ハイレゾは1年前頃から興味を持ち始めました。
そして半年位前からDAPを買おうと色々試聴していて、今回レビューするDP-X1Aの前モデルのDP-X1が最有力候補でした。
決して、今回レビューをするからそう言っているのではなく、元々ONKYOの音が好きなのです。
DP-X1(DP-X1A)を購入候補にしていた理由は、音の傾向が私好みという理由が一番です。
次にデザインです。黒を基調とした角ばったデザインが好みで、また壁紙がジャケットのモノクロ画像になる所とかは、特に気に入りました。
あと日本のメーカーとして、いいものを作り続けてほしいという想いもあります。
店頭で複数のDAPを試聴している時、音の傾向は意識せず、純粋に音の綺麗さという点について、できるだけ贔屓を含めず公平に比較してみました。
結果として同価格帯の物は、どれも低ノイズで非常に綺麗な音をしており、正直違いはわかりませんでした。
そこにメーカー毎の味付けが加わるため、音の傾向に違いが出てくるのだと思うのです。
ONKYOの音の傾向について個人的印象な印象は。
フラットで輪郭がはっきりしており音源に素直、かといってモニタ用機器程ではなく、しっかり温かさを感じられる音。
艶っぽさやドンシャリは無いように感じます。
そういった状況で、ちょうど新モデルのDP-X1Aをレビューする機会を頂きました。
店頭でも何度か試聴したのですが、オーディオコーナーは煩く、じっくりと試す事が出来ずにいましたので、ここぞとばかりに、じっくり使い倒し、贔屓が入らない様に公平にレビューをしていきます。
ポータブルDAPとしての比較対象としては、iPhone5sを利用しています。
iPhone5sはハードウェア性能でハイレゾ要件を満たしていません。
対応アプリをインストールすることにより再生は可能ですが、あくまでダウンコンバートされた音質での再生となります。
音楽再生の性能だけでみれば結構な格差があり、差は顕著に出るため大袈裟な表現になるかもしれませんが、DP-X1Aでどれだけ高音質になるのかを重点的にチェックしていきます。
イヤフォンは下記を利用しました。
音楽を聴く事が今まで以上に楽しくなる。
【何がともあれ、まずは静かな自宅で音楽を聴く】
最初はイコライザやDSP機能などの音響効果をOFFにして、本来の音質で試してみました。
一言で表すと「ビックリする位、物凄く音が綺麗・・・」正直にやけてしまいました。
オーディオ機器として本格的に設計されたDP-X1Aと、モバイル機器(iPhone5s)の一機能としての再生機能では、あまりにも違い過ぎるようです。
まず感じたのはノイズの差。
DP-X1Aの無音部分がとんでもなく静かすぎて、逆に「iphoneってこんなにノイズあったんだな」と気付く事になりました。
擬音で「しーん・・・」というのがありますが、まさにそれで、素人でもわかる位のノイズ量の差があります。
声や楽器それぞれの音が主張してくる。
他の表現方法では、音が粒立っているとも言うのでしょうか。
1つ1つの音にメリハリが出て、かつ元気に伝わってくる印象を受けました。
ACCやmp3でも綺麗に感じる。
ノイズが減少し、透明感が強くなりました。
mp3でノイズが減ると感じるのは、回路上でのノイズが減少したと言うことなのでしょう。
静かな環境でじっくり聴き比べないと分かりにくいものの、伝送路のノイズって設計やパーツ次第で結構変わるものなんですね。
イヤフォンの特徴がより生かされる。
イヤフォン3機種で試しただけなので、こう言い切るには早計かもしれませんが、
少なくとも一定スペック以上のイヤフォンの性能を生かしきるには、
やはりDAP側も見合った物が必要なのですね。
【電車通勤で利用】
使い心地での感想になります。
移動時の利用で、一番いいなと思ったのが、操作ボタン。
ポケットに入れたまま、片手で曲操作が出来るのは非常に便利だと感じました。
