WD Green 3.5inch IntelliPower 3.0TB
64MBキャッシュ SATA3.0 WD30EZRX-1TBP/N
【フラストレーションフリーパッケージ(FFP)】
■はじめに
2010年秋、初めて3TBのWD Green[EZRS:750GB/1P]が登場した時、使いこなしには
様々な条件が必要だと言われましたが、現在では64bitOSやマザーのEFI(UEFI)搭載など
2.2TB越えの環境が十分に揃ったと言えるでしょう
■レビュー課題
WD Green 3.0TB[WD30EZRX]をWindows 8 環境で動作させて
新機能 “記憶域プール” について調査せよ!
WD Green 3.0TB[WD30EZRX]と事務局からの“指令書”
バルク品ではなく正規パッケージ版です
■WD Green 3.0TB [WD30EZRX] の特徴は?
メーカーHPを見ると4シリーズの中で「Green」は環境に優しいをテーマとし、消費電力
を抑え、低騒音と低発熱に仕上げられている、これらをまとめて IntelliPower と称して
いる模様だ。
推奨の用途は、PCのセカンドドライブや外付けドライブとしている。逆にRAID用途には
あまり向かないと記されている。
今回は起動用ドライブとしてOS(windows8Pro)をインストールしてみる
■UEFIネイティブモード
WD Green 3TBを起動用にする為には64bit環境が必須条件、
OSは勿論Windows8Pro=64bit、マザーボードもH67=UEFI搭載(intelH67BL)
を準備した。
Windows8をインストール後、システム情報を開くとBIOSモードがUEFIと表示されている
この確認は、「システムとセキュリティ」を開き「管理ツール」を選ぶ、これを開くと「システム
情報」がありここで確認することが出来る。
一応インストール手順も記しておく
今回はDL版のWindows8ProをDVD化したものからインストール
①マザーボードのBIOSメニューにて、UEFIを利用可能にして保存する。
②再起動後は、マザーのブートメニューを出し UEFI と付いた光学ドライブを選択する
③後は選択した光学ドライブからWindows8のインストール手順に従ってセットすればOK!
インストールにUSBを使用する場合は、②の手順で、光学ドライブの部分をUSBにすれば良い
Windows8インストール中の WD Green 3.0TB
インストール時は、WD Green3.0TBをPCケースの上に乗せて行った、音の静かさには
驚いた。SSDのように無音という訳ではないが、これまで扱ったHDDの中では一番静か
だと思った。
発熱についてもほんのりと感じる程度で、これなら風を当てる必要もなさそうだ、メーカーが
推奨する「外付けドライブ」に適していると言うのがうなずける。
○消費電力について・・・
これは参考程度と言うことでお断りをしておきます
CPU : Celeron G530 / マザー :DH67BL (MicroATX)
起動時 ピーク 63W程度 概ね45W ~ 58W程度
アイドル時 40W前後でした
以前は320GBのHDD×3台でしたから、上記の数値に25W~30W上乗せした数値
WD Green のスペックでは 動作時6Wなので、概ね計算通りと言えるでしょう。
■ベンチマーク
OSインストールした状態でのベンチマーク (お約束みたいなモノで・・・)
数値的には最近のHDDとしてごく普通のドライブと言えるだろう
メーカー推奨のセカンドドライブとした場合、コレよりも少し高い数値が期待できるだろう
また低騒音・低発熱と言う点からも、メーカー推奨の使い方が適していると感じた。
参考程度ですが、後の記憶域プール用に追加した1万回転ドライとの比較
※HD Tune 2.55は2.2TB以上を認識できないので WD Green の容量はそれ以下
となっている
アクセスタイムでは流石に1万回転の威力を発揮する
■Windows8「記憶域プール」を試す
では次に、インストールしたWindows8の新機能「記憶域プール」の調査開始!
・・・ と、その前に
○高速起動について
Windows8から実装された新機能、Windows7を確認しましたがありません。
インストール後に再起動して驚きました! 速いんですよ、起動が・・・ 約22秒!
PCが以前の状態(=320GB×3台RAID、Vist)では1分以上掛かっていたのでコレ
は速いです。
しかし逆に弊害(?)としては、起動時にBIOS画面に入れなくなるのでご注意を
■記憶域プールを作る
Windows8から実装された新機能、1台以上のHDD(SSDも可)を追加すれば利用可能
だが、複数台を追加することでデータの保護性を上げ、更に物理的な容量を超える領域を
あらかじめ予約=「プール」しておける機能
今回、記憶域プール用に準備したのはWD 3000HLFS を2台、これを使って調査開始!
[コントロール パネル]から[システムとセキュリティ]を開くと、“記憶域”のアイコンが見つかる。追加HDD(SSD)があると「新しい記憶域の作成」と言う項目が表示される。
記憶域プール作成の入口は “システムとセキュリティ”から
少し下の方に下がると “記憶域” のアイコンが見つかる
追加ドライブがあればそれを “記憶域プール” に設定できる
「新しいプールと記憶域の作成」をクリックすると、利用可能なドライブが表示される
記憶域に使用するドライブにチェックを付け、[プールの作成] ボタンを押す
次の画面に移ると、記憶域の名前/回復性の種類/サイズ などが設定できる
重要な 「回復性の種類選択」 は4種類あるが、追加したドライブ数により異なる
シンプル ならば 1台から可能、双方向ミラー は 2台以上、パリティは3台以上、
3方向ミラーに至っては5台以上の追加ドライブが必要になるという
用意したドライブは2台なので、「双方向ミラー」で記憶域を作成してみた
サイズ変更は行っていないので277GBとなっている
試しに回復性の無い 「シンプル」 に変更し、サイズも物理要領を超えた1TBとして
記憶域プールを作成した
サイズの設定を変更した以外は全く同じ手順で作成出来る。
簡単に回復性の変更を行ったが、記憶域作成の前にはフォーマットされてしまうので
あらかじめ追加予定のドライブ数や回復性を決めておく必要があると思う。
■まとめ
WD Green 3.0TBは静かで省エネなドライブだと言えるが、それを更に有効に活用
するならば是非UEFI搭載マザーとWindows8を用意してほしい
セカンドドライブでも良いが、起動用としても使ってみてもらいたいと思う。
■反省点・・・
なかなか時間が無くて色々試せなかった
レビューの公開も期限ギリギリとなってしまった orz
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