【はじめに】
このところ、仕事や私事が忙しかったこともあり、ZIGSOWはたまに見るだけ状態で、気になるもののレビューには応募してはいましたが、もちものの登録もほとんどしていないので、レビュアー相性度はいつも低い状態でした。今回のNASも自宅のデータを一元で管理できたらいいなと思って応募してはいましたが、相性度も日に日に下がる一方だったため、まさか選ばれるとは思っていませんでした。
7月4日に外出先から戻るとZIGSOWからの宅配便が届いており、とても驚いたとともに、レビューできることに余計なことを書いてしまっていたことに後悔しています。
とは言え、折角の機会ですので、できる範囲でレビューを行っていきたいと思います。
レビューにあたってですが、どちらかというと素人に近い人間がマニュアルを参照せずに、どこまでできるかの視点で進めていこうと思っています。
(どうしても躓いた場合は、いろいろと調べて解決します)
7/5 とりあえず、使えるようになったところまでのレビューを公開します。
7/6 SSDを接続してみました。消費電力とスピードを測ってみました。
7/7 RAID1を構築してみました。
7/12 iTunesサーバを構築し、当初考えていたレビュー内容を全て作成しました。
開封
お決まりの開封と本体の概要から。
梱包は段ボール色むき出しの箱に製品を示すシールが貼ってあるシンプルなものです。
箱の重さは2.8kgでした。
内容物は本体の他に、電源ケーブル(ACアダプタ)、LANケーブル(2本)、説明書、鍵、ネジ(8本)です。
説明書は、本当にシンプルなもので、最小限の情報しか記載されていません。
しかも、絵がほとんどで、文字らしいものは殆ど記載されておらず、「詳しくはホームページを見ろ」ということみたいです。
背面は半分以上がファンになっていますが、端子類としては、電源端子、LAN端子が2つ、USB端子が2つ、eSATA端子が1つ配置されています。
HDDの設置
まず、使えるようにしなければなりません。
準備したHDDは、WesternDigitalの2TB HDD (WD20EZRX)です。
正面側からは、HDDを2台入れられるスロットが準備されており、それぞれにトレイがあります。
実際にHDDを取り付けてみます。
トレイの爪を外します。
トレイにHDDをセットし、爪を戻します。爪についている突起でHDDは固定されます。
トレイを本体に戻して押し込みます。
付属の鍵(?)で蓋を固定します。(通電中に誤って開けてしまわないためでしょうか?)
次に配線ですが、とりあえずLANケーブル1本と電源ケーブルのみをつなぎました。
(電源ケーブルの方は少し差しにくかったですが、逆に言うと抜けにくいってことだと思います)
初期設定
HDDをセットしたら、早速電源を入れて初期設定を行います。
設定はPCのブラウザから行います。
同封の不親切な説明書によると、
のいずれかで接続できるとのことだったので、家庭内のLANだけで接続できそうな後者で接続してみました。最初の画面はこのようになります。当然、何も設定していないので設定ボタンを押します。(というか、いきなり日本語なのは助かります)
最初にセットしたHDDにDiskstation Managerをインストールします。
全てのデータが削除されるというメッセージで、理解したことのチェックをしてOKを押します。
インストールが始まります。
100%まで進むと、10分間のカウントダウンが始まります。
開梱から20分くらいで、とりあえず使用できるようになりました。
次は管理者アカウントの作成になります。
サーバー名は、わかりやすくDS215にしました。
ここで設定するパスワードが面倒です。大文字、小文字、特殊文字を含む6文字以上とした方が良いみたいですが、とりあえず中くらいのパスワードを設定しました。
次は、アップデートの確認といろいろなパッケージのインストールになります。とりあえず、全てインストールしました。
インストール中の画面ですが、進行状況が分かりにくく、いつ終わるのかわかりませんが、席を話している間に終わっていました。
ここで、トラブル発生!!
