自分自身を徹底的に貫く。そんな簡単なことじゃないことはわかってる。わかってるけど、わかってるからこそ、憧れる。
徹底的に惚れ込んだものだけを持ち歩く覚悟がいる。
服も、靴も、髪型も、自分の匂いに至るまで。
そこに少しの妥協も無いように努めても、選択肢がそうさせてくれない時もある。
髪質によって狭まっていた選択肢が、随分と広がった。
思い通りの髪型を選択できる、という喜び。
身に纏う「自分の匂い」を統一できた。
ふとした瞬間に、今まで妥協で選んでいたシャンプーやボディソープの匂いに言い訳することなく、一貫したひとつの匂いだけを自分が纏っている喜び。
理想の自分に近づけたことを誇りに思う。
混じりっけのない純度を堪能する。
シャンプーも、ボディソープも、整髪剤も、フレグランスも、自分が身に纏う匂いには拘りたい。
どれを選ぶ時にしても理由があり、その理由は自分の中から出てくるもの、価値観そのものだと信じているからだ。
そしてその自分の価値観には、誠実でありたい。
全てが一貫した同じ匂いであること、そしてそのひとつひとつが完成された製品であること。
ただの匂い遊びではなく、しっかりと「使えるもの」であって初めてトータルグルーミングの意味を成す。
妥協のない選択肢というのは、中々どうして難しい。
とりわけ匂いのするものは山ほどある。
何を選ぶか、どれを使うかによって、自分が纏うものが大きく左右する。服や靴や持ち物と同様に自分の価値観を示すファクターだと思う。
徹底的に1つの匂いに拘り、徹底的に高いクオリティに拘り、徹底的に1つのデザインに拘り抜いて完成される混じりっけのない高純度のトータルグルーミングを選ぶ時、そこには一切の妥協のない価値観を貫き通す快感がある。
その快感を堪能しない理由はないんじゃないだろうか。
自分自身が最強のブランドになる。
AXE BLACKシリーズは、何故「黒」なんだろう。
使い始める前にぼんやりと考えていたことだ。
何色でもよかったはずだ。それなのに、他の何色でもなく黒。黒とは、唯一色のない色のことだ。色のないということは、光を反射しないということ。影や闇。
影や闇が際立たせるのは、光そのものだろう。光とは、使う人のことなんじゃないか。ユーザーを引き立てるための最高のブラック。
圧倒的な脇役が引き立てるのは、絶対的な主人公。
使う人を最強のブランドにするための色は、黒の他に思いつかない。AXEが黒に徹することを選んだ以上、自分自身がブランドになる覚悟を決めなきゃ。
ゼロ。イコール100。
とことんまで追求されたそのルックスは、とことんまでシンプルで、それなのに個性的だ。
今まで慣れ親しんだインテリアを一切損ねることなく、それでいて確実に新たな満足感をもたらしてくれるモノとしての存在感。
唯一色を持たない色、黒だからこその個性。
それを持つ者にとって最強の特殊部隊のようだ。
満たされた後に来る欲。
こうなるといよいよ、服を洗う洗剤や柔軟剤、サイアクでもシェービングジェルやヘアトリートメントが欲しくなる。このクオリティで統一したい欲がでる。
匂いだけのはずだった。
AXEといえば、匂い。今までに発売されたボディスプレーやボディソープも、匂いを前面に押し出した製品だ。
もちろんこのAXE BLACKシリーズも、匂いがウリだ。だけど、何か違う。今までと何かが違っている。そうだ、匂いが、ウリの1つに過ぎないことだ。
とはいってもその匂いも、今までの中で最も気品があり、それでいて全くイヤミを感じない。
数年前に1ヶ月ほどブルックリンに滞在していた頃、現地に慣れるために最初にしたことが、フレグランスを購入することだった。どこに何が売っているかもまだわからない中、近所の日用品店で見つけたのが、AXEのダークテンプテーション。ほんのりと甘い匂いが気に入った。
実際につけてみるとわかるが、予想以上にさりげなく香ってくれる。身体以外に上着の内側と襟元に軽くスプレーするのがオススメだ。
日本に帰ってからはワールドピースを愛用していた。
清涼感のある匂いで一番のお気に入りだ。もちろんAXE BLACKに出会うまでの話だが。
左がワールドピース。右がブルックリンで買ったダークテンプテーション。
アメリカはなんでもかんでも一々デカい。
今回のAXE BLACKシリーズ。なぜ匂いがウリの1つに過ぎないのか。それは、シリーズ一貫してそれぞれがそれぞれの分野でトップクラスのクオリティだからだ。
決してオベンチャラを言っているのではない。正直な話、実際に使ってみるまではただの「全て同じ匂いで統一したシリーズ」だと思っていた。
その先入観が過ちだと気付くのに、さほど時間はかからなかったが。
嬉しい誤算。
このAXE BLACKシリーズには、ヒートスタイル ドライヤー フォームというものがある。ドライヤーをする前、タオルドライの状態の髪に馴染ませてからドライヤーをするのだが、これが素晴らしい。
