レビュー製品は「GA-Z68XP-UD4/G3」、Z68チップセットのLGA 1155となります。
コレにCore i7 2600Kを組み合わせて、以下のレビュー課題を実施していきます。
●組み合わせたパーツについて
●オーバークロックについて
●グラフィック性能について
●PCI Express Gen3について
4番目については、選出メッセージにもありましたが、該当製品がまだ市販されていません。が、本製品はCPU、VGAともに対応品を組み合わせて使うと有効になるということで「最新のPCI Express Gen3に期待することをお書きください。」となっています。
さて、まずはレビューに使用するパーツを。
・CPU
今回のレビュー目玉は「オーバークロック」。とくれば、選択肢は2つ。末尾に「K」がつくモデルです。私の場合は
以前に「ロクナナ!トリオレビュー」に選出いただいたときに購入した、これを使います。今まで、P67チップセットで4.4GHzへとオーバークロックして使っていました。おそらくまだ伸びると思いますが、Vcore(電圧)が1.30V以下で安定しているクロック、ということで。
今回は、これ以上のどこで安定するのか、楽しみです。
・CPUクーラー
オーバークロックするのに、標準のファンではとてもではありませんが排熱が追いつきません。そこで、私が選んだのが
PROLIMA TECHの「Armageddon」です。特長は、やはり140㎜ファン搭載モデルであること。普通なら、選択肢の豊富な120㎜ファン搭載品を選ぶでしょう。その代表が「MegaHalems」など。しかし、私はPWM制御があまり好きではありません。起動時に爆音が鳴ることも経験しましたし、夜中にエンコードしていて突然「ブォ~」とファンがうなり出すこともありました。
3PINで、常時一定の回転で、しかも効率よく冷やすには120㎜よりも140㎜なんです。
実は、簡易水冷の「Corsair H70」発売がが待ちきれなかったのは内緒です。
これでエンコード時(全CPUが負荷70~80%)に60℃半ばで安定しています。真夏でも70℃台で安定していました。果たして、コイツはどこまで冷やしきることができるのか。
・メモリ
XMP対応の1600メモリも所有しています。評判のいいCorsair製です。ただ、難点が。トリプルチャネル用で、3枚なんです。
なので、一般的な1333メモリが安くなったタイミングで仕入れました
A-DATAの一般的なメモリです。ものすごく安くなっていたので、特に必要ではなかったのですが、購入しました。というのも、P67でメモリを3枚刺すと認識はシングルチャネルなんです。かといって、2枚だと4GBなので心許ない。
それだけの理由で、4GB×2枚組のコレを選択しました。もっとも、SandyBridgeはBCLKの上昇は望めないため、メモリのクロックはそこまで重要ではないようです。極限の性能を求める人にとっては、メモリ性能も重要だと思いますが、エンコードや一眼レフカメラのRAW現像が主目的の私にとっては速度よりも容量が決め手でした。
・VGA
昔はゲームもそこそこやってました。そして、エンコード界に期待を持って登場したNvidiaボードの「CUDA」機能。コレを使いたいばっかりにGeforce 9600GTを導入したのですが、肝心のCUDAがフィルタしか効果ないことがわかり、落胆。その後、静音性をもとめて導入したのがこれ
玄人志向ブランドのRADEON HD5770モデルです。初のRADEONでもあります。とにかく静か。ゲームをしても、ファンが高速で回転することはありません。性能もおおむね問題なく、快適そのもの。
今回は、Virtuを使って「D-Mode」で構築する予定なので、メインのVGA機能となります。エンコードのみ、CPU内蔵のHD3000を使えるのがZ68チップセットのセールスポイントでもあります。今回のレビュー課題に「グラフィック性能について」とありますので、コレを使ったベンチマークを予定しています。
・パワーユニット
以前にLGA1366をメインマシンとしていたので、電源は1系統で大電流なモデルを探しました。それがこれ
Core i7 950でオーバークロックしていて、どうにも安定しない原因が電源だと分かったときはショックでした。確かに、電源ユニットには今までお金をかけてませんでしたから。
そこで、初の有名ブランド電源ユニットとなりました。さすがにビックリするほど安定していて、グラフで電圧を表示させてもほとんどブレてません。今回も、安定して電力を供給してくれるでしょう。
・ケース
後輩から、格安で譲ってもらったケースがこれ
