さて、今回は真っ白な筐体が美しい、2ベイNAS「SynologyR DiskStation DS215j」をレビューします。
今回のレビューでは、自宅で24時間365日稼働させている、Hyper-V上の仮想マシン2台
PCファイルサーバーとLinux MediaTombメディアサーバーをDS215jへ移行し、仮想サーバー2台がのっかっている、パソコンを停止して、NASを使って電気代を下げるために応募しました。
さまざまな機能がある、「SynologyR DiskStation DS215j」ですが、
今回は、基本機能のストレージ機能、DLNAサーバー機能を中心にレビューさせていただきます。
今回の登場人物たちです。
内蔵するHDD
1本目:WD Blue 2.5inch 5400rpm 1.0TB 8MBキャッシュ SATA6.0G WD10JPVX
以前、プレミアムレビューで使わせていただきましたHDDです。2.5インチです。ちょうど奥様PCをSSDへ換装し、HDDケースでデータを移す時などに重宝してました。
一応、2.5インチ対応と書いていますが、なにやらDisk Holder typeCが必要みたいな事書いてますね。。。そんなところ見逃してました。今から注文しても遅いかな。
とりあえずつけてみようと思います。
2本目:WesternDigital Green 3.5inch IntelliPower 2.0TB 64MBキャッシュ SATA3.0 WD20EZRX
現行上記で書いた、Hyper-Vの仮想ディスク+データVHDが格納されているHDDです。
さらに、ファイルサーバーへメインマシンから、記憶域プールの双方向ミラーの一部としてiSCSIターゲットのVHDもおいてあります。
これを最終的には移設します。
ビデオカメラ
我が家の思い出を記録してくれているいい子です。
この子は、初期のHDDハンディカムで、記録される動画はAVCHD形式のm2TSファイルが出来上がります。
TV:TOSHIBA REGZA 47Z8000
今となっては古い子ですが、我が家ではメインで活躍してます。
DLNAクライアントにもなりますが、Mpeg2しか再生できません。
DS215jのDLNA機能は、AVCHD形式の動画を、MPEG形式へトランスコードして再生できるか?
この辺を書いていきます。
番外編
職場で余っているWebカメラで監視カメラ的なことをチャレンジしてみます。
動作するかもわかりませんが、刺してみます。
ちょっと、盛りすぎた感がありますが、レビューを始めます。
■1.レビュー品について
まずは、本体を調査します。
内容物一覧
そして、本体
白い。白いです。リビングに置いても邪魔しないですね。
付属品、LANケーブル、ACアダプタ、電源ケーブル、クイックリリース
LANケーブルは、コネクタ部分がシールドされていて高級感あります。
シンプルな構成で個人的には好きですね。
ホームページから引用して、簡単に仕様を
CPU MARVELL Armada 375 88F6720 デュアルコア800MHz with 浮動小数ユニット
メモリ 512MB DDR3
ドライブベイ 2
ドライブ SATA3 2.5/3.5 HDD&SSD
USB 3.0*1、2.0*1
LAN 1GbE*1
ノイズ 18.5dB
消費電力 13.42W(アクセス)/5.28W(HDDハイバネーション)
RAID SHR(Synology Hybrid RAID)、BASIC、JOBD、RAID0、RAID1
その他 最大ボリューム16TB、iSCSITarget10台、IPカメラサポート、DLNAサーバー、Mail、DNS、Directory、VPNサーバー、等々書ききれませんw
■ 2.組み立て
早速、DS215jをあけて、1本目のHDDを組み込んでいきます。
本体は、縦に分割されます。
裏面のネジを上下2つを外します(最初はねじはついていませんでした)
前後にスライドさせます。
結構簡単に開けることができました。
上側がDisk1になるということで、上側に取り付けます。
取り付けるHDDです。
さくっと取り付けてみました。2.5インチの場合ネジ穴が別になります。
ちなみに、下側につけるとこうなります。
若干下に当たります。
固定用のネジが皿の部分が大きいネジは使えません。
手持ちのネジで小さいものを使ってギリギリでした。
多分、専用のホルダーを別途購入することで、ぴったりとしたネジがついてくるんでしょうね。
専用ホルダーのDisk Holder typeCですが、日本国内では販売店がないようです。
Amazonでもuk.jpの米国しかないようです。約12ドルなので、1700円ほどするようです。
◆写真を見る感じでは単純に台のようです。片側はねじ止めできるので、台無しでも
固定には問題なさそうですが、若干プラプラしてるので、何か台を作ったほうがよさそうですね。
