1.はじめに
こんにちは、sthidejiです。
今回は、Microsoft Wireless Display Adapterをレビューさせていただきます。
この商品ですが、名前のまんまですが、ワイヤレスでHDMI対応機器へ画像を出力する機械です。対応機器は、miracast対応機器のAndroid 4.2.1以降、Windows8.1以降が必要となります。
ここまで書くと、現在のスマートホンの普及具合や、Windows8.1のインストールされたPCやタブレット、あとはHDMIに対応した、TV・PCモニター、そしてWifiクライアント機能が必要なくらいで、思いのほかハードルは低いのではないかと思います。
ここで、今回レビューで使う機器を紹介させていただきます。
ここで紹介する機器以外でも試してみようと思いますので、購入される方のご参考になればと思います。
■スマートホン
・docomo Galaxy S6 edge SC-04G
最近機種変して、現在メインで使っているスマホです。
・docomo GALAXY S4 SC-04E ブラック
最近まで現役で使っていたスマホ(SIMなし)
■タブレット
・Lenovo IdeaPad Miix2 8 (Atom Z3740/32GB/2GB/Win8.1/8型HD IPS/ブラック/Office Personal) 59404411
自宅、職場でメモ代わり、テザリングを使って会議中の調べものなんかに使ってます。
■PC
・LIVA ECS 小型ベアボーンPC LIVA MINI PC KIT 64GBモデル LIVA-C0-2G-64G-W
リビングPCとして活躍しています。
ひとまず、レビュー申込で書いた機器は以上です。
2.商品の紹介
早速、商品を取り出してみてみます。
外箱です、シンプルですね。
商品を取り出してみました。
アダプタ本体、HDMI延長ケーブル、保証書、取説、注意書きでした。
本体は、長さ88mm、ケーブル長330mmです。
謎のボタンがありますね。取説にも書かれていません。何かに使うのでしょうか?
USBは給電用のようです。TVやモニターのHDMI端子へ接続し、USBコネクタをTVの空いているUSBコネクタに接続してください。私の環境では隣にあるので、問題ありませんが、USB端子が遠い場合や、そもそもない場合は、別途電源を用意する必要がありそうです。
消費電力は5V500mAということで、モバイルバッテリーでも動作しそうです。
実際の消費電力を計ってみました。
起動して待ち受け状態で、約260mAですね。(ホコリ写ってて汚くてすみません)
機器と接続してみるとなぜか0mAでした。きちんと動作するので故障ではないと思いますが、電流計がおかしいかもしれませんので、ご参考まで。
この後、モニターとの接続をやめると、330mA前後で落ち着きます。
バスパワーで使っているUSBハブや隣り合ったポートの片方で、バスパワー型のHDDなど別の機器が動作していると電力不足になる可能性があるので、注意が必要かもしれません。
Microsoftの商品ページなどや取説を見る限りは、すぐに使えるような書き方ですが、果たしてどうなるでしょう?
手持ち機器で動作互換性リストで動作確認できているのはGalaxy S4だけです。
タブレットは動作するような書きっぷりですが、使ってみようと思います。
3.つかってみた
早速使ってみます。
まずは、自宅のTV
へ接続してみます。
TV横にHDMI端子とUSBポートがあるので接続します。
約20秒ほどでしょうか、待ち受け状態になったようです。
最初は、Microsoft製ということで、WindowsタブレットのMiix28で試してみます。
以前、USB-RGBアダプタを接続してマルチディスプレイをチャレンジしましたが、拡張ディスプレイしか動作しなかった経験があります。
チャームから、デバイス→表示と進みます。「ワイヤレスディスプレイの追加」をタップします。
画面が切り替わり、スキャンが始まった後、検出されました。
タップすると、TVの方も反応して接続が開始されます。
5秒もなかったと思いますが、タブレットのデスクトップがTVに表示されました。
タブレット側も、普段横向きで使うのですが、縦表示に固定されたうえに、どうやら拡張デスクトップ(各画面が独立した画面になります)
できれば1280x800の画面の複製にしたかったのですが、設定を変更しようとすると、怒られてしまいます。
ドライバ更新や、BIOS更新などいろいろやってみましたが、だめでした。
拡張ディスプレイだと、パワーポイント資料などであれば使えるかもしれませんが、タブレットとMicrosoft Wireless Display Adapterだけではちょっと使いにくいですね。
