まずはじめに、ソースネクスト様 zigsow様、今回は”いきなりPDF for 自炊”に選出いただきありがとうございます。
また、パーソナルメディア株式会社様、zigsow様、自炊用コンテンツを提供していただきありがとうございます。
なお、本レビューにて使用するPCのスペックは以下のとおりです。
・OS:Windows7 Ultimate 64bit
・CPU:Core i5 3570k
・Mem:16G
・M/B:SABERTOOTH Z77
・起動ドライブ:Sumsung SSD830
・データ用HDD:SATA 2T HDD
それでは早速パッケージと中身を見ていきましょう。
表
裏
そして中身って・・・・ん?
ディスクが外れてました。道理でカタカタ鳴ってたはずです。
ディスクに傷がついてました。まぁ、この程度の傷では動作に問題はないと思いますが、きちんとディスクを右側の収納場所に入れても、結構簡単に抜けてしまいます。
どうもケース製造時の精度の問題のようです。
ここはケースにしっかり保持されるようホルダー部分の改善をしてほしいところですね。
本ソフトのインストール手順はディスクを入れるだけと非常に簡単なので割愛いたします。
今回は、下記2つをコンテンツとして使用させていただきます。
- パーソナルメディア株式会社様:「自分でつくる電子本 蔵書家のための自炊徹底入門」(以下自分でつくる電子本)
- zigsow株式会社様:ZIGMAGA vol1 及び vol2(以下zigmaga1及びzigmaga2)
- zigsow株式会社様:「やってみようSSD インテルSSD520でらくらくパソコン改造術!」(以下やってみようSSD)
パーソナルメディア株式会社様の「自分でつくる電子本 蔵書家のための自炊徹底入門」は本レビューのために提供いただいた書籍です。
また、zigsow株式会社様より、本レビュー用にzigmaga等を提供いただきました。
さて、早速取り込み準備として裁断します。
まずは「自分でつくる電子本 蔵書家のための自炊徹底入門」です。
書籍の裁断には”断裁機 PK-513L”を使います。
提供いただいた書籍には裁断位置の目安を書いてくれてます。
なのでそこをめがけてバッサリ裁断します。
綺麗に背表紙が裁断されました。
続いてカバーの処理です。
私は表、裏表紙ともに織り込んでる部分を切断します。
他にくっついてるページがないかを確認しておきます。
くっついていると紙送り時にしわになったり、原稿のジャム(紙詰まり)が発生してしまいます。
表紙裏にこんなページが・・・
こいつは・・・
エイヤッ!って引き剥がします。
これで準備完了です。
続いて、やってみようSSDを裁断します。
こちらはまん中にホッチキスで留めた冊子型です。
こいつはホッチキスを外して、まん中をカッタ―で切り離します。
こちらもこれで準備完了です。
それではスキャナーで取り込みます。
私はFUJITSUのScanSnap S1500を使って取り込みます。
他にもスキャナーはありますが、こういったドキュメントスキャナーと呼ばれるものがあると作業効率が違います。
なお、画質等は以下に統一して取り込みます。
下準備にずいぶんかかってしまいましたが、ようやく素材用PDFの準備ができましたので、これから本ソフトの機能を試していきたいと思います。
本ソフトは起動して変換したいファイル(PDFやjpgを圧縮したZIP)をドラッグ&ドロップで登録するだけ。
ドロップ時にジョブの設定ウインドウが開きます。
私はiPad2での利用を考えてますので以下の変換はすべて画像変換サイズはiPad2をターゲットにしています。
あとはジョブの設定画面ではOKを押して、メインウインドウで変換開始を押すと処理が開始されます。
なお、iPad2以外にもいろいろなデバイスに対応しているほか、自分で登録もできるようですので、最新デバイスにも対応しているといえそうです。
まぁ新機種登録はパッチ等で登録されると楽でいいんですが、今後のアップデートパッチ等が出てみないとわかりません。
それではまずは文字をくっきり読みやすくという処理をさせてみたいと思います。
ジョブの設定時に編集で”画像補正”の”文字をくっきりさせる”を2にしてみます。
まずは自分でつくる電子本の出力を見比べてみます。
左がサイズ変更のみ、右が文字くきっきりの処理をしたものです。
結構しっかり太くなってます。
ただ、文字の太さ2でこれです。3以上にするとつぶれてくる文字もでてきそうですね。
次にzigmaga1にこの処理を施してみます。
同じく左がサイズ変更のみ、右が処理済み画像です。
よく見てもらえるとわかると思いますが、文字以外の黒い部分にも影響がでているようです。
枠や境界線、ハカセの髪の部分に若干の影響が見て取れます。
どうやら本処理は黒い部分すべてに影響しているようです。
また、右下の登場人物とかいている青背景、白文字の部分は逆に読みにくくなった?
