レビューメディア「ジグソー」

Windows8.1 消費電力、処理性能も優秀なハイスペック機

 

1.このマシンの特徴                      

 

・SSDとHDDを積んでいるのでデータディスクとシステムディスクに使い分けることができる

 →SSDは高速アクセスが売りであるが、大容量は高い。

 →SSDには書き込み上限があるので、一時ファイルはHDDに置きたい。

・intelの最新CPUであるi7-4700を搭載

 →K付きではないが、オーバークロックする必要はないので。

 →Intel i7シリーズの最上位から2つ目です。

・RAMは8GBを2本、計16GB搭載、32GBまで対応。

 →動画編集や画像編集などのメモリ消費が大きいソフトもらくらく動きます

 →H264エンコードを頻繁に行う私からすると、ありがたいです。

・OSは最新版のWindows 8.1搭載

 →Windows7 HomePremiumモデル、

 Office2013プレインストールモデルなども用意されている。

・インテル Z87 Expressチップセット搭載

 →Intel8シリーズで、最新の最上位チップセットです。

・マルチカードリーダー搭載

 →SD、MemoryStick、xDに対応。パネル埋め込みなので交換不可。

  →現在の主流メモリカードを網羅しているので交換の必要はない。

 →接続はUSB2.0

・NVIDIA GeForce GTX760 搭載

 →定価25000円以上するグラフィックボードです。

・80PLUS GOLD認定、500W電源搭載

 →ハイエンド機になればなるほど、消費電力が増加するので、省エネ設計は

 とても大切になってきます。GOLDは87%以上の変換効率です。

・1年間無料保証、24時間365日サポート

 →自作にはついてきませんが、あると便利なこともあります。

・余計なソフトウェアがあまり含まれていない

 →メーカー製PCを購入すると、絶対使わない年賀状ソフト、メーラーなどが

 プレインストールされていますが、BTOなのでプレインストールは最小限です。

 


 

2.PCのセットアップをしてみよう!               

 

①開封してみよう!                               

 

到着したダンボールです。左下に転がっているのはバッファローの8ポートHUBですが、箱の大きさがわかると思います。

部屋が汚いのはご愛嬌です。

 

上部にはサプライ品と取扱説明書、保証書が入っています。

DVI→VGAアダプタ、DVI→HDMIアダプタが同梱されていることはとてもありがたいです。一部の家ではゴロゴロ転がっていますが、普通の家では転がっているわけもなく、モニター付属のケーブルとグラボの端子が合わなくて、Amazonで変換アダプタや変換ケーブルを購入するという悲劇が起こらないで済みます。

このような細かい気遣いはとても評価できる点です。

 

マウスやキーボードの付属はありがたいのですが、現在PCデスクの状態がすでにKVMがそれぞれ2つずつという状態になっているので、今回は予備として倉庫へしまわせていただきます。

キーボードはアイソレーションキーボードですが、押しが深く「アイソレーションだから使いにくい」というわけではなく、かなり使いやすくなっています。

 

サプライ品の下には本体が入っています。

本体はかなり重いので、持ち上げる際には落としたり、腰を痛めたりしないように注意しましょう。また、ぴっちり収まっているので、箱を抑える人と、本体を出す人の2人いたほうがスムーズに行えると思います。

 

②本体外観                                   

 

前面

フロントパネルです。黒基調の比較的落ち着いているフロントパネルになっています。5インチベイの最上段にはDVDスーパーマルチドライブが実装されています。拡張用に2スロット確保されているので、合計で3台の5インチドライブを実装することが可能になっていますから、BD追加したくなった場合などに安心です。(空きがない場合は置き換えればいいのですが)

・USB3.0 *2

・マイクIN

・ヘッドホンOUT

・カードリーダー

が実装されています。

 

 

背面

最近流行りの電源が下方に付いているタイプのケースです。

・USB2.0 *4

・USB3.0 *2

・LAN(1000Base-T)

・PS/2

・7.1チャンネルオーディオI/O

・DVI-D

・DVI-I

・HDMI (蓋がされている)