マウス、キーボードが必要になりそうです。大画面での作業などでよさそうですが、モバイル用途でサッと接続とはいかないようです。マウスぐらいなら持っていてもいいと思いますが、個人的には、Microsoft Wireless Display Adapterだけでさくっと使いたいですね。
ということで、Miix28では、拡張デスクトップになり、マウスは必須の機器になりますが、一応使えます。
次は、Androidスマートホンです。
試すのは、Galaxy S6 edgeです。Android5.0.5ということで、Lolipopになります。
Androidの場合は、設定からスクリーンミラーリングというのがあるようなのですが、
Galaxy S6 edgeには無いようです。設定画面内にはなく、ホームからフリップダウンで表示される「クイック接続」から接続します。
スキャンが始まり、アダプタが検出されました。
タップして、接続してみます。
アダプタ側も反応し、接続中の表示です。
と、待ち構えていましたが、スマホ側は失敗したメッセージ、Microsoft Wireless Display Adapter側も待ち受け状態になってしまい、接続できませんでした。。。
タイミングだろうかと思い、何度か試してみましたが同じです。
原因はわかりません。スマホ側の解像度(2560x1440)が高すぎる、Android 5のLolipopには早いのかわかりませんが、接続できませんでした。
動作確認リストにない機種だとダメなのでしょうか。Galaxy S3、S4、S5と大丈夫ならS6もと思いましたがうまくいきません。
気を取り直して、Galaxy S4を試してみます。
この前までメインで使っていたスマホです。Android4.4ということで、設定メニューから「Screen mirrorring」をタップし、表示されたアダプタをタップすると、、、
表示されました。
あっさりです。
ここまで試した3機種目でまともにつながった気がします。でも、メインで使っている2台がまともに使えないのは何とも言えないですね。。。
早速つながったことをいいことに、いろいろ試してみました。
Youtubeで適当な動画を表示してみました。
ついでにドコモのdTVでアイアンマン
若干の遅延ありますが問題なく表示できています。
カクツキやノイズもなくきれいに表示できます。
せまい家ですが、娘にスマートホンを持たせ再生したまま家中をうろうろしてもらいましたが、スムーズに再生できました。
公称6.97mまで大丈夫とありましたが、それ以上でもいけそうです。
さて、つながったことに気を良くして、次に行きます。
LIVAちゃん登場です。
出力がHDMIでTVをメインモニタに使ってますので、何か無駄に感じますがチャレンジしてみます。
まずは、メインPCのモニターへHDMIでLIVAと接続し、普通に立ち上げました。
TV側のHDMIにはMicrosoft Wireless Display Adapterを接続してあります。
チャーム→デバイス→表示→ワイヤレスディスプレイの追加でアダプタを検索します。
検出されませんね。。。ちょっと嫌な予感がします。
慌てず、Intel Widi Update Toolで確認してみました。
準備オッケーということで問題なさそうです。
Intel Widi Update Toolは、Windows7、8、8.1のOSレベルでの環境をチェックして、Widiに対応しているかを確認して、必要であればドライバの更新やユーティリティをインストールしてくれるIntel純正ツールです。
無線LAN、CPU、などに問題ないとなれば、チップセットかBIOSかなぁ?ということで、ECSのサイトをのぞいてみました。
ありましたね。BIOSが新しいのがありました。何やらWifiが~とか書いているので、とりあえず当ててみました。ダウンロード後Update.batで更新できました。
再起動後、デバイスの検索をすると、出てきました。
すかさず接続したところ問題なく接続できました。
調子に乗ってLIVAのアナログポートにもモニタをつなげてトリプルモニタ的なことができるかもやってみましたが、アナログポートをつなぐとMicrosoft Wireless Display Adapterに出力できなくなるようです。
マウス操作や画面のアニメーションがカクつきますが、おおむね良好です。
動画再生はスムーズです。
用途に関しては微妙ですが、普通に使えました。
LIVAを持ち歩く方は少ないでしょうが、どちらもモバイルバッテリーで動作することを考えれば可能ではあります。それなら、直接つなげば?ですね。。。
