就職して独身時代があまり長くなかったので、掃除は殆どやったことがありませんでしたが、2年前くらいから単身赴任の身になって、どうしても掃除をしなければならなくなったため、少しでも楽にならないかと思い応募しました。「掃除」=「面倒」のイメージがどう変わることやら。
【開封】
製品は、掃除機本体とハンドルリモコンがプチプチで包まれて送られてきました。
プチプチは返送するときにも使用するので、きれいに保管しておかなければなりません。
「シールが剥がれていたら開けるな」と書かれていますが、ゆーっくりと剥がせばきれいに剥がれるシールなので、あまり意味がないかもしれません。(開封とかが表示されるわけではありません)
早速箱をあけてみると、上の段に本体が厳重にパッケージされて入っています。両側の段ボールの取っ手を引っ張ると本体の収まった発泡スチロールを取り出すことができ、その下に充電ステーションやリモコン等が収納されています。このあたりは、ユーザーのことをよく考えた梱包方法になっていると思います。(商品がとても出しやすいです)
【内容物一覧】
中身は、掃除機本体の他に、充電ステーション、リモコン、インジケーター、ACアダプター、モッププレート、説明書などが入っています。本体の深みのある赤色は高級感がありますが、その他のリモコンや充電ステーションは少しチープな印象があります。
本体の重さは、2.9kgです。
ハンドルリモコンの方は、リモコン、クレードル、説明書が入っていました。
最低限必要な電池も入っていますが、仮想壁や部屋の区別を行うためのインジケータ用の単1乾電池は入っていないので、自分で用意する必要があります。(今回は使わなかったので、電池は用意しませんでした)
【使用準備】
充電ステーションにACアダプタを接続し、本体の充電を最初に行う必要がありますが、充電ステーションの中にきれいにACアダプタが収まるようになっているので、実際にはケーブルだけが外に出てきます。部屋においても非常にすっきりとさせることができるので、よいと思います。
本体を充電ステーションにセットすると液晶画面が点灯し充電が始まりますが、最初からほぼ万充電状態でした。
そして、本体上面の電源ボタンを押すと、「電源を入れてください」とアナウンスが流れます。液晶画面が点灯しているので、「なぜ?」っと第一番目のつまずきです。よーく本体をみると、側面に小さなメインスイッチがありました。(なら、このスイッチを入れるまで、どこも点灯するようになっていなければ良いのにと思いました)
以上で準備は完了したようなので、いろいろと使ってみました。
基本性能は....
【モーションコントロール】
まず、面白いもの見たさで、ハンドルリモコンを使ってみました。
最初に、本体とハンドルリモコンを同期する必要がありますが、説明書を読んでも今一つ正しい手順が理解できていません。(何種類も同期の状況を動画で撮影したのですが、どの手順が正しいのかわからないので、動画の掲載は割愛します)
ゲームのコントローラのようなハンドルリモコンで本体の操縦ができます。
前進している時はそれなりに操縦できますが、Uターンしてきて本体の向きが変わったとたんに右左が逆になるため、思うように動かせません。アラフィフにはどうやら無理そうです。
(20歳の息子は、それなりに操縦してましたが、難しいと言ってました)
【清掃モード】
場合に応じてモード選択ができます。
①オート清掃モードになっています。
②ランダム清掃モード:特定のパターンを持たない清掃
③スポット清掃モード:本体を中心に半径1mの範囲を集中的に清掃
④壁ぎわ清掃モード:ホコリの溜まりやすい壁際に沿って清掃
⑤シャドウ清掃モード:家具の下などを集中的に清掃
⑥モップ清掃モード:付属のモップをセットして清掃
⑦コース選択モード:インジゲータにより部屋を選択して清掃
⑧マニュアルモード:付属のリモコンまたはハンドルリモコンで本機を操縦して清掃
このうち、半分のモードの②、⑤、⑥、⑦ は、以下の理由で未検証です。
②は当分撮影しましたが終わる気配がなかったので途中でやめました。
⑤は本機が入ることができる隙間がないのでやりませんでした。
⑥,⑦も基本的に他の清掃モードと同じ動きをすると思いやりませんでした。
単身赴任先なので、何も荷物が入っていない部屋(約5.5平方メートル)で作動させてみました。