・displayPort

※オンボードのグラフィックは(DVI-I、VGA、displayPort)、グラボを搭載しているために蓋がしてあります。

と、ひと通りの外部I/O端子類は揃っています。欲を言ってしまうともうひとつ1000Base-Tのジャックがほしいです。

また、通線用の穴が空いているので、内部のピンヘッダと使いたいという時にも、PCIスロットを消費することなくケーブルを出すことができますし、内部にUSB3.0のカードリーダーを付けたいという時に、内部の3.0用ピンヘッダはフロントパネルで使用済みなので、一度外部に出して、バックパネルのUSB端子につなぐなどということも可能になります。

 

③内部を見てみよう                        

 

PCの中身はどうなっていて、どんなパーツを使っているかという問題はかなり重要な事です。いくら安いからといって、全く信用出来ないメーカーのHDDやSSDを使っていたりすると、安心してデータを保存できないですし、安物の電源を使っていたりすると出火の可能性に恐れながら利用しなければなりません。

 

背面パネルを開放した状態です。ケーブルは綺麗にまとめられており、シャドウベイへの3.5インチHDDの取り外しはツールレスでできるようになっています。(2.5インチドライブはネジでマウンタに要固定)

ケースは金属が簡単に変形するような某社のケースとは違い、しっかりとした作りになっているので、掃除の時や中身の入れ替えの時にケースが変形してしまうようなことはないと思います。

 

マザーボード下部の各種ピンヘッダです。最近ではバックパネルでは絶滅しているパラレル、シリアルがあります。ルータのコンフィグ書き換えたり、USBから変換するとうまく認識しないICライターなどを利用することができます。これはかなりありがたいことです。

でも、最近のM/Bではレガシーディバイスを実装しないことがかなり増えてきています。LPTとFANの間にあるピンヘッダは、セキュリティーオプション的なものをつけるためのものらしいですが、詳しいことはわからないです。

 

グラボを取り外した状態です。PCI-e x16の下は全て空きスロットになっています。これは、x16はグラボを実装するために、一つ下はハイスペックなグラボを利用すると、2スロット分専用するために、実質利用不可になるのでありがたい配慮です。一時期のx16のしたに必ずx1があった時代がありましたが、その時の名残か「x1は使えないもの」というイメージが定着してしまっている面もあると思います。

7スロット分のスペースにx16を2本、x1を3本差し込むことができます。しかし、ついに元祖PCIを実装しないPCBが出てきましたね。PCIもレガシーディバイスの仲間入りです。

 

HDDとSSDです。HDDはSeagateの「ST2000DM001」、SSDはADATAの「ASP900S3-128GM-C」です。両方とも、記憶媒体の有名所なので問題なく使えるはずです。なお、このモデルではリカバリーDVDが付属していないために、SSDの中身が消えてしまうと、OSを失うことになります。注意が必要です。Win8の標準機能や、HDDをまるごとバックアップするソフトを利用して、安全なメディア(DVD-ROMなど)に保存されることをおすすめします。私は、他のPCにつないで、フリーのHDDバックアップソフトでイメージを吸い上げました。

 

メモリーはADATA製の「AD3U1600W8G11-2」です。ADATAのメモリ、安くていいですよね。私の利用しているところでは、2年前に4GB2枚を購入していますが、今のところエラーは出ていません。ハズレにあたったことが無いだけかもしれないでですが良いメーカーだと思います。

 

電源ユニットです。FSP社製の「fsp500-60egn」です。FSPは台湾の企業みたいです。型番で検索をかけると「データシート」が出てきます。おぃおぃ、お前はICチップかい?

ちなみに、FSP社はOwltechなどにOEMを出していることもあるようですが、評判はまちまちみたいです。

 

なお、粘着テープで接続部分が固定してある場所が何箇所もあるのですが、抜けないようになっているのだと思うのですが、数年後に何かしらの変更を行いたくなった時にかなりベタベタになってしまって外すのに苦労することがあるからです。

過去にドスパラBTOの中古を購入した時に中身の変更に苦労したことがあります。

粘着テープはだいたいこんなかんじのテープで、SATAやUSBなどの内部ピンヘッダの部分に貼り付けてあります。

 

④PCをセットアップしよう!                    