Javaが最新ではなかったみたいで、更新が求められました。
当然、更新を行ったのですが、その後、「http://diskstation:5000」と入力しても、
「サーバーが見つかりません」
とのメッセージが出て、PCから接続することができなくなりました。
ふと、最初にアドレスが2種類記載されていたことを思い出し、
をブラウザに入力すると、サーバーが見つかり接続できるようになりました。仕組みはよくわかりませんが、一安心です。
早速、最初に設定したアカウントでログインします。
いろいろな機能のヘルプ画面がいきなり現れ、何をやったら良いのかわかりやすい画面です。
右上のメーターみたいなマークを押すと、システムの状態が表示されます。
ログアウトやシャットダウンは右上の「人」アイコンを押すと出てきます。
とりあえず使えるようになったので、ネットワークドライブに設定します。マイコンピュータを開き、ネットワークに表示されるサーバー(DS215)をクリックし、適当なフォルダを右クリックして、
「ネットワーク ドライブの割り当て(M)....」
を選択します。
これで、homeフォルダをネットワークドライブ(たとえばZ:)として設定できました。
SSDの追加
HDDに加えてSSDを2ドライブ目に追加してみました。
準備したSSDは、Intelのの240GB SSD (SSDSC2B240G4R5)です。
SSDは2.5インチですが、付属のネジを使えばそのままトレイにセットすることができます。
ただし、下側になる爪は外しておかないと、突起が干渉して取り付けることができません。
裏側からネジで固定するだけで簡単に2.5インチSSDもセットできます。
RAID構築
家庭内で共有するデータを保存するので、万が一に消えてしまっては困るので、RAID1の構築を試みました。
少し痛い出費となりましたが、同じHDDを2台準備しました。
トレイに2台のHDDをセットして、本体に装着し、電源を入れます。
ブラウザから初期設定を行うと、最初の時と同じ手順で初期化が進んでいきます。
初期化中の消費電力は21Wと1台のみを接続した場合よりも少し多いです。
初期設定がおわったら、ストレイジマネージャを起動して、HDDの状態を確認します。
無事に2TBのHDDが設定されていることが確認できます。
が、ここで1ドライブしか表示されていません。
HDD/SSDのタグを確認すると、ちゃんと2台のHDDのは認識されています。
で、ボリュームタグを確認すると、RAIDの状態となっていることが分かりました。
何も操作しなくても、2台同時にHDDをセットして初期化を行うと自動的にRAID1で設定されているようです。
以上、何の苦労もなく、RADI1のNASが出来上がりました。
iTunesサーバの活用
4人家族の我が家は、それぞれが別々のPCを使用していますが、iTunesだけは音楽データの分散が嫌だったので私が日頃使っているPCで全て処理をしています。この場合、誰かがiTunesを使いたいときは、PCを解放しなければならないため、改善したいと思っていました。
そこで、DS215+にインストールできるiTtunesサーバ機能を活用してみました。
まず、パッケージセンタでiTunesサーバをインストールします。パッケージマネージャを開くと、たくさんのパッケージが表示されるので、その中のiTunesサーバを選択し、インストールします。
インストールが終わると、パッケージセンタにiTunesサーバがインストールされていることが確認できます。
iTunes用の共有フォルダを作成し、フォルダの条件を設定します。
次は、クライアント側のPCの設定を行います。iTunesを起動し、「編集」→「設定」を開きます。
「詳細」の一番上にある [iTunes Media]フォルダの場所 を変更します。
変更ボタンを押すと、エクスプローラが起動し、共有フォルダを選択します。今回は事前に「iTunes」のフォルダを作成しているので、それを選択します。
すると、ライブラリの更新が始まります。
それが終わると、「ファイル」→「ライブラリ」→「ライブラリの整理」を選択します。
ライブラリ整理の確認画面(どちらの項目にもチェックマークをいれました)
以上で、PCの中の楽曲データなどがDS215にコピーされ、複数のPCから使うようになります。
(他のPCでも[iTunes Media]のフォルダを設定しなければなりませんが)
私が使っているコンピュータ以外からもDS215にアクセス可能となり、個々に楽曲整理を行わなくてよくなりました。
Androidからのアクセスに挑戦
Soumi Music Playerを使用すれば、iTunesサーバーにアクセスできるらしいので、スマホにインストールしてみました。
英語の画面ですが、一番右のLibraryのタグを選択し、+マークをタップすると接続方法が現れます。
LANを選択するとミュージックフォルダの選択になり、Add serverをタップします。
サーバーの設定画面でDS215を設定します。本当がユーザーを決めた方が良いのでしょうが、最初に設定したアドミニストレーターのユーザー名をとりあえず入力しました。すると、無事にDS215のiTunesフォルダが表示されました。
当然、iTunesのフォルダを選択すると、フォルダ内の曲をスキャンし始めます。
(スキャンの状況は、個人的な音楽の趣味が分かってしまうので、画像は添付しません)
なお、フリー版では400曲しかスキャンできませんでしたので、中途半端にしか曲のリストが作成されませんでした。
でも、400曲ではありますが、アーティスト名やアルバム名で曲を選んで再生することができました。
(もう少しニーズが高くなると、有料版にしても良いと思いますが、普段は古いiPhone4sで音楽を聴いているので、PCのitunesがあれば十分です)
シンプルで飽きがこなさそうですが、もう少しデザイン性が高くても良いような。
本体の写真です。左から正面、右面、左面、裏面です。
シンプルなデザインとなっていますが、個人的にはもう少しカッコいいデザイン性を考慮したものにしてほしかったです。
ついでに底面も写真を撮ってみました。まあ、普段見える部分ではないので、デザイン性には関係ありませんが....
