レビューメディア「ジグソー」

Google Nexus 5と相性の良いMVNO通信サービス

初版:2013/11/18
追記:2013/11/24 スピードテスト結果の追加や一部の修正・レビュー完了
    2013/11/30 動作確認機種追加・テザリングについて追記

最近手元のスマートフォンの台数が増え、台数に対して回線の数が追いついていない(!)
状況だったのですが今回のレビュー参加者募集を見つけ、良いタイミングだと応募したところ
レビューさせていただけることになりました。できるだけ詳しくレビューしていきます。

・製品の概要

他社の回線(今回の場合はdocomo)を借り受けて通信サービスを提供する、所謂MVNO
事業者となる楽天ブロードバンドのLTE通信サービスです。MVNO事業者はここ数年で増え
てきていますが、楽天ブロードバンドLTEの場合は通信プランが5つ用意されているため
ユーザーの使い方に合わせて無駄のないプラン選択が行えるのが特徴です。
プランとしては、
■エントリープラン:月額875円/1ヶ月300MBまで高速通信可能/容量超過後は100kbps
■エントリープラスプラン:月額945円/1ヶ月500MBまで高速通信可能/容量超過後は256kbps
■ライトプラン:月額1,500円/1ヶ月1.2GBまで高速通信可能/容量超過後は100kbps
■ライトプラスプラン:月額1,960円/1ヶ月2GBまで高速通信可能/容量超過後は256kbps
■アクティブプラン:月額2,980円/3日間300MBの制限のみ(1ヶ月の制限なし)/容量超過後は100kbps
という内訳になっており、エントリープランとライトプランは高速通信可能容量を超過した
後も容量追加オプションを購入することで、再びオプションの容量分高速通信が可能となり
ます。楽天ということでスーパーポイント100ポイントがアクティブプランの場合に毎月付与
されます。iPhone 5で採用され始めたnanoSIMについては、エントリープラスプランとライト
プラスプランでのみ提供されているため、nanoSIMを希望する場合はどちらかを選択する
ことになります。

今回レビューさせていただくのはライトプラスプランで、現在キャンペーンを行っているため
月額1,960円が1,760円になるプランです。MVNO事業者のサービスはすでに利用しており、


IIJmio 高速モバイル/Dのライトスタートプランですが1ヶ月2GBの高速通信クーポンが付与
されるプランのため、今回の楽天ブロードバンドLTE ライトプラスプランとだいたい同じ
プランとなっています。同じMVNO事業者と言うことで主にこちらと比較して見ていきます。

・今回のレビューで使用する機器のご紹介



docomo回線を利用する通信サービスと言うことで、利用できる端末はdocomoのスマート
フォンやモバイルルーター・通信機器や通信モジュール内蔵PCとSIMフリーの端末となり
ますが、今回はジャストのタイミングで最新のSIMフリースマートフォンのGoogle Nexus 5
16GB ホワイトを購入して届いていたので、これを主体にレビューしていきます。動作自体
は手持ちの他の端末でも使えるかどうか確認していこうと思いますが、後日になるかなと。
旧Nexus 4では正式対応していなかったLTE通信にNexus 5は正式対応しているため、
楽天ブロードバンドLTEのスループットをフルに発揮できます。スペック的にも各キャリア
のAndroidスマートフォンのフラグシップモデルと同様ですからね。最新のAndroid 4.4
KitKatを搭載しているのでその辺りが設定に影響するかどうかも確認します。

・受け取った品の確認です


楽天市場内にある楽天ブロードバンドLTEショップから10日の夜に便宜上の購入手続きを
行った上で、16日に宅配便で到着したためだいたい1週間ほどかかりました。また、SIMとは
別に郵便で契約内容(接続用IDやパスワード)が記載された文書が送られてきました。

SIMはこのようなガイドに挟まった状態で入っていました。ガイドには

接続設定を行う際に入力する値やSIMの取り外し方・SIMの暗証番号などが記載されています。
これだけでは接続用IDとパスワードがなく接続できないので、郵便で送られてきた文書の方
も確認しながら端末に接続設定を行っていくようになります。


SIM自体はdocomoの回線を利用するということで、通常docomoでスマートフォンを契約
すると発行されるものと同じminiUIMカードです。端末によって通常サイズのSIMやnanoSIM
を選択するようになりますが、今回使用するNexus 5やAndroid 2.3以降の端末・LTE対応
端末の最初期以外のものであれば大半がマイクロSIM対応となっています。使用する端末で
どのサイズのSIMが利用できるのか確認してから注文する必要があります。
更新: 2013/11/30
実生活での楽天ブロードバンドLTE 活用法 PREMIUM REVIEW

設定はわりと簡単、スループットも申し分なし

Nexus 5に届いたSIMを挿して通信できるように設定していきます。Nexus 5の電源を切って
付属の取り出しピンを使いSIMトレイを取り外します。SIMトレイに

届いたSIMをくぼみにはまるように載せ、

Nexus 5に差し込みます。差し込んだら電源を入れて設定を行います。設定画面を開き、

その他をタップして無線とネットワークを選択します。

モバイルネットワークを選択し、

アクセスポイント名を選択します。

SIMフリースマートフォンということで、アクセスポイント名(APN)には予めMVNO事業者
の設定がいくつかプリセットされていますが、楽天ブロードバンドLTE用の設定はないので
右上の+ボタンを押して新規で追加します。

名前は分かりやすいものを任意で付け、他はAPNとユーザー名・パスワードを設定して
認証方法を「CHAPまたはPAP」とするだけです。3G端末とLTE端末でAPNが異なるので
そこは注意が必要です。今回のNexus 5はLTE端末なので、LTE用のAPNを入力して
います。一通り入力できたら、