 

それでは、コンピュータとモニタ、キーボード、マウス、ネットワーク、スピーカーの接続を行い、PCの初期セットアップをしようと思います。

初期セットアップが終了するまでは「電源、キーボード、マウス、モニタ」を接続します。ネットワークを接続しない理由は「ウイルス対策」です。購入したばかりのコンピュータにはたいていウイルス対策ソフトが入っているのですが、有効になっていなかったり、パターンファイルが古かったりするからです。

 

例によってあまりにもケーブルだらけで大変なことになっているPC机の左下です。

見えるだけでもコンピュータが4台あるわけですが、5台目が追加されます。

例のキャンペーンのAMDのA10 6800KやHDDが数台転がってたり、ケーブルがとぐろを巻いていたり。今回はメイン機とCPU切替器の間に設置します。キーボードとマウス、スピーカーはCPU切替器へ、モニターはHDMI切替器へ接続します。

 

割とピッタリ収まりました。(前に1台置いてあった場所ですが)

奥行きがAtom機より長めになっているので、ケーブルを圧迫しているような気がしますが、台の上のメイン機と見比べればわかると思いますが、ケースのサイズは平均的なものです。

 

HDMIケーブルは余っていたのですが、DVI <--> HDMI変換ケーブルの在庫が余っていなかったので、付属の変換アダプタと、HDMIケーブルを接続します。もしこの変換アダプタがなかった場合、Amazonにて変換ケーブルを購入することになっていたと思います。このような小さな気遣い的なサプライ品は本当にありがたいです。

ただ、HDMIケーブルは抜けそうで怖いです。

 

ケーブルを接続しました。

デジタルで接続する予定なのですが、CPU切替器がアナログ仕様なので、VGAケーブルが遊んでいます。DVI形式のCPU切替器に変更したいのですが、かなり高いので変更できていないというのが本音です。

なお、私の自宅では未登録ホストにIPを配らない設定になっているので、サーバにMACアドレスを登録しない限りつながりません。(セキュリティー対策)

 

⑤電源を入れよう!                     

 

それでは、PCの電源を入れてみようと思います。

PCの電源ボタンをぽちっと押してみます。

 

モニタの反応速度が原因かもしれないですが、いきなりWin8の起動画面が表示されます。私の環境の場合はF2を連打しながら起動させないとBIOS画面に入ることができませんでした。

 

WIndows8をインストールする場合はDVDから起動した直後にこの画面が出ますが、シスプレ(メーカーや企業が大規模展開するときに使うツール)をかけてある場合は起動した後、1番最初に表示されるようです。

上から「日本」「日本語」「MS IME」「+9:00」になっているので、そのまま「次へ」をクリックします。

 

ライセンス条項に同意を求める画面です。一応目を通しておきましょう。DVDからインストールする場合は、この画面はインストールを開始する前に表示されます。

この画面、「その場合、未使用の本ソフトウェアをその購入店か、または本ソフトウェア ライセンスの購入店に返品してください。お支払いいただいた金額の払い戻しを受けられる場合があります。」とありますが、「払い戻しを受けられる場合があります。」ではなく「払い戻しを行います。」じゃないといけない気がします。大体の店って、ライセンス条項を店頭に張ってないですよね。

 

ここから先はWindows 8.1をDVDからインストールした場合と同じで、Microsoftに諸情報を渡すか?アカウント管理はどうするのか?ディスクトップの配色はどうするのか?などを聞いてきます。特にMicrosoftに諸情報を渡すか?のところはしっかり目を通しましょう。

 

これで初期セットアップは終了です。

チェックしてみたところ、ウイルス対策ソフトはマカフィーの90日版が入っていました。MACアドレスを登録して無事ネットワークへ接続します。

右側のアプリは全ていらないので、私は全てアンインストールしました。

アプリの方にはいろいろ入っているようなのですが、プログラムの方はマカフィーとアドビリーダー、メディアプレイヤーくらいしか入っていません。

東芝や富士通のように、使いもしない年賀状ソフトやウィジェット機能、デスクトップマスコットなどが一切含まれておらず、かなり快適です。

 

いらないアプリをすべて削除した状態です。かなりスッキリしました。いらないものを右クリックし、アンインストールを下に表示されるメニューから選択するだけで削除できます。

 

 

 


 

3.WindowsでSSDを使う設定をしよう!       

Windowsの基本的な設定の状態では、一時ファイルやスワッピング、デフラグなどでSSDへの書き込みを行うために、必然的にSSDの寿命を縮めてしまいます。また、ユーザ作成ファイルをシステムディスクへ保存する設定になっているので、それぞれ変更を行います。

 

①HDDのパーティションを切りなおそう!       

