※ 初期設定
今回のレビューについては滅多には無いでしょうが、届いた製品が誤作動を起こし
その対応で四苦八苦してしまいました。
ここでは、外箱、内容物等々の画像は割愛します。
まずは、届いた製品を開封し、
「おおこれは太いペンだ」と思いながら同梱の取説に従いセットアップに取り掛かる。
1)オンラインよりユーザー登録、スムーズに完了。
2)マニュアル等については、
●EchoBasicGuide_Gakken.pdfをダウンロード。
(同梱の取説と同じ。)
●SmartpenManual-WIN-Ver1.01.pdfをダウンロード。
(63ページにわたるマニュアル。)
●エコー・スマートペンcatalogue_01.pdf
(A版縦型のカタログ、両面仕様。)
●エコー・スマートペンcatalogue_02.pdf
(A版横型のカタログ、3つ折り仕様。)
3)いよいよエコー・スマートペンのセットアップ開始。
同梱の取説に従い、ディスプレイの向きの設定を行う。これは右利き、左利きへの配慮のようだ。常に表示が使用者に向き合っていることはこの設定は評価できる。
4)次に日時の設定。
日付の設定に続き、時刻の設定に入る。
(エコー・スマートペンの記録は日付と時刻によって管理されるとのこと。)
ここで迷うのは、いきなり下図のような
説明で始まるので、これがどこを指しているのか
迷ってしまう。
(ダウンロードマニュアルでは基本操作編で解説がされている。)
5)言語の設定。
これは、同梱の「ランゲージ・カード」を使用する。
ペンタッチによって「英語」「日本語」と切り替わる。
言語設定の左には、今後頻繁に使用することになる
「メニュー」「録音コントロール」「ボリューム」アイコン
が並ぶ。
6)次に充電を行ってみた。
同梱のマクロUSBケーブルでコンピュータに接続。充電時間は残量にもよるが無事完了。
※ここで一旦作業を終了。
次は「メニュー」からの操作を試みる。
※ 「メニュー」からの操作編
ここでは、同梱されている専用ノートに印刷されているアイコンを選択し、各種機能を使用し、記録を取っていく。
ノート裏表紙には、「ナビゲーション・パネル」と呼ばれるものがあり、前出の一連の操作が出来るアイコンが並んでいる。
このほかにも専用ノートの各ページの下に印刷されている操作アイコンと呼ばれるアイコンがメニューアイコンと共にある。(下図)
実際にはノートを取りながらこのアイコンを使用していくことになる。
ナビゲーション・パネル
ここからが、記録のテストを始めてみる。・・・・・はずだった。
さあー、始めて見ると、な、な、なんとメニュー画面が~。
ひとりでにスクロールするではないか。メニューアイコンのセンターをタップすると最終画面までスクロールしてしまい、メニュー画面から各コマンドへ入っていけないのだ。
仕方なく、メニューアイコンの左にある録音アイコン、ブックマークアイコン、再生アイコン、ボリュームアイコンなどを使い試してみる。
こちらは何事もなく使用できた。しかし、肝心のメニューを使った作業はできない。ペンの具合が良くないので次のレポートとする。
※ 専用ノートは安価ではない
次に、気になったことは、同梱の専用ノートは100ページである。
これはすぐに使い切るであろうから別売り専用ノートが入用になってくる。
しかし、この専用ノートは決して安価ではない。
専用ノートをコピーしてみようと試みた。
しかし、このノートは座標を読んでいるのか
細かなドット入りペーパーになっている。
拡大したのが下の画像だ。
ではどうしたらコピー可能なのか。
あるサイトには、このようにあったのでさっそく試してみる。
(600dpi以上のAdobe PostScriptカラーレーザープリンタで出力することが必要です)
次は専用ノートのコピー試し手順だ。
専用ノートのコピー編
改めてエコー・スマートペンの電源を入れる。
お、お、今回はメニューアイコンに反応している。
不具合が発生した時点で、販売元の学研に初期不良の申し出をした結果、交換の手続きをする
とのこと、その手続きの最中であったが、このまま少し様子を見ることにした。
※ 専用ノートの「コピー手順」
(600dpi以上のAdobe PostScriptカラーレーザープリンタで出力することが必要です)
