インテル NUC キット NUC5i7RYH ~NUCをめぐる15人の冒険~
http://zigsow.jp/special/intel/nuc_nuc5i7ryh/
レビューに使用したもの
以下はプレミアムレビュー用に提供いただいたものです。
インテル NUC キット NUC5i7RYH ミニ PC
http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/nuc/nuc-kit-nuc5i7ryh.html
NUC パッケージ内容
パッケージ
パッケージの中身
注意したいのがディスプレイ用のコネクタで以下の2つとなっており、さほど一般的なケーブルではないので変換が必要となるケースが多いかと思います。
Mini HDMI 1.4a
Mini DisplayPort 1.2
今回は所有していたMini DisplayPort変換ケーブルとDisplayPortケーブルを使用しました。
実際に使ってみた感想としては、「変換アダプタ」より「変換ケーブル」の方が良いのではないかと思います。変換アダプタの場合はアダプタとケーブルの重みがあり更に引っ張りでコネクタの損傷が心配されますが、変換ケーブルの場合は軽減される為です。
ACアダプタ。カバーを取り外して日本用のアダプタを取り付けます。
NUC へのメモリとSSDの組み込み
説明書通り裏のネジを外してケースを開けます。
2.5インチSATAの為のSATAケーブルが接続されているので慎重に開けます。
DDR3Lメモリ と M.2. SSD を取り付けます。
今回は行いませんでしたが2.5インチ(9.5mm厚)SATAのHDD/SSDも使用できます。
DDR3Lメモリ と M.2. SSD を取り付けた状態。
ACアダプタを接続して組み込み完了。
ファームウェアの更新。
OSをインストールしたストレージに保存したファイルを読み込んで更新しました。
ベンチマーク
ベンチマークソフトにより性能の評価を行います。
夏本番という事で赤外線温度計にて各パーツの温度を計測して冷却に留意すべき点を確認します。
電力不足に備え節電も必要ですのでワットチェッカーにて消費電力を計測します。
また騒音をスマホアプリにて計測します。
CPU-Z
待機・アイドル時
※条件:室温34度
待機時:0.4W
アイドル時:7.8W~8.8W、43.4度
3DMARK
※条件:室温33.5度
ベンチマークはスコア表示直前でのエラー発生。
おそらく2560x1080ディスプレイで1920x1080表示でのエラーと思われ環境依存の問題と推測。
Fire Strike:50.1W、50.2度
CINEBENCH
※条件:室温33度
OpenGL:27.24 fps、50.2W、48.0度
CPU:345 cb、37.3W、47.8度
CPUの処理では40W未満であるが、やはりGPUの処理は50W程度の消費電力が必要。
Unigine Valley Benchmark
※条件:室温33.5度
スコア 344、8.2 fps (Min 5.5 ~ Max 13.2)、50.2W、50.6度
フルHDでDX11は厳しい結果となった。
FF14 DirectX11版 ベンチマーク
※条件:室温34.0度
高品質(ノートPC)/1920x1080:337.228 sec、スコア 750(動作が困難)、50.8W、52.6度
高品質(ノートPC)/1280x720:164.016 sec、スコア 1470(設定変更が必要)、50.5W、50.1度
標準品質(ノートPC)/1280x720:136.405 sec、スコア 1900(設定変更を推奨)、49.3W、40.8度
標準品質(ノートPC)でも「設定変更を推奨」となり、DX11はハーフHDでも厳しい。
温度・騒音の計測
※特に指定のない温度については、上部から見て天板の後ろ中央部分での計測です。(以下の例では50.8度の部分)
温度の測定にはこちらを使用。
消費電力の計測にはこちらを使用。
アイドル時でも43.4度と意外に高く通常使用時でも冷却が重要。
ベンチマーク時でおよそ50度程度でファンが盛大に回る。
通風孔は73.8度と非常に高温となっている。
上部の天板も40度から50度と非常に熱くなっている。
ベンチマーク時はファンも勢いよく回っており言い換えればそれだけ排熱出来ているとも言える。
