今回レビューさせて頂くのは、Corsairが誇る、第4世代Core processor対応のDDR3メモリだ。
ようやくDDR3が1333から1600が主流になってきたところで、その一歩先を行くオーバークロックメモリ。その実力を確認していこう。
■スペック紹介
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通常のプロファイルでは1333MHzまでだが、XMPプロファイルにてDDR3-1866MHz対応となっている。容量8GB(4GB×2枚)、アクセス速度はCL=9-10-9-27となる。
BIOS画面でXMPプロファイルを選択するだけでスピードアップが完了する。
Vengeance Pro シリーズに属しており、シリーズで一貫したヒートスプレッダデザインと、選別されたメモリICで安心感は抜群だ。保証はもちろん永久保証。
■製品を確認してみよう
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パッケージはコルセアらしくシックな黒ベースのデザイン。1866MHz対応がわかりやすく、シリーズ名とメモリ写真が輝いている。
中身のメモリはご覧の通り。
通常のメモリよりもヒートスプレッダ分少し飛び出ているので、そこは注意が必要。
以前のヒートスプレッダより落ち着いて実に良いデザインとなっている
ちなみに筆者はCPUクーラーと干渉した。
ただ、ケースに幅があるおかげでファンをずらして装着することで何とかなった。
メモリよけがされているCPUクーラーや簡易水冷などをおすすめしたい。
今回構築したPCスペックは以下の通り。
これで動作確認だ。
■PC構成
【M/B】 G1.SNIPER Z87
【CPU】 intel Core i7-4770K
【VGA】 CPU内臓 Intel HD Graphics 4600
【MEM】 CORSAIR CMY8GX3M2A1866C9
【Cooler】サイズ MUGEN4
【SSD】 東芝 THNSNH128GCST
【CASE】SilverStone SST-FT02
【電源】 CORSAIR CMPSU-850AXJP
【OS】 Windows8.1 Pro 64bit
さて、早速CPU-ZでSPD情報を見てみよう。
スペック通り、XMPプロファイルが入っており、1866時はCL9-10-9となる。
なお、見逃しがちだが注目点がここに1つある。
それは、電圧値だ。
オーバークロックメモリなのにもかかわらず、1.5Vと通常電圧で動作可能なのだ。
さて、これを見たなら、オーバークロックを行う諸兄はピンと来たはずだ。
では、OCメモリで標準的な1.65Vをかけたら、何処まで行くのかな・・・?
■オーバークロックを行って垣間見える潜在能力・・・!
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その答えがこれである。
もっとも、情報取得するまでが限界で安定はしなかったが、それでもDDR3-2660で動作してしまった!たいしてチューニングをしなくてもである。
ここらが限界と考えると、大体2400で運用するのがベターだろう。
元々が1866であることを考えたら大幅なスペックアップである。
さて、肝心のベンチマーク結果を上げていこう。
わかりやすいベンチマークとして、CrystalMarkのメモリ項目があったのでこれを紹介する
。
※オーバークロック/電圧の昇圧により、デバイスがダメージを受ける可能性がありますので、真似される場合は自己責任でテストされますようお願いします。
・DDR3-1866設定
[ MEM ] 87297
Read : 35959.16 MB/s ( 35959)
Write : 16344.52 MB/s ( 16344)
Read/Write : 16050.39 MB/s ( 16050)
Cache : 189223.61 MB/s ( 18922)
・DDR3-2133設定
[ MEM ] 93369
Read : 37161.08 MB/s ( 37161)
Write : 16717.95 MB/s ( 16717)
Read/Write : 15904.48 MB/s ( 15904)
Cache : 235654.87 MB/s ( 23565)
・DDR3-2400設定
[ MEM ] 99573
Read : 41717.28 MB/s ( 41717)
Write : 19523.19 MB/s ( 19523)
Read/Write : 19677.11 MB/s ( 19677)
Cache : 186344.00 MB/s ( 18634)
・DDR3-2600設定
[ MEM ] 101867
Read : 40151.77 MB/s ( 40151)
Write : 19409.18 MB/s ( 19409)
Read/Write : 19879.27 MB/s ( 19879)
Cache : 224066.50 MB/s ( 22406)
高クロックとなると、チューニングの影響がダイレクトに出てくるようで、必ずしも直前の設定から上回るとは限らない値が出てくる項目がある。
しかし、1866設定から2600設定まで総合スコアは順当にアップしており、目的に合ったクロックとそれに合わせたチューニングを行うのがベストと思う。
少々タイミングを緩め、電圧を1.65Vにするだけで2600MHzまで届くとは予想だにしなかった。あまりにも高い潜在能力に、うならざるを経ない。
このメモリは常用にも、オーバークロックで遊ぶにもお勧め過ぎるメモリかもしれない。
harmankardonさん
2014/01/25
DOMI様より,OCに向いているような感じです.
和屋さん
2014/01/25
DDR3-2800はさすがに起動しませんでしたw
OC向けとしてかなり遊べるメモリで実に良いです。