容量は少ないけど、SSDを乗せる方もいると思いますので、設計時に2.5インチでも搭載できるようにしてもらうとよかったと思います。
とりあえず、私は、台無しで、ネジを止めたところいい感じで固定されましたので、このまま組み立てることとしました。
隙間の幅ですが、大体33mm程度の幅が開いているので、詰め物をすれば、さらに安定しそうです。
■3.電源投入~初期設定
早速電源を入れてみました。
STATUSがオレンジで点滅し、LANとDISK1はグリーンで点滅していますが、1分ほどでピーッというアラームとともにLANとDISK1は点灯になり、セットアップの準備ができたようです。
QuickInstallationGuideによると、ブラウザから、「http://diskstation:5000」を入力と書いていましたので、入力すると下記のような画面になりました。
あとは、画面に従いDSMと呼ばれる、NAS専用OSをインターネットからダウンロード&インストールを行います。
特別迷うことはありませんが、初期設定には、最低1台のHDDとDHCPとインターネット接続環境が必要です。
HDDの初期化注意画面ののち、DSMダウンロード、DSMインストールと続きます。
完了後自動的に再起動します。
再起動後もブラウザをそのままにしていると、下記のようなようこそ!画面になります。
この後も、日本語で非常にわかりやすくウィザード形式で進んでいけますので、特段迷わないと思います。
サーバー名:パソコンから利用するときのDS215jを識別する名前になります。
管理者アカウント:DS215jを管理するアカウントを設定します。
DSMアップデート:自動更新の設定です。お好みで。
推奨パッケージ:こちらもお好みで。
以上のステップが完了すると、ブラウザ内にデスクトップ画面が表示されます。
右下にはDS215jの状態が表示されていますね。
ひとまず、HDDがどのように認識されているか確認しましょう。
ここまで来るのに、RAID構成などが一切聞かれなかったので、気になってました。
左上、「メニュー」→「ストレージマネージャ」がありますので、クリックしてください。
左ペイン「ボリューム」をクリックすると、RAIDの構成が表示されていました。
Synology Hybrid RAID(SHR)となっていました。
SHRですが、容量の違うHDDを組み合わせても、容量を無駄にせず利用できる
HDDの本数や容量によって、自動的にRAIDの構成をとってくれる。
また、より大容量のHDDと入れ替えることで、HDDのデータを保持したまま拡張なども可能
といったところでしょうか。
1本のHDDで起動すると、デフォルトがSHR(データ保護なし)になるようです。
後ほどHDDは追加しますが、ひとまずこのまま、レビューを続けたいと思います。
基本的な設定を確認していきます。
●タイムゾーン
「コントロールパネル」→システムカテゴリの「地域のオプション」をクリックします。
なぜか、Irkutsk+8:00でしたので、Tokyo,Osaka,Sapporo+9:00へ変更しました。
◆画面ごとに「適用」で保存しないと、設定が反映されませんのでご注意ください。
●省電力化
・ファン速度モード
「コントロールパネル」→システムカテゴリの「ハードウェアと電源」をクリックします。
ファン速度モードという項目があります、使わない時は省電力方向で行きます。
・HDDハイバネート
「HDDハイバネート」という部分で、HDDアクセスがない場合、何分で回転を止めるかの設定があります。デフォルトは20分です。
●アクセス権を分離するために、ユーザーを作りましょう。
ユーザーは、「コントロールパネル」→ファイル共有カテゴリ「ユーザー」です。
左上の作成をクリックすると、作成画面が出てきます。
1.名前、パスワードだけが必須の項目です。
◆ここで、Windows側のユーザーIDとパスワードを同じにすると、認証画面なしでフォルダに触れるようになります。
2.入力後「次へ」で、所属するグループを選択します。
基本はusersで構いませんが、管理作業をするユーザーにはadministratorsをつけましょう。
3.「次へ」で進めて、各共有フォルダの権限を設定します。
4.使用容量を割り当てます。複数の利用者がいる場合、何かの間違いで大量のファイルフォルダを保存してしまい、他のユーザーに迷惑をかけるのを制限するときなどに使用します。
◆職場のファイルサーバーもこの機能を利用して、個人が容量を使いすぎることを防止したりします。Windowsではクォーターに当たると思います。
基本無制限でそのままでよいと思います。
5.アプリケーションの権限ですが、これは使う機能を制限する場合に使いますが、ひとまず許可するとしました。
