レビューメディア「ジグソー」

さりげなく、生活の一部になる。

 

 

 

■ はじめに


 

 「スピーカーなんて内蔵で十分」

「音が出れば問題ない」

 

て考え方、します? 僕はします。実際、開発用のマシンのスピーカーは 1000円もしない、USB給電のスピーカーを使ってます。

 

 

 これでもパソコンの操作上必要な効果音の確認には十分なのですが、さすがに音楽を楽しむのには役者不足、て感じるんですよね。重低音は出ませんし、ところどころ割れるし、ボリュームもあまり上がらないし。だから音楽を聴くときにはミニコンポ(10年以上前の)にステレオジャックで繋いで聴いていました。

 

 そんな環境に EDIFIER Luna(R) Eclipse の参戦ですよ。結論を先に書いちゃうと、音楽の視聴環境は格段に良くなりました。

 

大きさは変わらないけど性能は段違い

 

今回は、Surface2 での音楽視聴を中心に、僕の主観でこのスピーカー Luna Eclipse をレビューします。

 

 

 

更新: 2014/03/04
Luna® Eclipse の活用 PREMIUM REVIEW

デザインも音質も使い勝手も。

 

■ デザインは


 

 小包を抱えた配達員さんを見てまず最初に「でかっ!」で、受け取って「重っ!」。想像より一回り大きく、二回り重かったのです。背の高さはいままで使ってたスピーカーとほとんど変わらないのですが。

 

 

そっか、スピーカーて重いのか。。。

 

開梱

 

 最近は箱を開けると製品が一番きれいに見えるように配置されていることが多い(ような気がする)ですが、Luna Eclipse は製品の保護優先でした。大きさと重量も理由かもしれません。スピーカーが片方ずつ、柔らかい布袋で丁寧に梱包されています。

 

全景(並べて)

 

 スピーカーって四角いイメージですが、Luna Eclipse は名前の通り、お月様のように丸いのです。で、月食のように欠けているのです。

 

全景(横から)

 

 月のイメージだと黄色や白かもしれませんが、この艶やかな赤色もキレイですよね。僕が赤好きってのもありますが。黒一色のデスクに映えます。居間に置いても良く親和しそうです。

 

 実はこれ、「自由なサウンドレイアウト」なんて紹介文から、最初は持ち運びできる製品を想像してたのです。実際は大きさの割に重く、電力もコンセントからの給電なので、あまり動かす製品ではないようですね。僕はPCデスクに設置することにしました。

 

背面

 

 本体側の端子は必要最低限です。右側のスピーカーに電源端子とミニステレオジャック、それから左右のスピーカーを接続するコネクタ。どのケーブルもシールドのためか太めです。重いので、設置はあらかじめ場所を決めて、一通り結線してから1つずつ順に行った方が安全です。

 

 

■ 何より音!


 

 スピーカーですものね。デザインより何より音の話、しましょう。

 音源はSurface2 の「ミュージック」です。接続自体は簡単なのですが、接続やら操作性は後述するとして。

 

Surface 2とLuna Eclipse

 

 聴き比べてみると、Surface内蔵のスピーカーも必要十分だと思っていましたが段違いです。やっぱり専門の機器ですねえ。接続や使い勝手で便利であることは、付加価値として素敵なことですが、それも本職を正しくこなしてこそです。その点このスピーカーの表現力は素晴らしく、音源の魅力を十分に再現することができると感じました。

 

…なんて書き方は、うすっぺらすぎますか?

 

 音の良し悪しって、評価するの難しいですよね。好き嫌いなんて主観的なものですし。音波の波形だとか量的な何かで測ることはできるのかもしれませんけど、残念ながらそれを客観的に測定する機器は持ってませんし、何より僕は音楽の理論も知らないのです。ということで、開き直ってここは大いに僕の主観に頼ったレビューを展開します!

