まずはこの「FUEL iON」について本家のホームページを載せておきます。
英文ですが写真が多く動画も有り、感覚的に概要が伝わるページです。
http://www.patriotmemory.com/fuelion/
簡単な概要をまとめます。
スリムでスタイリッシュな保護ケースの中心に強力な磁石を配置した非接続型の充電スタンドと
なっています。iphone5(対応スマフォは数種類あります)に保護ケースを取り付け磁石の力で
360 °での方向で固定ができるので、好みの角度で取り付けることができます。
スタンドの他にベース、パッド、または車載マウント、充電池ケースなどをラインナップして、
Qiより高速に充電することが可能です。
磁気充電
• 簡単に取り付けられ急速充電が可能
• 磁石により安定した接続
• 任意の角度で固定が可能
• 自分のライフスタイルに合った様々なラインナップ
Qi 誘導充電
• 簡単に取り付けられるが充電速度が遅い
• 固定ができないので不安定な接続
• 置くだけなので好きな角度での固定ができない
本家のホームページの内容を私なりにアレンジしてまとめてみました。充電スタンドを探して
いた人にはなかなか興味深い商品ではないでしょうか。
おしゃれな充電スタンド
1.はじめに
まずは梱包の外景写真、購入時の目安にしてください。幅115mm×奥行80mm×高さ175mm
突起部は含んでいません。(写真データは本家HPの販売店様から準用させていただきました。)
次に内容物を取り出して一式並べてみました。
・USB2.0ケーブル95cm(A端子オス-micro端子オス)
・ミニピン延長ケーブル8cm(オスーメス)
・スタンド台(本体)
・iphone5ケースカバー(本体)
・マニュアル(英語)
ケースカバーのサイズ等をまとめます。(実測値の為、多少の誤差はご了承ください。)
iphone5本体 ケースカバー
高さ:123.8mm 高さ:136.5mm (+12.7mm:上部 +1.2mm 下部 +11.5mm)
幅 :58.6mm 幅 : 61.0mm (+2.4mm :左側 +1.2mm 右側 +1.2mm )
厚さ:7.6mm 厚さ: 12.5mm (+4.9mm :上面 +0.9mm 下面 +4.0mm )
重量:112g 重量: 49.5g (合計:161.5g)
2.ケースをチェックしてみよう
ケースの有無でライトの遮光性を比較してみました。段差のため向かって左側が遮光されます。
とは言え、余程の近撮影でない限りは問題無いとは思います。
底面の拡大です。ミニピンコネクタ部に11.5mmの段差が確認できます。スタンドに取付けず
に充電する場合は、Lightning端子ではなくmicroUSB端子となるので注意が必要です。
iphone5を取付けるためのギミック。
前面側から撮影した底面部分です。向かって左側はミニピンコネクタ部になります。右側にも
同様の穴が見受けられますが、iphone5底面のスピーカーの為の設けられていて、下部に見える
スリットから音を出すように考えられています。
3.スタンドをチェックしてみよう
スタンドのサイズ等をまとめます。(実測値の為、多少の誤差はご了承ください。)
高さ:105.0mm 幅 :50.5mm 奥行:78.0mm
重量:140g スタンド角度:60度
左から順に正面、背面、側面、そして裏面を撮影しました。ケースよりスリムなサイズとなって
います。裏面はゴムが貼られており、多少の衝撃ではすべにくい仕様となっています。
電源端子がmicroUSB端子となっているのはケースと同じですね。
4.いろいろと実験をしてみよう
(1)ケースとスタンドの結合力チェック
まず初めに、専門的な器具が無いので、感覚的な内容となることをご理解ください。
ケースを手に持って磁石の力で結合されているスタンドを持ち上げます。この時できる限り衝
撃を与えないようにゆっくりと、かつスタンド底面が地面と垂直な状態を維持する事とします。
スタンド側に「水錘」をつけて、何グラムでケースとスタンドが離れるかをチェックしました。
20g、100gを準備して、全部で600gの水錘(ジップロック)を作成しました。
実験は全部で10回行い、その平均値をまとめると次のような結果となりました。
スタンド自体の重さが140gあるので、合計で約440gの力まで外れずに耐えることができます。
あまり外れ難いのも大変なので、良い数字なのではないでしょうか。
実際には、かなり強い力で結合されており、ケースだけを持って引っ張るとスタンドもついて
きてしまいます。指でスタンドを押えつつ、ひねる感じで外すと良いでしょう。
(2)充電時間をチェック