6.帯域制御になりますが、これもよっぽどでない限り、無制限で構わないと思います。
1ユーザーで結構項目ありますが、あまり深く考えずに、最低限1,2,3だけでも設定すればNASとしては使用可能です。慣れるとサクサク作れます。
●最後に共有フォルダを作成します。
フォルダは、「コントロールパネル」→ファイル共有カテゴリの「共有フォルダ」です。
左上に「作成」があるので、クリックすると作成画面が表示されます。
フォルダ名を入力し「OK」をクリックすると、アクセス権設定画面になります。
アクセス可能なユーザーに対して、権限を付与します。
これで、共有フォルダができました。
ざっと、説明させていただきましたが、日本語の説明がわかりやすく、NAS初心者でも迷うことはなかったです。
ただ、メニューの多さに驚きました。すべては把握できないです。
NASとしての省電力以外は最低限の設定だけですが、いかがでしたでしょうか。
■4.使ってみよう
早速、Windows8.1なPCから利用してみます。
「Windowsキー」+Rもしくは、スタートボタン右クリック→「ファイル名を指定して実行」か、エクスプローラーのアドレスバーに、初期設定で設定した「サーバー名」を使って利用します。
私は「ds215jnas」という安易なサーバー名にしました。
「\\ds215jnas」と入力し、エンターキーを押します。
ユーザー作成で、Windowsログインと同じ、IDとパスワードであれば、そのまま共有フォルダは一覧表示されます。
それ以外の方は、認証画面が出るので、作成したユーザ名とパスワードを入力してください。
ネットワークドライブにマウントして早速、CDMとってみました。
参考までにローカル接続時のCDM
ノート用の2.5インチHDDなのでHDDとしては早いとは言えませんが、NASとして使うには十分です。そもそも、最近のNASって結構出るんですね。あまり速度が出るとは思ってませんでした。
ということで、早くデータをコピーしたくて我慢できないので、さっそくファイルサーバー上から、ファイルをコピーしようと思います。
大体300GB位のコピーを3多重くらいで約2時間といったところでしょうか?離席していたため、確認はしていませんが、大体40MB/sくらいでコピーしていたと思われます。
■5.ファイルサーバーの移行
ファイルを大量コピーしている間に。。。
テーマにもある、ファイルサーバーの移行ですが、移行の手順を書いてもレビューにならないので、簡単に今回の移行計画を書き連ねておきます。
1.2.5インチHDDをDS215jへ装着
2.ファイルサーバー、メディアサーバーのデータコピー ← 今ココ
3.2のサーバー停止。ホストサーバー停止。
4.3.5インチ2TBHDD取り外し
5.DS215jへ4.の3.5インチHDD移設+領域拡張
6.完了
だいぶ時間がかかりましたが、
ファイルサーバーとメディアサーバーのデータをすべてDS215jへ移動させた後、
サーバーをシャットダウンしました。
これで、自宅PCサーバーから、完全に切り離しました。
■6.ディスクの追加(容量の違うディスクの追加)
停止したサーバーからHDDを取り外し、DS215jへ追加します。
取り外したHDD
DS215jをシャットダウンします。
右上の人のシルエット「オプション」メニュー内にあります。
空いているスロットにHDDを接続して、付属ネジで止めます。
2.5インチとは違って、止めやすかったです。
カバーも戻して電源を入れます。今度は、DISK2が点灯しました。
HDDは認識しているようですが、初期化とボリュームに追加する必要があります。
ボリュームにHDDを追加します。
DSM管理画面から、ストレージマネージャを起動します。
※ストレージマネージャは左上のメニューから起動可能です。
概要では、追加したHDDがあることはわかりませんね。
「HDD/SSD」を見ると、認識していることがわかります。
ステータスが非初期化でボリュームの割り当てがないですね。
ボリュームに割り当てしてみます。
「ボリューム」から「管理」をクリック
操作選択が出ます。ハードディスク追加一択です。
追加するディスクを選択します。
確認画面が出るので、「OK」をクリック
最後に確認画面になるので「適用」をクリック
下記のようにディスクが追加されました
RAIDタイプが、データ保護なし → 1台のディスクのフォールトトレランスによるデータ保護
ステータスが、増設しています。(パリティ整合性のチェックxx%)
となり、初期化を始めたようです。
初期化が終わるまでは、拡張した領域は使えません。
チェックにかかる時間は、2TBのHDDで一晩ほどかかったと思います。
この間もディスクへのアクセスは可能です。
パリティチェックが完了したようです。
冗長化はされたようですが、容量の増加は見えませんね。
もしかして単純にミラーされただけ?