ケースも電源ユニットと同様、格安なモノで凌いできました。2002年に買ったケースを、2010年まで使い続けたほどです。その間、中身はめまぐるしく変わっていきましたが。
このケース、冷却性能を重視していてあちこちにメッシュ加工がされています。私はキッチンの一角にメイン機を置いており、しかも本体は足下。当然ながら人の往来が多く、ホコリもすぐにたまります。
なので、側面パネルのメッシュはすべて塞ぎ、空気の流れはフィルターが付いたファンからのみとしています。吸気ファンは正面下に一つ、排気ファンは背面上部に一つ、そして天板に一つ。排気を多めにして、窒息しないようにしています。
正面、背面、そしてCPUクーラーのファンはすべて青LEDで発光するタイプに変更。側面のアクリルパネルから光が漏れて派手になってます。
マザー背面に配線を隠すタイプではないので、配線の処理は頭を使います。(プラグインの電源ユニットではありません)
細かなパーツは除き、以上の構成で構築していきます。
それでは、さっそく開封です。まず、目についたのは茶封筒。開けてみると、一枚の紙切れが。
今回のレビューに際しての挨拶、そして課題です。当選メールにも書いてあった内容なので、確認しておく程度です。
そして、エアーパッキンを開けると、マザーボードの箱と別に冊子が。
開いてみると
英語…
そして、英語。残念ですが、私の役には立ちそうにもありません。
箱を開けて、中身を確認します。
まずは、冊子が3つ。
・ガイドブック
・ユーザーズマニュアル
・インストールガイド
の3つです。
そして
付属品。
SATA3ケーブル×2(片方L字)、バックプレート、SLIケーブル、ドライバDVD、GIGABYTEのステッカーです。
ごくごく一般的、過不足ない内容です。SATA3ケーブルが2つってところが、密かに嬉しい。
そして、マザー。
ミドルエンド~ハイエンドなマザーって、実は初めてです。どうしてもCPUに予算を割いてしまい、マザーは廉価モデルになってたんです。
パッと見は、至って普通のマザーです。
そして、今までのケースに組み込みます。
パソコンの自作と言えば、経験ない人にとってはとても大変なことだという印象があると思います。
しかし、実際は、誤解を恐れずに言えば「レゴブロックと同じ」です。
決まった所に決まったモノが、つくようにしかつきません。それを無理矢理やるから、壊すだけのこと。
じっくりと落ち着いて、丁寧に取り組めば何の問題もありません。
今回も滞りなく終わったので、省略します。
実は、今回は、時間短縮もあってOSをクリーンインストールしていません。今までのP67で使っていたSSDを、そのまま使います。
インテルのチップセット・ドライバも「6シリーズ~」と謳っているとおり、基本的にはP67でドライバもほとんど変わりません。
実際、改めて必要だったのはLANのドライバが更新の必要あり、そして、オンボードのグラフィック・ドライバだけでした。
さて、さっくりと新しいデバイスの認識も終わったところで、課題のベンチマークといきます。
課題では
「●オーバークロックについて」
「●グラフィック性能について 」
と、二つに分けて記載されています。ですが、どちらも「ベンチマークソフトを~」というのが課題。
しかも、特にソフトの指定はなし。なので、ココは両方を合わせて一緒にレビューしていきます。
ベンチマークソフトには、CPUとVGAの両方が絡むものも多々あります。とくれば「CPU」「VGA」という区分けよりも、「定格」「OC」という区分けでレビューした方が効率がいいのではないか、との判断です。
OCするにあたり、課題となっているのが「付属のソフトによるオーバークロック」という点です。
ここで、オーバークロックに関するユーティリティが2つ。
一つ目は「Easy Tune6」という簡単オーバークロック機能。
そして、もう一つは「Touch BIOS」という、Windows上からBIOSの設定を変えるソフトです。
もちろん、両方を検証したいところなのですが、実は、使ってみたところ、「Touch BIOS」は実用に耐えない状態であることがわかりました。
まず、起動してみると、ウインドウが開くまでに10数秒。最初「アレ?」と思い、もう一度ダブルクリックしたほど。
そして、設定を変えている最中にも、頻繁に「応答なし」となります。ごくまれに復帰しますが、ほとんどの場合はそのままフリーズ。
うちだけの事例だと思いたいですが、とてもじゃないですが使用に耐えません。ましてや直接BIOSを操作しているので、強制終了などしたくはないんですが、致し方ない。
ということで、課題をこなすには「Easy Tune6」ということになりますので、コレを使ってオーバークロックのベンチマークをレビューしていきます。
