今回レビューを行うのは、「Devil’s Canyon」という開発コードネームで呼ばれていた、インテルの最新(2014/09/26時点)デスクトップPC用CPU「インテル(R) Core(TM) i5-4690K」です。何かと話題になるのはCore i7-4790Kの方ですが、ゲームや長い処理を行わないようなソフトウェアの多くは、Core i5-4690Kでもあまり変わらないようなので、コストパフォーマンスはよさそうです。
今回は手持ちのパーツを流用する事で低予算で、最新CPU、最新チップセットの自作PCを組みます。下記の自作PCのパーツを換装する感じで行い、必須課題である「インテル(R) HD グラフィックス 4600」のレビューを旧CPU(Core i7-3770)の「HD グラフィックス 4000」と比較しながら行います。
OS: Windows 8.1 Pro 64bit
CPU: Intel Core i7-3770
マザーボード: Intel BOXDQ77MK
メモリー: CFD W3U1600HQ-8G 16GB
HDD: WesternDigital WD10EFRX 1TB
電源: HuntKey 絢風 AYAKAZE300 300W GOLD
更新履歴
2015/12/22 新エディタの仕様にあわせてレビューを更新
低予算で、最新CPU、最新チップセットのPCを組む
CPUはレビュー製品のインテル(R) Core(TM) i5-4690Kがあり、メモリー、HDD、電源は流用できるので、必要なパーツは最新チップセットのマザーボードだけという事になります。最新のチップセットはH97とZ97がありますが、今回は「低予算で」という事なのでH97の廉価な製品を選びました。
ASUS H97-PLUS 7,625円(税込)
旧世代のPCが7,625円(税込)で最新のCPUとチップセットのPCになりました。CPUを購入したとすると32,895円(税込)なのでそれなりにかかりますが、パーツを流用する事で、少ない予算でPCをアップグレードできるのが、自作PCの良いところです。※CPUの価格として2014/09/27の価格比較サイトの最安値の25,270円(税込)を加算しました
OS: Windows 8.1 Pro 64bit
CPU: Intel Core i7-3770 > Intel Core i5-4690K
マザーボード: Intel BOXDQ77MK > ASUS H97-PLUS
メモリー: CFD W3U1600HQ-8G 16GB
HDD: WesternDigital WD10EFRX 1TB
電源: HuntKey 絢風 AYAKAZE300 300W GOLD
HD グラフィックス 4000(Core i7-3770)とHD グラフィックス 4600(Core i5-4690K)を比較
それでは旧PCと新PCで比較を行います。予想としては旧CPUがCore i7-3770なので、GPUの性能は良くなっていると思いますが、用途(ソフトウェア)によるところが大きいとは思いますが、CPUの性能は同程度か、下がっていると思います。
3DMark Basic Edition
Graphics Scoreが上がって、Physics Scoreが下がりました。総合Scoreはすべて上がりました。負荷の大きいテストになるにつれてScoreの差が大きくなっています。
CINEBENCH R15.0
あえてスレッド数による差がでやすいCINEBENCHを試してみました。
動画はHauppauge HD PVR Rocketで録画したファイル(14.0Mbps TS)をそのままYouTubeにアップロードしています。
OpenGLは20.14fpsから33.02fpsに大きく上がりましたが、予想通りCPUは670cbから563cbに下がりました。
ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver. 2.0
ZIGSOWではお馴染みのPSO2です。設定は初期設定から「ウィンドウモード」の「ウィンドウモード表示」を「フルスクリーン表示」に変更しました。
動画はHauppauge HD PVR Rocketで録画したファイル(14.0Mbps TS)をそのままYouTubeにアップロードしています。Core i7-3770の動画はマザーボードにHDMI出力がなく、HDMIでのサウンド出力がうまくいかなかったので音声なしにしました。どちらの動画もHDMI出力の都合で解像度が1920x1080に引き伸ばされています。ちなみにデスクトップの解像度をフルスクリーン時の1280x720に下げて、設定を行えば引き伸ばされずに済むようです。
SCOREが2397から4417に大きく上がりました。CPUの影響は少なそうなので、GPUの性能向上がそのままスコアにでたようです。
HD グラフィックス 4600になってGPUの性能が大きく向上したので、さらに多くのゲームが快適に遊べそうです。
HD グラフィックス 4600でゲームをプレイする
次は実際にゲームをプレイして、HD グラフィックス 4600でどれくらいいけるのかを調べます。
Dota 2
比較的軽いゲーム、Dota 2をプレイしてみます。まずは1920x1080 フルスクリーン デフォルト設定でプレイしてみます。
最近のアップデートで初期設定がPCの性能にあわせて設定されるようになったようです。
ADVANCED DEFAULTSを押すと、昔のデフォルト設定になったので、これでプレイします。
Dota 2は比較的軽いゲームですが、1920x1080の高設定はさすがに重いようです。fpsは20から30くらいのようです。※fpsは画面左上にクライアントの機能で表示してあります
次は設定を最低設定にしてみます。
画像が荒くなりましたが、かなり軽くなりました。fpsは100以上になりました。※fpsは画面左上にクライアントの機能で表示してあります
だいぶ余裕があるので、好みにあわせてもう少し高い設定にしてプレイするとよさそうです。
PlanetSide 2
次は重いゲーム、MMOFPSのPlanetside 2をプレイします。MMOというだけあって、大人数で同時に遊ぶゲームなので、周りに人が多い時と、少ない時の差が極端にあります。
高解像度(1920x1080)の低設定にしてみました。
軽い時は50fpsくらいなので、それなりに遊べますが、解像度を下げた方がよさそうです。※fpsはクライアントの機能で画面左下に表示してあります
順当に性能が向上しています
HD グラフィックス 3000(Core i7-2600K)、HD グラフィックス 4000(Core i5-3570K、Core i7-3770、Core i7-3770K)、HD グラフィックス 4600(Core i5-4690K)と3つの世代のProcessor Graphicsを使ってきましたが、性能がどんどん向上していくので、ビデオカードなしの手軽なPCでもたくさんのゲームが快適に遊べるようになっていきます。
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