サイズ違いHDDでも容量を拡張し、少なくとも別のボリュームを作成ぐらいはできるかと考えてましたが、だめなようです。
最初のHDDの容量が931.51GB、追加ディスクの認識容量は、1863.02GBと、きっちり2倍です。
SHRでミラーになった部分以外の残りの931.51GBを別のボリュームとかに割り当てられるといいのですが。。。
やり方が悪いのでしょうか。。。レビューの期日もあるので、後日調査します。
ただ、この状態であれば、さらに大容量のHDDを買ってきて追加すれば、データを消さずに増設できますね。
うーん、データを消さずに容量を拡張される様をレビューしかったですが、ここまでとします。
※ちょっと要望
サーバーストレージを普段扱っていますが、その感覚でなんとなくわかりましたが、
一般の方にはわかりにくいのではないでしょうか。
HDDを追加した後、既存のボリュームに追加する方法がわかりませんでした。
HDDが追加、変更された場合に、手順をナビゲートする機能があるとよいのではないでしょうか。
■7.省電力性能
最近、北海道の電気料金は今までにないくらい高騰しています。
オール電化な我が家では、そのダメージは計り知れません。
ということで、消費電力が気になりますよね。NASとはいえ、電気を使うことになります。
24時間365日休まず動いてもらうことになるのですが、消費電力は
公称値で、13.42W(アクセス)/5.28W(HDDハイバネーション)
でしたが、実際の消費電力を計ってみました。
まずは、待機電流。電源を入れずにコンセントにさした状態
0.009Aなので、100Vで動作したとすると、0.9wです。
2.5インチHDD1本の時
HDDを2本追加した後。
HDD停止中。
13.42Wは3.5インチHDDを2台入れての値でしょうか。内部消費電力でしょうか。
公称値を若干超えてますが、測定誤差だと思います。
HDDにより消費電力は変化するようです。
SSDで構成したら、もっと少ないでしょうね。
PCサーバーの時は、ほぼ70W位を常に消費していましたので、約1/5以下です。
かなりの省電力化を果たすことができました。
■8.メディアサーバー機能
DLNAサーバー機能を使って、スマホやTV等DLNAクライアント機能を使って、NASの中の写真や動画を見ることができます。
今回のレビューでは、AVCHD形式のm2TSファイルをそのまま保存し、TV Regza 47Z8000を使って、参照できるかをレビューしていきます。
Z8000は、DLNAクライアント機能を持っていますが、mpeg2しか再生できません。AVCHDのH264 mepg4なんでもってのほかで、トランスコード機能のないDLNAサーバーだと再生できません。
早速、やってみます。
videoフォルダに置いておけばいいのですが、すでに動画や写真用のフォルダがありますので、そのフォルダを公開フォルダとして設定します。
DSMコントロールパネルから「メディアライブラリ」をクリック
上部の「インデックス付フォルダ」をクリック
「作成」をクリック。
名前とフォルダを選択。
最後に「保存」をクリックして、設定を保存してください。
インデックスという、目次のようなものを作成するのに少々時間がかかりますが、
順次動画や写真が公開されていきます。
インデックス作成中はCPU負荷が高くなるようです。
TV側のREGZAより、DLNAサーバーを選択して
直下にある「ビデオ」フォルダの中に、先ほど設定した「ビデオカメラ」フォルダが見えます
中に保存した、TSファイルを選択するも
残念、うまく再生できないようです。尚、通常のMPEGファイルは再生できました。
残念ながら、トランスコードはできないようです。
一応、ホームページで調査しましたが、SONY TVやPS3等ではコード変換が可能な模様ですが、それ以外は、そのままストリーム配信されるようです。
メインPC(Windows8.1 メディアプレーヤー)やAndroid(Galaxy S4 by MXプレーヤー)であれば、普通に再生できました。
最近気づいたのですが、R7000というルーター
にUSB-HDDを接続した場合、トランスコードができており、Z8000で見ることができましたので、いずれ、ソフトウエアのバージョンアップでできると信じております。
ただ、USB-HDDは常に電源ON状態で回り続けております。。。
■9.Webカメラをつなげてみた (IPカメラ編追記しました)
Surveillance StationというIPカメラを接続し、監視カメラなことができるようなので、
職場で余っていたWebカメラをつなげてみました。
30万画素程度の古いUSB Webカメラです。どこにもWebカメラOKみたいなことは書いていませんでしたが、ベースがLinuxであれば、それなりに認識するんじゃないかと試してみることとしました。
