日本では、世界共通の国際規格である「Qi（チー）」対応のワイヤレス給電商品が家電量販店等で売られています。

「Qi（チー）」の充電の仕組みは、2つの隣接するコイルの片方に電流を流すと、磁束を通してもう片方のコイルに電力が発生する「電磁誘導方式」の原理を利用しています。

充電ベース（充電台）の中にあるコイルに電流が流れると、磁場を通して、充電台に置かれたレシーバー側（スマホの電池）のコイルに電力が発生し、給電しているというわけです。

また充電台側とレシーバー側は定期的にパケット送受信することで、充電率を確認し給電を制御するほか、充電台に置かれた機器がQi対応機器であるは否かも判定しています。

「FUEL iON」は、給電側のコイルに電流が流れることにより発生した磁場の振動が、同じ周波数で共振する受電側の共振回路に伝わる現象を利用した「磁気共鳴方式」を採用しています。

利用する周波数の波長に比べて、十分に小さな距離に受電側のコイルがある時に、磁場の振動が伝わり、電流が流れるという仕組みです。

それぞれの方式を採用した商品のメリット・デメリットを簡単にまとめてみました。

電磁誘導方式

　<メリット>

   ・ポジションフリーなのでどこに置いても充電が可能

　・複数の機器を同時に充電が出来る

　<デメリット>

   ・好きな位置に置けるが固定は出来ない

　・スマホやタブレット本体がQi給電に対応していないと使えない

　・Qi充電用レシーバーを内蔵したケースやアダプタをが別途必要

磁気共鳴方式

　<メリット>

   ・強力な磁石により安定した充電が可能

　・任意の角度で固定が可能(縦方向や横方向)

　<デメリット>

   ・専用のケースを装着する必要がある

それぞれの違いが分かったところで本題のレビューをしていきます。

1,FUEL iONの特徴

①置くだけの簡単動作

FUEL iON専用の磁石内蔵ケースを携帯に装着して、付属の充電スタンドに添えるだけで簡単にiphone5/5Sの充電が出来ます。

②充電スピードの速さ

磁力による接触型のため、ケーブル充電に比べて安定したスピードで充電が可能です。

③パソコンとの連携動作

ケース下部のマイクロUSBコネクターから充電・同期が出来ます。

2,付属品と外観

　付属品一式

・USB2.0ケーブル95cm（A端子オス-micro端子オス）

・ミニピン延長ケーブル8cm（オスーメス）

・スタンド台（本体）

・iphone5/5S ケースカバー（本体）

・マニュアル（英語）

上の画像2枚は、充電スタンドに専用ケースを取り付けた状態です。(縦と横)

下の画像2枚は、専用ケースにiphone5Sを装着し充電スタンドに取り付けた状態です。(縦と横)

専用ケース下部にはiphone5/5Sを取り付けるためのギミックがあります。

装着/着脱はスライドするだけなのでとても簡単です。

背面カメラ(専用ケース装着時)

下部前面に見える左右のスリットは、音を出すように設計されています。

写真のとおり、電源ボタンや音量調整ボタン、マナーモード切り替えスイッチも問題なく使用出来るようになっていますね。

強力な磁石におかげで、iphone5Sを横にしてYoutubeなどの動画を快適に視聴することが出来ます！

固定できるのでネットサーフィンもスムーズに出来ます！

充電スタンドの底面にはゴムが貼られていますので、iphone5Sを触っていても倒れたり、ズレることはありませんでした。

数日間の使用感を率直に申し上げると、ワイヤレスでの充電がとても楽に感じました。

ただ置くだけなので、いちいちケーブルを繋ぐ手間が省けることが一番の魅力ですね！

また、Youtubeでよく動画を見る私にとってiphone5Sの画面を横に出来るところは素晴らしいです。

ただ1つだけ難点を言うと、付属品のUSBケーブルだけだとパソコン等に接続しなければいけないので、パソコンの電源が入っていないと充電が出来ません。

付属品の中に、コンセント式電源ケーブルがあればいいのになあと感じました。