特に、一時停止はミュートとして利用できるので、とっさに外の音をハッキリ聴きたい時にすぐ対応できるので重宝しました。
外出時は片手は何かしら持っていることが多く、私はその日その時の気分に合わせ積極的に選曲する方なので、早送りや巻き戻しはよく使うのです。
積極的に操作する方にとっては、非常にプラス要素となるでしょう。
ボリュームは回転タイプで、ノッチがあり軽いです。
また高級オーディオ機器らしい、1段階での音量のUP/DOWNが非常に少ない操作感です。
1段階の音量の差が大きいと、合わせたい音量にならずもどかしい時がありますが、
DP-X1Aでは細やかな調整が出来るので、好みの音量にしっかり追い込めるのが良いです。
ボリューム部分は、裏面がシェイプされており、回転体が本体からはみ出す形状になっているため、普段の操作しやすいです。
ですがその反面、回転が軽い事も相まってポケットにしまう時に多少音量が変化してしまいます。
この点はデメリットで、ボリュームはもう少し硬めがいいと感じます。
胸ポケットに入れるとこんな感じ。
角ばったデザインで、今時のスマフォと比較すると若干重く、厚さは平均的なものと比較して2倍位はあるので、ポケットに何か入っている感は否めません。
それでも、音質に妥協しないならこれ位のサイズや重量はするよね、と思える範囲に収めたのは上手だと思いました。
おそらく、音質と携帯性のバランス取りに相当悩んで、設計された結果なのだと思います。
これだけは、高音質を取るか、携帯性をとるかの二者択一ですね。
【旅行に持ち出す】
小旅行に行く機会がありましたので、持ち出して徹底的に使い倒してみました。
いくつかのジャンルの曲を聴いて、iphoneとの印象を違いをメインにレビューしていきます。
某料理漫画の海やら山やらのおっさんみたく、まるで全てを知っているかのうように偉そうに語っていますが・・・耳は特別肥えているわけではありません。
ハイレゾ初心者は、そう感じるのねと温かい目で見てください。
初日の行きは色々忙しかったのでいきなり飛んで、戻りの電車内です。
明日からが旅行の本番なので、気分よくノリのいい曲を。
maroon5のSugerです。
なぜか貸し切り状態なので、ボリュームを結構上げて聴いてみました。
アダム・レヴィーンの裏声、特にかすれた感じの息がすごく生々しく感じられました。
そして、聖飢魔Ⅱの1999 SECRET OBJECT。
※AACです。
閣下のビブラートがよりわかりやすく伝わってきます。
またルーク篁のギターソロの早弾き部分も印象的でした。
弦を弾く1音1音がくっきりと分かれて聴こえてくるのが非常に気持ち良い。
ハイレゾでないAACでも、ここまで変わるもんかと、びっくりです。
次の日の朝。
曲は千菅春香の愛の詩-words of love-です。
朝に似合う曲だと、勝手に思っています。
ドラムのトン♪トン♪という音のメリハリが増し、輪郭をはっきり感じます。
また、高音パートシンセと声の組み合わせの、氷のような綺麗な感覚が、増しました。
朝ごはん中。
食事中にイヤフォンをしていると、咀嚼音がそのまま聴こえるので外します。
DP-X1AはOSがAndroidでWifiも使えるので、モバイル端末としてネット利用も可能です。
今では大抵の人は、スマフォを所持しているため、そちらで事足りるのですが
例えばスマフォの電池をできるだけ減らしたくない場合に、DP-X1Aを代わりに使うというのはアリでしょう。
さて目的地に到着しました。
大自然の中だと、音楽よりも自然の音を聴かないと勿体ない気がするのですが、
京都の観光スポットは、大抵が市街地にあり年中観光客がいるので、人と車の喧騒に囲まれて正直煩いです。
なので、音楽を聴きながらの観光が意外とよかったりするのです。
景色に気を取られがちで、騒音も多めなので、音楽はおざなりですが・・・。
そういう時はDUBSTEP、Foster The PeopleのPumped up Kicks (Dubstep Remix)です。
