U3415Wモニターの画面を最初に見た印象は、透明感のある綺麗な色とエッジの立ったフォントで文字が読みやすいということでした。
カラーキャリブレーション工場レポートが同梱されていることは全品検査をしている証でもあり、画像処理する上で、この上ない安心感を得ることもできます。
34インチのウルトラワイド画面は、正面に座った状態でも大きすぎず丁度全域が見渡せることができ緩やかなモニタの曲面は焦点の移動を軽減しているように思われ長時間の作業でも疲れにくいように思います。
また、ソフト開発では仕様書,VisualStudio等の統合開発環境及び技術情報検索用のブラウザを同時に表示して作業をすることが多く2台のマルチモニタでも不十分でしたがU3415Wなら一つの画面に並列に表示でき作業効率が大変に良いと思いました。会社でもウルトラワイドモニターの導入を提案していこうと思います。
画質の良さや大きさは、インターネットを通しては分かりづらいと思いますので、ぜひ販売店等で確認してみてください。
履歴
2015/03/29 公開
2015/04/03 リンク追加 Greenで追記した部分
2015/05/06 サウンドのトラブルシュート(何故が入力したメッセージが消えたので再入力しました)
2015/09/19 地図の画像追加
製品の特徴
全て書き切れませんし、詳細はメーカーのHPがありますので、ここでは僕が気になった点を上げてみます。但し、全ての機能は接続機器を持っていないので確かめることができないことを、ご了承ください。
- 最大解像度:3440×1440(アスペクト比 21:9)
- 曲面ウルトラワイドモニター
大きさ(スタンドを除く):高さ×幅×奥行き=372×824.7×73.3(単位:mm) - コントラスト比:2,000,000:1
- デジタル接続機能:DisplayPort, mini DisplayPort, HDMI 2.0, MHL, USB 3.0
(USB アップストリーム ポート×2個及び USB ダウンストリーム ポート×4個) - スピーカー:9W×2
- スタンドの可動範囲:垂直 115mm, 左右 30°, 下向き 5°, 上向き 21°
- デュアルモニター接続時、左右のみぞ:13mm
- オンスクリーン ディスプレイ (OSD) 調整で、簡単セットアップ
- 2台のPC接続可
- ピクチャーバイピクチャ(PBP)
- Display Manager の Easy Arrange(画面分割機能)
1. 最大解像度:3440×1440(アスペクト比 21:9)
上の画面では右上が暗くなっていますがモニターのせいではなく青空が本当に暗くなっているだけです。
U3415Wモニターの最大解像度は、僕が以前使用していたモニターのL194WT(解像度 1440×900)と比べると何と3.82倍,会社で使用しているノートのDELL LATITUDE E5530(解像度 1920×1080)の2.4倍,ディスクトップでマルチモニター(2台)で使用しているDELL 1905FP(解像度 1280×1024)の3.8倍です。(何れもピクセル比です)
他社からも、このようなアスペクト比のモニターが発売されているようで、今後も増えていきそうですね。
本レビュー開始から半年が過ぎようとしています。改めて画面の広さに有り難みを感じたことがありました。それは地図を表示した時です。
こうしてみると広さの違いが圧倒的であることがわかります。
2.曲面ウルトラワイドモニター
画面の大きさは、対角で865mm(34インチ)あります。通常の着座位置と思われる60センチ程度の距離では、丁度全画面が見渡せますが、中央部と周辺部で明るさが違うとか文字が見えにくいとかの変化は感じません。
この60センチ程度の位置ですと顔をあまり動かすことなく視線移動だけで隅から隅まで見ることができますし、画面の綺麗さと相まって文字もハッキリ見えレビューを書いている間でも長時間作業していますが、会社での作業に比べて疲れ方が少ないように思います。
曲面形状についても、映画やゲーム時には着座位置が近くなってしまうためアールがもう少しキツくても良いように思われますが、一般的な作業、特に画像処理やソフト開発等の作業では、この程度の曲面の方が良いかもしれません。
曲面状態
以前使っていたLG L194WTモニターと大きさを比べると大人と子供ぐらい違いますね。
3. コントラスト比:2,000,000:1
コントラスト比が2,000,000:1と言うのは、LG L194WTモニターと比べると丁度3桁も上回っています。LG L194WTモニターを買った時のポイントは、同じレベルのコストパフォーマンスで比較したら最も良かったからですが、時代の違いと言うか製品レベルの違いというか1000倍というのは凄いですね。