急速充電を謳っていますが、実際の充電時間はどうなのかをチェックしてみます。
ここでは、iphone5の充電残量を残り20%まで減らしてから、純正の充電器で充電した場合と、
FUEL iONで充電した場合の時間を比較します。
できるだけ公平な条件を保つために、機内モードを使用し、画面の光量は100%、アプリはすべ
て止めた状態で比較しています。ビデオ撮影を行ったので動画をアップします。
15:15~17:09まで1時間54分掛かりました。
次にFUEL iONを使用した場合です。
20:35~22:22まで1時間47分掛かりました。
iphone5の充電池の状態もあるので、この数値は参考程度とは思いますが、今回の結果だけを
見れば、純正のケーブルを繋いで直接充電した時より早いということになりました。少なくと
も非接続型であっても直接充電と同等性能とは言えると考えます。本当に早いですね。
おまけ
モバイルバッテリーを持っているので、合わせて計測してみました。
19%~85%までの時間です。(このバッテリーはフル充電の性能がないため)
20:36~21:48まで1時間12分掛かりました。高速で緊急用としては十分な性能です。
FUEL iONを使ってみて
FUEL iONをしばらく使ってみての感想や使い勝手をまとめます。
とその前に、兼ねてから気になっていたことをまとめてみます。
1.磁石がスマフォに与える影響は?
FUEL iONを使う前から思っていたことですが、iphone5に磁石を近づけていいの?
という疑問がある方も多いのではないでしょうか。私なりにいろいろ調べてみました。
わかったことは、様々な磁石の影響の話はありますが実際に磁石が悪影響を与える事は
ほとんどないと思われます。
過去の磁気テープ時代の出来事が都市伝説のように信じられているというのが実情のよ
うですね。しかし、磁石を近づけない方が良いという注意書きを添えているメーカーが
あるのも事実です。この点については納得の上で使うしかないと思います。
次に実際に何らかの影響があるかどうか、主観的とはなりますが試してみました。
(1)通話について
通常の通話についてはノイズなど、特に気になる差異はありません。
その後、上記の受話器をつけて使用した場合ですが、以前よりも若干ノイズが増した
ような気がします。磁石の理由というより、延長コードの為と思われます。
ここで、申し訳ないのですが私は音楽を聴かないので、ミュージックプレーヤーは使
用していません。機会があれば試すようにしますが、現状はノイズの有無は不明です。
(2)各アプリについて
グーグルマップ、標準のマップ、標準のコンパス、sufaliを使用してみました。
いずれのアプリも気になるような差異はありません。GPS機能、電子コンパス機能、
wifi機能が関係すると思われますが、磁石の影響はないと考えて良いと思います。
その他、特別な機能を使用しないアプリ、gameやibook等ですが、特に気にせずに
使用することができました。これらも同様に磁石の影響ありませんでした。
(3)Bluetoothについて
Proximity(腕時計)とキーボードで確認してみました。いずれの機器も気になるよ
うな差異はありません。磁石の影響はないと考えて良いと思います。
上記に記載した、ノイズの件もBluetooth接続の物を使えば問題ないかと思います。
(4)まとめ
少なくとも使用していて磁石の影響があるとは思えません。しかしながら、今でも
磁石が機器に影響を与えると思う人は多いと思います。メーカーさんは、この点に
注意してホームページ等で問題ないことを示すとより良いのではないでしょうか。
※注記
クレジットカードは磁気ストライプがありますので、磁石に対しては、非常に弱
いです。注意してくださいね。
2.FUEL iONの使用感
(1)便利な磁石
FUEL iONには磁石がついているのは周知の通りですが、取付ける場所がスタンド
でなくても問題ありません。当たり前のことですが、これが意外に便利です。
会社のデスクが鋼製なのですが、引出や側面にも取付けることができます。充電は
もちろんできませんが、何かと便利な機能です。
(2)あったら便利な機能
スタンドに取付けると特に気を付けなくても充電ができるというのは、FUEL iONの
強みですが、時には充電したくないという時もあります。
充電池の寿命を気にする人もいるのではないでしょうか。特にiphoneシリーズは、
バッテリーの交換がユーザーではできないので、充電のタイミングに気を使う人も多
いと思います。USBケーブルを抜けば済むことですが、できればON・OFFスイッチを
付けてもらえるとうれしいですね。