そのためファンによる排気を妨げず天板部分を冷却できる環境が必要となります。
ただし、後ろのUSB上部と有線LANについてはこの高温な排気がモロに被ってくる。
常時使用や、高額なUSBメモリといった熱によるダメージを負いやすい(金額的にもダメージが大きい)ものについては、後ろのUSB下部もしくは前のUSBにて使用する事が望ましいと思われます。
騒音の計測はスマホアプリを使用しました。
専用機のような正確さは無いので数値そのものより傾向として見てください。
40度程度ではほとんどファンも回らないのですが、50度あたりが継続すると一気にファンが回り結構すごい音がしてファンの回転数が落ちるまでにかなりの時間を要します。
ゲーミングPC化計画
ゲームPCとして、コントローラの価格・機能・使い勝手を評価します。
いくつかのゲームをプレイしてタイトル毎にどの程度の設定で快適にプレイ出来るかを確認します。
コントローラ
PC用 XBOX360 ワイヤレス コントローラー (XInput)
PCゲームをするなら必須と言ってよい。
特に洋ゲーでコントローラ対応しているものはかなりのゲームがXBOX用コントローラに対応していますので、まずはこれを買った方が確実です。
ワイヤレスの場合は4000円程度、USBケーブルの場合は3000円程度と、ワイヤレスの方が操作性も考えるとお得かと思います。
ゲームパッド (DirectInput)
昔のゲームや日本のゲームはDirectInput式のみ対応しているものもあります。
そしてXInput式のみに対応したゲームでは正常な操作ができません。自己責任でXInputをエミュレートする方法もありますが確実ではない上に結構な労力が必要なのでオススメはできません。
非常に安価(1000円程度)なものもあるので1つ揃えておいても良いかもしれません。
WiiU用コントローラ
WiiU ProコントローラとWiiリモコン(新型)を接続するにはBluetoothは東芝スタックを使用している必要があり、リンクもタイミングが必要で面倒な事から常時使用には厳しい。
そこから更にフリーウェアを使いキー設定が必要な為に相当な手間がかかる。
以前はワイヤレスの本製品が2000円ほどで買えお得だったのでパソコン用にするメリットもあったが、現状では4000円程度である為に素直にXBOX360コントローラにした方が良い。
Wii用リモコン
手順としてはWiiU用コントローラと同様。
ただしWii用リモコン(旧型)についてはリンクのタイミングを図る必要がない為に多少使いやすい。
Wiiリモコンはモーションセンサーが売りだがこれを使うとなると更に面倒な事になる。センサーバーのコネクタがPCに合わないので自己責任で対応するかUSBで使える非純正品となり、労力・コストと出来る事が見合わっていない。
もっと手軽に扱えるモーションセンサーがあれば良いのですが・・・
ゲームプレイ
いくつか試した結果、3Dタイトルがなかなか厳しく、2DなどのGPU負荷が低いものならリビングPC(ハーフHDのテレビ)としては必要十分な性能となりました。
METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES
3Dでグラフィックは相当に要求されるタイトル。
1920x1080ではメニュー画面すらカーソルが秒レベルで遅延してろくに操作できない。
1280x720ですべてLOW設定ならばかろうじてプレイする事が可能。しかしPS2を思い出した。
無理だと思っていただいた方が良いです。
How to Survive
2Dでそれほど負荷がありそうではない。
1920x1080だとノロノロした感じになる。
1280x720ならば十分プレイ可能。
32インチまでのテレビはハーフHDが多いのでリビングとして割り切れば十分実用可能。
Portal 2
3Dだがかなり昔のタイトルである為に軽い。
1920x1080でも十分プレイ可能だが追従しきれず酔う感じがある。
1280x720ならば十分プレイ可能。
リビングPC化計画
リビングでキーボード・マウスを使用するにはテレビと机の場所・高さにより視点や操作や厳しい場合が多い。リビングPCとして、従来のキーボード・マウス以外での入力方法を検討し可能であれば評価します。
ゲームパッド
PC用XBOX360ワイヤレスコントローラを使用する事にしました。