元々絵に描いたような直毛で、並のワックスでは歯が立たず、すぐに髪型が崩れてしまう髪質なのだが、このヒートスタイル ドライヤー フォームをつけるだけで、本当に髪が良く言う事を聞いてくれる。
ポンプ式の泡タイプで、2プッシュでこれくらいの量だ。
髪全体に馴染ませ、ボリュームを押さえたいところは手で押さえながら、逆にボリュームを出したい部分を鷲掴みするようにしながらドライヤーを当て、後は全体を乾かすだけというシンプルなものだが、その効果は絶大だ。
写真では分かりにくいかも知れないが、硬くマットな質感に変わってくれる。
最初に使ったのは、カジュアルコントロール パティワックス。
指先に取り、両手のひら全体に指先までまんべんなく広げ、軽く触るように髪全体の表面に乗せていく。
次に両手のそれぞれ4本の指で挟みながら、髪の根元を立てるようにワックスを着けていく。この時頭皮に塗りこまないように、あくまで髪の根元部分に着けていくのがポイントだ。
全体的にボリュームが出たところで、今度は髪を鷲掴みするように無造作な流れをつけていく。
最後にバランスを見ながら指先で摘むように整えていけば完成だ。
仕上げにファイナルタッチ インビジブル スプレーというキープ用のスプレーを2〜30センチ程離したところからふわっふわっとスプレーする。
使用後の印象としては、落ち着いた仕上がりのスタイリングに向いているので、ビジネスシーンやフォーマルな場に最適なワックスだと思う。
翌日試したのが、ディフィニティブホールド マッドワックス。
マッド系のワックス特有のあのイヤな臭いがしないところが、さすがAXE。
指先に取って、パティワックスの時と同じ要領でスタイリングしてみたが、途中でかなりヘビーメタルに髪が立ち上がるほどのハードなワックス。
なんとか落ち着かせ、パティワックスのスタイリングとの差別化で前髪を上げてみた。
こうしてサイドからみると、パティワックスにはないウェーブ感とボリュームがわかる。
休日にいつもと違う雰囲気を楽しめるし、勿論普段使いでもハードにキメるのに最適なワックスだ。
AXE BLACKシリーズの中にはもう1つ、ウェーブヘア用のフェザーウェイト バブルムースがある。直毛なので迷ったが、先に述べたヒートスタイル ドライヤー フォームをつけた髪にドライヤーを強めに当て、無理矢理流れをつけてからゴルフボール程の分量のムースを全体に馴染ませ、ディフィニティブホールド マッドワックスを薄く指先に着けて毛先をひねると、とても自然な流れを作れる事を発見した。
直毛でも無視できないこのムース、思わぬ収穫だ。
至福のバスタイム。
あれだけのホールド力のあるワックスを、いとも簡単に洗い落とすくせに、髪がきしまない。
シャンプーとしての本来のパフォーマンスを忘れずに、それでいてこのシリーズらしさを象徴する香りを纏うことのできるノーベッドヘア シャンプー。
今までの他のワックスとシャンプーでは、変に毛束感が残ってしまったり髪の油分まで洗い流しギシギシしてしまうものなど、セット後の洗髪には暗黙のストレスが存在していたことに改めて気付かされた。
ボディソープ ブラックの泡立ちもよく滑らかで、それでいて流した後に擬似的な保湿と銘打ったイヤなヌメりもない。
かといって肌に突っ張りも感じない。本当にサッパリする。
できれば入浴中の写真を撮ろうかと思ったが、自粛した。
自分の妥協に気づく。
思い返せば、身の回りには数多くの妥協の産物がある。
完璧なロゴではないもの、完璧なデザインでないもの、満足のいかない質感、サイズ、色など、満たされない部分を幾度となく妥協という方法で埋めてきた。いや、埋めたつもりになってきたと言うべきだろうか。
我々男性にとって極端に選択肢の少ないモノなどはとりわけそうだ。今までのバスルームの隅にあったプラスチック製のポンプはバラバラなデザインと匂いがした。心の底から好きでもないものにいくつか言い訳を当てはめながら、受け入れるフリをしてきた。髪に、頭皮に、良いと信じるしかない選択肢の中で。
ヘアワックスにしても、機能性、ホールド感、髪質に合わせたものを重視したという言い訳の結果、一日中 床磨き剤のような匂いを纏い、香水でごまかす。
デザインも、匂いも、そしてそれぞれの機能としての品質も、一貫したものだからこその統一感を纏うことで、妥協のない自分自身になれる気がする。
鞄の中の頼もしい存在
フレグランス ボディスプレー ブラックだけでも、持ち歩くと気分が違う。
カッコいいくせに、出しゃばらないデザイン。
日常にひとつ増えたそれは、さりげなくしっかりと。
エレガントでさりげない。
甘すぎず、スパイシーすぎず、セクシーすぎず、ワイルドすぎず。
スーツでもカジュアルでもこなせる。
ブレない真っ直ぐな統一感の、この新しいAXE BLACKシリーズ。
冗談抜きで、待ち望んでいた香り。
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