通信キャリアのLTEは通信量の上限が設定されているケースが多く、動画やファイルのやりとりはもちろんのこと、テザリングを毎日長時間行うようなヘビーユーザーにとっては、無線LAN環境は必須です。
昨今のスマホは11ac対応機器も増え、より高速なインターネット環境が整備されつつあります。
そこでこの製品。
早速実力を測ってみたいと思います。
PLANEXの11ac対応ルーターとの比較
我が家では既に11ac対応の無線LANルーター、PLANEX『MZK-1200DHP』を導入しています。
回線速度については、Radish Network Speed Testingにて計測しました。
インターネットマンションなので、回線速度は100Mbpsです。
■PCでの測定調査
テストマシンはAcer ICONIA W700D。
まずはPLANEX『MZK-1200DHP』の速度。
左が5GHz、右が2.4GHz。
5GHz、2.4GHzともに下りの速度が出ていません。
次にI-O DATA『WN-AC733GR』。
5GHz、2.4GHzともに下りはPLANEX『MZK-1200DHP』を上回る結果。
2.4GHzの上りのみが下回ってるという結果でした。
■スマートフォンでの測定調査
回線速度測定アプリ、『RBB TODAY SPEED TEST』で調査。
スマートフォンはSHARP AQUOS PHONE ZETA SH-06E。
こちらは共に5GHzで測定。
左がPLANEX『MZK-1200DHP』、右がI-O DATA『WN-AC733GR』。
速度結果としては、PLANEXのルーターのほうが上りが倍近く速いという結果。
速度に影響する電波強度も、PLANEXの方が弱いにもかかわらず優れた結果となりました。
ただしこの上り速度については大きくぶれる事が多く、後述のテーマでの画像に観られるように、電波強度が弱くても上りが早いケースも多々見られています。
電波強度を調査してみた
■2.4GHzより電波は強い・・・はず?
距離に応じて速度の影響がどの程かを調査しました。
スマートフォンを持ちながら電波強度を観て、適当な場所で測定しています。
-50dBm程度までは件の結果はさほど変わりません。
しかし、それ以上離れると速度低下は顕著で、-75dBmまでいいくと測定ができませんでした。
距離で言うと、-50dBmは隣の部屋、-70dBmが2つ離れた部屋です。
壁を2つ挟むと通信ができなくなりました。
この点については、ぜひともハイパワーな製品を開発してもらいたいところです。
■ホームネットワークの通信品質について
xperfにて、通信品質について調査を行いました。
グラフが概ね横ばいとなっており、大幅に増減しておらず安定していると言えます。
スマートフォン側のリンク速度も390Mbpsで確立されているので、NAS上の動画再生もスムーズ。大きなファイルのコピーも快適に行えるでしょう。
誰でも簡単に設定可能!
■無線LAN構築手順について
製品には、本体とアダプタ、LANケーブルのほか、簡単接続のための設定シートが入っています。
「かんたんセットアップ」なる説明書を読めば、間違いなく接続できます。
本体の肝となるのはもちろんこの面。
Windows8やゲーム機、昨今のスマホも皆WPS対応なので、基本的に端末側でWPSの準備を行い、本機のWPSボタンを該当の周波数のランプが点滅するまで長押しして離すだけ。
ここでは、実際に接続したスマートフォンと3DSの接続方法について紹介します。
■スマートフォンの場合
Google Playで「QRコネクト」を検索してダウンロード&インストール。
アプリを起動し、説明通りにカメラでQRコードを読み取るだけ。
無線LANルーター側は特に触る必要がありません。
■3DSの場合
一度でも設定のしたことがある人なら迷わないでしょう。
「Wi-Fi Protected Setup」を選択する方法が、一番簡単です。
「Wi-Fi Protected Setup」を選択後、無線LANルーター側のWPSボタンを長押しし、2.4GHzのランプが点滅したらボタンを離します。
あとは3DS側の指示に従い、タッチするだけのカンタン手順。
■まとめ
SSIDやパスワードについて特に入力する必要もなく、極力難しさ・煩わしさが排除されていますので、はじめて無線LANルーターを購入する方に特にオススメです。
ブラウザ上で行える設定画面ももちろんあるので、詳細な設定が可能。
11ac規格対応ということもあり、リビングで活躍できる製品ではないでしょうか。
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