Microsoft製であるWindowsストアアプリの「ビデオ」や「ミュージック」の操作ができる事を期待しましたが、残念ながらそのようなインタフェイスはありませんでした。
そこでXBOX360コントローラをマウス化させる事が可能な「XBMouse」を使用する事にしました。
Xbox360コントローラでPCを操作するツール XBMouse - Tari Lari Run
http://bygzam.seesaa.net/article/135249198.html
机やマウスパッドに関係なく操作できる点は非常に便利。特に寝そべりながら操作できる。
今回はワイヤレスを用いたが省電力機能で時間経過によりリンクが切れワンボタンとはいえ再認識させるのが少々面倒でした。
音声認識
Windows8の音声認識を使用した。
「再生・一時停止・停止」といった明確なコマンドについては十分実用レベル。
ブラウザの検索でもキーワードの入力が楽になる。
どこをクリックといった操作は「(記載している名前)」-「(番号)」-「OK」と手順が多くなかなか大変で実用的ではない。
Windows 10に搭載される予定の「Cortana(日本版)」に期待したい。
Webカメラ
Webカメラに「Flutter」というアプリケーションを用いてジェスチャーによる入力をしました。
※現在アプリケーションは公開終了しています。保管していたファイルにて検証しました。
その他にも探してみましたがフリーで簡単にというものは無さそうでした。
動画でも分かりにくいのですが、Webカメラの1m先で手をかざしています。手をかざすとWindows Media Playerの場合は再生・停止になります。親指で左右を指すと次・前になっています。
ちなみに白い手袋を着けてやってみると全く反応しませんでした。
アプリケーション毎に操作を割り当てるという特別な対応にならざるを得ないし、動作を行う距離が決まっていたり(1m)で、本アプリケーションでの操作はなかなか現実的ではなかった。
MSのアプリケーションだけでもKinectの技術を投入してもらえたらなと思うのですが・・・
動画配信サービス比較
リビングPCにおいて一番利用頻度が高そうなものが動画かと思われます。
定額・ペイパービューをいくつか実際に利用してサービス内容を比較します。
オススメな加入方法としては、まずは月額不要なペイパービュー1つに入り無料動画や気になった動画だけを見て、しばらくたって視聴可能な本数が月4本を超えるようであれば定額に入るのが良いかと思います。
私のオススメとしては、以下サービスです。
ペイパービュー → 楽天SHOWTIME(楽天ポイントが使える。度々訪れたいサイト作り)
定額見放題 → dTV(安い。日本人が好みそうなコンテンツが多い。スマホがあれば更に便利)
定額見放題
Hulu
料金形態が一番シンプルでわかりやすい。
アカウントホールドは非常に不便になって使い道がなくなった。
UIは非常にシンプル。「マイリスト」はタイトルをマウスでフォーカスさせると出てくる。ドラマは自動再生されます。
海外のコンテンツ、特に海外ドラマを見たい方にオススメです。
支払方法も携帯払いやPaypalなどがあり割と柔軟。
PC・スマホ・多くのゲーム機と非常に対応機種が多い。
以下はWiiU。いろいろと酷い出来。パソコンで目星付けて映画一本見るぞスタイルならアリ。
以下はVita。可もなく不可もなく。秒数指定はタッチで可。ドラマの自動再生が行われない。
料金形態:定額見放題 月額1,007円(税抜933円+税)
支払方法:クレカ、PayPal、ドコモケータイ払い、auかんたん決済、iTunesStore
動画本数:10,000本以上 (映画:1,000本以上、テレビ番組:10,000話以上)
デバイス:Windows PC([IE/FireFox/Chrome] & Flash Player)等、iPhone/iPad、Androidスマートフォン/Androidタブレット、PS4/PS3/PS Vita/PS Vita TV、WiiU/Wii/3DS、XBOX 360、その他テレビ等
dTV (旧 dビデオ)
ワンコインでこれだけのコンテンツを揃えているのは非常にお得。国内コンテンツも多く、BeeTVのコンテンツも視聴できる。またスマホにダウンロードも可能なので外出先でも見れる。
対応機種は少なめ。キャリアである為に自社スマホでの展開が中心となるのでやむを得ないか。