デフォルトではHDDが1パーティションで切られています。

一時ファイルやスワッピングなどで利用するディスクを用意するために、一度パーティションを削除し、設定を変更します。これは1番初めにやるべき作業で、後でやろうとすると、煩わしい作業が必要になったり、データの全削除が必要になる可能性があります。

 

一時ファイル用に10GBの領域を用意しました。ディスク1の「Temp(T)」と表示されているドライブです。

手順としては、Gドライブとして割り当てられているData用のドライブを10GB分縮小し、開いた部分に一時ファイル用のパーティションを作成した形になります。

なお、ファイルを保存していない場合はパーティション作成後に、Gドライブもフォーマットを行うことをおすすめします。

 

HDDのパーティション変更については下記のサイトを参考に行ってください。

http://qa.support.sony.jp/solution/S1206280039400/

 

②自動デフラグをOFFに設定しよう!                

これは、SSDを使用する上で必ず行わなければならない設定です。この設定を行わないとSSDの寿命を著しく短くすることになります。

HDDの場合、ファイルが断片化していると、読み書きに時間がかかってしまうという問題がありますが、SSDの場合、シーク速度なんて関係ないですし、SSD側で使いすぎている場所を避けてファイルを書き込むこともあるので、デフラグはいらないどころか、危険な機能です。

 

スタート画面で「デフラグ」を検索し、デフラグ画面を表示し、「スケジュールされた最適化」という項目にある「設定の変更」をクリックします。

 

このコンピュータはHDDとSSDの両方を積んでいるので、SSD側のデフラグだけを無効にします。HDDはデフラグを行わないと、パフォーマンスに影響があるからです。

ドライブの「選択」をクリックします。

※ノートPCのようにSSDのみの場合は「スケジュールに従って実行する」のチェックボックスをOFFにするのみでOKです。

 

2つ上の画面で「ソリッドステートドライブ」と表示されているドライブのチェックを全て外します。これでSSDに無駄な負担がかからなくなりますし、HDD側はしっかりデフラグをされる形に設定ができます。

 

すべての画面をOKで閉じれば作業は終了です。

 

③スワッピング(仮想メモリ)を変更しよう!          

仮想メモリもSSDの寿命を縮める原因になります。メモリを16GBも積んでいるので、不要かと思うかもしれませんが、BSOD(ブルースクリーンエラー)が発生した場合のメモリのダンプに必要になるので、最低800MB用意する必要があります。

 

詳しい設定方法は下記サイトをご覧ください。

http://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=014036

 

私の場合は、Tempドライブに850MBのスワッピング領域を用意しました。

ドライブごとに設定を行ったら必ず右下の「設定」ボタンを押す必要があります。この手順を忘れるとCに「システム管理サイズ」と表示され、SSD上に実メモリ程度のサイズがあるスワッピング領域が作成されます。

 

④テンポラリファイル(一時ファイル)の場所を変更しよう!       

こちらもシステムがかなりの回数書き換えを行う場所なので、SSD上においておくことはあまりお勧めできません。せっかくの速度を生かせないと思うかもしれないですが、プログラムのインストール時やファイルを編集している時に一時的に保存されるだけなので、通常利用ではあまり不便を感じることがないと思います。

 

詳しい設定方法は下記サイトをご覧ください。

http://news.mynavi.jp/articles/2012/12/25/letswindows8/002.html

 

私はtempドライブにtempとsystempフォルダを作成し、それぞれにユーザーテンポラリ、システムテンポラリに設定しました。ユーザーとシステムで同じフォルダを設定する行為は決してやってはいけないです。

 

 ⑤ブラウザのキャッシュについて変更してみよう!         

ブラウザキャッシュをSSD上にしておくと、例によってSSDの寿命を縮めてしまいます。そこで、ブラウザのキャッシュについて設定したいと思います。

高速な回線を利用している場合はキャッシュは無効で問題がないと思います。

 

A.Google Chromeの場合:

Chromeの場合は起動時の引数を指定することによって、キャッシュの容量や保存場所を変更することができます。

引数を指定する場合は、ショートカットを右クリックし、プロパティを開き、リンク先に

"C:\・・(略)・・\chrome.exe"

となっているので、この後ろに引数を書き込みます。

 

キャッシュを無効にする場合:

厳密に無効にすることはできませんが、キャッシュ容量をバイト単位で指定することができますので、1バイト(実質的に無効)にしたいと思います。なお、0を指定すると無限大と解釈されるそうなので、注意してください。