コントラスト比が高いのは、画像処理は勿論、ゲームにおいても重要だと思います。例えば敵機を発見する場合、ウォーバード系でリアリティ度を上げるとレーダー画面が無くなり、目視のみで敵機を発見しなければなりません。1ドットで敵機と判断することもあり晴空を飛んでいる場合はコントラスト比が低くても発見できますが、海面近くや地面近くを飛んでいると背景に溶け込んでしまうので、コントラスト比が高いのは重要です。
4. デジタル接続機能
DisplayPort, mini DisplayPort, HDMI 2.0, MHL, USB 3.0(USB アップストリーム ポート×2個及び USB ダウンストリーム ポート×4個)となっています。
左から、MHL, HDMI,DPin,mDPin,DPout,AUDIOout,USBアップストリーム2個,USBダウンストリーム3個となっています。残りのUSBダウンストリーム1個は背面にあり、急速充電可能なポートとなっています。
5. スピーカー:9W×2
スピーカーは下面にあります。
出力は9Wでマズマズの出力でしょう。日本では住宅事情もあり大出力では傍迷惑ですし、我が家ではフスマ一枚隔てた隣で鬼嫁が寝ています。ヘッドフォン端子もないので僕にはこのスピーカーは使えません。あ、相手が鬼嫁でなくても問題ですよね...
映画やゲームで迫力を楽しむ場合、僕は大音量よりもリアスピーカーを接続して臨場感をあげています。コンバットフライトシミュレータで背後に敵機に付かれてしまい機関砲を打たれると背後から弾丸が飛んでくるのが聞こえ、曳光弾が頭上をかすめると思わず首をすくめてしまいます(^_^;)
ただ、このスピーカー鳴らすことができませんでした。原因は、おそらくTUSB3410 Boot Deviceのドライバが更新できない事だと思います。何度か更新を試してみたのですが失敗しているようです。PC側の問題だとは思いますが...
このトラブルシューティングは時間切れです。解決しましたら訂正しようと思います。そんなわけで、このスピーカーの音質を確認できませんでした。おいらの音痴の耳ではという問題もありますけど...但し、
TUSB3410 Boot Deviceのドライバーのエラーは修正できませんでしたが、USBポートは全て普通に使えています。
モニタースピーカーのサウンドが鳴らないトラブルシューティングをしようと思い、コントロールパネルのサウンドの再生タブで DELL U3415W を既定値に設定しましたがモニターのサウンドは鳴りませんでした。
上の画面のプロパティ・ボタンを押下して見るとジャック情報が HDMI になっている。これをDisplay ポートにしようとしたが場所がわかりませんでした。
もしかしたらモニター側かとも思い OSD メニューからオーディオ入力項目があるのかと探したがありませんでした。ところがボリュームを変更したら突然モニターのスピーカーからサウンドが鳴りだしました。
モニタースピーカーの音質は、低音部が弱いという感じで、以前から使用しているウーハーのあるスピーカーと聴き比べると物足りないと思いました。ちなみに古いスピーカーも決して高級なものではありません。モニタースピーカーの低音部が弱いのは、スピーカーの厚みが薄いためだと思われます。
6. スタンドの可動範囲
スタンドの可動範囲は、垂直 115mm, 左右 30°, 下向き 5°, 上向き 21°あり、どれも重さを感じることなく軽く動きますし、途中で止めることもできます。途中で止めても、ほぼピタリと静止してます。スタンドも剛性が高く感じます。モニターの装着や取り外しも簡単で取り出しにはボタンひとつで取り外せます。
7. デュアルモニター接続
デュアルモニター接続時に気になりそうな点は、左右の画面外の縁ですが約13mmです。
なお、電源を入れると電源マークの下のLEDが上の画像のように点灯します。
DP MST(マルチストリームトランスポート)対応のモニターならばDisplayPortを使用してチェーン接続ができるとのことです。
8. オンスクリーン ディスプレイ (OSD) で、セットアップと画面の最適化
オンスクリーン ディスプレイ (OSD) 調整で、セットアップと画面の最適化が容易に行えます。
4個のOSDボタン
電源マークの左4個のボタンがOSD用のボタンで軽く触れるだけで反応し、上記の画面の初期メニューを表示します。左からスピーカーの音量調節,入力ポート選択,詳細メニュー,閉じるとなっています。4個のボタンにはマークがありませんが、メニューによって動作が異なるからでしょう。OSDメニューは直感的な操作が可能で、操作しやすいと思います。