 

聴いた曲は、次の通りです。

 

  • Spring of Life(Perfume)
  • Gooood Job!! (室見立華(東山奈央))
  • おうちへかえろう。 (重音テト(芸竜作))
  • LONELY☆WILD (布袋寅泰)
  • 宇宙士官候補生(ヤプーズ)

 

 ジャンルはテクノ、アニソン、ボーカロイド、ロック、ポップでしょうか。どれもCDなどの音源からmp3にエンコードしたもので、ビットレートは固定で128kbit/sec だと思います。

 

 どの曲も、音がはっきり聴こえるように感じました。普通のスピーカーと聞き比べると、こもるような音だったのがとてもクリアになります。同時にいままでノイズがあったんだなあ、と気付きます。カシャカシャ、という音が乗っていたのが無くなったようです。

 

 また、今までのスピーカーは「スピーカーから音が出てる」という感覚でした。ですが Luna Eclipse で聴いているとスピーカーの存在を感じなくなりました。目の前の何もない空間から音が出ているような、それでいてその位置が正しく固定されているような印象を感じました。こういうのを定位感、というのでしょうか。ボーカルが目の前に居るかのように、額のすぐそばに音源があるように感じます。

 インターネットのポータルサイトであるGoogleは「いかに我々のサイトに長居させないかを常に考えている」と言っていましたが、このスピーカーはいかにその存在を視聴者に意識させないか、を考えているのかもしれません。

 

 もう一つ聴き始めてすぐ気付いたのが、低音の迫力です。椅子に座って両足を床に下ろすと、足の指先に振動を感じるほど、はっきりと低音が再生されます。いままで十分に再現されていなかった重低音が再生されるため、ベースやドラムの演奏が強く感じられる分、曲に厚みがあるように聴こえました

 

 前述のジャンルごとに聞き比べましたが、再現に得手不得手があるようには感じませんでした。どんな分野の曲でも幸せに聴けるということですね。

 

 

■ 使い勝手


 

 さて、音がいいと判ればいろいろな機器から使ってみたいもの。手持ちの機器をいろいろ入れ替えてみて、使い勝手を検証してみようと思います。

 

 

 ◇ Surface2  

 

 接続はBluetoothを使います。実はこのSurface2でBluetooth使うのは初めて。ですが別に難しいことはなく。

 

 Luna Eclipse を通電して(右スピーカーの赤LEDが点きます)、

 

Bluetooth 未接続

 

設定 - PC設定の変更 から PCとデバイス を選択し Bluetooth を選ぶと、

PCとデバイス

 

EDIFIER Luna Eclipseを見つけてくれます。これを選んでドライバのインストールが終われば、完了。

 

Luna Eclipse を見つけたところ

 

接続すると青LEDに変わります

 

音楽はスタート画面から「ミュージック」を選べば演奏できます。

 

 で、面白いのがこの操作性。なんとこの Luna Eclipse、スピーカー側から曲送りができるのです。通常スピーカーてのはOutputのための機器、「音を出すためのデバイス」です。だから通常スピーカー側で制御できるのは、せいぜい音量くらいなんですよね。ところがこの Luna Eclipse は、スピーカー側から音量ばかりか、曲の選択、一時停止まで制御できてしまいます。不思議!

 

ジェスチャーで曲送り

 

 タネを明かせばBluetoothだからですね。双方向通信の規格なので、音源(Surface2)側からの出力だけじゃなく、スピーカー側からの操作を音源側に伝えることができる、と。いろいろなものが標準化されてくと、こんな点でも便利になるのですね。

 

 

 ◇ Netbook S101  

 

S101

 

 

 Netbook からの接続はワイヤードです。ステレオミニジャックからの出力を Luna Eclipse に挿します。Bluetooth で別の機器とリンク中でも、ケーブルを挿せばそちらの音源から音が出ます。ケーブルを挿した途端LEDが赤に変わり、Bluetooth のリンクが外れます。

 

 このマシンでは、ファイルサーバ上の mp3、BUMP OF CHICKENの「乗車権」を再生してみました。やはり重低音の強さと、全体的に音がクリアに聴こえます。Bluetooth とワイヤードで音質が変わるかな、と思っていましたが、違いは分かりませんでした。