この「Easy Tune6」、ものすごく簡単にオーバークロックできるようになっています。
レベルが1~3に分かれていて、数字が大きくなるほどクロック上昇率も高い。電圧や倍率など、詳しい知識などなくても簡単にオーバークロックできます。
今まで、P67チップセットで使っていたラインが
・倍率44倍
・Vcore1.3V以下
です。ほぼ、レベル2に相当します。ですので、ココは一気にレベル3へと行きます。
選択すると、再起動を求められるのでそれに従います。
オーバークロック後の再起動ってのは、実は非常に気を使います。そもそもBIOSの起動すらしない場合もあるからです。
ですが、さすがにマザーボードベンダーが決めた設定。何事もなく起動します。もちろん、Windowsも。
無事に起動したのを確認し、設定を確認。
今までの4.4GHzも超え、クロックは4.57GHzへと到達しています。ただし、Vcoreは1.3V半ばまで上昇。
しかも、倍率だけではなくBCLK(ベースクロック)も上昇しています。これが、マザーボードベンダーの考えるオーバークロックなんですね。
では、ここから定格とオーバークロックをベンチマークを使って比較していきます。
オーバークロックは、さきほどの「Easy Tune6」のレベル3の状態。何も手を加えていません。
各種ベンチマークのスクリーンショットを貼っていきますが
・左右に並んでいるときは左が「定格」、右が「オーバークロック」となります。
「定格」「オーバークロック」
・上下に並んでいるときは上が「定格」、下が「オーバークロック」となります。
「定格」
「オーバークロック」
ベンチマークによっては、グラフィック性能が大きく影響するものもあります。それらについては、オーバークロックしてもほとんど影響がありません。
では、ベンチマークの結果を貼り付けます。
まずは「CINEBENCH」。
CPU のレンダリングパフォーマンス、及び OpenGL 、シェーディングの描画性能を測定するベンチマークソフトです。
まず、OpenGL。理由はわかりませんが、なぜかオーバークロック後のほうが劣っています。とはいってもごくわずかですので、ほぼ変化なしといっていいでしょう。
そして、CPU。定格の8.44ptsに対してオーバークロック後は8.80pts。
オーバークロック後は仮に4.6GHzとして、標準は3.4GHz。約135%の上昇です。それに対し、ポイントの上昇率はごくわずか。むしろ、誤差の範囲といってもいいかもしれません。
CINEBENCHに関しては、オーバークロック(以下OCと略します)の効果が現われないという結果になりました。
OpenGLはまだしも、CPUのレンダリングに関してはそれなりの効果があると思ったのですが…
次に「3DMARK06」。
定番の3Dベンチマークソフトです。うまく、数字にあらわれてくれるのか…
定格の11360に対し、OC後は18298と大幅に上昇しています。クロック上昇率135%に対し、上昇率161%。内訳は別として、大幅なスコアアップを果たしています。
ここまで大きく上昇すると嬉しいですね。
次は「CrystalMark2004」。
詳細なシステム情報収集機能を備えた総合ベンチマークソフトとなります。主な項目は
Mark 総合得点
ALU CPUの計算能力測定(整数演算)
FPU CPUの計算能力測定(浮動小数点演算)
MEM メモリ速度測定
HDD ハードディスクの速度測定
GDI グラフィック性能測定(表示速度)
D2D DirectDraw(2次元グラフィック表示速度)
OGL OpenGL(3Dグラフィック表示速度)
です。
MARK(総合得点)では、約105%の上昇となってます。OCに影響を受けないHDDやVGAなども含んだスコアですので、トータルになるとこれくらいではないか、という数字です。
ALU(整数演算)では、約105%です。MARKと同じ上昇率となっています。
FPU(浮動小数点演算)では、約104%。これもALUと同じですね。
MEM(メモリ)は、約107%。CPUのBCLKと倍率が変わり、メモリの比率が変わったからでしょうか。メモリも相乗効果でスコアが上昇しています。
HDD(ハードディスク)は、約123%の上昇。なぜ、OCに影響を受けないHDDがこれほどスコアアップしたのか不明です。もしかしたら、定格時はバックグラウンドで何か動いていたのでしょうか…
GDI(グラフィック性能)では、約104%となりました。外部VGAを使い、PCI関連のクロックは変更していないのですが、それでもスコアアップしています。
D2D(DirectDraw)では、逆にスコアダウンして約96%となりました。なぜなのか、まったく不明です。
