狭くてゴチャゴチャしたところで、果たして威力を発揮するのか心配でしたが意外や意外。とても賢いロボットでした。
「広い家じゃないと効果ない」よく言われるロボット掃除機の条件です。
さて、我が家にやってきたロボット掃除機「クレモン」ですが(小学1年の次男は「掃除ロボット」と呼んでました。なんか、違うモノになってる気が………)、今回は「返却」ということもあり、梱包状態を保存するための意味もありまずは「ご開帳」から始めます。
箱を開けると
こんな感じで、付属品がワラワラと出てきます。
そして、今回の目玉の一つでもある
モーションコントローラーです。
どう見ても、Wiiあたりのゲームコントローラーにしか見えません。まさか、これが掃除機のリモコンだとは。
ということで、付属品を一気に並べてみます。
こんな感じで、充電ドックやACアダプター、標準添付のリモコンなどなど。
まずは、充電して使う準備を。
説明書には「前方、左右1メートル開けた場所を充電場所にするように」と書いてあります。ですが、一般的な賃貸アパートではそんな場所なんてなかなか。
とにかく、クレモン様の場所を確保しなければ。
というわけで
取り急ぎ、基地を設置。
バタバタと床に置いてあるモノを片付け、LANのケーブルがあるのはとりあえず見ないことに。
という感じで、使う準備がととのったのでさっそく掃除してもらいます。
狭い家の中で、一番に思いつく「活躍の場」というのは、やはり「テーブルの下」。
ココ、子供が食べカスを落とすのでゴミがたくさん。しかも、イスの脚がウニョウニョとしているので掃除機をかけるのは意外と手間なんです。
こんなところも、賢いクレモンさんはスイスイと掃除してくれます。
あえて、音声は入れていません。そして、クレモンさんが画面から消えている間は若干カットしています。
ですが、撮影中、私は指一本クレモンさんに触れていません。
それでも、ちゃんと帰ってきてイスの脚をぬうようにキレイに掃除してくれています。
その動きの中でも特筆なのが「イスの脚をなめるように動く」こと。
ただ単に足を避けるだけでなく、その脚を中心に回るような動きでキレイにしてくれます。
実際に使ってみて分かったこと。
「ロボット掃除機」であって、「お掃除ロボット」ではないということがよく分かりました。
似たような言葉ですが、私の中の定義では違います。
多くの人が抱くロボット掃除機のイメージ。
「(主婦が)私の代わりに掃除してくれる、ドラえもんの未来の道具のようなロボット」
は、やはり間違いです。
ロボット掃除機は、妻が普段から掃除機をかけてくれる1日のサイクルの中で、人間が生活する上でどうしてもでてくる小さなゴミ、ホコリをキレイに吸い取ってくれるもの。
広い意味での「掃除」は、やはり人間の手でないといけません。
それはこのクレモンさんの能力が低いのではなく、商品コンセプトそのものに起因するものだと思います。
その大きさからくる集塵スペースの小ささ、吸引力の低さは別に欠点ではありません。
あくまで、使用用途を絞った上でのコンセプトだからこそ成り立つ高性能。
「商品コンセプトさえ間違えなければ、とても活躍する可愛いロボット」
それがクレモンさんでした。
意外な便利機能を発見。そして、おもしろい使い方
ロボット掃除機がくることで、何が変わったり解決しかたというとやっぱり
①自動でこまめに掃除してくれること
②掃除機が入らないような、狭い隙間をキレイにしてくれること
でしょう。
「①」については、テーマ1でお送りしたのでよしとします。が、実は、自動で掃除してくれることに関連して、一番便利に変わったことがあります。
それは
「いつも見えるところに掃除機がある」
ことです。
うちは、掃除機は玄関脇の押し入れに入っています。
汚れを見つけて、掃除をしようと思うと
①玄関の押し入れにいく
②重たい掃除機を引っ張り出す
③ケーブルを伸ばし、コンセントにつなぐ
④スイッチをON
という手間をかけます。
だから、面倒くさいときは俗称「コロコロ」と呼ばれる粘着テープを使っています。
経済的にもよろしくない。
そんなとき、このクレモンさんがいれば安心。
インテリア感覚ですぐ見えるところにいつもいるので、頻繁に掃除をしたくなります。
しかも、基本は自動運転。
スポットで使いたいときは、持って行って電源ON。
そしてそして、驚くべきは「帰巣本能をもっている」こと。
さすがに、巣から遠い場所から帰還させると時間がかかります。
そこで、ダイジェストのムービーでお送りすると
こんな感じ。
ロボット掃除機では当たり前かもしれませんが、使った後に「片付けなくてイイ」はモノグサな私にとっては驚異的な機能です。
○普段は自動で定期的に掃除
○汚した時は持ってきてスイッチON
どちらも、返す手間はいりません。ちゃんと、自分の巣に帰っていきます。
(まぁ、遠くまで持ってくると帰るまでにかなりの時間を要するので持って行ってあげるほうが早いのですが………)
「インテリアとしてもおかしくない、掃除機」
意外と、これが重要かもしれません。
もう一つ、解決したこと。
それは「狭い隙間の掃除」です。
本体の小ささを利用して、狭い隙間を自在に動いて掃除してくれます。
そのための専用モードに切り替える「シャドウ」というスイッチもあります。
そこで、さっそく使ってみます。
私の身近で、一番掃除しにくい場所というと「パソコンデスクの下」。
隙間の高さがないので、普通の掃除機では入りません。
ですが、クレモンさんなら
自在に入り込んで、勝手に掃除してくれます。
奥の方、手でクレモンさんを引っ張り出すことができないくらいまで潜り込んで、なかなか帰ってこない。
