キャプチャーでき、データ化できるものとは、例えば:
1.インターネットで配信される動画や画像
インターネットブラウザーなどで表示される動画や画像をキャプチャーすることができるので、ニコニコ動画や YouTube などの高解像度動画もキャプチャーでき、録画しておくとインターネットへ継がなくてもパソコンでこれらを楽しむ事ができます。
ちなみに、これらの作品は著作権を侵害しない様に自分自身で楽しんでください。
2.テレビ放送を録画したビデオ
アナログ放送時代は、テレビ放送をビデオ録画機のハードディスクに録画し編集したものをDVDにコピーしてパソコンでバックアップしていましたが、デジタル放送になってからは「コピー10」や「 HDCP 」の解除ができないと録画したブルーレイやDVDメディアをパソコンでバックアップする事ができなくなりました。「 HDCP 」の解除は「 HDCP 」解除機能付きのスプリッターを使って映し出し、「コピー10」については、Live Gamer HD 2 や Live Gamer HD Lite でキャプチャーすれば無制限にバックアップを作れるようになります。
しつこい様ですが、これらの作品も著作権を侵害しない様に自分自身で楽しんでください。
3.パソコンやスマホなどを操作している動画や画像
パソコン画面を使った操作説明やパソコン教室などでのテキスト作りなど、或いは操作を説明する動画などをデータにしたり YouTube などに投稿したりする欲求は沢山あります。
ZIGSOWのレビューなどでも画像や動画を使って説明し、レビューを効果的に仕上げるテクニックは必要不可欠です。なんといっても特筆すべきは、OSの起動やBIOS画面などを写真撮影するしかなかったのですが、それらもキャプチャーできるので写真撮影時の照明や映り込みやピントずれを気にせずに綺麗な画像や動画を効率よく得られます(ただし、Live Gamer HD 2 や Live Gamer HD Lite の場合、組み込んだパソコン自身のOSの起動やBIOS画面をキャプチャーする事はできません。なぜならパソコンにインストールしたアプリによるキャプチャーである為OSが起動しないとキャプチャーできないのです。もしこれらの Live Gamer HD 機器を組み込んだ自分自身の起動時などをキャプチャーしたいなら独立型の製品「今回比較対象としている AVT-C285 など」を使うしかありません。最近これより新型も発売されています)。
4.ゲームをプレーしている動画や画像
今やゲームは、パソコンでのプレーは勿論の事、ゲーム専用機やスマホ、タブレット、テレビなどの多くの機器でプレーされていますが、それらメディア出力のHDMLやMHL変換アダプタなどで得た動画や画像をキャプチャーし保存して楽しむ事ができます。
スマホの場合「 HDCP 」の解除は必要になります。
以上のキャプチャー方法や接続環境については各セクションで述べます。
動画の中へ画像やテキストを挿入した説明データが作れ、mini-ITXパソコンにも組み込み可能なキャプチャーボード
今回、mini-ITX マザーボードに組み込んでいます。PCI Express スロットは1スロットしかありませんので、このキャプチャーボードをつけた場合グラフィックボードをつけられません。したがってオンボードグラフィック(Intel HD Graphics 530)に CPU のハードウエアコーディック QSV を使い、CPU の負荷を確認しました。動画キャプチャー中の CPU 負荷はコーディック H.264 の場合:80%程度で、コーディック QSV の場合:その半分程度でした。この内容を1枚の画像で説明すると同時に、今回のソフトでできる内容の説明も加えてみました。
小さくて見にくいのでパフォーマンスのグラフ画像を別途付け加えますが、コーディック H.264 (左側)と QSV (右側) のグラフです。中間付近のへこみは切り替え時の状況になります。
実際に作った動画(一部)はこちらになります。画面を最大化して確認してみてください。
mini-ITX マザーボードはこちらになります。
Live 中のタイムライン編集を可能にしている。しかし保存後の編集は、他の編集ソフトを使う必要がある
Live 編集画面に切り替えるには、左下にある「ライブ編集機能を有効」にチェックをいれます。
残したい箇所のタイムライン初めと終了位置をマーキングします。
残したい部分のしるしを残し、右側にある「SAVE」ボタンをクリックします。
保存中の画面に切り替わります。その後、終了処理をして保存を確認します。
できた動画は以下になりますが、 タイムラインの初めと終了位置のマーキングが微妙です。録画可能時間が長いとタイムラインが詰まり調整が難しそう。
YouTube へアップされる動画にも 1080P で 60fps の動画があり、再生速度は 0.25 倍から 2 倍まで可変可能で音声も対応しています。下に掲載の動画でそれらの操作もしてみましたので、ご覧ください。不謹慎ではありますが 0.5 倍ではパンチラがガチで見えます。というかフレームが2倍になっているので低速でのチラツキを確認していたら見えたんです。埋蔵金を掘り当てた気分。
尚、キャプチャーした動画では、低速や倍速の操作はできません(当たり前か)。
保存後の編集はマイクロソフトの無料ソフト「ムービーメーカー」を使っています。アフレコは動画を見ながら同期を取ってスマホで録音したものをムービーメーカーで追加しています。
Facebook へ Live 発信中の様子は、こんな感じです
タイムラグがあるのはサーバーの処理速度の問題かも? 途中で中断があったりもします。
発信側はこんな感じです。
パススルー性能の検証
実際この程度のゲームでは違和感を感じることはないくらいで、どのようにしたらパススルー性能の検証を画像化できるか研究中です。暫くお待ちください。
要するに検証が難しい位にパススルーが素晴らしいということです。
キャプチャーとしてできることは同じだが画像処理の高速化とアプリ機能の充実度に違いがある