※mp3です。
まずはイコライザなしでの印象。
周囲の騒音が多い環境でのmp3、さらに低音要素が多いシンプルな音の曲なので、iPhoneとの差は感じにくいのですが、アップサンプリングと低ノイズの影響か綺麗に聞こえます。
DUBSTEPで重要な低音の迫力が増しメリハリが出たと感じます。
イコライザで調整し、低音と声の周波数近辺を少し上げてみた印象。
まぁ当然ですが、低音の迫力は調整にしっかり追従してきます。
なぜこの調整かと言いますと、市街地の騒音は、車などの低音域の音と、人の声の中音域が多く、高音域のノイズは少ない様に感じます。
ですので、低音から中音域にかけて、ちょっとブーストをかけます。
同じイコライザ設定で、maroon5のSugerを聴いてみました。
周囲の騒音のため、中音域とくに声の部分が聴き取りにくく感じていたのが、
結構しっかりとイコライザの効果が効いて、声の部分が聴き取りやすくなりました。
普段イコライザは使わないのですが、こういう時に使い分けると快適になりますね。
液晶面なのですが、指紋などの汚れが付きにくいコーティングがされているのでしょうか。
フィルムは付けておらず、使い続けて、特に拭いたりしていないのですが、ピカピカです。
逆さ富士ならぬ逆さ紅葉、反射した木々が綺麗に液晶に映りました。
貸出品なので、傷つきにくさ等は検証できませんでした。
(自分の物でも、その検証はをする勇気はありませんが)
帰りの電車です。
決して静寂とは言えませんが、指定席かつ乗客もみんなお疲れのようで、朝の電車よりは静かです。
私も疲れたので、ロックやクラブミュージックのように激しい曲は避けての選曲です。
kalafinaのmisteriosoです。
高い声は水のような綺麗さが増し、低い声の迫力がしっかり太くなった感じがします。
折角の高音質DAPで聴く機会なので、普段あまり聴かないクラシックを。
サンサーンスの交響曲第3番ハ短調 作品78「オルガン」
選曲の理由は、パイプオルガンの音が大好きなので。
全然違う、迫力が全然違う。
他のジャンル以上に違いがわかり、ニヤけてしまいました。
パイプオルガンの、低音のあの空気が震える感覚がものすごくリアル。
過去に生で聴いたパイプオルガンの音が、蘇ってきて、ちょっと感動。
パイプオルガンにばかり気を取られて、他の楽器の感想がおざなりになったので
家で再度聴いてみると。
解像度が上がったせいか音場もはっきりし、なんか色々凄い。
ただ、ホールのあのリバーブの掛かり方、それが弱い気がしました。
iphoneの方がでもリバーブは弱く感じたので、おそらく音源がそうなのだと思います。
そして旅はおしまい。
別の日にAndroidのモバイル端末として利用してみました。
Playストアからダウンロード。
Shazamという、店などで実際に流れている音楽を聞かせて曲検索が行えるアプリをインストール。
例の曲を聴かせてみる。
うん、この曲で正解。
Androidとしての使い方はよくあるスマフォと殆ど一緒ですが、注意点はあります。
DP-X1Aにはスピーカーやカメラは付いていないことと、ONKYOのHPの注意書きには
「GPS、カメラ、ジャイロセンサーが必要なアプリは、正常に動作しない可能性があります。」と記載があります。
この点について私は、スマフォは別で必ず持ちますし、余計なノイズ元が組み込まれるより、音質向上に特化してくれた方が良いと思うのですが、皆様はどうでしょうか。
素人には難しい項目があるが、カスタマイズの幅が広く、自分の好みに近づけやすい。
色々、音質についてカスタマイズしてみました。
イコライザ
プリセットでいくつかのパターンが用意されているのですが
面白いのが有名なミュージシャンの方がアレンジしたものが用意されています。
十把一絡げな感想ですが、みんな個性的ですね。