側面のSynologyの文字の部分はメッシュになっています。排熱を考慮しているようで、全体のデザインを阻害していないのは良いと思います。
省電力で、ストレスを感じずに使えます。
とりあえず、手持ちのHDDとSSDを取り付けて動作確認を行いました。
アイドル状態の消費電力は16Wです。これは、HDDだけをつないでも、HDDとSSDをつないでも変わらなかったので、SSDは殆ど電気を使っていないのでしょうか。
HDDとSSDそれぞれにファイルをコピーすると、どちらのケースでも消費電力は20Wになります。
いずれにしても、消費電力は少ないです。
(ちなみにHDDのハイバネーションを設定すると9~10Wに下がります)
次に転送速度を測ってみましたが、何となくSSDの方が数値が高いように見えますが、ほとんど違いがない状況となりました。実際にサイズの大きい動画ファイルをそれぞれのドライブにコピーしても、PC本体内のドライブ間でコピーするのと同じくらいのスピードで、ほとんどストレスを感じません。
HDDの場合
SSDの場合
転送速度に差が生じない原因としては、現在の接続が次のようになっており、無線LANルーターの性能がクリティカルとなっている可能性があります。
PC(HP p6640jp)
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無線LANルーター (NEC WR8370N)
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本機 (DS215+)
我が家の機器で、他に接続方法があるのか模索してみますが、今のところ思いつきません。
試しにドライブ1にSSDのみを接続してスピードを計測してみると、3割程度ダウンしてしましました。???です。
RAID構築後の速度も測ってみましたが、今一つのスコアです。
最初にSSDをセットした場合の半分くらいのスコアにしかなりません。(おかしいと思ったので、3回測ってみました)
これも、原因不明です。
ちなみに、内蔵HDDで計測すると、次のようになります。
簡単な設定方法とストレスのないアクセス
NASは素人にとって、少し敷居の高い機器だと思いますが、DS215+はとりあえずマニュアルを見ることなく一通りのことを比較的簡単に設定でき、気軽に使うことができます。
特に、ブラウザからの設定画面は直感的で、ほとんど悩む項目もなく設定を終えることができ、NASの敷居が大分下がった気がします。
実用上も、ファイルのコピーや読み込みで遅いと感じることはなく、快適にファイルの共有ができるようになったのは、大変うれしい限りです。
素人でも、一通りのことはマニュアルなしにできます。
一週間という比較的短い期間(特に、ウィークデーは出張や飲み会があったので、実質的には土日が2回の4日間)で仕上げる必要がありましたが、設定に悩むことがなかったので、何とかレビューを完成させることができました。
上でも書いてある通り、NASの知識がほとんどなくても、私にとって必要な設定は自動的にできていたように感じます。(恐らく、多くの人の使い方がベースになっているのかも知れません)
パッケージマネージャを見るだけでも、もっと便利な使い方もあるのだとは思いますが、追々試していきながら、必要性の有無を判断していきたいと思います。
最後に、今回レビューに選定していただき、ありがとうございました。
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