とあるように、コピーを行うには出力機器に依存するようである。
幸いに手元には、NEC MultiWriter5750Cがある。
仕様概要は以下のようである。
A4対応カラープリンタ MultiWriter 5750C(型番:PR-L5750C)
プリント方式 レーザビーム乾式電子写真方式(半導体レーザ)
書き込み解像度*1 9,600dpi相当×600dpi★ ★基本解像度は600dpi。
多値制御により9,600dpi相当×600dpiの印刷が行えます。
しかしこの機種はコピー機能がない。 ではどうするのか。
手持ちのインクジェットプリンターCanonMG6230を使用しPhotshopでスキャンを試みる。
2) 専用ノートのスキャンデータをMultiWriter5750Cカラーレーザープリンターで出力をする。
(ここでは、シャープをかけ、色調補正を設定する。)
さて、エコー・スマートペンは反応してくれるだろうか。・・・・・
成功!・・・・・これで、ノートが残り少なくなった場合の緊急措置はとれるだろう。
※参考に
富士ゼロックスのDocuCentre-II C2200カラー複合機で試した結果は、
カラーコピー、モノクロコピー両者ともエコー・スマートペンは反応してくれた。
(コツとしては、濃度を濃く設定するのが良い。)
ここまで何とか試しが出来たが、またまたペンの反応が思わしくなってきた。
ここでエコー・スマートペンの電源を落とし次回の挑戦となる。
念願の音声付PDFファイル作成だ。
今後
※ 試し再開
いよいよメモ帳のテスト作成に入る。
前出の様に、最初届いたペンの具合が悪かったため、悪戦苦闘の日々でしたがどうにも堪らずついに交換の手配をかけてもらいました。
このペン交換の経過は迅速な手配をかけて頂き大変スムースに進み、手配翌日には手元に届き、テストも無事終了した。
さて、届いた新しいペンは交換前とは大違いでした。大変反応がよく、
一度も誤動作がありません。また、使っていくうちに慣れてくるとペンの大きさはさほど気にならなくなってきました。使うコツは、「ランゲージカード」や「専用ノート」に印刷されたナビ・プラスなどを操作するのですが、ペン先をメニューの中心に持っていかずに、少しずらして、ペン先に仕込まれた内臓カメラをターゲットの中心へ持っていくと良いみたいです。
今回は、レビューで公開できるデータということですので、著作権など微妙な問題がありますが、作成期間が短期間に限られるので、プライベートなデータが無く、やむなくYouTubeから一部を練習として個人的に興味もある番組を抜粋させて頂きました。
※ メモの作成
専用ノートを使いメモをとるのだが、ペン設定には音声品質(高・中・低)・マイク感度(会議室・講堂・自動)などがあり、どの場面でどの設定を使用したらよいか少し戸惑ってしまう。今後、本番で使用する際はテストをやっておかないと後で困ることになりはしないかと心配する。幾度か経験しなければ・・・・・
今回は「音声品質、中・マイク感度、会議室」の設定で試してみた。
メモしたノートは下に示した。
次に、このノートを「LD Online」のマイページへアップをする。
※LD=Livescribe Desktop(スマートペンで作成したノートをパソコンの画面上で再現したり、管理加工ができるアプリケーション。
※ マイページへアップ
マイページは500MBの容量が用意してあり、今回公開の試しメモは3.1MBを使用している。これは、公開予定を要するメモを置くだけなので500MBあれば十分かと思われる。
録音メモをしたデータはペンをUSBでパソコン接続すると自動でLDへ送る。
1)LDのページタブの中のライブラリータブに「A5 Starter Notebook」(同梱のノート名でこれはリネームがきく)として登録される。
2)次に、オーディオタブのセッション名に作成された時の日にちが表示され、最終変更欄に日時時間が表示されるので試しにクリックすると目的のノートが音声付メモとして確認ができる。確認ができたら対象ファイルを選択し右クリックでプルダウンメニューからMyLDを選択しマイページへ転送をする。
これで、マイページへアップしたいファイルが登録される。
次に公開をする手順に入る。
※ 公開手順に入る