レンタルDVDよりもお手軽で綺麗
4.家族で映画鑑賞
今回家族で動画鑑賞という普通の使い方をしてみます。
docomo dTVで配信されている、アニメを見せてみました。
DVDかりてきたの?とか言われるほど、なかなか好評です。
我が家はリビングに未だにBlu-ray再生環境がないため、dTVの高画質な動画を見るとDVDより高解像度なため、非常にきれいに見えます。
端末側もタッチに特化されたUIなため、操作性も申し分なく、直感的に扱いやすいリモコンのようです。
スマホ、タブレットを大画面で楽しめる、子供でも簡単接続、Microsoft ワイヤレス ディスプレイアダプタ
5.キャッチコピーを考えてみた
普段、タブレットやスマホで、Youtubeやゲームをしている子供たちなので、
Youtubeの動画を見せたときは大騒ぎでした。
あの動画が見たい、ゲームしたいなどと興味津々のようです。
使い慣れた機器を簡単な操作で、大画面に表示できるため、子供でも簡単に使えるようです。
対応機種があれば、
Microsoft Wireless Display AdapterとUSB差し込み、ちょっと待ってスマホで、設定→スクリーンミラーリングタップこれだけで、TVへの接続が完了します。
今では、勝手に使って遊んでます。
この簡単に使えるというのは、家庭でもそうですが、ビジネスシーンでも重要だと思います。
大画面やプロジェクターに表示する場合、配線やPCの準備が大変ですが、プロジェクター投影やTV会議ができる会議室であれば、早くて数分で、プレゼンや資料説明ができます。
実家などで子供の写真や動画を、TV画面で表示することができるため重宝しています。
ただ気を付けなければならないのは、すべての機器が対応しているのではなく、Miracast対応機器やWindows8.1な端末であっても、つながらないことがあるため、事前に確認する等の注意が必要です。
製品ページには、この辺の動作要件を明示的に追加したほうが、買い手側も安心して購入できるのではないかと思います。
ということで、本製品のキャッチコピーです。
スマホ、タブレットを大画面で楽しめる、子供でも簡単接続、Microsoft ワイヤレス ディスプレイアダプタ
遮蔽物がなければかなりいける
6.チャレンジしてみた
どこまで、無線で飛ばせるのか?にチャレンジしてみました。
自宅では、、、直線距離では10mもないと思いますが、家中どこにいても動画の再生は途切れることなく再生されました。
どこまで行けるか、職場で試してみました。
鉄筋コンクリートのビル内の1フロア直線、約40mほどあります。
間に無線APがいくつかあるようですが、構わずやってみます。
結果、少しづつ離れて行ってみましたが、40mでも普通に再生できました。
手前にスマホで動画を再生したまま離れていき、写真中央のモニターに表示しました。
遮蔽物がなければ結構いけますね。
Microsoft Wireless Display Adapter本体を手で包み込むと15m位でブロックノイズが発生しました。
遮蔽物には弱いことがわかりましたが、見通しの良い場所であればまだまだいけそうです。
いろんな端末で試してみた。
職場へもっていき、同僚の端末を使わせてもらいつなげてみました。
× au SOL24 Xperia Z Ultra Galaxy S6 edgeと同じように接続できませんでした。
○ Nexus7 Android5.0.5 動作確認リストにあるようにあっさりつながりました。
○ Nexus5 こちらもあっさりつながりました。
○ Galaxy Note 3 接続できました
× HP Probook 450 G1 CPUがCerelon 2950Mで未対応でつながりませんでした。
○ EPSON HDMI入力付プロジェクター EB-W12(WXGA) 問題なく使えました。
Windows機では、Win8.1であれば何でもつながるわけではないようです。
CPUも選ぶようなので、購入される方は注意が必要です。
対応かどうかは、Intel ARKで検索するとわかりやすいと思います。
ワイヤレスディスプレイがYesだと対応しています。
Androidは、イマイチ原因がつかめません、つながるかどうかは試してみないと何とも言えません。
新しくてもつながらないこともあります。
harmankardonさん
2015/05/24
H/W条件も意外にあるのですね.
私は,たまたま運が良かっただけの様です.
sthidejiさん
2015/05/24
困るのでもう少し動作要件を詳しく
書いてくれるといいなと思いました