docomoユーザーなら携帯料金に乗せる事が出来るので便利。
UIはなかなか良いです。クリップでお気に入りを登録可。ドラマは自動再生されます。
今回比較した中でCPU負荷が半端なく高い。本ハードウェアでは性能面は心配いらないが映画のように長時間だと発熱が気になる。
料金形態:定額見放題 月額540円(税抜500円+税)
支払方法:クレカ、ドコモケータイ払い(docomoID必須)
動画本数:120,000本以上 (2015年4月時点) (約23,000タイトル、シリーズ等を入れた本数では約100,000本)
デバイス:Windows PC([IE/FireFox/Chrome] & Silverlight)他、iPhone/iPad、Androidスマートフォン/Androidタブレット、dTVターミナル
U-NEXT
価格だけあって色々なジャンルもあり魅力的なコンテンツも非常に多い。国内コンテンツも十分。料金は高いですが毎月1000円分(初回は500円分)のポイントが付いています。
4アカウントでペアレンタルコントロール機能もありそれぞれの視聴スタイルに合わせる事が可能なので家族向けと考えた方が良いかもしれない。
UIはなかなか良いです。クリップでお気に入りを登録可だが、過去にマイリスト登録したものが一覧表示ではチェックが入っていない点が分かりにくい。またペイパービューも多く「コレ見たい→見放題じゃなかった」というのが何度となくあり、都度「見放題」のタブをクリックすればいのですが少々手間。
電子書籍も取り扱っており、原作等の関連図書があると動画詳細と一緒に表示されます。一部雑誌については見放題となっており、ZIGSOWではおなじみのGetNaviも見放題になっています。
以下はVita。なぜVitaだけ・・・?UIは結構頑張ってると思います。
料金形態:定額見放題 月額1,990円(税込み)
支払方法:クレカ
動画本数:110,000本以上
デバイス:Windows PC([IE/FireFox/Chrome] & Silverlight)等、iPhone/iPad、Androidスマートフォン/Androidタブレット、PS Vita/PS Vita TV、その他テレビ等
ペイパービュー
楽天SHOWTIME
なんだかんだで貯まる楽天スーパーポイントを利用できるのが最大のメリット。
通販サイトである為に、週替わり100円・ポイントアップ・クーポンなど売り方を色々工夫しており度々訪れても飽きないようにしている点は好印象。
対応デバイスは平均レベル。
以下はWiiU。出来は結構酷い。UIは悪いし遅いしでストレス。パソコンで目星付けおいた方が良い。
料金形態:レンタル 数百円
支払方法:クレカ、楽天スーパーポイント
動画本数:80,000本以上
デバイス:Windows PC([IE/FireFox] & Silverlight)他、iPhone/iPad、Androidスマートフォン/Androidタブレット、WiiU、XBOX ONE、その他テレビ等
Microsoft Movies & TV
Windows8/10のアカウントを持っていると利用しやすい。
デバイスがかなり偏っている。国内でXBOX/WindowsPhoneはちょっと・・・ね。
UIやサービスはかなり事務的に見える。
料金形態:レンタル 数百円
支払方法:クレカ、PayPal
デバイス:Windows PC( Windows8「Videoアプリ」、Windows10「Movies & TVアプリ」)、
WindowsPhone、XBOX ONE/360
PlayStation Video
PlayStationを所有しアカウントを持っていると利用しやすい。
デバイスは結構偏っている。PlayStationを持っているかどうかで考えるサービス。
PS3/4はHD対応していますが、PCはSDのみと非常に残念なサービス。
UIやサービスは結構事務的に見える。
グループとはいえソニーピクチャーズを持っているとは思えない残念さです・・・
料金形態:レンタル 数百円
支払方法:クレカ
デバイス:Windows PC、Androidスマートフォン/Androidタブレット、PS4/PS3/PS Vita/PSP
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