レビューメディア「ジグソー」

電気代の節約に高機能NASを使ってみたらすごいNASだった

さて、今回は真っ白な筐体が美しい、2ベイNAS「SynologyR DiskStation DS215j」をレビューします。

今回のレビューでは、自宅で24時間365日稼働させている、Hyper-V上の仮想マシン2台
PCファイルサーバーとLinux MediaTombメディアサーバーをDS215jへ移行し、仮想サーバー2台がのっかっている、パソコンを停止して、NASを使って電気代を下げるために応募しました。

 

さまざまな機能がある、「SynologyR DiskStation DS215j」ですが、

今回は、基本機能のストレージ機能、DLNAサーバー機能を中心にレビューさせていただきます。

今回の登場人物たちです。

 

内蔵するHDD

1本目:WD Blue 2.5inch 5400rpm 1.0TB 8MBキャッシュ SATA6.0G WD10JPVX

 

以前、プレミアムレビューで使わせていただきましたHDDです。2.5インチです。ちょうど奥様PCをSSDへ換装し、HDDケースでデータを移す時などに重宝してました。

一応、2.5インチ対応と書いていますが、なにやらDisk Holder typeCが必要みたいな事書いてますね。。。そんなところ見逃してました。今から注文しても遅いかな。

とりあえずつけてみようと思います。

 

2本目:WesternDigital Green 3.5inch IntelliPower 2.0TB 64MBキャッシュ SATA3.0 WD20EZRX

 

現行上記で書いた、Hyper-Vの仮想ディスク+データVHDが格納されているHDDです。
さらに、ファイルサーバーへメインマシンから、記憶域プールの双方向ミラーの一部としてiSCSIターゲットのVHDもおいてあります。
これを最終的には移設します。

 

ビデオカメラ

我が家の思い出を記録してくれているいい子です。
この子は、初期のHDDハンディカムで、記録される動画はAVCHD形式のm2TSファイルが出来上がります。

 

TV:TOSHIBA REGZA 47Z8000

今となっては古い子ですが、我が家ではメインで活躍してます。
DLNAクライアントにもなりますが、Mpeg2しか再生できません。

DS215jのDLNA機能は、AVCHD形式の動画を、MPEG形式へトランスコードして再生できるか?
この辺を書いていきます。

 

番外編
職場で余っているWebカメラで監視カメラ的なことをチャレンジしてみます。
動作するかもわかりませんが、刺してみます。

 

ちょっと、盛りすぎた感がありますが、レビューを始めます。

 


 

1.レビュー品について


 

 

まずは、本体を調査します。


内容物一覧

そして、本体

白い。白いです。リビングに置いても邪魔しないですね。

付属品、LANケーブル、ACアダプタ、電源ケーブル、クイックリリース
LANケーブルは、コネクタ部分がシールドされていて高級感あります。

 

シンプルな構成で個人的には好きですね。

 

ホームページから引用して、簡単に仕様を
CPU MARVELL Armada 375 88F6720 デュアルコア800MHz with 浮動小数ユニット
メモリ 512MB DDR3
ドライブベイ 2
ドライブ SATA3 2.5/3.5 HDD&SSD
USB 3.0*1、2.0*1
LAN 1GbE*1
ノイズ 18.5dB
消費電力 13.42W(アクセス)/5.28W(HDDハイバネーション)
RAID SHR(Synology Hybrid RAID)、BASIC、JOBD、RAID0、RAID1
その他 最大ボリューム16TB、iSCSITarget10台、IPカメラサポート、DLNAサーバー、Mail、DNS、Directory、VPNサーバー、等々書ききれませんw

 


 

 2.組み立て


 

 

早速、DS215jをあけて、1本目のHDDを組み込んでいきます。


本体は、縦に分割されます。

裏面のネジを上下2つを外します(最初はねじはついていませんでした)
前後にスライドさせます。

結構簡単に開けることができました。

 

上側がDisk1になるということで、上側に取り付けます。

取り付けるHDDです。

さくっと取り付けてみました。2.5インチの場合ネジ穴が別になります。

 

