レビューメディア「ジグソー」

水枕持ってこいッ!!


この度はジグソープレミアムレビュー「あなたのオーバークロックを強力サポート!〜ANTEC〜」に御選出を頂き有難う御座います。
この様な機会を下さったzigsow様、Antec代理店 株式会社リンクスインターナショナル様に心より感謝申し上げます。

3製品のレビューですが、2番手はこちら。

簡易水冷CPUクーラー上位モデル「KUHLER-H2O-920」です。
Antecから発売されてますが、Asetekという聞き慣れないメーカーのOEM製品になります。聞き慣れないメーカーではありますが、現在国内に流通している水冷クーラーのほとんどがここのメーカーと言っても過言ではないぐらいの水冷専門メーカーです。
例を挙げると、Corsair、Zalman、IntelやAMDのCPUに付属した水冷クーラーまでもこのメーカーの製品になります。また、サイズから発売されてるAPSALUSシリーズもこちらの製品です。
同じような製品でも、それぞれのベンダーによってチューニングのされ方は違うでしょうね。

前置きが長くなってもアレなんで、早速レビューに入っていきます。
まずは製品構成を見ていきます。
と思ってましたが、取り付けまで全然写真を撮ってませんでした。
ということで、取り付け完了からのレビューとさせていただきます。あしからずご了承ください。

全然ナイスじゃないですね(^^ゞ

取り付け完了からのレビューの前に、今回使ったパーツを紹介します。
クーラー以外に今回使ったパーツを紹介します。

CPU:インテル® Core™ i7-2600K



マザーボード:ASUS® P8Z68-V PRO/GEN3



メモリ:A-DATA DDR3-1866 4GB×2枚組 AX3U1866GC4G9B-DG2



ビデオカード:MSI Radeon HD6850搭載ビデオカード OCモデル R6850 CYCLONE 1GD5 PE OC V2



SSD:インテル SSD 510 250GB×2台(オンボードでRAID0)



HDD:日立 HGST Travelstar パッケージ版 2.5inch 500GB 8MB 5400rpm 0S02598



光学ドライブ:LG Electronics 内蔵DVDドライブ(SATA対応) GH24NS70 BOX (ソフト/3色ベゼル付)



電源:ANTEC ATX電源 850W HCP-850(レビュー未掲載)

ケース:ANTEC 静音ケース SOLO II



それでは取り付け後を見ていただこう。

決して内部スペースの広いケースではありませんが、マザーやケースなどに干渉なく取り付けできました。取り付け場所は、リアファンの場所です。元々付いていたリアファンは、前面2カ所のうちの下に移動しました。

前面2カ所のファン取り付け位置の上にはファンは取り付けていません。よって、フロントから、クーラーまでのエアフローの補助のために、Spot Coolを取り付けました。これで、矢印のようなエアフローになったと思います。ケースのフロントパネルの両サイドには、吸気のためのスリットがありますので、決して12㎝ファンを付けなくても、今回のようにケース内にSpot Coolを付けることにより、12㎝ファンを取り付けた以上の風量が、ラジエターに当たります。




動かしてみた思ったことですが、水の流れる音と言うんでしょうか、その音は当然聞こえますが、全然気になるレベルの音ではありません。

それではパフォーマンスがどんなものかを検証してみたいと思います。
検証は、2600Kを定格、4.5Ghz、5.0Ghzで起動し、アイドリング-3DMark Vantage(CPUテストのみ)-アイドリングの状態の比較です。
CPU温度の推移を見ていただくために、SiSoftware Sandra Professional Homeを使いました。計測開始から、20秒ごとの温度の変化をグラフ表示しています。ちなみに5回目から14回目までが3DMark Vantageを走らせてる時です。

まず定格の時がこちら。
定格
定格

3DMark Vantageを走らせてる時でも、55°と安定してますね。ラジエター内の水温も32度と急上昇は見られません。HWMonitorのファンの回転数がおかしくなってますが、気にしない(^^ゞ

次に4.5Ghzにオーバークロックした時です。
4.5OC
4.5OC

CPU温度も60度と少し上がりましたが、オーバークロックした状態では、温度変化はましな方だと思います。水温変化もほとんどありません。

次に5.0Ghzにオーバークロックした時です。
5.0OC
5.0OC

5Ghzの壁と言うんでしょうか、ここで一気にCPU温度も跳ね上がりました。先ほどの4.5Ghzのオーバークロックした時には、CPU電圧がMax1.38に対して、今回は1.56。このあたりが温度の上昇に関係しているものと思われます。またこのクーラーに限らず、オーバークロックでの温度上昇の原因が、コア電圧であることが今回わかりました。どこまでコア電圧を抑えてクロックを上げられるかが、オーバークロックのポイントでしょう。

ここまで3つの動作クロックで比較をしましたが、常用ということを考えると、4.5Ghzでしょう。その4.5Ghzでオーバークロックしなければ35度前後です。これは空冷クーラーと比較しても、優秀な部類に入るんではないでしょうか!?そして今回は内部スペースの狭いケースでこれだけのパフォーマンスを見せた。このクーラーを違うクーラーに設置したら、どのようなパフォーマンスを見せるのか、期待をさせます。
このように簡単に水冷のパフォーマンスを得られる「KUHLER-H2O-920」。
是非一度試してはいかがでしょうか!?

んで、褒めてばっかりじゃ宣伝になりますから、ちょっとこれはというところを指摘したいと思います。
それは、このクーラーの設定を変えたり、モニタリングすることの出来るユーティリティです。
そのユーティリティを見ていただこう。

4つの画面構成になってます。こちらは「DashBoard」と言って、水温、動作音、ファン回転数、ポンプ回転数をモニタリングすることが出来ます。ただただモニタリングするだけです。


こちらは「Graph」で、文字通り、水温とファン回転数をグラフ表示でモニタリングできます。こちらもモニタリングだけです。


こちらは「Fan Control」で、ファンをコントロールできます。ただし、直接ファンの回転数を変えたりは出来ません。「Fan Ramp Start Temp」で設定した水温を超えると、中ぐらいまでファンの回転数が上がります。
また「Full Fan Start Temp」で設定した温度を超えると、ファンはフル回転を始めます。ちなみに付属のファンでフル回転すると、音量は50dBを超えます(^^ゞ
このように直接ファンの回転数を設定することが出来ないため、使用状態を手探りで探さなければなりません。面倒と言えば面倒ですが、逆を言えば安全ですね。


最後が「Setting」です。スタートアップで起動させたり出来ます。また、水冷ヘッドのLEDランプの色をこちらで変更することが出来ます。RGB各256段階で調整できます。つまり1677万色が設定できるということです。


総評として、初めて水冷クーラーを使わせていただきましたが、本当に安定したパフォーマンスを見せてくれました。現在2500Kを使ってるPCにも導入してみようと、価格.comで検索していることはここだけの話にしてください。
ということで以上で「KUHLER-H2O-920」のレビューを終わります。

最後はやっぱり、礼には礼を尽くさねばと言うことで