 

"C:\・・(略)・・\chrome.exe" --disk-cache-size=1 --media-cache-size=1

 

こんなかんじになります。

 

 

キャッシュ用のディレクトリを指定する場合:

--disk-cache-dir="<Cache dir>"

   (例D:\chrome Cacheにする場合)

 

   --disk-cache-dir="D:\chrome Cache"

 

B.Internet Explorerの場合:

インターネットオプションから指定することができます。

インターネットオプションを開き、全般タブの「閲覧の履歴」内、「設定」をクリックします。

 

キャッシュを無効にする場合は、使用する領域を最小設定単位である8MBにします。

キャッシュディレクトリを指定する場合は、「フォルダの移動」をクリックし、保存したい場所を指定します。(D:\IE Cacheなど)

 

⑥ドキュメントや音楽、写真などの保存先を変更しよう!       

ユーザー作成ファイルをCドライブに保存すると、SSDの残量はみるみるなくなっていきますし、万が一OSが起動しなくなった時などは、ファイル救出が多少面倒になります。予めC以外のドライブに指定しておくことによって、Cドライブの容量を圧迫しない上に、OSが起動しなくなっても簡単に初期化することが出来る環境になります。

ほんとうの意味でCドライブがシステムドライブになります。

 

デスクトップ画面のユーザーフォルダをクリックし、下記の画面を表示します。

もしも、表示されていない場合は、

 http://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=013917

の「ユーザーのファイル」にチェックを入れてください。

 

移動したいフォルダを右クリックし、場所タブの「移動」をクリックし、指定したい場所を指定します。WindowsXPまでは、マイドキュメントを移動するだけでよかったのですが、Vista以降(もちろん8.1も)はドキュメント、ミュージック、ピクチャーなどすべてを個別に移動する必要があります。面倒になりました。

 

新しい場所に現在のファイルを移動するか?と聞いてくるので、「はい」を選択してください。

 

おまけ:Dropboxの場所を変えたいときには:

インストール時に「設定の種類を変更」で「詳細」を選択します。

 

「Dropboxの場所」画面で、Cドライブ以外の場所を指定します。

この場合、D:\Dropbox を指定しています。

 

⑦休止状態(ハイバネーション)を無効にしよう!       

SSDの場合は、休止状態を使わずとも、高速に起動/終了できますし、休止状態は実メモリーをHDDに保存し、電源を落とす省エネモードなので、実メモリー容量を移行するたびにCドライブに書き込み、復帰するたびに読み出すという、実にSSDに良くない行為をします。

また、実メモリー容量だけCドライブにメモリーを保存するファイルを作るので、16GBメモリーを積んでいれば、16GBもCドライブを専有します。実に不要です。

 

方法は、コントロールパネルの「電源オプション」から電源プランの詳細設定を開き、「ハイブリッドスリープを許可する」を「オフ」にするだけです。

詳細:http://dekiru.impress.co.jp/contents/201/20135.htm

 

 

 

さて、ここまでSSDの寿命を伸ばし、Cドライブが容量不足にならないための設定を書いてみました。難しかったでしょうか?多少難しくても、これらの設定を行うことによってSSDの寿命を数倍に伸ばすことができるものです。

特にデフラグの設定だけは必ずしましょう。

SSDはまだ高価なものばかりなので、やっておくことをおすすめしたいと思います。


 

4.AMD Phenom II X4 955 Black Editionとの比較  

AMDの3年程度昔のCPUである「Phenom II X4 955 Black Edition」で自作した自作機との比較を行いたいと思います。

インターネットとメール、ワード、エクセルだけの利用の場合、Win7 + Core2Duo程度でも全く問題なく動作するので、最新のCPUなど宝の持ち腐れとなる(単純用途のPCなら3万円で十分なスペックが買えるという)素晴らしい時代になりましたが、動画のエンコードなどを行う場合は、劇的な違いが出るようです。

 

   なお、どちらのCPUもオーバークロックをしていません!!   