 

 

 ◇ Nintendo 3DS  

 

Nintendo3DSは真ん中にケーブルを挿すので手がぶつからない。

 

 これは家人のですけどね。ソフトは「とびだせ どうぶつの森」。発売から1年くらい経ちましたか。発売当初、このゲームで絵を描くために「ドット絵ナニカ」てツールを作ったのですが、そのとき以来かもです、触るの。

 

 音はクリアで大変よろしいです。波の SE もはっきり。でもこのゲームだとそんなにスピーカーに繋ぐメリットはないかもですね。もっと緊張感のあるゲームの方がいいかもしれません。モンハンとか。

 

 

 ◇ SONY PSP  

 

PSPはステレオミニジャックの位置が悪いと思うよ。

 

 これも家人のですけどねー。ソフトは「勇者のくせに生意気だ」。

 これも音はクリアになりますが、やっぱり音を楽しむゲームではないか・・・。持ち方や姿勢にもよるでしょうが、ケーブルがごついので、少しプレイの邪魔になります。

 

 

 ◇ iPhone5  

 

ほとんどゲーム機になってる気がする

 

 これも家人のです。でも「ぷよクエ」したくてよく借ります。

 iPhone は Bluetooth が使えるので、ワイヤレスで接続してみましょう。


設定 - Bluetooth で Bluetooth を有効にすれば EDIFIER Luna Eclipse が見つかります。

 

見つかった

 

タップすれば接続することができます。

 

タップすると接続

 

 ぷよぷよクエストをやってみると・・・うーん、BGMはキレイに聴こえますが、SE とのバランスがイマイチですね。SEがBGMに対して大きく、また少し耳に痛く感じます。これはスピーカーの問題じゃなくて、ゲームの設計思想の問題のようです。iPhoneのスピーカーで遊ぶのを前提に設計しているようですね。

 

が、音楽の再生となると話は別。「コネクト」を聴いてみました。

 

いまいち面白みのない写真

 

 いままであまり気付かなかったボーカルの息遣いまで聴こえます。Bluetooth なので、ケーブルフリーで iPhone 自体の使い勝手は変わらないまま音質だけ大幅にアップグレードできます

 

 こんなふうに簡単に音源を変えられるなら、遊びに来た友達の iPhone から Luna Eclipse に音を出す、てのも簡単にできそうですね。

 

更新: 2014/03/04
Luna® Eclipse の良かった、気に入った、オススメしたい機能や特長など PREMIUM REVIEW

ケーブルフリーはいいことだ!

 

■ 束縛から解き放たれる


 

 使い始めるまでは、Bluetooth で気軽に音源を切り替えられることが特徴なのかな、と思っていました。たしかにせっかくいいスピーカーなので、おんなじ音源でずっと使ってるのも勿体ないよなー、とは思います。

 

 でも実際に使ってみると、Bluetooth であることのメリットはワイヤレスであることだと気付きました。いや、普段音楽を聴く環境を固定してて、ケーブルがあるのが当たり前だとまったく気付かないですが、実際結線が無いというのはとても気軽なのです。

 

 僕が良く使う Surface 2 は無線LAN/バッテリー駆動が前提の機種ですから、普段から結線はありません。音楽も内蔵スピーカーで聴く分にはケーブルフリーですが、高音質な環境で聴こうとすると、どうしても結線は免れませんでした。

 

 しかし Luna Eclipse を使って、有線接続がじつは煩わしかったのだと気が付きました。ちょっと姿勢を変えるとき、タブレットを持って席を立つとき、コーヒーを置くとき、無意識にケーブルを動かしたり抜いたり避けたりしていました。いままでは全く意識せずにやっていたのですが、これらが不要になると俄然快適になるのです。これ、別に作業効率に影響あるわけでもないと思いますけど、単純に快感です。

 

 

■ ついでに実験


 

 で、ついでに実験してみました。Bluetooth の有効距離はどの程度なのか。

 

 iPhone で Luna Eclipse に接続後、音楽を再生しながら部屋を出てみました。

部屋の間取り図

 

