礎倍率(Memory Clock)を133Mhz→100Mhzに
変更したうえで、16倍から徐々に上げていって限界を確認しました。

※倍率の上がり方が緩やかで調整のしやすい100Mhzにしましたが、

 133Mhzの16倍=2128Mhzも動作はします。

 より高く調整できる方を選んでます。

 


なお、メモリのタイミングがデフォルトのままだと1800Mhzも
きつめでしたが、多少ゆるめて2200Mhzまで実働確認しました。

 

変更点はこんな感じです。

tCL 11 → 12
tRCD 11 → 14
tRP 11 → 14
tRAS 28 → 35
コマンドレート 1T → 2T

 

ま、これでクロック値としては1.375倍で動作となるわけですが、
実際のゲーム動作でどの程度の性能UPが見れるのか確認してみます。

 

-- Windows 8.1 エクスペリエンス インデックス --


グラフィックスコアが5.1となっており、
オーバークロック前の4.6から0.5ポイント
約10%の性能UPという判断となっていますね!

---------------------------------------------
-------------- CINEBENCH R15 ----------------

CPU 355cb (OC前344cb:1.32倍!!)
OpenGL34.56fps (OC前25.67fps:1.35倍!!)

 

数値的にかなり伸びています。


メモリクロックがUPするだけでこれだけ影響が大きいのは、
メインメモリをCPU上のIris Graphics 6100が共用して使っており、
GPUのメモリがパワーアップした事になるからですね!

---------------------------------------------
----------------- 3DMARK --------------------

Fire Strike: 876 (OC前703:1.25倍!!)
Sky Diver :3919 (OC前3448:1.13倍!!)

 

負荷の高いベンチマークで一目見て十分わかる位
数値に表れているぐらいの差があるので、
OCする価値はありますね!
---------------------------------------------
------ ドラゴンクエストX ベンチマーク -------

驚くべき結果が出ていますね。


どれもこれもワンランク上の結果が出ているじゃないですか!


とても快適って結果が一番低い負荷とはいえ結果として
出るとは思いませんでしたよ!!

 

-------解像度(1280 x 720)--------
グラフィック最高品質:快適 5097 (OC前:普通3755:1.35倍)
グラフィック標準品質:快適 6586 (OC前:快適5252:1.25倍)
グラフィック低品質 :とても快適 7613 (OC前:普通6055:1.25倍)
---------------------------------


-------解像度(1920 x 1080)-------
グラフィック最高品質:やや重い 2377 (OC前:重い1663:1.43倍)
グラフィック標準品質:普通 3269 (OC前:やや重い2432:1.34倍)
グラフィック低品質 :普通 3866 (OC前:やや重い2789:1.39倍)
---------------------------------

 

解像度(1280 x 720)でプレイが最適という結果には変わりはないですが
普通から快適に結果がUPしてますので、実プレイ上では、
とっても快適になる位の差が出そうですね。

 

これはオーバークロックした甲斐がありますね!!

---------------------------------------------
-------------- World of Tanks ---------------
上記の結果から、かなりゲームプレイとしては
快適に改善されていると思われたので、
World of Tanksの実プレイ上のFPSレートを
再計測してみました!!

おお~、60FPSが安定して出ているシーンもありますし、
負荷が高くて落ち込んでるところもありますが、
おおむね30~50FPSが平均として出ていると言って
間違いないでしょう。

 

実際プレイしているうえで、OC前に計測した場合とは
段違いのスムーズな描画のお蔭でゲームがとっても
しやすかったです。

 

メモリのクロックアップ効果は大ですね!!
---------------------------------------------

 

メモリオーバークロックの結果としては、大満足です。


実は調整とチェックにいろいろと手間取りましたが、
メモリが同じ構成であれば、おそらくではありますが
メモリのタイミングを似たような数値に合わせて倍率を
20倍か22倍で十分実用の範囲だと思います。

 

Kingstonのメモリはソコソコオーバークロック耐性があるようですし、

NUC使う場合は、メモリはKingston製が一押しですね!!

更新: 2015/08/15
総評

パワフルでちょっとしたゲームまで対応できる他に類を見ない小さな巨人!!

幾つかの視点でNUC5i7RYHがどのような性能を持ったベアボーン筐体であるか
確認してきましたが、総じて言えるのは、この小ささなのに、中々パワフルである事!!

 

今流行のWebブラウザーゲームであれば、CPUはCore i7が搭載されているので
ブラウザのJava処理を行う上でパワーが足りないという事は無いですし、
3DのゲームもCPUにオンチップされているモデルとしては、
最小設定で十分ゲームができる性能があります。

 

ストレージとしてもM.2 SSDで最速を狙えるパスがある上に、
さらに通常の2.5インチのSATAのドライブも使える拡張性もあるという至れり尽くせり。

 

拡張性が無いという部分は、逆説的に、最上位はコレで、足りないことがあれば
大きなフルサイズの筐体のPCを買いなさいという事ですが、今、3Dゲームを
最高設定のフル解像度、マルチ画面で・・・と求めない限りはこのPCで十分なのです。

小さい可愛い筐体なので、場所をとることもないですし、

 

ほんと、小さな巨人です、このNUC筐体は!!

 

今の学生は情報系の授業もあるので、初自作PCとしてこのベアボーンキットで
いろいろ勉強する事もアリかもしれませんね。
というわけで、個人的には、お子さんの初自作PCに推薦します!

コメント (4)

  • Vossさん

    2015/08/15

    こんだけ速いと結構NUCでも行けますなぁ・・・・
    でも、実はXP941が代理店ついて売るって情報に、一番食いついた(ぉぃ
  • sorrowさん

    2015/08/15

    おぉ、お値段も結構しますが、強烈ですねXP941。
    うらやましいです。
  • garpさん

    2015/08/16

    Voss殿
    そうなんですよ、SSDを搭載するとNUCは最高なのです。
    というか、SSD標準装備でないといけないと思います!!
    これ、取り付け難しいという人もいるかもなので、
    パッケージに最初からインテルの240GB版を組み込んで
    販売するともっと売れるのではないかと思います。

    XP941は、来月には情報が出ると思うので、お楽しみに?
    私にとっては悲しいお知らせですがw
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