以上のことから小説等白背景、黒文字の文字を太くくっきりさせるという処理向きのようで、白以外の背景や、イラスト、マンガ等には逆に悪影響がでる可能性があるようです。
次に余白カットの機能を試してみます。
今回はデフォルトの5%をカットさせます。
まずは自分でつくる電子本の処理結果です。
左がサイズ変更のみ、右が余白カット処理済みです。
ページのまわりの余白部分をカットし、全体的に拡大されているのがわかります。
拡大されているので見やすくなっていい感じです。
iPadでみるとデバイスの枠があるので結構いっぱいに表示しても違和感なく見ることができます。
次にzigmaga2にこの処理を施してみます。
こちらは余白カットというより、全体的に拡大して、端を切り落とされた感じです。
実際表紙イラストの端が落とされてます。
どうやら、もともとページいっぱいに表示されているようなイラストや写真にこういった処理はすべきではないのかもしれません。
普通の小説で挿絵等がほとんどないものならいいかもしれませんが、参考書、専門書、ライトノベル等、イラスト、写真がある書籍に対して一括変換するとちょっと弊害がでるかもしれませんね。
12/08/29 追記
余白カットに数値は必須なのか?っていう質問があったので実験がてら追記です。
カット部分の数値は必須ではありません。
この状態で変換するとどうなるかを実験してみます。
コマ割の外の余白部分が削除されてページが拡大されてます。
右と下側は右下にあるページ番号(というのかな?)を境界線にしてそより外の余白を自動でカットしてくれるようです。
デフォルトの数値カットは無効にしての余白カットにすれば特に写真、イラスト等でも問題なく処理できそうです。
----追記ここまで
次にサイズ変換したときのファイルサイズの違いとデバイスでの表示差をみてみます。
まずは各処理を したときのファイルサイズの比較をしてみます。単位はkbです。
余白カットだけ他処理よりサイズが大きくなってますが、これは拡大処理等でファイル圧縮で影響が大きい白が減ったためだと思われます。
では実際にiPad2で表示させてみます。
まずは自分でつくる電子本です。
左が取り込んだままの未変換処理のもの、右がサイズ変換を行ったものです。
よくみると輪郭がぼやけてる?って感じですが拡大表示しなければ特に気になるものではないですね。
次に同じようにやってみようSSDを表示させてみます。
こちらも並べて比較したり、拡大したらわかりますが、見た目だけでは違和感なく見ることができます。
ファイルサイズが1/5くらいになってますので、持ち出し時にこの処理されてると多くの書籍を持ちだせるのでいいですね。
ただ、iPad2が優秀なのか、これくらいのサイズのPDFファイルでは差が出ないのか、デバイス上での使用感(レスポンス)では差がないように感じました。
次に本ソフトはzip圧縮したjpgをpdfに変換、また逆にpdfからzip圧縮されたjpgに変換することも可能なようです。
実際に処理させてみましたが特に問題なく処理させることができますが・・・
私の使用環境では使用用途が見えてこない・・・
Scansnap1500はpdfで取り込めるし、iPad2もPDF表示できる。というかPDFの表示ができないデバイスが少ないと思いますが・・・
これはjpgでしか取り込めないスキャナで取り込んだデータ用といったところでしょうか?
ちなみにサイズ変更したPDFとzip圧縮したjpgファイルはファイルサイズはほぼ同じでしたのでわざわざjpgにすることはないかな?と思います。
最後に変換処理中にPCを再起動しても再起動後に変換処理が継続されるとのことなので、実際に試してみたいと思います。
まずは適当にジョブ登録(変換登録)を行って変換開始と同時にOSの再起動をさせます。
再起動後にタスクバーの通知領域に”いきなりPDF for 自炊”が自動起動しているのがみえます。
ここでバックグラウンドで変換処理が行われ、終わると消えていきます。
処理されたファイルはジョブ登録時に指定していたフォルダにきちんと出力されていました。
これは便利かもしれませんね。
持ち出しするときはまとめて処理したいのですが、変換に時間がかかってると続きはまた明日とかと簡単にできるので・・・
最後に、本ソフトは確かにあると便利です。
デバイスごとのサイズ変更、文字くっきり補正はありがたい機能でこれから多様しそうな感じです。
欲をいうとファイル全体に対する処理しかないのが残念な感じです。
専門書や雑誌を自炊したときに文字が多い部分は文字補正を行うが、指定ページはイラストが多いので処理しないとか、拡大して見るかもしれないのでサイズ変換処理を行わないといった詳細設定が欲しいと思います。
あと、あると便利だけど無いと困るってものでもないので、値段で7980円というのも若干高いかな?って感じがします。
ただ、使ってみると思った以上に便利なのは間違いないので、試用期間付きの体験版でもあれば自炊してる知人にも勧めやすいとは思います。
自炊派で持ち出す機会の多い人には是非試して欲しい一品だとは思います。
退会したユーザーさん
2012/08/28
これを必要とはしませぬが
大量に自炊されてる方には便利かもでつねぃ(’’
eulerさん
2012/08/28
コミックメインの場合はあまり使う機会は少ないかもしれませんね。
私は技術系雑誌やPC関連専門書籍が多いので結構使う機会がありそうでした。
まぁコミックもたまにやるんですが・・・絶対量が少なすぎる・・・
Manyaさん
2012/08/29
バッチ処理の継続はまとめて処理する時に便利そう!
結構時間かかりますからね〜。
余白カットは数値入力必須ですか?
自動判定してカットしてくれると良いなぁ。
自炊初心者に良さそうなソフトですね。
細かく設定できるモードもあるとなお良さそうです。
eulerさん
2012/08/29
バッチ処理は便利そうです。
たくさんの処理するときには本当に助かります。
余白カットについては本文中に追記しておきましたが、数値は必須ではなさそうです。
さわってみた感じでは詳細設定できるところはなさそうでしたね。