まず、マイページに登録されたページは鍵マークがロックされている(非公開状態)ので、公開するときにはロックを外す必要がある。
下図を参照に説明します。
まず、赤印①の鍵がロックされているアイコン欄(Make this File Private)をクリックすると鍵が外れオープンになり、公開される状態になる。
次に、公開されるweb上のアドレスを赤印②をクリックし取得する。
下図を参照。
このアドレスを公開したい相手に送り、音声付PDFとしてwebを利用してもらう。
下記画像から音声付PDFの試しができます。
(別ウィンドが開きます)
以上で、スマートペンを使った「音声付PDF」の作成と公開利用についての手順を示すことができたと思うが、まだまだ使い始めのこともあり試行錯誤で試しながら利用方法を考えていきたい。
※ 付属の日本語ODRソフト変換について
音声なしのノートを使って文字・図形を試す。
例題は下図を参照
この例題を 付属OCR「MyScript for Livescribe」を使用し、変換を試みる。
変換作業は自動で行った。
1)データをLDからOCR側へ送信をする。
(この作業は送るページを選択し、右クリックからOCRへの送信を行えばよい。)
2)次にOCR側で日本語変換を行うのだが、変換内容を文字・図形を選択しないと下図のようになってしまうので注意。
3)次に文字・図形変換設定にすると次のように変換された。
(文字・図形が重なってしまったが、図形自体は程ほど持ってきた感じだ。)
一般にOCRでは文字中心なので、文字変換が適切に行われさえすればいいのだが、まだ使い初めで文字化けが多い。候補文字を選択しながらの作業が必要になるがこれも他のOCRと同じだ。
これなら、従来使用のソフトを使用したほうが変換効率は良い。
※ LDへ登録したページをPhotshopで加工
こんな遊びをしてみた。
LDDへ送ったページをPhotoshopで色をつけてみた。
その画像を下図に示す。
こんな遊びも息抜きにはいいかも。
こんな色指定ができるスマートペンが期待される。
今回のレビューを通し、感じたことを羅列してみる。
1)全般に亘って「取説、マニュアル等」での説明が今一歩踏み込んで記載されていれば多くの戸惑いが解消されたのではないか。(媒体により表現が違う。)
2)キャップについて
1点目は脱着時にキャップの左右にある突起部分を指でつまんで行うのだが、握力がいるので通常市販のペンキャップタイプになると扱いやすいと感じる。
2点目は外したキャップの置き場所が無いというか、収納先が無いのである。これも不便であり、特に今回の2GB用ペンはキャップが1個のみで予備が無いのである。紛失しない収納方法を考案する必要がある。
3)「ランゲージカード」やノートの裏表紙にある「ナビゲーション・パネル」は何回か使用していくとボールペンの痕跡が残ってしまい黒々としてこの先使用できるのかと心配になる。ラミネート加工などでボールペンの汚れを拭き取れるよう改善がなされるとありがたい。
4)ノートの書き込みについて、早く書いたり、書き込みが重なったり細かくなるとPDFでの表示がされない部分が出てくる。これは致し方ないのか、気を付けないといけない点である。
(同じページの同じ箇所の上書きは最後のデータが記録される為なのか)
5)書き込み時の筆音がザーザーとかコツコツという雑音として記録されてしまう。この解決策も必要である。
6)PDFデータにした時、ノート(右ページ・左ページそれぞれの外側)のページナンバー側はメモがされても表示されない部分があるので少し(10mm程度)内側に書くと良い。ノートの綴じてあるセンター側はミシン目までは表示されそうである。
※最後に
このノートは筆順に従って再現されるので、一筆書きや絵描き歌・お伽噺などの紙芝居的要素のある用途に使用することも面白いと感じた。
今回のレビューに際し、タイトルを「悪戦苦闘物語」と題し始めたが、ペン交換後の快適さに「これは使える太いペン」と改名したい。「学研」「ZIGSOW運営事務局」関係方々には大変ご苦労をかけました。不具合に対する機敏かつ親切な対応に感謝。
今後、様々な機会を捉え試行錯誤活用していきたいと思う。
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