ちなみに、下側につけるとこうなります。

若干下に当たります。

固定用のネジが皿の部分が大きいネジは使えません。
手持ちのネジで小さいものを使ってギリギリでした。


多分、専用のホルダーを別途購入することで、ぴったりとしたネジがついてくるんでしょうね。

専用ホルダーのDisk Holder typeCですが、日本国内では販売店がないようです。


Amazonでもuk.jpの米国しかないようです。約12ドルなので、1700円ほどするようです。

 

◆写真を見る感じでは単純に台のようです。片側はねじ止めできるので、台無しでも
固定には問題なさそうですが、若干プラプラしてるので、何か台を作ったほうがよさそうですね。
容量は少ないけど、SSDを乗せる方もいると思いますので、設計時に2.5インチでも搭載できるようにしてもらうとよかったと思います。

 

とりあえず、私は、台無しで、ネジを止めたところいい感じで固定されましたので、このまま組み立てることとしました。

隙間の幅ですが、大体33mm程度の幅が開いているので、詰め物をすれば、さらに安定しそうです。

 


 

3.電源投入~初期設定


 


早速電源を入れてみました。

STATUSがオレンジで点滅し、LANとDISK1はグリーンで点滅していますが、1分ほどでピーッというアラームとともにLANとDISK1は点灯になり、セットアップの準備ができたようです。

QuickInstallationGuideによると、ブラウザから、「http://diskstation:5000」を入力と書いていましたので、入力すると下記のような画面になりました。

あとは、画面に従いDSMと呼ばれる、NAS専用OSをインターネットからダウンロード&インストールを行います。
特別迷うことはありませんが、初期設定には、最低1台のHDDとDHCPとインターネット接続環境が必要です。

HDDの初期化注意画面ののち、DSMダウンロード、DSMインストールと続きます。

 

完了後自動的に再起動します。

再起動後もブラウザをそのままにしていると、下記のようなようこそ!画面になります。

この後も、日本語で非常にわかりやすくウィザード形式で進んでいけますので、特段迷わないと思います。

サーバー名:パソコンから利用するときのDS215jを識別する名前になります。
管理者アカウント:DS215jを管理するアカウントを設定します。

 

DSMアップデート:自動更新の設定です。お好みで。

推奨パッケージ:こちらもお好みで。

以上のステップが完了すると、ブラウザ内にデスクトップ画面が表示されます。

右下にはDS215jの状態が表示されていますね。

 

ひとまず、HDDがどのように認識されているか確認しましょう。

ここまで来るのに、RAID構成などが一切聞かれなかったので、気になってました。

 

左上、「メニュー」→「ストレージマネージャ」がありますので、クリックしてください。

左ペイン「ボリューム」をクリックすると、RAIDの構成が表示されていました。

Synology Hybrid RAID(SHR)となっていました。
SHRですが、容量の違うHDDを組み合わせても、容量を無駄にせず利用できる
HDDの本数や容量によって、自動的にRAIDの構成をとってくれる。
また、より大容量のHDDと入れ替えることで、HDDのデータを保持したまま拡張なども可能
といったところでしょうか。

 

1本のHDDで起動すると、デフォルトがSHR(データ保護なし)になるようです。
後ほどHDDは追加しますが、ひとまずこのまま、レビューを続けたいと思います。

基本的な設定を確認していきます。


●タイムゾーン
「コントロールパネル」→システムカテゴリの「地域のオプション」をクリックします。
なぜか、Irkutsk+8:00でしたので、Tokyo,Osaka,Sapporo+9:00へ変更しました。

 ◆画面ごとに「適用」で保存しないと、設定が反映されませんのでご注意ください。

 

●省電力化

・ファン速度モード
「コントロールパネル」→システムカテゴリの「ハードウェアと電源」をクリックします。
ファン速度モードという項目があります、使わない時は省電力方向で行きます。

