フルHDで動画配信ができるというキャプチャーデバイス AverMedia BU110(以下、BU110)が届きました。
iphone7 plus との比較。サイズ感伝わるでしょうか。コンパクトな箱です。そして本体はさらにコンパクト。カメラと一緒に持ち運ぶものですから小型軽量は非常に助かります。
本体はアルミ製でひんやりとした手触り。BU110、デザインも良いので使う前からテンションあがります。簡単なものでいいですので、ケースか袋があるといいですね。手持ちの袋があったのでこれに入れて持ち運びしてみることにします。
同梱物。簡単なマニュアルと、USBケーブルが2本。両側usb-cと片側usb-c。うちのパソコンはusb-cの口がないので、片側usb-cタイプも付属するのは助かります。
カメラとの接続はこんな感じになります。カメラのhdmi出力からBU110のhdmiコネクタへ接続。hdmiコネクタのサイズは標準タイプなので手持ちのものが使えます。逆側のusb-cコネクタに付属のusbケーブルを接続して、スマホかパソコンへ接続。
明日はお試し撮影をして見たいと思います。(1日目はここまで)
2日目。いよいよ撮影です。
スマホとの接続ですが、ソフトが必要です。BU110にはスマホ用ソフトが含まれていませんので推奨されているVault Micro社のCameraFiとCameraFi Liveをダウンロードします。
実は、iphoneでも使ってみようと思い、対応ソフトを検索したのですが、そもそもiphoneには対応していないようです。HPにiphoneと接続する説明がありますが、iphoneの映像をhdml経由でパソコンかandroidへ取り込めるということです。お使いのスマホがiphoneの方はお間違えないよう。
CameraFiとCameraFi Liveは次のように使い分けます。
CameraFi --- usbカメラで撮影した映像をスマホで録画する。スマホがatomos ninjaの廉価版になるイメージでしょうか。
CameraFi Live --- usbカメラで撮影した映像をスマホで配信する。今回はリアルタイム配信をしたいのでこちらを使います。
後で撮影時にわかったのですが、このソフトを両方導入すると、BU110を接続する都度、両方のソフトからUSBデバイスの接続を確認され、キャンセルを押す必要がありますので、配信用でしたら、Liveの方だけをインストールした方がよいです。
では、撮影&配信と、すぐに始めたかったのですが、カメラとタブレットとB110を持って撮影するので少々かさばります。そこで、持ち運び用のハンドルに他の機材を取り付けました。
仮止めなので見栄えが悪いですがご容赦ください。
カメラを載せたハンドルは本来は上にLEDライトなどを取り付けるものですが、今回はタブレットを取り付けたいと思います。タブレットをカメラシューに載せるコネクタがなかったため、アクションカメラのケースにタブレットのカバーを取り付けて代用しました。
HDMIケーブルは長いと邪魔になるので、短いものを用意しました。B110はハンドルに直接取り付けました。軽くてコンパクトなので便利ですね。
タブレットにB110を接続すると自動で電源が入り、hdmiの接続状況に応じ、青や赤のランプがつきます。
camera Fi Liveを起動すると、内蔵カメラから外部カメラ(USBカメラ)に切り替えるかの確認メッセージが表示されます。この時点では内蔵カメラの画像が表示されているのでデジカメの液晶と別々の絵が写っています。
camera Fi Liveの入力が外部カメラに切り替わったので、デジカメの液晶と同じ絵が表示されています。水準器や撮影可能時間などのインフォメーションが表示されてますので、デジカメのhdmi出力設定を変更して、映像だけを出力する録画用のモードに変更します。また、OM-D em1 mark2では、カメラモード(PとかA)では録画用出力はできないので、動画モードに変更する必要があります。最初、設定を変えたのにインフォメーションが表示されたままなので設定を間違えたのかと思いました。
これで準備ができました。
いよいよタブレットの内蔵カメラでの映像配信と、B110で撮影した映像配信を比較です。
まずは近所の池で撮影をテスト。タブレットでは撮れないズームレンズで撮影した動画を配信してみようと思ったのですが問題発生。配信を設定して撮影ボタンを押しても「接続に失敗しました。もう一度お試しください。」とエラーになってしまいます。家に帰ってWifiで接続すると問題なく配信されるので、回線速度の問題でしょうか。
仕方ないので、方針を変えてWiFiで接続してテストしたいと思います。
youtubeではCDなどの音声は権利関係がややこしいので、korgのgadgetで適当なコードを鳴らしたものをモニタースピーカーで鳴らしながら、キーボード周りを撮りました。タブレットだと音が割れるのではないかと予想していたのですが、特に問題なく撮れていました。タブレットの性能は侮れませんね。
まずはタブレットの内蔵カメラで撮影したもの。
最近のスマホやタブレットのカメラは性能がよく、パンフォーカス気味で面白みはないものの、十分観れる絵が撮れます。
こちらがデジカメのhdmi出力をBU110でタブレットに接続したもの。
タブレットと比べて綺麗に撮れる、という比較では面白くないので、マニュアルフォーカスにしてピントがあう場所を変えながら撮影してみました。
最後に、今回使用した機器のご紹介です。
デジカメ :olympus om-d em1 mark2、レンズ 12-40mm f2.8
タブレット:huawei mediaPad T2 7.0、android 5.1.1
パソコン :Mac mini 2012、osx 10.12
デジカメ撮影の動画をスマホ/タブレットで配信できます。こだわりの配信をするなら、これ一択。モバイル回線での理由は今後の課題。
hdmiの映像出力をスマホ/タブレットに接続できるBU110で映像配信を簡単に実現できます。本体は小型・軽量で、電源もスマホ/タブレットからの給電でOK。
スマホ/タブレットでは撮影できない、被写界深度の浅い絵、ズームレンズ、暗所撮影など、映像表現にもこだわった配信をするなら現状ではBU110が唯一の選択肢になるのではないでしょうか。
使用したソフト、camera fi liveではHD(720p)配信が可能です。BU110のスペックはフルHD(1080p)なので、今後ソフトのバージョンアップが楽しみです。
モバイル回線での利用は、今後も、いろいろな通信状況やWiFiルータなどでテストしてみたいと思います。
Macとの接続はドライバ不要で簡単。
私はMacを使っていますので、OBS Studioを使用しました。
OBS Studioのサイトで、Macに対応したバージョン20.1をダウンロード。
インストールは画面の指示に従ってボタンを押していくだけで完了。
インストールが完了すると構成確認が行われます。1920x1080/60pでOKと出ました。
OBS Studioを起動したら、画像は「ソース」にてBU110を設定。マイクは自動で設定されないので「ミキサー」にBU110を設定します。「ミキサー」ではBU110ではなく、「AVerMedia ExtremeCap UAC」と表示されます。
これで準備完了。「配信開始」ボタンで配信ができます。
Macとの接続では、ドライバも不要で、USB接続で電源も供給されますので、BU110をUSBで接続して、ソフト(OBS Studio)を導入するだけで、簡単に、配信、録画ができます。
画質はカメラやストリーミングサービスの帯域によるところが大きいので、パッと見た感じではタブレットでの配信と差は感じませんでした。
映像配信を身近に。
デジカメとBU110があれば、パソコンやタブレットを使って、高画質な映像配信が簡単にできてしまいます。
ライブやイベントなどの様子を遠方の友人にリアルタイムで共有したり、ネイチャー派の人なら高倍率ズームで撮影した生き物や高画質なレンズで風景を切り取ったりする使い方もできそうです。
対応するソフトやYouTubeなどのストリーミングサービスも充実していますので、パソコンかタブレットさえあれば、小さな放送局が作れてしまいます。
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