9. 2台のPC接続可
2台のPCをU3415Wモニターに接続してキーボードとマウスをUSBポートに接続して共有できるようです。ただし、USBポートをOSDメニューから割り当てを変更する必要があります。
10. ピクチャーバイピクチャ(PBP)
別の入力ソースから取り込んだ画像を画面を分割して表示する機能です。PIP(ピクチャインピクチャ)、PBP アスペクト比、PBP フルに調整でき、デフォルトはオフです。
11. Display Manager の Easy Arrange(画面分割機能)
画面の右クリックで開くメニューから Display Manager を開き Easy Arrange を選択することで機能が有効になり、画面を簡単に分割することができます。
分割した画面にプログラムを表示するには、プログラムのタスクバーを任意の位置にドラッグするだけです。
好きな大きさや数を設定して保存もできます。
パッケージの内容
宅配でモニターの荷物が届いた時、思わずパッケージの大きさにデカ!とビックリすると同時に大丈夫かという不安になった。
と言うのも僕の書斎(人によっては納戸とも言う)には最大幅の限界が低い。慌ててメジャーで測ってみると1mだった。
こいつは絶対欲しいという勢いでレビューに応募してしまったので幅を確かめていなかったのである。
若しかすると、このまま事務局に返送か?という不安を感じながらパッケージの上蓋を開けてモニターの幅を測って見ると約82.5センチで十分設置することが分かってホッとした。
ちなみに、ダンボールの幅,高さ,奥行きは、97センチ,50センチ,30センチあり、頑丈な作りでダンボールだけでも重いです。
正直言って、○川急便の送付状を見た時、中身は大丈夫かとも思いました。と言うのも前の会社でモニタ付きディスクトップPCを名古屋から北海道に送ったら10台中9台までが壊れていましたし、○川急便の人がトラックからPCのパッケージを降ろす時、腰痛対策のためか腰の位置から床にドスンと落としていたのを見たことがあります。あ、HDD 行っちゃったなーと思いましたが他社の製品だったので、まぁいいかと...このパッケージなら○川急便でも大丈夫でしょう。これは古い話なので今は大丈夫でしょう。
田舎に転居する時のためにパッケージ残しておきます。しかし、かさばるなー...
中身を取り出してみます。
まず、スタンドです。こちらも頑丈そうです。スタンドをモニター背面の溝にスタンド上部の2つのタブに合わせて軽く押すとカチンと音がして簡単に嵌め込めます。
スタンドの支柱の穴は、ケーブルを通すために開けられています。
同梱されていたパーツを並べてみました。
モニタスタンドの左がケーブルカバー,右がDrivers and DocumentationのDVDディスク、電源ケーブル、前列のケーブルがHDMIケーブル,DPケーブル(片方はMini-DP),USB3.0アップストリームケーブル、Quick Start Guide、Safety and Regulatory Infromation(2枚)です。何故かSafety and Regulatory Infromationが2枚で全く同じ文面でした。
そしてA4のU3415Wカラーキャリブレーション工場レポートです。
実は、画像処理していて最も不安に感じている部分がカラーキャリブレーションです。もちろんカラーキャリブレーションアプリを使用して調整はしていても難しいですし、アプリは英語で見よう見まねでやっていはいますが、所詮シロートです。
このカラーキャリブレーション工場レポートは実にありがたいです。万が一、初期化してしまっても、この用紙を見ながら元に戻すこともできます。これからは、安心して画像処理ができます。
早速、スキャナーで撮りHDD内にも保存しました。
ただ、明るさがやや明るいように思われます。後でレビューの視点「広大な画面にも関わらず驚異的な均一性」にて画質チェックを行ったところ、やはり淡色の場合に見分けがつかないケースが有りました。OSDで明るさとコントラストを見ると75%に成っていましたので、両方共60%にしたら向上しました。
モニターを接続する(少し手こずりました)
接続するPCは、iiyamaのMD7000-i5-HLB [Windows 8.1搭載]のCPUを『インテル(R) Core(TM) i7-4770』に変更したモデルです。
このPCのディスプレイ接続用のポートは、Mini D-sub15pin,DVI-D及びDisplayPortです。