・HDDハイバネート
「HDDハイバネート」という部分で、HDDアクセスがない場合、何分で回転を止めるかの設定があります。デフォルトは20分です。

●アクセス権を分離するために、ユーザーを作りましょう。

ユーザーは、「コントロールパネル」→ファイル共有カテゴリ「ユーザー」です。

左上の作成をクリックすると、作成画面が出てきます。

1.名前、パスワードだけが必須の項目です。

 

 ◆ここで、Windows側のユーザーIDとパスワードを同じにすると、認証画面なしでフォルダに触れるようになります。

 

2.入力後「次へ」で、所属するグループを選択します。

 

 基本はusersで構いませんが、管理作業をするユーザーにはadministratorsをつけましょう。

 

3.「次へ」で進めて、各共有フォルダの権限を設定します。

 

 

 

4.使用容量を割り当てます。複数の利用者がいる場合、何かの間違いで大量のファイルフォルダを保存してしまい、他のユーザーに迷惑をかけるのを制限するときなどに使用します。

 

 ◆職場のファイルサーバーもこの機能を利用して、個人が容量を使いすぎることを防止したりします。Windowsではクォーターに当たると思います。
 基本無制限でそのままでよいと思います。

 

5.アプリケーションの権限ですが、これは使う機能を制限する場合に使いますが、ひとまず許可するとしました。

 

 

6.帯域制御になりますが、これもよっぽどでない限り、無制限で構わないと思います。

 

 

1ユーザーで結構項目ありますが、あまり深く考えずに、最低限1,2,3だけでも設定すればNASとしては使用可能です。慣れるとサクサク作れます。

 

●最後に共有フォルダを作成します。

フォルダは、「コントロールパネル」→ファイル共有カテゴリの「共有フォルダ」です。

左上に「作成」があるので、クリックすると作成画面が表示されます。

 

フォルダ名を入力し「OK」をクリックすると、アクセス権設定画面になります。
アクセス可能なユーザーに対して、権限を付与します。

これで、共有フォルダができました。

ざっと、説明させていただきましたが、日本語の説明がわかりやすく、NAS初心者でも迷うことはなかったです。


ただ、メニューの多さに驚きました。すべては把握できないです。
NASとしての省電力以外は最低限の設定だけですが、いかがでしたでしょうか。

 


 

4.使ってみよう


 

 

早速、Windows8.1なPCから利用してみます。
「Windowsキー」+Rもしくは、スタートボタン右クリック→「ファイル名を指定して実行」か、エクスプローラーのアドレスバーに、初期設定で設定した「サーバー名」を使って利用します。

 私は「ds215jnas」という安易なサーバー名にしました。

 

「\\ds215jnas」と入力し、エンターキーを押します。

ユーザー作成で、Windowsログインと同じ、IDとパスワードであれば、そのまま共有フォルダは一覧表示されます。

 

それ以外の方は、認証画面が出るので、作成したユーザ名とパスワードを入力してください。

ネットワークドライブにマウントして早速、CDMとってみました。

  

参考までにローカル接続時のCDM

 

 

ノート用の2.5インチHDDなのでHDDとしては早いとは言えませんが、NASとして使うには十分です。そもそも、最近のNASって結構出るんですね。あまり速度が出るとは思ってませんでした。

 

ということで、早くデータをコピーしたくて我慢できないので、さっそくファイルサーバー上から、ファイルをコピーしようと思います。

大体300GB位のコピーを3多重くらいで約2時間といったところでしょうか?離席していたため、確認はしていませんが、大体40MB/sくらいでコピーしていたと思われます。

 


 

5.ファイルサーバーの移行


 

 

ファイルを大量コピーしている間に。。。
テーマにもある、ファイルサーバーの移行ですが、移行の手順を書いてもレビューにならないので、簡単に今回の移行計画を書き連ねておきます。

1.2.5インチHDDをDS215jへ装着
2.ファイルサーバー、メディアサーバーのデータコピー  ← 今ココ
3.2のサーバー停止。ホストサーバー停止。
4.3.5インチ2TBHDD取り外し
5.DS215jへ4.の3.5インチHDD移設+領域拡張
6.完了