右上のドットが3つ並んだメニューボタンを押して保存を選択しアクセスポイント名設定を
保存します。

アクセスポイント名の選択画面に戻り、先ほど追加したアクセスポイント名が表示されて
いるのでそちらのラジオボタンを選択してチェックすると楽天ブロードバンドLTEへの接続
設定は完了です。しばらくするとステータスバーの電波表示に

LTEの文字が表示されるかと思います。Hや3G・もしくは何も表示されない場合は設定が
間違っていないか確認したり、再起動してみると解消する場合があります。ブラウザを起動
して通信できることを確認してください。Android 4.4ということで特別な設定が必要、
もしくは従来とは設定方法が異なるかというと特に変更はなかったです。

設定も済ませたところで実力を確認していきます。手元にdocomoのXi契約の回線と
IIJmio 高速モバイル/D ライトスタートプランの回線があるので、それらをそれぞれ
LTE対応端末に取り付けてRBB TODAY SPEED TESTアプリを用いてスピードテスト
を行いました。一気にテストすると干渉しそうな気がしたので順番に行いましたが、
順番を変えつつ5回くらいテストしています。自宅はdocomoの75Mbps LTE対応
エリアに入っているので、最高でも75Mbpsまでしか出ません。そのうちの1回の
結果ですが、

こんな感じになりました。日曜の朝と言うことで比較的空いている時間帯ということ
もあるのか、docomo XiやIIJmioはわりと高速で通信できているようです。IIJmioは
Nexus 7 LTEモデルの発売によるユーザー数の増加に対して設備を増強してきている
という話を見たことがあるので、おそらくそれも効いているのではないかと思いますが
docomo Xiよりも速いのはなんですかね・・・端末差でしょうか。と言っても使用した
端末はどれも下り100Mbps対応で、Qualcomm Snapdragonを搭載しているので
それほど差は出ないかと思いますが・・・。肝心の楽天ブロードバンドLTEが奮わない
のはdocomo回線からインターネット網までの間に何かボトルネックがあるんでしょう
かねぇ。もちろんAPNはLTE対応のほうをセットしているのですけれども。届いた直後
も似たようなスループットを表示していましたし、端末の問題かと

同様に100Mbps LTEに対応したF-02Eで設定して試しましたが変化はなかったので、
回線側のボトルネックのようでした。他社に比べると遅いことがわかりましたが、
大容量の動画ダウンロードを頻繁に行うような用途でなければ、特に遅くてイライラ
することもないかと思います。TwitterやfoursquareのようなSNSアプリ関係での
利用については、大きめの写真をつけて投稿する場合でもdocomo Xi回線で通信する
場合と殆ど変わらないレスポンスでしたし。Webサイトも普通に見ることができます。

ついでなので所有のNexus 5以外でも動作を確認しましたが、
■AQUOS PHONE ZETA SH-06E(LTE)
■AQUOS PHONE ZETA SH-02E(LTE)
■AQUOS PHONE sv SH-10D(LTE)
■ARROWS X F-02E(LTE)
■Disney Mobile on docomo N-03E(LTE)
■ELUGA Live P-08D(3G)
で特に問題無く設定を行い繋がることを確認しました。楽天ブロードバンドLTEで対応
機種とされている機種以外でも、docomoのスマートフォンやタブレットであれば接続
できないことは皆無なようです。docomoから出ている端末はテザリング有効時にAPN
が自動的に変更される仕組みが導入されているため、MVNO回線ではテザリングを
利用できませんが(root化やROM書き換えなどOSに手を加える・ツールを利用する
など一部ではテザリングできないこともないですが)、Nexus 5にはそういった制限が
ないため楽天ブロードバンドLTEのSIMでテザリングも利用できます。Wi-Fi対応の
ポータブルゲーム機やタブレットなどをインターネットに接続する際にもNexus 5を活用
できるため、MVNO回線と相性がよいのがSIMフリーで安価なこのNexus 5です。
更新: 2013/11/30
楽天ブロードバンド LTE のキャッチコピー PREMIUM REVIEW

LTEが身近になるMVNO通信サービスのルーキー

他のMVNO事業者のサービスに比べると、プラスプランは高速通信枠を使い切ったあと
でも256kbpsという他社よりも制限が緩いのが魅力的ですが、実際のスループットは
他社よりちょっと遅いかなと言う感じがありました。また、他のMVNO事業者からは
残りの高速通信枠を簡単に確認出来るスマートフォンアプリが提供されているのですが、
楽天ブロードバンドLTEではまだ用意されていません。それと高速通信を必要としない
場合に高速通信枠を使わずに低速通信に切り替えられる機能もありませんし、通信枠を
来月に持ち越すことも出来ませんが2012年秋からスタートしたサービスなので、今後
さまざまな機能が追加されて設備も増強が行われ高速で使いやすいサービスになっていく
ことを期待します。

21人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • nicknameさん

    2013/11/19

     レビューお疲れ様です。

     Nexus5のアンテナピクトってLTE表示なんですねぇ。
     Nexus7が4G表示なので、ちょっと羨ましかったり。
  • i-ji-さん

    2013/11/19

    コメントありがとうございます。

    以前使用していたGALAXY Nexusだと、通信専用SIMではアンテナピクトが立たなかったので
    Nexus 5はきちんとLTE表示まで出て新鮮でした。Nexus 7もAndroid 4.4にアップすればもしかすると
    LTE表示になるのかもしれませんね。
    ちなみに楽天ブロードバンドLTEのSIMが届くまでIIJmioのSIMで使用していましたが、
    こちらも同様にLTE表示が出ていました。

    それでは。

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