もちろん自分でカスタマイズし保存も可能です。
非常に細かい設定が可能で、操作自体は簡単なのですが、
きめ細かい設定を指で行うのは、ポイントの動きが大まかになるので難しいです。
スタイラスペンがあった方がよいですね。
タップするとポイントが増えます。
減らしたい時は、他のポイントに重ねるように左右にスワイプさせます。
イコライザのライン外で上下スワイプすると、ポイント全体が移動します。
調整が完了したら右上の矩形に巻いた矢印をタップすると保存できます。
音楽を聴きながら調整すると、オーバーシュートした時に背景が赤くなるので、上限の目安がわかりやすいです。
ポイント操作に音がかなり追従してくるので、変化はわかりやすいです。
きめ細やかに設定できるので、自分好みの音は作りやすいと感じました。
ロックレンジアジャスト
初めて知る機能なのですが、ジッターを抑える効果があるようです。
ジッターとはデジタル⇔アナログ変換の時に乗るノイズらしいです。
調べたところ、ロックレンジアジャストはDAC自体が持っている機能で、調整次第で音切れが発生する可能性があり、イコール不良品と捉えられるため、一般的にはユーザーに調整させないようです。
そういった部分まで自由度を広げてくれるのは嬉しいです。
上級者向けの機能ですね。
プレイヤー画面の右上の3つの点アイコンをタップすると、設定メニューが出てきます。
これはプレーヤの色々な設定で使うので覚えておいてください。
ロックレンジアジャストを選択
Narrow側に絞ると音切れが発生するかもよと警告が出るのですが、実際にNarrow側に絞ると音切れが発生しました。
ソースによって音切れが発生するポイントが変わったので、厳密には曲ごとの調整が必要です。
一番シビアな曲で、最初Narrow側に絞り、1段階ずつWideに広げて、音切れの発生しなくなったポイントで固定するのがよさそうです。
変化はちょっとわかりにくいですが、Narrow側に絞ると音が引き締まる感じがしました。
私の様に、今回初めて知った人にとっては、難しい調整ではありますが、色々弄れるのは自己満足度を上げてくれるので、楽しいですね。
デジタルフィルター
ONKYOのHPからの引用です。
SHARPは一般的なフィルター機能で、カチッとした骨格感のある音に。
SLOWは応答性に優れ、弦楽器などの音色や響きが柔らかく極めて自然な雰囲気に。
SHORTは音の立ち上がりのリニアリティが良く、音が前に出てくるような印象に。
最初は変化がわかりにくかったのですが、静かな環境でじっくり調整することにより違いが見えてきました。
私の印象では、SLOWはまろやかな感じ、SHORTは解像度が高まる感じがしました。
個人的好みではSHORTですが、曲のジャンルで使い分けたい調整ですね。
欲を言うとイコライザーとデジタルフィルターの組み合わせパターンを記憶できるとよかったかも。
アップサンプリング
ハイレゾ以下のソースのビットレートとサンプリング周波数をハイレゾ相当までアップさせる機能です。
この機能はメーカー毎に、好き嫌いが分かれると思います。
足りない部分のデータを補完するのですが、その補完するデータを生成する方法が、メーカー毎に違うように感じられます。
結果、音質はメーカー毎の特徴が出やすいと感じました。
私はONKYOの音は好きなので、基本ONで使ってみました。
色々な出力に対応するが、やっぱりイヤフォン(ヘッドフォン)
【出力方法について】
バランス出力
まずは音質をさらに求めるなら、バランス出力です。
今回は試聴しませんでしたが、購入したら試してみたいです。
LineOut接続
端子はイヤフォン(ヘッドフォン)端子と一緒ですが、出力先がスピーカー、厳密にはアンプです。
今回アクティブスピーカーで試してみました。
スペックが公開されていないので詳細は分かりませんが、おそらく日本オーディオ協会で定義されているハイレゾのスペックは満たしていないと思われます。