 

だいぶ時間がかかりましたが、

ファイルサーバーとメディアサーバーのデータをすべてDS215jへ移動させた後、
サーバーをシャットダウンしました。
これで、自宅PCサーバーから、完全に切り離しました。


 


 

6.ディスクの追加(容量の違うディスクの追加)


 

 

停止したサーバーからHDDを取り外し、DS215jへ追加します。

取り外したHDD

DS215jをシャットダウンします。

右上の人のシルエット「オプション」メニュー内にあります。

空いているスロットにHDDを接続して、付属ネジで止めます。

2.5インチとは違って、止めやすかったです。

カバーも戻して電源を入れます。今度は、DISK2が点灯しました。

HDDは認識しているようですが、初期化とボリュームに追加する必要があります。

ボリュームにHDDを追加します。

DSM管理画面から、ストレージマネージャを起動します。
※ストレージマネージャは左上のメニューから起動可能です。

概要では、追加したHDDがあることはわかりませんね。
「HDD/SSD」を見ると、認識していることがわかります。

ステータスが非初期化でボリュームの割り当てがないですね。

ボリュームに割り当てしてみます。

「ボリューム」から「管理」をクリック

操作選択が出ます。ハードディスク追加一択です。

追加するディスクを選択します。

確認画面が出るので、「OK」をクリック

最後に確認画面になるので「適用」をクリック

下記のようにディスクが追加されました


RAIDタイプが、データ保護なし → 1台のディスクのフォールトトレランスによるデータ保護
ステータスが、増設しています。(パリティ整合性のチェックxx%)
となり、初期化を始めたようです。

 

初期化が終わるまでは、拡張した領域は使えません。

チェックにかかる時間は、2TBのHDDで一晩ほどかかったと思います。


この間もディスクへのアクセスは可能です。

 

パリティチェックが完了したようです。

冗長化はされたようですが、容量の増加は見えませんね。

もしかして単純にミラーされただけ?
サイズ違いHDDでも容量を拡張し、少なくとも別のボリュームを作成ぐらいはできるかと考えてましたが、だめなようです。

最初のHDDの容量が931.51GB、追加ディスクの認識容量は、1863.02GBと、きっちり2倍です。

SHRでミラーになった部分以外の残りの931.51GBを別のボリュームとかに割り当てられるといいのですが。。。
やり方が悪いのでしょうか。。。レビューの期日もあるので、後日調査します。

ただ、この状態であれば、さらに大容量のHDDを買ってきて追加すれば、データを消さずに増設できますね。

 

うーん、データを消さずに容量を拡張される様をレビューしかったですが、ここまでとします。

 

※ちょっと要望

サーバーストレージを普段扱っていますが、その感覚でなんとなくわかりましたが、

一般の方にはわかりにくいのではないでしょうか。

 

HDDを追加した後、既存のボリュームに追加する方法がわかりませんでした。
HDDが追加、変更された場合に、手順をナビゲートする機能があるとよいのではないでしょうか。

 


 

7.省電力性能


 

 

最近、北海道の電気料金は今までにないくらい高騰しています。

オール電化な我が家では、そのダメージは計り知れません。

ということで、消費電力が気になりますよね。NASとはいえ、電気を使うことになります。

24時間365日休まず動いてもらうことになるのですが、消費電力は

公称値で、13.42W(アクセス)/5.28W(HDDハイバネーション)

でしたが、実際の消費電力を計ってみました。

 

まずは、待機電流。電源を入れずにコンセントにさした状態


0.009Aなので、100Vで動作したとすると、0.9wです。

2.5インチHDD1本の時


0.064Aなので、6.4wです。

HDDを2本追加した後。


0.137Aなので、13.7wです。

HDD停止中。


0.022Aなので、2.2wです。

13.42Wは3.5インチHDDを2台入れての値でしょうか。内部消費電力でしょうか。

公称値を若干超えてますが、測定誤差だと思います。

HDDにより消費電力は変化するようです。

SSDで構成したら、もっと少ないでしょうね。

 