IPカメラは、知人よりレンタルできそうなので、後日書かせていただきます。
最初にDSM管理画面の「パッケージセンター」から、セキュリティカテゴリに
「Surveillance Station」というアプリがあるので、インストールしておきます。
インストールが完了すると、メニューにアプリが追加されます
クリックして起動してみました。
別のブラウザタブが開き、専用の画面に遷移しました。
2種類のUSB Webカメラをつなげてみました。
結果から書きますが、認識せず使用できませんでした。
IPカメラでないとダメなようです。
いろいろ試してみましたが、うんともすんとも言いませんでした。
使っていませんが、面白い機能だと思います。
NASの大容量ストレージを使って、録画できることで、防犯にも役に立つ機能だと思います。
小規模な店舗でも使えそうですね。
IPカメラは知人より借りることができたら、試します。
2015.1.1 追記
IPカメラを借りすことができたので、試してみました。
借りてきたのは、TENViS社の型番不明のIPカメラです。5000円くらいのものだそうです。
当然、対応機器の型番の中にはありませんでした。
解像度640*480 暗視対応、無線/有線LAN、上下左右のカメラコントロールが可能です。
さくっと設定を済ませて、管理用のWebページを開きました。
問題なく操作できます。カメラコントロールも可能です。
これを、Surveillance Stationからカメラ登録し、DS215jへ録画できるようにしてみます。
Surveillance Station管理画面から、「追加」→「カメラの追加」をクリックします。
セットアップウイザードが立ち上がります。
IPカメラのIPアドレス等を入力します。
本来であれば、メーカー、型番を選択して完了するのですが、型番にないので、
「ユーザー定義」を選択しました。
ビデオ形式は、MJPEGのみでした。
ソースのパスですが、こちらは専用画面のライブビューが見える画面のURLを入力しました。
ライブビューの画面で右クリックして、「画像URLをコピー」を選択して、アドレスをコピーしてメモ帳などへ貼り付けると取得できました。
たぶんですが、このURLでIPカメラからの画像をストリーミングで取得できるものと思われます。
あとは、上記のソースパスへ、/videostreaming.cgiを入力し、「テスト接続」をクリックし、右側にカメラの営巣が取得できれば成功です。
ということで、対応機器でなくとも、Webベースでライブビューができる機器であれば何とか登録できるようです。
Surveillance Stationのライブビュー機能でも確認してみました
映像を受信しているだけなので、カメラコントロールはできないようですが、定点カメラとしては使えそうです。
左のメニューに「録画」メニューがあったので確認してみました。
カメラを登録しただけですが、すでにいくつか録画されているようです。
カメラの前に目覚まし時計を置いておいたのですが、針の動きで動態検知が働き自動的に録画されていたようです。
余り大きな動きではないので、細切れになっていますが、監視カメラとしては使えそうです。
動態検知の感度も変更できるようです。
動態検知による自動録画のスケジュールも設定できますね。
イベントごとにメール通知などもできるようです。
テストメールを送信しました。
攻撃型標的メールのような変な日本語ですが、機能しています。
DS215jには2台までのIPカメラを登録できるライセンスがあるようです。
さらに多くのカメラを登録する場合は、カメラライセンスパックというのを購入する必要があるようです。日本Amazonで販売していましたが、1ライセンスパックで7,800円と結構高いですね。
これなら留守中の自宅などを監視して、動態検知されたときにメール通知させて、
不在時の監視などもできますね。
■10.まとめ
「SynologyR DiskStation DS215j」をレビューさせていただきました。
NAS初心者なインフラ系SEでしたが、NASといえば単純にファイルを共有するファイルサーバーと思っていました。
「SynologyR DiskStation DS215j」はその考えをひっくり返すような、高機能っぷりに脱帽しています。逆に、高機能な分、わかりにくさも、あったように感じます。
NASとしての基本機能はおさえていながら、iSCSIターゲット、メディアサーバー、Webサーバー、Proxyサーバー、VPNサーバー、メールサーバー、DNSサーバー、LDAPサーバー、DBサーバーなど、いろいろな機能を追加できるようです。
性能面や耐障害性で言えば、PCサーバーで分離して構築のほうが良いとは思いますが、ホームユースであれば十分ではないかと思います。