C985L(Live Gamer HD Lite )から C988(Live Gamer HD 2 )になって、1秒間の画像が30枚から60枚と2倍になり画像処理を高速化しアプリの配信機能を充実させています。
C988 では、パソコン側への要求として NVDIA(グラフィックボードに搭載されている)か QSV(Intel の CPU に搭載されている) のハードウエアエンコーダーを推奨している。一方で C985L の場合には、これらの要求はないのでパソコン側にハードウエアエンコーダーを搭載してない場合は、こちらをお勧めします。
今回、2つのボードを比較するということで、レビューを行い易い様に PCI Express ×1スロットを増設できる形で外部へ出して写真のような環境でテストを行いました。
ちなみに、この環境でも2つのキャプチャーボードで同時にキャプチャーをできない。ボードを差しっぱなしにすることは問題ないのだが、アプリが同時に動作しない様プログラミングされているのかもしれない。だとすれば CPU への負担を配慮したものと思える。
アプリはそれぞれのボード専用になっているのでインストールする際にそれぞれのボードを自動認識する。最初、内臓の状態でインストールしたので、一度アンインストールしてから再インストールしないとアプリが正常動作しなかった。
PCI Express ×1の増設アダプターはこちらになります。
C988 を内蔵した場合(ワイヤが密集しているのでボードを囲っているカバーは熱処理上有効)
C985L を内蔵した場合
導入したパソコンはこちら
パソコンいらずのキャプチャーユニット AVT-C285 と比較
同社の AVT-C285 と C988 を比較します。得られる結果は C985L と同じ 1080P 30fps の動画になります。パソコンレスでキャプチャーするので、HDMI で出力できるもの。あるいはゲーム機全般(ゲーム機用の入力端子とケーブルが付属している)が対象となります。
基本的な操作方法は、本体前面にあるボタンとリモコン操作になります。パソコンとの連携はオフラインによるデータの受け渡しになり、C988 程使い勝手はよくありません。唯一良いのは高価なパソコンを使わなくてもよく。今回 C988 を取り付けたパソコンの OS 起動時のキャプチャーなどができるし、ポータブル性があるので、この商品も手放せないですね。
入力端子類
リモコン
キャプチャーデータは USB メモリーへ一時保存しています。キャプチャーしても編集が必要になり効率よく作業ができるパソコンへのデータ読み込みは必須です。保存もパソコンでの保存が便利で、そのための USB メモリーはベストだと思います(超小型の 8GB です)。
パソコンへ内蔵するキャプチャーボードも、このPCレスキャプチャーユニットも、「 HDCP 」の解除には「 HDCP 」解除機能付きのスプリッターが必要になります。
このキャプチャーユニット AVT-C285 は出力側のディスプレーが必ず必要です。設定や操作をするメニューが出力されますし解像度は依存してしまいますので 1920×1080 のものでないと規定通りの動画や画像になりません。
一方の C988 や C985L は出力をディスプレーに接続しなくてもアプリで設定ができますし、その際のディスプレーの解像度はもっと低いものでも規定通りのキャプチャーをできます。
データ化の点で保存データを編集できる機能がほしい
一度保存したら他のソフトで編集しなければならないことと、タイムラインの詳細化が必要な様に思える。それ以外の機能は充分で特にピクチャーインピクチャーやテキストを入れられるなど配信中の機能が多くあり、あらかじめ画像やデータシートを準備しておけば、色々な使い道がありそう。
パソコンと一体化できることは作業効率の点で優れており、アプリを操作するディスプレーの解像度は気にしなくてもいい点でも作業効率が良い。
動画編集用パソコンに繋がっているディスプレーは3種類をトリプルディスプレーにして接続している。それぞれ解像度の違うものになっているのでテストをする際便利な点と時代を感じさせる画面構成が何ともレトロで良い。ここでは1番の画面だけが 1920×1080 の解像度になっています。
パソコンのハードディスクやソフトが直接使えるので効率的
今回の組み込みキャプチャーボードはパソコンの機能をフルに使えるのでデータを編集する者にとっては、渡りに船である。今まではPCレスのキャプチャーユニットを使っていたのでキャプチャーした動画をパソコンへ取り込む作業が発生していた。これが意外と時間がかかっていた。
接続方法とキャプチャー方法
インターネットやブルーレイ(DVD)をキャプチャーする場合
パソコンの HDMI 出力を「 HDCP 」解除機能付きのスプリッターの入力へ接続し、スプリッターの出力を一方はディスプレーへ、もう一方は C988(C985L)の INPUT へ接続します(端子とケーブルは全て HDMI 仕様のもの)。
ブルーレイ(DVD)のプレーヤーは PowerDVD12 を使用しています。ブルーレイドライブを購入したときにハンドリングされていたものです。
「 HDCP 」解除機能付きのスプリッターは、こちらになります。
他のパソコン出力をキャプチャーする場合
上図のパソコン出力を他のパソコンに接続しなおす。
スマホをキャプチャーする場合
スマホのマイクロ USB( Lightning )出力から MHL の変換ケーブルで「 HDCP 」解除機能付きのスプリッターの入力へで接続しなおせば、あとは今までと同じです。
今回使用したものは、micro USB 用ですが、こちらになります
同梱品類とダウンロードしたマニュアル
Live Gamer HD 2 (C988) の場合
同梱品類
ダウンロードしたマニュアル
Live Gamer HD Lite (C985L) の場合
同梱品類
ダウンロードしたマニュアル
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