PCサーバーの時は、ほぼ70W位を常に消費していましたので、約1/5以下です。

かなりの省電力化を果たすことができました。

 


 

8.メディアサーバー機能


 

 

 

DLNAサーバー機能を使って、スマホやTV等DLNAクライアント機能を使って、NASの中の写真や動画を見ることができます。

今回のレビューでは、AVCHD形式のm2TSファイルをそのまま保存し、TV Regza 47Z8000を使って、参照できるかをレビューしていきます。

Z8000は、DLNAクライアント機能を持っていますが、mpeg2しか再生できません。AVCHDのH264 mepg4なんでもってのほかで、トランスコード機能のないDLNAサーバーだと再生できません。

 

早速、やってみます。
videoフォルダに置いておけばいいのですが、すでに動画や写真用のフォルダがありますので、そのフォルダを公開フォルダとして設定します。

DSMコントロールパネルから「メディアライブラリ」をクリック

上部の「インデックス付フォルダ」をクリック

「作成」をクリック。

名前とフォルダを選択。

最後に「保存」をクリックして、設定を保存してください。


インデックスという、目次のようなものを作成するのに少々時間がかかりますが、
順次動画や写真が公開されていきます。

インデックス作成中はCPU負荷が高くなるようです。

 

TV側のREGZAより、DLNAサーバーを選択して

直下にある「ビデオ」フォルダの中に、先ほど設定した「ビデオカメラ」フォルダが見えます

 

中に保存した、TSファイルを選択するも

残念、うまく再生できないようです。尚、通常のMPEGファイルは再生できました。

残念ながら、トランスコードはできないようです。

一応、ホームページで調査しましたが、SONY TVやPS3等ではコード変換が可能な模様ですが、それ以外は、そのままストリーム配信されるようです。

 

メインPC(Windows8.1 メディアプレーヤー)やAndroid(Galaxy S4 by MXプレーヤー)であれば、普通に再生できました。

 

最近気づいたのですが、R7000というルーター

にUSB-HDDを接続した場合、トランスコードができており、Z8000で見ることができましたので、いずれ、ソフトウエアのバージョンアップでできると信じております。

ただ、USB-HDDは常に電源ON状態で回り続けております。。。

 


 

9.Webカメラをつなげてみた (IPカメラ編追記しました)


 

 

Surveillance StationというIPカメラを接続し、監視カメラなことができるようなので、

職場で余っていたWebカメラをつなげてみました。
30万画素程度の古いUSB Webカメラです。どこにもWebカメラOKみたいなことは書いていませんでしたが、ベースがLinuxであれば、それなりに認識するんじゃないかと試してみることとしました。

IPカメラは、知人よりレンタルできそうなので、後日書かせていただきます。


最初にDSM管理画面の「パッケージセンター」から、セキュリティカテゴリに
「Surveillance Station」というアプリがあるので、インストールしておきます。

インストールが完了すると、メニューにアプリが追加されます

クリックして起動してみました。

別のブラウザタブが開き、専用の画面に遷移しました。

2種類のUSB Webカメラをつなげてみました。

結果から書きますが、認識せず使用できませんでした。

IPカメラでないとダメなようです。

いろいろ試してみましたが、うんともすんとも言いませんでした。

 

使っていませんが、面白い機能だと思います。

NASの大容量ストレージを使って、録画できることで、防犯にも役に立つ機能だと思います。

小規模な店舗でも使えそうですね。

 

IPカメラは知人より借りることができたら、試します。


 

2015.1.1 追記

 

IPカメラを借りすことができたので、試してみました。

借りてきたのは、TENViS社の型番不明のIPカメラです。5000円くらいのものだそうです。

当然、対応機器の型番の中にはありませんでした。
解像度640*480 暗視対応、無線/有線LAN、上下左右のカメラコントロールが可能です。
さくっと設定を済ませて、管理用のWebページを開きました。