 部屋を出て、扉を閉めたところで音がブツブツと途切れるようになり、廊下を通って寝室に入り、扉を閉めたところで接続が途切れました。

部屋の間取り図(移動後)

 

 で、部屋に戻ってきたら iPhone 側からの操作が復活しました。


 やっぱり音源との間が壁で遮られると厳しいようですね。逆に言えば、同じ部屋の中に居る分には音源の場所に気を使う必要はなさそうです。これは音源側のBluetoothの性能にもよるとは思うのですが。

 

 

■ タブレットとの高い親和性


 

 それともう一つお勧めしたいポイントは、タッチ操作で曲送り、一時停止ができること

 

 Windows 8系はとくにそうだと思いますが、Surface での作業中はフルスクリーンにしていることが多いです。音楽をかける場合はバックグラウンドでミュージックアプリを動かしていますが、曲を変えたいときに毎回ウィンドウを切り替えるのがちょっと手間でした。ウィンドウを画面右側などに出しておけば解決はするのですが、あんまり操作しないものをフロントに出しておくのもちょっといけてないんですよね。。。

 

右ペインにミュージックを配置(ちょっとじゃま)

 

 卓上に Luna Eclipse を置いて使っていると、右手を伸ばせばそこにコントロールパネルがあるので、タブレット操作と同じ感覚で表面を撫でれば曲送りができます。これは快適でした。逆に考えれば、こんな風に手の届くところに設置して使うのを想定してる、てことなんでしょうね。

 

タッチ操作

 

 ちなみにリモコンもついてはいるのですが、僕は全然使わないです。机の上にテレビやエアコンのリモコンを並べるタイプの方だと使うのかも。

 

使わないから引き出しにいれっぱなし

 

更新: 2014/03/04
Luna® Eclipse を一言で表すキャッチコピー PREMIUM REVIEW

意識させない存在感

■ スピーカーは主役ではない


 

  いいスピーカーを使ったことがなかったのでいままでそんな概念が無かったのですが、スピーカーって音楽をより良く聴くためのものであって、スピーカー自体が存在感主張しちゃダメなんですね。

 

 確かにそこにあるのだけど、自然にさりげなく、ただ良い音を提供する。そんな姿はスピーカーの理想形のひとつなのだと思います。

 

 Luna Eclipse は、丸みを帯びた愛らしいデザインや適度なサイズといったデザイン面だけでなく、Bluetooth によるワイヤレス接続といった機能性の面でも、そこにあることを必要以上に意識させずに生活の中に溶け込めるような製品になっていると感じました。その感想から、キャッチコピーはこうしました。

 

さりげなく、生活の一部になる。

 

 

コメント (3)

  • mickeyさん

    2014/03/09

    レビュー、お疲れ様でした。
    パッケージは、各色違うのですね(^^)
    赤色はフェラーリレッドのような感じに
    見えました。
    自分もディスプレイ内臓スピーカーから
    Luna Eclipseで視聴環境が良くなりました。
    デザインもよくBlutooth接続で音もよい
    いい製品ですね。
  • YGGさん

    2014/03/09

    お疲れ様でした!
    なるほど、明るめの赤色なのでフェラーリレッドて言うとかっこいいですね。
    赤色を希望して手を挙げたので、希望叶って凄くうれしいのです。

    僕の部屋は暗めの色の家具が多いので白ってあわせ辛いのですが、
    mickeyさんのお家にはベストマッチですね。二階リビングなんて、まさに。

    ただ元々PCの前に居る時間が長いのですが、
    聴き入ってしまって家人から呼びかけられても聞こえないという弊害も...(^^;
  • mickeyさん

    2014/03/09

    自分も最初、音は少し良く聴ければいいかなと思い
    三菱のMDT242WG(マルチメディアディスプレイ)を
    使っていたのですが、Luna Eclipse来てからは
    聴き入るようになりました。
    今まで聴いていた曲が、また違って聴こえますね(^^)

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