ただのNASじゃない、ホームサーバーにもなる「SynologyR DiskStation DS215j」というところでしょうか。
そして、複雑な操作も必要とせず、メニューからマウスクリックだけで簡単にそしてスマートに必要な機能が追加できる点も、優秀だと思います。
省電力なところも、家庭にはやさしいですね。
最後になりますが、自分で上げたテーマですが、うまく消化できていない部分が多かったと思います。ですが、やってみることが大事と自分に言い聞かせて、最後にさせていただきます。
以上、長文駄文におつきあいいただき、ありがとうございました。
■11.おまけ(HDDを交換してみました。)
2014.12.24追記
すでに、容量違いのHDDを追加してどうなるかを記載していますが、最後に悪あがきをしてみました。
メインマシンのデータディスクに使っている、3TBのHDD WD30EZRX
ですが、記憶域プールを解除し、データディスクもDS215jへ移行します。
メインマシンからはiSCSI経由でデータディスクへ変更することとしました。
DS215jの片側HDD 2.5インチ 1.0TB HDDを取り外す
DS215jへ3TB HDDのWD30EZRXを刺す
上記の作業を同時にやりました。
疑似障害と障害からの復旧、容量の変化がいっぺんに見れると思います。
とりあえず、作業を一気に画像で。
さくっと開けて、取り付けました。
2.5インチHDDは、別の用途で頑張ってもらいます。
入れ替え後、電源を入れてみました。
数分後、アラーム音が定期的になりつづけ、誰もが気づくレベルでなりました。
私が日中の不在中になったら、帰ってくるまでだれも止めることできませんね。
リモートで管理できるようにしてたほうがいいかもしれないです。。。
※ 鳴り響いているアラームは、管理画面から止めることができます。
「コントロールパネル」→「ハードウエアと電源」→全般の「ビープ音をオフ」
管理画面はこんな感じです。
こんな状態ですが、HDDは問題なく認識しております。
ストレージマネージャーから、SSD/HDDの「管理」をクリックし修復を行いました。
その後、ステータスが正常に戻り、長いパリティチェックと修復が始まりました。
本日はここまでです。明日確認しますが、容量等がどのように変化するか確認します。
1TB+2TBで1TBしか使えなかった容量ですが、2TB+3TBで2TB使えるようにはなると思いますが、残りの1TBはどうなるでしょうか。。。
2014.12.25 追記
ディスクの修復とチェックが終わったようです。
自動的にボリュームの拡張が行われ、1.8TBの容量に拡張されました。
ですが3TBのうち2TBまでは使いましたが、残りの1TBはやはり使えなさそうです。
これは素直に同じ容量のHDDを2本入れるほうが無駄なく使えそうですね。
ですが、データの内容を消さずにスケールアップしていけるのは、よいですね。
NAS+なにかができるすごいやつ
NASだけでは物足りない、でもPCサーバーでは大げさすぎる。
NAS+なにかをやってくれる、すごいやつです。
NAS基本機能も充実。仮想環境のストレージにもなる。
技術屋さんから見れば、いろいろやってみたくなる楽しいガジェットです。
初心者でもわかりやすいが、項目が多すぎる
初心者でもわかりやすいUIですが、多機能がゆえ、項目が多いです。
最低限NASとして使うまでの、ナビゲーションがあってもいいかもしれない。
全くと言っていいほど音がしない
冷却用のFANがついていますが、ハードウエアで回転数を制御しているそうです。
そして、冷却が必要な時のみ回転するそうです。
数日使っていますが、うるさいと感じません。温度はDSM上では54度と低くはないですが、
ゆっくりFANが回っているので、ほぼ無音ではないでしょうか
設定で、冷却重視などの設定を変更可能です
PCファイルサーバー程度ならNASで十分
PCファイルサーバーでは、この電力で動作できないです。
電力的にもお財布にやさしいです。
NASってこんなに性能出るんですね
NASはそれほどIO性能が出ないと勝手に思い込んでいましたが、結構速いです。
一般的になったGigaビットイーサネットのネットワークであれば、不満は出ないと思います。
余ったHDD2台(2.5インチ+3.5インチ)でこの速度
個人的にほしい機能です。。。
・DLNAサーバーにMpegへのトランスコード機能がほしかった。
・2ベイモデルで異なるサイズのHDDを追加した際に、余った領域を別ボリュームなどに割り当てて使いたい
・IPカメラだけじゃなく、USB-Webカメラにも対応してほしい。
どれも、ソフトウエア的な作りこみでできそうなので、今後のバージョンアップに期待します。
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