問題なく操作できます。カメラコントロールも可能です。
これを、Surveillance Stationからカメラ登録し、DS215jへ録画できるようにしてみます。

Surveillance Station管理画面から、「追加」→「カメラの追加」をクリックします。

セットアップウイザードが立ち上がります。

 

IPカメラのIPアドレス等を入力します。

本来であれば、メーカー、型番を選択して完了するのですが、型番にないので、
「ユーザー定義」を選択しました。
ビデオ形式は、MJPEGのみでした。
ソースのパスですが、こちらは専用画面のライブビューが見える画面のURLを入力しました。

ライブビューの画面で右クリックして、「画像URLをコピー」を選択して、アドレスをコピーしてメモ帳などへ貼り付けると取得できました。

たぶんですが、このURLでIPカメラからの画像をストリーミングで取得できるものと思われます。
あとは、上記のソースパスへ、/videostreaming.cgiを入力し、「テスト接続」をクリックし、右側にカメラの営巣が取得できれば成功です。

ということで、対応機器でなくとも、Webベースでライブビューができる機器であれば何とか登録できるようです。

Surveillance Stationのライブビュー機能でも確認してみました

映像を受信しているだけなので、カメラコントロールはできないようですが、定点カメラとしては使えそうです。

左のメニューに「録画」メニューがあったので確認してみました。

カメラを登録しただけですが、すでにいくつか録画されているようです。
カメラの前に目覚まし時計を置いておいたのですが、針の動きで動態検知が働き自動的に録画されていたようです。
余り大きな動きではないので、細切れになっていますが、監視カメラとしては使えそうです。

動態検知の感度も変更できるようです。

動態検知による自動録画のスケジュールも設定できますね。

イベントごとにメール通知などもできるようです。

テストメールを送信しました。

攻撃型標的メールのような変な日本語ですが、機能しています。

DS215jには2台までのIPカメラを登録できるライセンスがあるようです。
さらに多くのカメラを登録する場合は、カメラライセンスパックというのを購入する必要があるようです。日本Amazonで販売していましたが、1ライセンスパックで7,800円と結構高いですね。

これなら留守中の自宅などを監視して、動態検知されたときにメール通知させて、
不在時の監視などもできますね。

 


 

10.まとめ


 

 

「SynologyR DiskStation DS215j」をレビューさせていただきました。
NAS初心者なインフラ系SEでしたが、NASといえば単純にファイルを共有するファイルサーバーと思っていました。
「SynologyR DiskStation DS215j」はその考えをひっくり返すような、高機能っぷりに脱帽しています。逆に、高機能な分、わかりにくさも、あったように感じます。

 

NASとしての基本機能はおさえていながら、iSCSIターゲット、メディアサーバー、Webサーバー、Proxyサーバー、VPNサーバー、メールサーバー、DNSサーバー、LDAPサーバー、DBサーバーなど、いろいろな機能を追加できるようです。
性能面や耐障害性で言えば、PCサーバーで分離して構築のほうが良いとは思いますが、ホームユースであれば十分ではないかと思います。
ただのNASじゃない、ホームサーバーにもなる「SynologyR DiskStation DS215j」というところでしょうか。

そして、複雑な操作も必要とせず、メニューからマウスクリックだけで簡単にそしてスマートに必要な機能が追加できる点も、優秀だと思います。
省電力なところも、家庭にはやさしいですね。

 

最後になりますが、自分で上げたテーマですが、うまく消化できていない部分が多かったと思います。ですが、やってみることが大事と自分に言い聞かせて、最後にさせていただきます。

 

以上、長文駄文におつきあいいただき、ありがとうございました。

 

 


 

11.おまけ(HDDを交換してみました。)


 

2014.12.24追記

すでに、容量違いのHDDを追加してどうなるかを記載していますが、最後に悪あがきをしてみました。

メインマシンのデータディスクに使っている、3TBのHDD WD30EZRX

ですが、記憶域プールを解除し、データディスクもDS215jへ移行します。

メインマシンからはiSCSI経由でデータディスクへ変更することとしました。

 