ちょっと心配になり、リモコンの「充電」ボタンを押してみる。
右往左往しながら、しばらくすると隙間からヒョッコリ出てくる。
そんな、ちょっとしたドキドキも味わうことができました。
パソコンデスクの下だけでなく、いろんな狭い場所で活躍するロボット掃除機。
ここが一番変わったところかもしれません。
いかに子供を「掃除好き」に仕立てるか?それが私の野望
さて、実際に使ってみてよかったところはテーマ1、2で十分に書きました。
そこで、手持ちのデバイスを生かして
「クレモンさんの気持ち」
になってみました。
用意するのは
クネクネ三脚に、スマートフォン用ホルダー。
これを
こんな感じでクレモンさんの上に置き、スマートフォンをセットします。
そして、自動で掃除しているところを「クレモンさんの気持ち」になってその目線で見てみると
こんな感じで掃除してくれてます。
ただ単に目線になるだけでなく、いろんな場所が見えるようになります。
普段、大人の目線で生活していると気づかない場所の気づかないホコリ。そんなものがよく見えて、そんなホコリをよく吸い取ってくれるのがわかります。
さらに、続きます。
このやり方で、掃除の後から「どんな風に掃除してくれたのかな?」
と録画映像を見るのは楽しいのですが、やはりできればリアルタイムで見てみたい。
そんなとき、活躍するのが
Apple TVです。
iPhoneの画面を「ミラーリング」でテレビに映し出すことができるので、クレモンさんの目線を大画面テレビに映し出すことができます。
そう、こんな感じです。
そこで、クレモンさんの目線をリアルタイムで見たのがこちら
これで、クレモンさんの気持ちになれました。
掃除機の目線で見てみると、いろんなところの「掃除不足」を痛感しました。年末の大掃除を前に、とても有意義な検証ができたと思っています。
そして
いよいよ大本命。
子供を「掃除好き」にするための作戦を実行します。
もちろん、そのために必要なものはコレ
リモートコントローラーです。
どうみてもゲームのコントローラーにしか見えないコレ、うまく使うと「ゲーム大好き兄弟」をまさしく「リモートコントロール」できそうです。
子供たちが学校から帰ってくるのを待ち、さっそく使わせてみます。
最初、私が使ったときはモーションに対して反応が敏感すぎると感じました。とても「掃除機を自由自在に操る」とはいきませんが、いかに。
まずは、次男。
やはり、6歳児には少し荷が重いようです。
レスポンスのよさに追従できていません。
そこで、やはり本命の長男。
さすが9歳児、ちゃんと操作できてます。むしろ、私よりも上手かも。
やはり子供は飲み込みが早い。最初こそ手こずっていたようですが、モーションコントロールを使いこないしています。
そして、とても楽しそう。
とくれば、やはりモーションコントロールに組み合わせるのは「リアルタイムに映し出せるモニター」。
まるで、ロボットのコクピットで操縦しているかのような感覚になること間違いなし。
というわけで
・クレモン
・リモートコントローラー
・iPhone
・Apple TV
を組み合わせた、壮大な計画を実行します。
パイロットは、長男。
いざ、開始!!!
これでも一応、掃除しているんですよ。
まず、そうは思われないでしょう。ただ単に遊んでいるように見えます。
本人は楽しそうですが、第3者として冷静に見てみると、やはり画面と操作にワンテンポのズレが生じています。
もう少し、ラグのない環境でモニタリングしながらだともっと楽しむことができるでしょう。
まぁ、子供はそんなことお構いなしでずっと操縦しています。
かくして、この壮大な計画「子供を掃除好きにさせる作戦」は成功したかに見えました。
しかし、もっとも恐れる結果が待ち構えていたのです。
私「これで掃除が楽しくなっただろ。マメに掃除しろよ!!」
子供「クレモン使いたいから、わざと散らかしてやる!!」
かえって、逆効果でした………orz
まぁ、気持ちはどうであれ
「掃除しろ」
「はぁーい!!」
となったのは、やはり効果があったのでしょう。
ただ自動で動くだけでなく、時には子供が楽しんで掃除する「オモチャのような掃除機」
とても楽しく、堪能させていただきました。
まささん
2013/11/26
本体にカメラを載せてモニターで見る。面白いアイデアですね!!
是非、やってみたいと思います (^ ^)
稲蔵さん
2013/11/26
コメントありがとうございます。
本当は、iPhoneを載せてiPadでモニターしながらを考えていたのですが、IOS7になってアプリが対応してませんでした。
某支配人@名古屋定住@イベント行きたいさん
2013/11/26
すごいアイデアです。
子供が飛びつくの間違いなし♪
稲蔵さん
2013/11/26
コメントありがとうございます。
応募したときからの構想だったんです。
実は、ヒントはテレビで見た「地雷除去ロボット」です。
らんまるさん
2013/12/19
稲蔵さん
2013/12/19
コメントありがとうございます。
まさしく今日、「某巨大掲示板」で私の別レビューが叩かれていたのを発見したので、なんだか慰められたような気がしています。
magicbroomさん
2013/12/19
稲蔵さん
2013/12/19
コメントありがとうございます。
まさか、私が………
Vossさん
2014/01/04
まさに子供らしい自由な発想・・・これが大人なら斜め上。
とりあえず、ウィルキンソン返して下さい(本気で噴出した)
稲蔵さん
2014/01/04
コメントありがとうございます。
大人だったら、グーでパンチしてましたよ。
子供だから許される、本末転倒です。