【①オート清掃モード】
まず最初に試してみたのはオート清掃モードです。
1回目はサイズが合っていないカーテンがあったため、掃除していない領域ができてしまいました。おおよその軌跡は次のとおりでした。
流石に床まで垂れているカーテンは邪魔だと思うので、カーテンを外して2回目のテストです。
2回目はほぼ全面を掃除しました。
1回目と2回目で若干清掃ルートが異なりましたが、清掃時間はどちらも5分程度でした。
いずれも充電ステーションにも正確に戻っています。
逆算すると、1平方メートル当たり1分が必要になるみたいです。
【③スポット清掃モード】
部屋の真ん中に本機を置き、スタートしてみました。
部屋のほぼ中心においてスタートすると、下の絵のように15cmずつ軌跡をずらしながら、反時計まわりに外向きに5周したのち、15cmずつ内側に回り始め最初の位置に戻りました。所要時間は約4分でした。
こちのモードは半径1mの範囲をスポット清掃するモードのため、清掃面積は約4平方メートルとなりますから、オート清掃モードと同様に1平方メートルあたり1分の時間がかかっていることになりますが、オート清掃モードと違い同じ場所を2回通っているので、よりきれいになっていると思います。
【④壁ぎわ清掃モード】
ホコリは壁ぎわにたまりやすいということで用意されたモードで、これまでもたまに掃除をしている時に壁ぎわの方が多くホコリがあることを確認しており、理にかなったモードと思いました。
同じく、何も入っていない部屋で動きを検証しました。
軌跡については、壁際に沿って進むだけなので示すまでもありませんが、一部戸袋のところが1cm弱の段になっており、本機がここを登ろうとするため一部コースが乱れてしまいました。
マニュアルによると、「完全に1周」するか「充電ステーションの同一信号を2回以上感知」したら、清掃終了となっていますが、上述の戸袋のところでコースが乱れてしまうのが影響してか6周しても清掃は終了しませんでした。参考までに、単身赴任先から自宅に持って帰って障害物のない廊下で試してみたところ、1周で清掃終了となりました。ただし、若干の未掃除区間が発生していますし、充電ステーションの向こう側(画面で奥側)の清掃も行っていません。確かにスタート地点からいうと完全に1周した状態でストップしているので、充電ステーションを置く位置も工夫する必要があるのかもしれませんが、コンセントの位置は限られてますので完全な対応はできそうにありません。
【⑧マニュアル清掃モード】
これは、開封直後にモーションコントロールで試したので紹介は省略しますが、操縦は熟練が必要なので、上で示したモードでの使用で十分だと思います。
(操縦するくらいなら、ハンディモップなどで掃除した方が早いです)
【格安ロボットクリーナとの比較】
我が家には、チキンラーメンを食べて当選したロボットクリーナがありますので、同じ部屋でどれくらいの違いがあるのか調べてみました。
この掃除機は非常にランダムな動きをするので奇跡の記録ができませんでした。掃除し残している部分もかなりありそうで、何よりも壁に激突して方向を変えるため家具などがあれば傷だらけになる可能性があります。(実際、本体のバンパーは傷だらけです)
これに対し、クレモンは壁ぎわに近づくとスピードを落とし壁に接触することは殆ど無いのでその点は大きく安心できます。流石、5万円近くする高級機は一味違います。
(ロボット掃除機の先駆けであるル●バとの比較は気になるところですが、残念ながら我が家で準備することはできません)
清掃時間は5分半とクレモンのほうが隅々まで掃除ができて、30秒程度短く済みます。
【騒音測定をしてみました】
耳で聞いた感じではクレモンの音は普通の掃除機程度だと思いますが、iPhoneアプリを使用して騒音測定をしてみました。
説明書上は60dBと記載されていますが、吸引力を変えて計測してみるとそれよりも大きな値(74~76dB)となっていました。(アプリの計測値の絶対値の精度は不明ですが、appshopでの評価では他の計測器と同じ結果が出たとの記載もありましたので、大きくは違わないのではないかと思います)
【実生活における活用術】