 

①まずはベンチマーク?ちはやを転がしてみた(爆)          

ちはやって何?と思った人のほうが多いと思いますが、今回はインストール不要のベンチマークソフトである「ちはやローリングWe」を実行してみたいと思います。

このソフトはKeyの「Rewrite」ににてゲームエンジンが従来のREALLIVEから「SiglusEngine」へ変更されたため、動作確認のために配布されたベンチマークソフトです。

このベンチマークは、CPUとGPUのバランスが良くないと良い結果が出ないベンチマークソフトになっています。CPUだけ高性能でも、GPUだけ高性能でも、良い結果が出ない仕様になっているとのことです。

ダウンローダ先:http://key.visualarts.gr.jp/rewrite/

 

Phenom II X4 955の場合:

 

Intel Core i7 4770の場合:

 

おお、札幌まで転がったwww

すげぇ・・・・

大学のXeonサーバ(GPGPU搭載)ではこれ以上のスコア転がっていましたが、ランクはSSSまでしかありません。

(大学の研究費で何やってんだこいつとか言わないでください)

 

 

②TSファイル(mpeg2)をエンコードするとどのくらい速いのか?     

PT2で録画したTSファイルではあまりにも容量が大きいため私の家では

Mpeg2/AACというデジタル放送の規格(前世紀の規格)からH264/AAC(現代の規格)へとエンコードを行ってから保存をしています。この変換を行うことによって容量を80%~70%抑えることができるのですが、エンコードには多大な時間がかかります。

そこで、3年前と最新の機器でどれほど速度が違うのかを試してみたいと思います。

 

Phenom II X4 955の場合:

 

Intel Core i7 4770、x264(ソフトウェア)エンコードの場合:

 

Intel Core i7 4770、QSV(ハードウェア)エンコードの場合:

 

速度を比べてみると、こんなかんじになります。

955BEにはIntel Quick Sync Video(以下QSV)の機能がない(そもそもAMD製)ので、その比較はないのですが、x264の単純エンコードだけでも2倍以上の高速な速度でエンコードが行われていることがわかります。週に何十本もアニメや映画をエンコードする身からすると、現在の「夜開始して、朝終わってない」という状況を打破できると思います。

QSVを利用してエンコードを行った場合、4倍程度の速度でエンコードが可能になり、ファイルサイズもかなりx264より小さくなっていました。

QSVを利用するとかなり高速でエンコードができると書いたのですが、映像を見比べるととんでもない事実が現れました。

 

x264 

 

QSV

 

見てお分かりいただけると思うのですが、全く同じフレームを表示していますが、QSV側では激しくブロックノイズが発生してしまっています。さすがにこれでは使いものにならない状態と言えます。QSVに期待していただけあってちょっと残念です。

しかし例によってエンコードはAviutlsで行っているので、あくまでもフリーでまとめられたアドオンを利用し、エンコードを行っているので、商用ソフトウェアを利用するとより良い結果を得られるかもしれませんが、さすがに2万円も出せません。

 

QSVエンコードをAviutlで表示すると、シャドウウインドウが途中で表示されなくなり、それ以上の部分にメインウインドウで行こうとすると、エラーでAviutlsが落ちてしまいます。残念です。

 

③無難に円周率を計算してみました(マルチコア未対応)      

10年位前まで、ベンチマークと言ったらSuper PI一択でした。そんなことなので、初心に戻ってSuper PIで円周率を計算してみようと思います。

 

Phenom II X4 955の場合:

 

Intel Core i7 4770の場合:

はじめは「マルチコア未対応」なのであまり速度に差が出ることはないと思っていましたが、2倍以上の差がでました。

 

所要時間の955BEを100とした時、4770では37.7%の所要時間でした。また、1ループあたりの平均所要時間、計算式は「(24回目-初期ループ)/24」の計算を行うと、

955BE: 53.5秒

i7 4770:20.2秒

となりました、シングルスレッドでも2倍以上の性能を出していることがわかります。

 

 

 

④で、消費電力を比較してみる           

消費電力も気になるものです。高負担時にどれだけ消費電力が違うのかを比較してみました。

CPU負担100%時の消費電力を「交流電流計」で測定します。

 

Phenom II X4 955の場合:83Wくらい

 

Intel Core i7 4770の場合:70Wくらい

 

2台の構成がずいぶん違うために、実際どうなのよ?と聞かれてしまうと身も蓋もないのですが、この結果だけでは約10W程度削減されているようです。

ちなみに、現行機はHDDを4台、DVDドライブを2台積んでいます。

 

しかし、純粋な消費電力が同じと考えても、処理性能が2倍以上まで上がっているので結果的には処理にかかる時間が少なくなる=電源OFFの時間が伸びるということになるので、節電にはつながるのではないかと思う。