OGL(OpenGL)では、ほぼ変化無し。誤差の範囲でしょう。
総合的に見て、不可解なスコアもありますがほとんどの項目がスコアアップしています。やはり、OCすることでのメリットが出ています。
次は「HDBENCH」です。
CPU、DISK、VIDEO の性能を測定してくれるベンチマークソフトです。主な項目は
CPU
メモリ
VIDEO
HDD
です。
ALL(総合)では、約124%のアップとなりました。やはり、OCの効果が出ています。
CPUでは「約335%」「約114%」と、どちらもアップしています。ただ、integer(整数型)がアホみたいに上昇してます。理由はわかりませんが。
メモリは「約104%」「約104%」「約131%」と、順当にスコアアップしています。他のベンチマークでもメモリスコアがアップしてますので、やはりOCのメリットといえるでしょう。
VIDEOは「約105%」「約102%」「約105%」「約102%」「約100%」と、これまたメモリと同じようにスコアアップしています。CPUの性能があがっただけで、メモリやVIDEOの項目まで上昇するとは知りませんでした。
HDDでは「約199%」「約122%」「約29%」と、よくわからない結果となりました。上記CrystalMark2004」でもHDDのスコアは不可解でしたので、SSDを使うとベンチマークに何か影響があるのでしょうか。
次は、ゲームのベンチマークとなります。「FinalFantasy XIV」です。
3Dゲームですので、やはりグラフィック性能が大きく影響するのでしょう。若干のスコアダウンとなってますが、誤差のレベルです。
もともと、Core i7 2600Kだと定格でも快適に動作するようですので、OCのメリットはこのゲームに関してはないのかもしれません。
そして、次は「モンスターハンターフロンティア」。
こちらも、ほぼ誤差の範囲といえる変化でした。
課題として与えられたベンチマークが終わったところで、今度は別の視点で。
オーバークロックすることに関して、与えられたのは「付属のアプリケーションを使って」ということ。そして、「TOUCHBIOS」のほうは残念ながらうまく動かなかったので「EasyTune6」を使いました。
簡単に3つのレベルから選択することでオーバークロックできるのが最大のウリなんですが、実は、このアプリはそれだけではない優秀なアプリなんです。
大きく3つのボタンが強調され、何の知識もなく簡単にオーバークロックできる。逆に、それ以外の設定はできないのか…
実際は、かなり細かい設定ができます。
よく見ると「Quick Boost」という大きなロゴの右上に「Quick Boost」「Easy」「Advance」と3つのタブが。
コレを切り換えることで、より細かい設定が可能となります。ほとんどの項目がグレーアウトして触れなかったのが、右に切り換えるにつれて色濃く表示されます。
一番左のタブは「Frequency」。CPUのBCLK(ベースクロック)、メモリの動作クロックを設定できます。
真ん中のタブは「Ratio」。CPUの倍率を設定できます。Turbo Boostの動作設定となるため、1コア~4コアの設定項目が並んでいます。
そして、右側のタブは「Voltage」。いろいろな項目の電圧を調整できるようになっています。
これらを調整して再起動すると、その設定が有効になります。一見すると簡単オーバークロックのためのアプリに見えますが、その実かなり使えるアプリです。
では、さっそく、もう少し上乗せ…
といいたいところでしたが、これ以上の倍率だとBIOSが起動しませんでした。BCLKをデフォルトの100にしたり、電圧をもう少し上乗せしたり、TDP設定(W数)を引き上げたり。
いろいろと試しましたが、今のところはすべて撃沈でした。設定がまずいのか、CPUがハズレなのか。
P67でも4.5GHzの辺りが安定するラインだったので、CPUがハズレの可能性が高いのですが…
また時間があるときに、もっと設定を詰めてみたいと思います。残念。
(PCI Express GEN3について)
インターネットでの「ウワサ」程度に掴んだ情報ですが、PCI Express GEN3対応のマザーボードでSandyBridge+PCI Express 2.0の組み合わせを使ったとしても、若干の性能アップは見込めるそうです。
ということは、P67からマザーボードを交換するだけでも性能アップするという、願ってもない効果が期待できます。
ましてや、Ivy Bridge+PCI Express 3.0の組み合わせが市販されたとしたら、使い慣れたマザーボードでさらにパワーアップできるという嬉しい展開。