最初のうちは、掃除を行っている状況を見ていて楽しいですが、今回のようにビデオを撮影しながら何度も見ていると、さすがに飽きてきます。音も静かではないので掃除自体は不在の時に実施するのが適当だと思います。実際、上述のいろいろなテストを仕事が終わって帰宅した夜に行っていますが、階下の住民に音の状況を聞いてみたところ、「うるさいほどではないけど、何かしているというのは気になった」とのことでしたので、使用する時間にも気を使った方がよさそうです。
それを実現してくれるのが、「予約モード」です。
クレモンの予約モードには、曜日ごとに清掃の開始時刻が設定できます。(予約しない曜日は時間を0:00にすることでキャンセルできるため、自宅に帰省する週末は掃除しないようにすることも可能です)
現在、単身赴任で済んでいるところは社宅なので、上階、下階とも同じ会社の人なので、勤務時間帯は同じです。そのため、朝10時くらいにセットしておけば誰にも迷惑をかけることもなく掃除をすることができます。
レビューを完成させるまでの期間が限られていますので、十分な検証にはなっていませんが、ウイークデーは予約モードを使用してみました。
どこをどう掃除したのかは不明ですが、毎日結構なゴミがとれており、クレモンのありがたさを実感することができました。
掃除嫌いの人にはお勧め
単身赴任して初めて掃除の面倒くささを実感していましたが、クレモンをいろいろと使ってみた結果、それを解消してくれるマシンであることが明らかとなりました。
特に、数日ではありますが毎日使ってみて、毎日それなりにゴミが溜まっているのを確認して、これまでどれだけホコリの溜まった部屋で暮らしていたのかを痛感させられました。
ただし実験の結果、設定された清掃モードでは必ずしもすべての床面を掃除してくれるわけではないので、きれい好きの人には満足感が得られないかもしれません。
なお、オリジナル清掃モード機能が別途用意されているので、リモコンでうまく操縦してそれを記憶させていれば、完璧な清掃も可能です。(リモコン操縦の習熟が必須ですが。)
実は、途中から付属のリモコンが機能しなくなり、オリジナル清掃モードを試せませんでした。電池の交換や同期を試みましたが、一切リモコン機能が復活しませんでした。しかし、通常の使用法では本体のボタンで通常の使用は十分であり、いちいちリモコン操作を行う必要はないので、殆ど問題はありません。(予約時間の変更時には必要になりますが...)
【私なりの結論】
クレモンを使うことで、掃除の面倒くささを感じることはかなり少なくなり、毎日ほぼきれいな生活環境を手に入れることができます。(あくまでも少々の未清掃箇所が存在していることが許容できる人に限ると思います)
当然、ダスト容器の処理は必要になりますが、水洗いもできるのでそれほど苦にならないと思います。
技術の進歩を実感
モーションコントロールなど、オモチャ的な楽しみ方もできますが、基本性能で十分な満足感を与えてくれる掃除機だと思います。
現在、ロボット掃除機は1万円くらいのものから、10万円を超えるものまでさまざまな機種があり、その全てを試してみないとベストな製品を選ぶことはできませんが、クレモンに搭載されている機能を有していれば、単身赴任を含む一人暮らしの人にとっては、快適な生活を提供する製品になることは間違いないと思います。
個人的に気に入った機能は、「壁ぎわ清掃モード」です。充電ステーションの位置が課題として残りますが、平日はホコリが溜まりやすい壁ぎわの清掃で十分だと思いますので、予約モードと併用することにより部屋をきれいな状態に保つことが容易に実現できます。(帰省する日にオート清掃モードをセットして出勤すれば、翌週もきれいな状態で単身赴任生活がスタートできます。)
結論として、これまで抱いていた「掃除」=「面倒」のイメージは一新され、居つくがある中の一つである掃除に関し、「単身赴任での不満が解消」されます。
ただ残念なのは、高級感に溢れる本体のわりに、リモコン、ハンドルリモコンがチープなことでしょうか。使用頻度は高くないと思いますが、普通のテレビリモコンやPS3のコントローラーのような品質のリモコンになっていると、より使いやすくなると思います。(実際、添付リモコンは途中から使えなくなりました)
最後に、今回レビューアに選定していただいたZIGSOW事務局ならびにMONEUAL JAPAN様にお礼を申し上げます。
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