一方、モニターの方は、DisplayPort,mini DisplayPort,HDMI 2.0及びMHLとなっています。
従って、付属のケーブルを使用しての接続には、PC側がDisplayPort、モニター側がmini DisplayPortしか選択肢はありませんでした。
会社では、ノートPCを使用してマルチモニタにはD-sub15pinで接続していたりしますし、現在使用しているLGのL194WTとはDVIで接続していました。実は僕にとってDisplayPortでは初めての接続となり戸惑ってしまったことがありました。
DisplayPortケーブルと電源コードを接続してPCの電源を入れてみると、下のダイアログが表示されました。
以前のLG L194WTモニターをDVIで接続し直してみますと、PCもモニターを認識していません。PCのBIOSでDisplayPortがDisableになっているのかと思いBIOS画面を調べたがなかった。Quick Start Guideにも記載されていないし、ユーザーズ ガイドの「問題を解決する」には「ビデオ ケーブルが外されているか、または破損している場合、通常システムの運転中、このボックスが表示されます。」と記述されていただけです。PC側のDisplayPortには一度も接続したことがないので錆びているのかと思い、何度もケーブルの接続をし直しましたが変化はありません。
モニターのOSD画面を表示して原因がわかりました。
そうです。上記の画面の様にmDPではなくDPを指定していたのでした。プラグアンドプレイ機能と言っても、入力ポートまで自動で認識してくれるわけではありませんでした。できると便利なんですが複数接続するケースも有りますから自動認識というわけには行かないのでしょう。
これで完了と思いきや...
LG L194WTモニターの電源を切ってPCを再起動してみると、Windows8.1は起動したようですがU3415Wモニターの方はブルースクリーンのままでログインできません。
LG L194WTモニターの電源を入れてみると普通に表示しています。ドライバーをインストールしていないからと思い、LG L194WTモニターでログインしてから付属のDVDディスクを入れてみると、Dell CD Browserが表示されました。
Dell CD Browser(ドライバとディスプレイマネージャーのインストール)
右の上から13番目の日本語ボタンを押すとユーザーズガイド等の文書がダウンロードできます。
上のツールバーのギヤのアイコンのInstall Monitor Driversを押すとドライバのインストール画面が表示されます。
全てデフォルトのままでインストールしました。
再びLG L194WTモニターの電源を切ってPCを再起動してみると、Windows8.1は起動したようですがU3415Wモニターの方は、やはりブルースクリーンのままでログインできません。
これはマルチモニターの設定の問題だなと思い、再びLG L194WTモニターの電源を入れて「画面の解像度」の画面から大きい画面のアイコンをクリックしU3415Wモニターの方をメインディスプレーにします。これで、LG L194WTモニターの電源を切ってPCを起動してもU3415Wモニターで無事ログインできるようになりました。
広大な画面にも関わらず驚異的な均一性
EIZOですが「“画質の差”が丸わかり!――液晶ディスプレイの表示チェックをしてみよう」というHPがありましたので、画質を目視でチェックしてみました。
- LCD
楽勝で3文字とも認識可能。 - EIZO
ZOは楽勝で認識可能、EとIがかなり厳しいが何とか判別可能 - 16段階のカラーグラデーション(難度:低)
かろうじて判別可能 - 64段階のカラーグラデーション(難度:中)
シアンとイエローだけでなくマゼンタ及び緑の左側の数段階程度判別が厳しい - 無段階のカラーグラデーション(難度:高)
全体的に中間調の判別が厳しい、いつの間にか色が変化している感じ - モノクログラデーション(難度:低~高)
上から2段目の128段階の左側数段階が判別厳しい、グレー以外の色は感じない - 明部に近い階調のカラーパターン(難度:中)
全て判別可能 - 暗部に近い階調のカラーパターン(難度:高)
一番下の段が厳しい - 輝度/色度ムラ
黒で上及び左の隅が1センチ程度極めてわずかに色が薄くなっている気がする程度でムラは全く感じない
視野角については省略します。そもそも曲面モニターなので多人数で横から見るモニターではないので目的外でしょう。とは言え、上下左右から見た感じでは、かなり横から見ても十分見えるので良い方だと思います。
