※レビュー中の電子秤の示す数値に+3gほどの誤差があるようですので、参考値として見て下さい。現在チェック中です【2015年01月08日 21時08分追記】
私が︎スマートフォンなどのガジェットを使う際、バッテリ節約でガジェットのパワーを落としたり、画面の輝度を落とすくらいなら、充電のソリューションを持ち運ぶ方を選ぶ、そんなスタンスを持っています。
愛用のデジタル一眼もパワーセーブ開始時間を30分にしてあるので、予備バッテリは必須。
メインマシンであるiPhone5sは、実際に出先で使うと半日もせずにバッテリ残量は20%を切り、移動や撮影が多い場合は24時間のうちに3回ほどフル充電を行うこともしばしば。
そのため長時間の外出時は、iPhone5s用バッテリケース(2300mAh)、小型のモバイルバッテリや5000mAhまたは10000mAh超のモバイルバッテリー、小型の2A充電器、各種ケーブルを携行します。重量や荷物は増しますが、それでも電池切れの不安より遙かにマシ(笑)
◆MACH1450-UCに期待したポイント
・10分の充電で1450mAhの容量を得られるから、出先の空き時間が出来るたびに確保できるかも
・車の短距離移動時にサクッと充電して持ち出せるかも
・充電忘れに備えて複数のモバイルバッテリーを所有しているがその数を減らせるかも
まずはよく出先で充電するシチュエーションを想定し、どう使えるのかを試してみました。
10分充電は実際どうなのか、モバイルバッテリとしてどうなのか?
◆付属品の内容とサイズや重量など
まずはパッケージを見てみると・・
内容はこんな感じ。
・MACH1450-UC本体
・急速充電器
・microUSBケーブル
・取扱説明書
いたってシンプルな内容です。
バッテリのラベルには「Made in Japan」の文字が。
リン酸鉄バッテリーを採用しているそうなのですが、これはリチウムイオン電池の一種のようですね。wikiによると「リン酸鉄リチウムイオン電池」で安全性は高いが、単位体積あたりの蓄電容量がコバルト酸リチウムイオン電池よりも少ない、となっています。
充電器は中国製ですね。出力は4.2Vの6A。6A!さすがにでかくなるわけですね、サイズが・・
さて、バッテリの重量は・・88.5g。
サイズは、タテ117mm、幅63mm、厚み19mm(コネクタ側の最厚)
その重量は・・196g・・
なによりサイズは携行をあきらめさせるレベルです。
タテ110mm(コード根元の出っ張り含む)、幅77mm(プラグ含む)、厚み34mm。せめてコードが着脱でなおかつプラグが折りたたみなら・・
バッテリとセットにすると285.8g・・
あと24gほど追加すれば16000mAhを誇るAnkerのAstro E5 第2世代バッテリ(309.2g)が選択肢に。
◆急速充電について
結果から言いますと、10分で充電は完了しませんでした。完全に充電されるまで、6回平均で12分23秒かかります。
10分だと、インジケータの内3つ点灯の後半、といったところです。
1回目:12分44秒
2回目:12分42秒
3回目:12分26秒
4回目:11分44秒
5回目:12分36秒
6回目:12分44秒
※目測でストップウオッチを操作したので誤差はあります。
次に、microUSBからの充電がどれくらいかかるのかチェックしてみました。
私が愛用する、Anker製40W 5ポート急速充電器でチェック!
1回目:28分59秒
2回目:31分52秒
うーん、速いのか遅いのかよくわかりません(笑)
ひとまずは3倍の時間で満充電できるようです。
こちらの充電器なら、重量は171.6g。バッテリとセットで260.3g。この充電器なら他のバッテリやガジェットを5台同時に充電できる上に軽い・・
◆充電前後の発熱に関して
非接触放射温度計を用いて計測してみました。
こんな感じで計測。赤いレーザードットの2点を直径とした円内を測定。
ざっくりと、A~Hにエリア分けをしました。
結論から言うと、もっとも高温だったのは、エリア「D」で最大56.6℃まで上昇。充電完了後に触れるとかなりの熱を帯びていました。
エリア「C」「H」はほとんど変化なし。AとFのところにコントローラー?があるのでしょうね。
急速充電の1分、5分、7分でDとAを計測。いずれもMAX値
「A」=1分 21℃、5分 39℃、7分 43.9℃
「D」=1分 23℃、5分 40℃、7分 45.3℃
充電完了後の数値。いずれもMAX値
A=50.1℃、B=34℃、C=29.8℃
D=56.6℃、E=34℃
F=55.6℃、G=42℃、H=36.9℃
もちろん充電完了後は冷えていきました。
付属の急速充電器自体は、全体が21~23.4℃で、さすがに余裕を持ったボディサイズなんだな、と実感。ほんのり暖かいレベルです。
充電直後に引き抜いた充電端子は50℃ほどで熱いですが、当然火傷するレベルではありません。
全体的に発熱を考慮したサイズにしてあるのかな?と思わせられます。
さて、この1450mAhという容量は・・
さて、その約12分半で充電された1450mAhの電力はどれくらいのものなのか。
メインマシンのiPhone5sのバッテリ容量は1570mAh。パッと見ると90%は充電できそうです。
iPhone5s、バッテリ残量53%の状態で充電開始してみました。充電直後から、30分ほど放置してから行いました。
※iPhone5sはメインであるため、充電している間もメールの受信や各種通知など、電力を消耗しています。可能な限り操作はしていません。
18時9分にインジケータが2つに
1時間17分でMACH1450-UCからの給電が停止。この時点でのiPhone5sのバッテリ残量は98%。
差し引くと、45%の充電でした。
仮に充電開始が20%だと、65%になった時点で、このバッテリはただの「お荷物」になり果てます。うーん・・・価値観は人それぞれですが、これでは価値が見いだせません。
