ENERMAX ノートPCクーラー「TwisterOdio16 / CP008」のレビューです。
一緒に使用するノートPCは以下になります。
外箱はそこそこ大きいなという印象です。
表側
裏側
早速開封します。
外箱に比べて、中身はそれほど大きくは感じません。
本体の他には、USBケーブルとオーディオケーブルが付属しており、マジックテープのバンドで束ねられていました。
本製品はシンプルな機能だけに、説明書の類は入っていません。
外箱の裏面に、スペック表と各国語での説明文が記載されています。
日本語の部分
スペック表
音質と冷却機能が明らかに性能アップ!
<音質向上>
Let's note SX1は、使いやすくてよくできたノートPCですが、内蔵スピーカーはモノラルスピーカーとなっています。このPCで音楽や映像を鑑賞する場合は、モノラルスピーカーでは物足りないので、イヤフォンを使用してステレオで聞いていました。
ENERMAX ノートPCクーラーを使用することで、これまで物足りなかったスピーカー環境が改善されることを期待して、SX1と接続してみます。
SX1では、USBコネクタは本体左側に3.0×2、右側に2.0×1という配置になっています。オーディオ出力(ステレオミニジャック)は本体手前中ほどにあります
最初、音が本製品の左側スピーカーからしか聞こえないのでちょっとあせりましたが、接続部をよく確認すると、本製品へのオーディオケーブルの挿し込みが浅かったようで、深く挿し込んだところ、無事に左右のスピーカーから音が出ました。
本製品はDreamBass®サウンドチップ、HiFiオーディオアンプを内蔵し、左右の40mmフルレンジサテライトスピーカーが1w+1W=2Wのクリアで迫力のあるサウンドを聴かせてくれます。
音質は最初こそ若干こもったような印象がありましたが、モノラルスピーカーに比べれば細かい音まで明らかに聴きやすく、何より力強さを感じます。
ちなみに本製品にはスピーカーのオン、オフ用スイッチがあるのみで、ボリュームの調整はPC側で行います。一旦本製品とPCを接続した後は、正面からは見えにくい位置にある本製品よりも、PC側での操作のほうがしやすいので分かりやすくていいと思います。
<冷却効果>
本製品には120 x 120 x 18mmの冷却ファンが搭載されており、冷却効果の高いアルミニウム天板を挟んでノートPCを効率的に冷やしてくれます。
裏面のファン開口部
ファンの風量調節(800~1,400rpm)も可能なダイヤル式のON/OFFスイッチがあるので、
最大にした場合、PCを載せていない状態だとファンの音もそれなりに聞こえますが、PCを載せてしまえば、PCの底面に風があたって側面側に風が逃げていくことになり、本製品のファンの音はあまり気になりません。
SX1は、付属のユーティリティソフトによって、PC内蔵冷却ファンの回転数を、
- 本体の温度に合わせて調節(標準)
- 回転を速めて発熱を抑える(高速)
- 回転を抑えてファンの音を小さくする(低速)
に切り替えることが可能となっています。
SX1付属のユーティリティソフト
ファンの回転速度を高速にすると、排熱効果は大きくなりますが、ファンの音も大きくなるので、普段は標準で使用していますが、音楽や映像を再生する場合など、CPUに負荷がかかる状態になると、PC左側の排熱口からそれまでよりも熱めの空気が出てきます。
本製品をPCと一緒に使用する場合、PC側のファンが高速状態になっているほうが音としては気になるので、
- PC側のファンは標準以下
- ノートPCクーラー側のファンは中くらいまでのパワーに設定
というのが、静音と冷却効果が両方得られる最適な組み合わせだと思います。
シンプルな見た目に機能をうまくまとめたノートPCクーラー
<落ち着いた見た目>
本製品の実売価格は4000円前後のようですが、ヘアライン加工を施した放熱性の高いアルミニウム天板なので、安っぽい感じは受けません。
大型の冷却ファンを内蔵することで、蓄積される熱をダイレクトに逃がします。
ノートPCの滑りを防止するラバーストッパー(触った感じはプラスチックですが)もついていて安心です。
アルミニウム天板とストッパー
<意外にコンパクト>
音質面が改善されるのはうれしいですが、モバイルPCを使っている以上、見た目もコンパクトに収まっていないと野暮ったく感じるものです。
本製品は、16インチワイド対応と謳っている割には、それほど大きい印象はありません。(352×270×52mm)
SX1は12.1型ワイドで、本製品に載せるには小さめかと想像していたのですが、まったく違和感はないです。PCの下に本製品が少しだけ見えるのですが、ちゃんと下で支えて冷やしてくれている感じが安心できます。
また、ノートPCであれば、机の上、ベッドの上、膝の上などいろんな場所で操作できるというのが魅力ですが、本製品を使用する場合、USBとオーディオケーブルを接続する必要があります。
さすがに膝の上に本製品とPCを両方載せるというのは、不安定だし重みもかかるのであまり現実的ではありませんが、ベッドの上とかサイドテーブル上であれば、ノートPCと本製品(合わせてちょうど2kg程度)を一緒に移動させるというのも簡単にできるのがありがたいです。
<集中したコントローラ部>
スイッチ類は本体右側に集中して配置されているので接続や操作がしやすいです。
本体右側のコントローラ部
左から、
- 冷却ファンの風量調節機能付きON/OFFスイッチ
- 電源オンランプ
- スピーカーのON/OFFスイッチ
- USBコネクタ
- オーディオ入力端子
が並んでいます。
ケーブルは、マジックテープの紐で束ねられており、実際にケーブルの一端を本体右側に差し込むときは、USBケーブルとオーディオケーブルは隣り合わせの位置になるので、付属のマジックテープで最適な加減調整ができるのは助かります。
ケーブルのもう一端については、PC側のUSBコネクタとオーディオ出力端子の位置によっては離れることになるので、それぞれのケーブルのたるみ具合というか、余った長さ分をマジックテープに束ねることで、多少はPC周りがすっきりして見えます。
<傾斜の功罪>
一つ気になったのは、本製品にPCを載せると、奥から手前に向かって傾斜がついているため、PCも当然傾きます。
Let's noteはキーボードがすでに打ちやすい形状になっていて、ファンクションキーはキートップにゆるやかなカーブがついていたりします。
PC全体に傾きが発生すると、PCに載せた手首が普段と違う位置になって疲れやすくなってしまうので、個人的には、多数の文字を入力する場合には、本製品前方裏に何か厚みのあるものをはさんで傾きを抑えるか、本製品からPCを降ろすことになると思います。
傾きが調整できる機能があるとよいですね。
逆に、動画鑑賞の場面では傾きがあるほうが没入感が出ていいと思います。
リラックスタイムのモバイルPCは当機とともに!
キャッチコピーとしては
「リラックスタイムのモバイルPCは当機とともに!」
としたいと思います。
前述したように、ノートPCで文字入力中心の作業をする場合には本製品の傾きは自分には大きすぎるのですが、音楽や映像を鑑賞する場合には、クリアなサウンドを提供してくれて、しかもPCを効率よく冷やしてくれる頼もしい存在です。
作業時間のオンとオフの使い分けのきっかけとして、これからPCで動画やゲームを楽しむという場面では、PCと当機を接続してオフタイムを満喫したいと思います。
もちろん、傾きが気にならないという方なら常に接続しておくことで、これまでの使用感を損ねることなく機能を向上させてくれる製品として、当機は非常にお勧めです。
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。