新しいプラットフォームは嬉しいことは嬉しいのですが、やはり最初から構築するのは手間というもの。
今回のパターンであれば、何の戸惑いもなく新しい世代のCPUに移行できるでしょう。
年末にでるとウワサされているIvy Dridge。今までは自分に関係ない話だと思っていましたが、かなり現実味を帯びてきました。
もし年末に出るとするなら、グラフィックボードとセットでのセールも期待できます。非常に楽しみです。
(総評)
いくつかの有名な(と思われる)ベンチマークソフトを使い、定格動作とOC動作を比べてみました。
私が普段からベンチマークソフトを使わないため、数値の意味がよく分からなかったり、実のところ結果がどれくらい「凄い」のか、「凄くない」のかすらよくわかってません。
ただ、OCすることで間違いなくスコアがアップしているので、性能が向上しているのは間違いないでしょう。しかも、それがメモリやグラフィック性能など、多岐にわたり効果が現われています。やはり、OCするのは相応のメリットがあるといえます。
ただし、自己責任での話が前提です。壊れても自分の責任、ハイパフォーマンスを手に入れるのも自分の責任です。
それをわかった上で楽しむのなら、これほど楽しいパワーアップはないでしょう。基本的には無料で、ワンランク上のCPUを手に入れたのと同じことになります。
SandyBridgeが発表になり、P67~Z68チップセットが発表になったことで、その素性のよさからオーバークロックがかなりカジュアルなものになりました。
いい機会ですので、もっと深いところまで知識を得ることで、より安全で楽しいオーバークロックを堪能していきたいと思いました。
楽しいレビューの機会をいただき、ありがとうございました。
(追記)
クロックの上昇ばかりに気をとられ、肝心の安定性についてのレビューをしていませんでした。
上記「Easy Tune6」にてレベル3に設定後、ストレステストの定番である「OCCT」を実行している最中のスクリーンショットです。
最も負荷が高いとされる「LINPACK」という項目を実行後、5分経過した時点です。この後、温度は79~80℃をウロウロとしながら安定していました。
この肌寒い時期にこの温度ですので、真夏ではやはり危険を感じる温度ではあります。しかし、さすがの安定度。一度もブルースクリーンになることはありませんでした。
その後
・BCLK 100MHz
・倍率 ×46
・Vcore 1.320V
にてWindowsの起動を確認しました。今も、この設定で入力しています。
とりあえず、この設定でストレステストをクリアするのが当面の目標とします。安定したころを見計らい、さらに詰めていく感じです。
以前のP67マザーでは無理だった、低電圧での高クロック安定性はさすが、といったところでした。
(追記2)
その後、いろいろな不具合が解決しましたので報告します。
このマザーに付属のアプリ「TouchBios」がおかしかったり、「EasyTune6」の表示がおかしくなるのは私のOSが原因でした。
ASROCK P67 Pro3で構築したOSをそのまま使っていたので、OSの認識するマザーボードベンダーと実際のマザーボードベンダーが違っていたのでしょう。
別のHDDにクリーンインストールし、最初から構築すると不具合なく動作しました。
以下、起きていた不具合です。
・「TouchBios」で起動が遅い、頻繁にフリーズする
・「EasyTune6」で手動設定後、「Voltage」項目が表示されなくなる
・VirtuのD-Mode(Radeonをプライマリとし、指定したexeファイルのみオンボードのHD3000を使用する)のときに、TMPGenc Video Mastering Works5でQSV(ハードウェアエンコーダ)が使えない
これらが、クリーンインストールすることですべて解決しました。
やはり最新のOSといえど、チップセットレベルで変更した場合はクリーンインストールが鉄則ですね。
反省しました。おかげで、今は快適に動いています。
退会したユーザーさん
2011/10/25
(^0^/
祝!4,6Ghz超え!!!
EasyTune、イイですねぇ。こんなにカンタン設定でOC出来るなら、ちょくちょく弄りそう
(^皿^/
稲蔵さん
2011/10/25
コメント、ありがとうございます。
非常に使いやすいアプリなんですが、いろいろとバグが…
Vcoreをイジったあと、「Voltage」の項目がバグって表示されなくなりました。
結局、TrueImageでバックアップを復元して落ち着きましたが。
アプリの安定性が高ければ、かなり便利なヤツなんですが…