比較対象プレーヤーはPCで、マザボ標準VIA HD AUDIOとMPC-HC x64デフォルト設定で
Windowsのミキサーを経由するハイレゾ何それ?という環境です。
イヤフォン(ヘッドフォン)端子で接続し、
Androidのホーム画面で右画面にスワイプ。
LineOutをタップ
OKをタップ
画面に出ている警告の様に注意してください。
スピーカとの接続を切ったときは、必ずセットでLineOutをOFFにしましょう。
スピーカーもそこまでいい物ではないので、正直差は少ないと思っていました。
確かに、臨場感や音場や音の傾向にあまり変化はみられなかったのですが、ノイズは圧倒的に減少しました。
ただ、イヤフォンで聴いた方が高音質と感じましたので、スピーカーがDP-X1Aを生かし切れていない感はあります。
アンプとスピーカーがしっかりとした物であれば、とてもいい音が出ると思います。
Bluetooth接続
blootoothの制約のため、DP-X1Aのスペックを生かしきれない勿体ない接続方法なので、便利なオマケ機能的な感覚だと捉えてください。
接続先はこちらです。
まずはBluetoothでペアリングを行う。
ペアリングに成功したら、メニューを開き設定を選択。
オーディオの切り替えで、先程ペアリングした機器を選択。
これで再生できます。
もっとTX-NR646寄りの音が出るかと思いきや、Bluetoothらしいと言いますか、味付けのないさっぱりとした音の傾向で、音質はBluetoothのスペック通りCD相当という印象です。
TX-NR646が持っているネットワークオーディオ機能はハイレゾ音源を内部DACで変換できるので、bluetooth接続と比較すると、ノイズは少なくONKYOらしい音が感じられます。
【アプリについて】
X-DAP Link
PCの音楽をDP-X1Aに転送するアプリです。
操作は非常にシンプルです。
普通にPCからAndroidへのファイルコピーでも、音楽ファイルの転送は可能ですが、視覚的に確認しやすく便利だと感じました。
ウィンドウ左に、e-onkyo、iTunesMedia、moraがコピー元フォルダになります。
選択すると、それぞれで保存された楽曲が表示されます。
e-onkyoとmoraでのダウンロードの設定がデフォルトのままであれば、何もしなくとも購入した楽曲が参照できますが、iTunesMediaは、そのままでは表示されません(詳細は※2)。
ウィンドウ下の下矢印はDP-X1Aへの楽曲転送ボタンです。
DP-X1AはSDカード2枚利用できるので、本体、SDカード1、SDカード2と転送先を指定できます。
中央の楽曲リストはPCに保存されている楽曲です。
青丸、黄丸、赤丸はチェックボックスになっており、チェックを入れて、同色の下矢印をクリックすると転送されます。
転送先の設定は転送ボタンをクリック→転送先の端末名/ストレージ名を選択→OKです。
※2:
iTunesのライブラリを参照できるようにする方法。
iTunesで編集→設定を選択。
詳細環境設定ウィンドウの詳細タブ→iTunesライブラリXMLをほかのアプリケーションと共有にチェック→OK。
再起動すると参照できるようになります。
【楽曲について】
既に楽曲を持っている場合は、よほど特殊なフォーマットでもない限りまず利用できます。
ONKYOは、e-onkyo musicというサイトで楽曲販売も行っています。
もちろん、他のサイトで購入した楽曲も利用できますが、今回はe-onkyo musicで専用のプリペイドカードを使い購入するまでのざっくりした流れをレビューしてみました。
レビューは下記を参照願います。
外見も恰好いいが、聴いている音楽のジャケットが背景になる画面が芸術的。
【外見デザイン】
表面はクリスタルブラック。