DS215jの片側HDD 2.5インチ 1.0TB HDDを取り外す

DS215jへ3TB HDDのWD30EZRXを刺す

上記の作業を同時にやりました。

 

疑似障害と障害からの復旧、容量の変化がいっぺんに見れると思います。

 

とりあえず、作業を一気に画像で。


取り付けるHDD

さくっと開けて、取り付けました。

2.5インチHDDは、別の用途で頑張ってもらいます。

入れ替え後、電源を入れてみました。

数分後、アラーム音が定期的になりつづけ、誰もが気づくレベルでなりました。

私が日中の不在中になったら、帰ってくるまでだれも止めることできませんね。

リモートで管理できるようにしてたほうがいいかもしれないです。。。

 ※ 鳴り響いているアラームは、管理画面から止めることができます。

   「コントロールパネル」→「ハードウエアと電源」→全般の「ビープ音をオフ」

    

管理画面はこんな感じです。

こんな状態ですが、HDDは問題なく認識しております。

ストレージマネージャーから、SSD/HDDの「管理」をクリックし修復を行いました。

その後、ステータスが正常に戻り、長いパリティチェックと修復が始まりました。

本日はここまでです。明日確認しますが、容量等がどのように変化するか確認します。

1TB+2TBで1TBしか使えなかった容量ですが、2TB+3TBで2TB使えるようにはなると思いますが、残りの1TBはどうなるでしょうか。。。

 


2014.12.25 追記

 

ディスクの修復とチェックが終わったようです。

自動的にボリュームの拡張が行われ、1.8TBの容量に拡張されました。

ですが3TBのうち2TBまでは使いましたが、残りの1TBはやはり使えなさそうです。

これは素直に同じ容量のHDDを2本入れるほうが無駄なく使えそうですね。

ですが、データの内容を消さずにスケールアップしていけるのは、よいですね。

 

 

更新: 2014/12/23
満足度

NAS+なにかができるすごいやつ

NASだけでは物足りない、でもPCサーバーでは大げさすぎる。

NAS+なにかをやってくれる、すごいやつです。

 

NAS基本機能も充実。仮想環境のストレージにもなる。

技術屋さんから見れば、いろいろやってみたくなる楽しいガジェットです。

更新: 2014/12/23
操作性

初心者でもわかりやすいが、項目が多すぎる

初心者でもわかりやすいUIですが、多機能がゆえ、項目が多いです。

最低限NASとして使うまでの、ナビゲーションがあってもいいかもしれない。

 

 

更新: 2014/12/23
静音性

全くと言っていいほど音がしない

冷却用のFANがついていますが、ハードウエアで回転数を制御しているそうです。

そして、冷却が必要な時のみ回転するそうです。

数日使っていますが、うるさいと感じません。温度はDSM上では54度と低くはないですが、

ゆっくりFANが回っているので、ほぼ無音ではないでしょうか

設定で、冷却重視などの設定を変更可能です

更新: 2014/12/23
消費電力

PCファイルサーバー程度ならNASで十分

PCファイルサーバーでは、この電力で動作できないです。

電力的にもお財布にやさしいです。

更新: 2014/12/23
性能

NASってこんなに性能出るんですね

NASはそれほどIO性能が出ないと勝手に思い込んでいましたが、結構速いです。

一般的になったGigaビットイーサネットのネットワークであれば、不満は出ないと思います。

余ったHDD2台(2.5インチ+3.5インチ)でこの速度

更新: 2014/12/23
残念なところ

個人的にほしい機能です。。。

・DLNAサーバーにMpegへのトランスコード機能がほしかった。

・2ベイモデルで異なるサイズのHDDを追加した際に、余った領域を別ボリュームなどに割り当てて使いたい

・IPカメラだけじゃなく、USB-Webカメラにも対応してほしい。

 

どれも、ソフトウエア的な作りこみでできそうなので、今後のバージョンアップに期待します。

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