大型の充電器を携行し、12分でフル充電したとして、さらに1時間17分で45%。その間もiPhone5sは通信などで電力を消耗しているので、2時間46分を費やしてもiPhone5sはフル充電できなさそうです。
これは困りました、私にとって活用できるレベルではありません・・
仮にiPhone5sへの45%の充電が10分で完了するのであれば、違う価値観が見いだせるのですが・・。うむむ・・
◆他のガジェットでも試してみました
・iPhone4を1時間充電
14:27 53%で充電開始→15:27 94%=41%/1時間
・iPad Air2 Cellularを給電停止まで
21:46 53%で充電開始→22:35 63%で給電停止=10%/49分
・XPERIA A2(docomo SO-04F)を給電停止まで
9:51 74%で充電開始→10:46 98%で給電停止=24%/55分
うーん・・
Anker社のバッテリと比較してみる
◆現在所有し使用しているバッテリ
・Anker Astro3E 10000mAh USB2ポート
・Anker Astro E5 第2世代 16000mAh USB2ポート、PowerIQ対応
・docomo ポケットチャージャー02 5000mAh USB2ポート、Qi対応
・Anker Astro Mini 第2世代 3200mAh USB1ポート、PowerIQ対応
・Logitech LPA-LA2-2610 2600mAh、Lightning&microUSB
この内の、Anker Astro E5 16000mAhで充電してみました。
iPhone5sを満充電
13:42 73%で充電開始→14:24 100%=27%/42分(単純に計算して39%/1時間)
iPhone4を1時間充電
14:27 53%で充電開始→15:27 94%=41%/1時間
MACH1450-UCの充電がAnkerのPowerIQ並のスピードということがわかりました。私が所有する他のPowerIQ対応ではない旧製品や他社製品は、それと同等かそれ以下と言うことは明白なようです。
やはりネックになるのは、MACH1450-UCの電池容量。Ankerのシリーズはそのまま充電を続けていればフル充電まで行けるわけですからね。
MACH1450-UC+充電器よりも、超大容量16000mAhのバッテリをチョイスするのが「私の場合」適しているということになります。
1450mAhしか容量がない。しかし他にはない特色である、専用充電器を使用すれば12分で急速満充電が可能。
なにか、価値観を見いだせないか・・
よし、車両に載せて試してみよう
チョイノリでも、12分は間違いなくエンジンを動かす。ここにMACH1450-UCの急速充電を生かせる場があるかもしれない。
車内で充電するものは限られるが、Bluetoothヘッドセットはどうだろうか?
走行中にずっと充電できるわけもなく、運転中ずっと通話もあり得る。車両専用のヘッドセットの場合、充電はおろそかになりやすい。
例え小容量のバッテリであっても、20分やそこらではヘッドセットをフル充電することはできない。
チョイノリの10数分で、MACH1450-UCをフル充電。車両から離れる際に、Bluetoothヘッドセットを、MACH1450-UCに接続したUSBケーブルに接続しておく。
こんな接続。
車両のDC12Vシガーライタープラグ→12V-100VのDC→ACコンバーター→急速充電器→MACH1450-UC→USBケーブル→(画像では接続しているが、Bluetoothヘッドセットは運転中装着している)
DC→ACコンバーターはオウルテックのこれを使用。
DCシガライタプラグを差し込み、
INVERTERのスイッチを入れる。
ちょうど出かける用事があったので、充電しながら走行。
11分走ったところで、安全な場所で停車して充電完了を持つ。家庭用電源と同じく、約13分でフル充電されました。
仮設ではなく、きれいに配線・設置すれば良いですね。センターコンソールあたりにMACH1450-UCとBluetoothヘッドセットを設置すれば使い勝手は良さそうです。
Bluetoothヘッドセットは、充電電流が低いため、充電を苦手とするモバイルバッテリが多いようです。Ankerの製品も「入力電流が50mAより小さい機器を充電できません」と説明書には記載されています。
車載している、JabraのBT8010(古いモデル)は、100mAのようですね・・他のJabraもチェックしたのですが、90mA~100mAのようでいずれにしても充電には問題なさそうです。
・下車後
車両のDC12Vシガーライタープラグ→12V-100VのDC→ACコンバーター→急速充電器(ここまで給電無し)→MACH1450-UC→USBケーブル→Bluetoothヘッドセット充電
車のバッテリを停車時にも給電できるようにすることは簡単ではあるけど、何とはなく不安。
これなら、車両を離れている間、しっかりとヘッドセットを充電できる。
しかも、急速充電器が大きくて重くても、車両に常備ならなんの問題も無い!
・・そういうわけで、このMACH1450-UCと急速充電器は、車両に常備でBluetoothヘッドセットの充電ステーションとして生かすことにします。
いざとなれば、フル充電された1450mAhのバッテリとして持ち出すことだってできる。
うーん、使用するシチュエーションを選ぶバッテリなんだな、と思わされました。
15~20分の急速充電で、5000mAhくらいのバッテリをフル充電できればもっと夢が広がりそうです。
今後の製品に期待、です!
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