 

 

5.まとめ              

さぁ、まとめです。

 

①このマシンの良い所           

・3年前のコンピュータと比較して動画エンコード、円周率計算など

 で2倍以上の性能がある

・処理性能は2倍以上に上がっているが、消費電力はあまり変わらない

・SSD搭載なので起動・終了が高速(起動に20秒、終了に10秒)

・HDDも積んでいるので、データも安心していっぱい保存できる

 両方積むことによって、双方の利点が行かせている

・メモリーが16GBと大容量なので使い切れない。当分困ることはない

 

 

②このマシンの悪い所          

・ドライブベイが少ない。3.5インチベイの使用が不可能なケース。

・OSがWindows 8.1 「Pro」ではない。

・Recovery DVDがついてない

 

 

③推定価格          

・ケース:6,000円

・電源:6,000円

・CPU:30,000円

・RAM:15,000円

・HDD:7,000円

・SSD:9,000円

・カードリーダ:1,000円

・グラボ:26,000円

・マザーボード:16,000円

・OS:11,000円

 

合計:128,000円

このマシンの価格119,700:円

 

自作する場合、BTOの販売価格より高くなってしまうようです。入荷価格と販売価格の差を考えても「組立費用」と「サポート費用」を考えると部品の入荷単位の価格ががわからないので正確なところはわかりませんが、原価を割るようなきがするのは気のせいでしょうか。

 

 

④このマシンの「買い!」な所         

・自作するより確実に安いです。最近だと自作するより安いPCがいっぱいあるのですが、24時間365日のサポート、動作しない時のリスクなどを考えると、同じスペックのマシンを作るならこのマシンを買ったほうが幸せになれると思います。

・動画エンコードなどの、CPUに高い負担がかかる作業を行う場合、3年程度昔のマシンに比べて2倍以上のパフォーマンスを得られるので、夜間バッチエンコードなどということをしている場合は消費電力を減らすことができますし、高解像度動画、画像編集を行う場合はレスポンスが高くなり、快適に操作することができるようになります。

 

 

2013/12/26 追記

6.Windows 8.1 Proにアップグレードしたよ!     

Windows 8 Proのアップグレードライセンスを購入または入手します。

今回はMDSNのサブスクリプションから取得したライセンスを入力します。

 

Microsoftさんよ、Active Directoryは企業だけじゃなくてPCを20台規模で所有している一般家庭でも必須な機能ですよ?

 

1.PCを右クリックし、システムのプロパティを開く

2.「Windows の新しいエディションで機能を増やす」をクリック

3.プロダクトキーは入手済みなので「プロダクトキーは入手済みです」をクリック。

入手していない場合は、オンラインで購入(13,000くらい)を行うか、値ははりますが、AmazonやNTT-Xで購入(17,000くらい)してください。

4.プロダクトキーを入力します。間違っているともれなく弾かれますので注意を。

5.「ライセンス条項に同意します」にチェックを入れ、次へをクリックします。

6.機能の追加を行います。数分かかります。

私は、この作業の後に「失敗しました」と表示されましたが、再起動したらしっかりとWin8.1Pro にアップグレードされていました。(´・ω・`)

7.再起動の後、システムのプロパティを開くと

・Windows 8.1 Proになっていること

・ライセンス認証が完了していること

(・プロダクトIDが変わっていること)

を確認します。

8.これでやっと自宅のActive Directoryに参加できるようになりました。

 

 

おまけ


Q.壁紙の画像はなにか?
A.左側がZEN氏のリトルバスターズ!、右がはつゆきさくらの公式絵です。

Q.コンピュータがどう見ても一般家庭じゃないんですけど?
A.デバック用にWindows2000機があったり、PT2でデジタルレコーダー
があったりします。また、KVMサーバも。
実習環境はかなり便利です。

Q.koyomi-natsumeって誰?

A.SAGA PLANETSのカルマルカ*サークルのヒロインの一人ですが何か?

 

#778 プレミアムレビュー

コメント (14)

  • CLWさん

    2013/12/07

    レビューお疲れ様でした。m(__)m
  • notokenさん

    2013/12/07

    CLW さん、コメントありがとうございます。
  • TOMOVITZさん

    2013/12/07

    大変参考になりました。PC多いですねww
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