カラーグラデーションにイマイチ感があります。色そのものにはと透明感があって綺麗なのですが、以前使っていたLG L194WTモニターと比べてコントラスト比が1000倍なので、1000倍良いかというと10倍程度良いぐらいと思います。意外にも「3. 16段階のカラーグラデーション」では難度:低なのに殆ど差を感じなかった。
特に良かったのは、これだけ広い画面でありながらムラはなくピクセル抜けやドット落ちが全く見つからないのは驚異的です。これは僕の運が良かったのか最近のLEDの品質では普通なのでしょうか。
なお、LG L194WTモニターにはドット落ちが1点あってコンバット系フライトシミュレーションでは敵機と見間違えたことがあります。
敵機発見と思い、全速力で向かうも一向に近づかない?そーっと操縦桿を動かすと黒いドットが動かず。何だドット落ちじゃんと思った次の瞬間、後ろから機関砲の発射音とピシュン、ピシュンという甲高い音が曳光弾とともに...(T_T)
映画鑑賞やゲームで迫力のある大画面
映画鑑賞
まず、チョット古い映画ですが Red Planet を鑑賞してみました。
火星物の映画には、Total Recall や Mission to Mars が有名ですが、僕は Red Planet が一番好きです。理由は、火星の雄大な地形が満喫できることです。
いま見ても、戦闘ロボットやドローンが登場したりと古さを感じさせないのも良いと思います。火星の大気の薄さや最後は恋愛パワーといった突っ込みどころはありますけど...
やはり34インチ曲面ウルトラワイドモニターでみると迫力だけでなく美しさも満喫することが出来ました。曲面なので画面から40センチ程度に近づいて見ても違和感がなく、むしろ迫力を感じることができます。
Red Planet
ただ、残念ながらPowerDVDでは全画面モードにはなりませんでした。
フライトシミュレータ(Microsoft Combat Flight Simulator 2)
実は、レビュー用にDCS:P-51Dを購入していたのですが、このソフトはCPU統合グラフィックス(インテル HD Graphics 4600)には対応しておりませんでした。
しかたがないので、Microsoft Combat Flight Simulator 2 にて行いました。
解像度は、32K色の場合、3440×1440が無く16K色には3440×1440がありましたが、アプリケーションエラーとなってしまいました。全画面表示しても最も違和感がなかったのが1920×1080×32でした。
古いソフトなので画質は最高に設定してもフレームレートは30/秒をオーバーしていてサクサク滑らかに動きます。
それにしても、エメラルドグリーンに輝く環礁の上を飛ぶゼロ戦には、久しぶりのフライトでしたが見とれてしまいました。また全画面表示にしても綺麗で大迫力となります。
あえてカメラでモニターの動画を撮りましたが、Sony NEX-5R では比較的綺麗に撮れましたがモアレ縞が映るし、Nikon では超広角レンズを持っていないし、結局 iON のウエアラブルカメラ:Air Pro 3 WiFi で撮ることが出来ました。但し、このような撮影に向いていないようで、あまり発色が良くないし、魚眼レンズでモニターから35センチの距離で撮っていますので、ひどく歪んでしまっていますが、雰囲気は分かると思います。
動画撮影のカメラ
ワイド画面で作業がサクサクとはかどる
U3415Wモニターの一画面だけで複数のアプリを並列に立ち上げても大画面でシームレスに作業ができますので、画像処理,ソフト開発等の作業では効率よく作業ができます。
画像編集例
左のアプリはNikonのViewNX2で右は画像ビューワーです。左のViewNX2でも中央のエディタ画面ではRAWの画像を33.7%の比率で表示しています。細かいディテールもある程度判別できる比率です。
また、右のビューワーでは保存したJPEGファイルの画像を確認しています。
これが以前のLG L194WTモニターでは、ViewNX2のみしか表示できず、しかも中央のエディタは16.9%でしかありません。細かいディテールを確認しようとする拡大表示するしかありませんでした。ましてやビューワーで保存したJPEGファイルの画像を確認しようとすると画面を切り替えるしかありません。
良くあるのが、EVを段階的に変化させて確認したい時があります。例えば、EVを-0.3が良いか-0.7が良いかと入った時に一画面に並列で表示して比較できることは、こだわりのある作品作りには欠かせないものと言えるでしょう。
ソフト開発例
僕はECU開発用の支援ツールをWindowsアプリケーションで開発しています。