写真では、私の顔などが写りこまないように、角度を調整して撮影したため、分かり辛いですが、液晶面は反射率の高い、クリスタルの様なブラックです。
ここまで反射します。
でも明るい屋外でもしっかり視認できます。
裏面はマットブラック。
上側面、イヤフォン端子とバランス端子
下側面、マイク穴とUSB
角ばったデザインで、黒ベースに金のアクセントがあり、高級感があります。
【画面デザイン】
プレイヤー画面は2つのタイプから選択できます。
操作エリアを広くとった画面
再生時間と共に上部の円の太線が進んでいき、放射状にスペアナが表示されます。
ジャケット写真は画面左の中央よりやや下のアイコンで曲名の上に位置しています。
再生位置の変更は、円のタップもしくはスライド。
再生と一時停止の切り替えは、円内をタップ。
早送り巻き戻しは、円内を左右にフリック。
ジャケット写真をタップすると、フルサイズアルバム表示と曲情報が表示されます。
フルサイズのアルバムアート画面
ジャケット写真が上部にデカデカと表示され、ジャケット枠下の水平線が再生位置を表しています。
再生位置の変更は、ジャケット枠下の水平線をタップもしくはスライド。
再生と一時停止の切り替えは、ジャケット下左端の三角アイコンをタップ。
早送り巻き戻しは、ジャケット下の2連三角アイコンをタップ、またはジャケットを左右にフリックでも可能。
ジャケットをタップすると曲情報が表示されます。
どちら設定にしても、プレイヤー画面とAndroidのホーム画面の背景は、現在再生中のジャケットのモノクロ表示で随時切り替わります。
この背景のモノクロ表示がまた格好いいです。
音質は至高、新しいフォーマットMQAにも対応
【数値的スペック】
数値的なスペックに関しては、ONKYOメーカーHPに記載されておりますので、リンクのみで割愛させて頂き、ここでは体感でのスペック差を述べていきたいと思います。
【体感スペック】
体感的な感想をまとめると、iphoneとの比較で言えば、飛躍的に音質は向上します。
その差は、耳に自信がない人でも、はっきりわかる位の差が出ます。
まず一番に分かるのがノイズの激減。
そして曲により感じ方は変わりますが、解像度と透明感や元気さが向上します。
例えるなら、iphoneがAMラジオだとすると、DP-X1AはCDです。
この違いならわかりますよね。
気になる方は、試聴機で試してみるとよいと思います。
出来れば店頭が静かな時間で、一定以上のスペックのイヤフォンかヘッドフォンを持参して下さい。
【MQAフォーマット】
新しいフォーマットのMQAにも対応しており、実際に聴いてみました。
全く同じ曲の、MQAとFLACです。
曲はChouChoのpiece of touthです。
1つ目の違いはファイルサイズ。
同じ楽曲でMQAは約76M、FLACは約183Mです。
MQAの方が約40%小さいサイズです。
MQAを再生すると、この様なメッセージが出るので、素直に従い設定します。
こういった些細な配慮が、研究者や設計者の心意気がかんじられ好印象です。
音質を聴き比べました。
MQA
FLAC
正直、違いは全く分かりませんでした。
このサイズ差で音質の違いが判らないのは正直ビックリです。
mp3とFLAC、いやWAVとFLACでも差が分かるのに。
しかしこのMQA、今回は違いはわかりませんでしたが、実際には音質は向上するみたいですよ。
クラシック等ではその違いがわかるのでしょうか。
このMQAフォーマット、既存の音楽ファイルと互換性を持たせているため、MQA未対応プレイヤーでも再生可能らしいです。
実際にPCで再生したのですが、コーデックは入れていないのに再生できました。
DP-X1Aでは正式対応しているので、正式に広まっても安心できますね。
むしろ、ファイルサイズは小さいに越したことないので、今後の展開に期待です。
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。