左に仕様書や設計書又は技術指示書,中央にVisual Studio,右には技術情報を検索するためにブラウザを開いています。ご覧のように、3つのアプリケーションを開いていても、それぞれ重なることもなく、狭さも感じません。
客先の会社では、DEL LATITUDE E5530(解像度:1920×1080)を使用していますが、Visual Studio を開いたら、全画面表示にせざるを得ません。従って、画面を重ねるか、モニターを接続してマルチモニターにしています。また、評価用のデスクトップは2台のモニターを接続して使っていますが、それでも解像度の比較では、U3415Wモニターの方が1.2倍広いことになります。
このように、ソフト開発の現場では生産性向上の為、マルチモニターは数年前から一般的になってきたように思われます。しかし、マルチモニターにすると他の社員もマルチモニターにしているので電源コンセントの奪い合いとか電源ケーブルの取り回しに気を使うことがあります。
これを一台のウルトラワイドモニターにすれば電源ケーブルの数を減らすことができるだけでなく、更に広い画面を使用して、シームレスな作業となり生産性を向上させることができると思います。
ところが、自分の会社に戻ると、しょぼいノートPCのみでソフト開発をしていたりして、会社の経営陣には生産性向上よりも経費節約の方に関心があるようです。
こうなると優秀な社員は転職してしまったり、生産性に関心の低い社員が増えてしまって、客先からも生産性が低いと思われる。こちらの方がより深刻な問題だと思う今日このごろです。
すなわち、チョットしたハードの違いが意識の違いとなって現れてしまうということです。ハード購入の値段なんて、チョット生産性が向上すれば何十倍にもなって帰ってくると思うんです。
画面が大きいだけでなく。高精細で綺麗な画面に映画もゲームも画像処理もソフト開発も大満足!
良い点
- 曲面なので間近で見ても違和感が少なく迫力を感じることができる
- 画面が高精細で透明感のある色で綺麗、文字もクッキリ見える
- 画面の品質が高い
色ムラ、ドット落ち等が巨大な画面であるにも関わらず見つからなかった
色ムラは明るさを落とすと周辺部に僅かに見られる程度でほとんど気になりません。 - ウルトラワイド画面は、多数のアプリを並列に表示でき、いろんな作業も効率よくできる
特に、画像処理,ソフト開発等 - スタンドは、画面を軽く動かすことができ操作性が良い
改善を臨みたい点
- Quick Start Guide の内容が最小限でPCスキルの低い人には厳しい
OSD画面で入力ポートの選択,ドライバのインストール,メインディスプレイの変更を追記した方が良い - OSDの言語が英語なので工場出荷時に日本語に設定した方が良い
- 画面の明るさやコントラストが75%は高いかもしれませんので再検討した方が良い
- ユーザーズガイドの「問題を解決する」の内容に、よく起こりうる問題を追記した方が良い
No DP Cable ⇒ 入力ポートの選択,ログイン出来ない ⇒ メインディスプレイの変更 - オーディオ出力よりもヘッドフォン端子の方が良い
日本の家庭では、個室はあってもフスマで隔てられているだけですし、
会社で使用する時は、スピーカーはオフですが、休憩時間ではヘッドフォンで聞きたい
USBのヘッドフォンを接続することで解決しました。 - 電源ボタンやOSD表示用ボタンの色が薄く場所が分かりづらい
もう少し色を白に近づけたほうが良いと思います。
画面が広すぎてマウスが時々行方不明になることがあります。(笑)
これはマウスのプロパティからポインターオプションタブで「ポインターの奇跡を表示する」と「Ctrlキーを押すとポインターの一を表示する」のチェックを入れて、ほぼ解決しました。
最後に
レビューワーに選出していただき、ありがとうございました。
フライトシミュレータにつきましては、グラフィックボードを購入してDCS:P-51又は最新のゲームソフトのレビューを追加したいと思います。時期については、まだスキー期間中なので予算が...
猫好人さん
2015/03/30
やはり、羨ましい "一品" です・・・。
画面キャプチャにチョイスした画像 "良い" ですね。
『曲面ウルトラワイドモニター』にふさわしいと思いました。
"羨ましい一品" ・・・。
ホーリーさん
2015/04/15
コメントありがとうございます。
画面キャプチャにチョイスした画像は、昨年に西穂高で撮った写真で広い画面に相応しいと思い壁紙にしました。
ホーリーさん
2016/12/28
僕は、箪笥と天井の間に入れています。これで引っ越しも安心です。