PCとの接続をしたいという人も多いと思います。これは意見が二分するかもしれませ
んが、できないよりもできた方がよりいいのではと私は考えます。
実は、私も一番最初にPCにUSBケーブルを取付けたときに、期待したのですが残念な
がらできませんでした。
3.FUEL iONの活用術
FUEL iONの最も良い所は、簡単に取外しができて、また、簡単に取付けることができる
事。そして充電に気を使わなくても良い所。それを最もよく発揮できるのは、複数の機器
を使い、相互に使うことであると考えます。
本項ではスタンドだけのレポートとなっていますので、次のテーマである車載マウントを
使用した時の活用術とあわせて、詳しくまとめてみたいと思います。
車載マウントでFUEL iONの真価を見た
1.はじめに
まずは梱包の外景写真、購入時の目安にしてください。幅100mm×奥行85mm×高さ170mm
突起部は含んでいません。(写真データは本家HPの販売店様から準用させていただきました。)
次に内容物を取り出して一式並べてみました。
・カーパッド(本体)
・シガレットカーチャージャー
・USB2.0ケーブル95cm(A端子オス-micro端子オス)
・カーマウント
・カーマウント受け(3M粘着シート付き)
2.取り付けてみました
取付部は吸盤式となっており、ガラス面やインパネ部(ある程度マットな面)で有れば、取付
けは簡単です。油分を拭き取った後レバーを一度引き上げ、吸盤部分を取り付けたい部分に合
わせた後にレバーを下げると取付け完了です。
家の車のフロントガラスがハンドル位置に比べかなり前に出ているため、今回はインパネ脇の
ダッシュボードに取付けました。
カーマウントは可動域は思ったより少ないです。カーマウントのポール部分は可動式ではあり
ません。先端部分にボールジョイント(ユニバーサルジョイント)があり、全方向に調節が可
能となっています。
カーパッド面では、磁石により自由に回転できますが、面の向きはここで調整してください。
今回は、シガレットカーチャージャーは使用せず、持っていたUSBソケットからの給電として
います。2.4Aあるので出力は十分でFUEL iONの性能を十分に生かせると考えています。
一方、付属のシガレットカーチャージャーは写真のような仕様となっています。
1.0Aであればiphone5は使用できますが、充電時間が長くかかりそうです。1.5A程度の性能が
あると良いと思いますが、長時間接続しっぱなしを想定してのことなのでしょうか。
3.使用してみました
今回の主目的は、インターナビアダプターのためにiphone5を常時ネット接続しておくという
ものです。
このナビアダプターは曲者で、常時iphone5にて「カオパネ」というアプリを表示させておく
必要があるです。このため電池の消費が激しく常に充電をしながら使用する必要があります。
このFUEL iONはiphone5を簡単に固定でき、かつ、充電も同時に行うことができるという正
に最高のアイテムなのです。
4.車載マウントFUEL iONの活用術
今回、車載マウントを使用してみて感じたことは、正に車載マウントこそ真のFUEL iONを活
用できる場ではないかということでした。
卓上とは違い、車内ではしっかりとiphone5をホールドしたいと思いますが、FUEL iONを使
えば、瞬時に固定することができます。
こんなものを持っているのですが、
iphone5を置いて爪をスライドさせて固定し、その上でlightning端子(充電ケーブル)を取付
けます。2度手間ならぬ3度手間。
これが一瞬で終わるのです。素晴らしい以外の言葉がありません。
また、当たり前のことですが取り外す時もこの逆の手順が必要です。それも一瞬で完了です。
クルマの利用スタイル次第ですが、私は長距離移動というよりも近距離移動が多く、1回の運転
で何度も休憩等を取ったりします。今までは煩わしさに負けて、iphone5を車内に置きっぱなし
にするということもあったのですが、不便ということだけでなく防犯面等でも問題と思っていま
した。今後はFUEL iONを活用して有意義にiphone5を使用して行きたいと思います。
性能は満足、+アルファが欲しい
FUEL iONの活用術までをまとめると言うことで、寸法や各性能について私なりに確かめて
みました。また、暫くの間実際に使用した時の感想をまとめると共に、気になっていた磁石
の影響についてもまとめてみました。
また、私の個人意見ではありますが、こんなことができれば良いという感想も合わせて記載
しています。メーカー様には御一考をしていただけるとありがたいですね。
基本機能はかなり高いと思いますので、これを生かして便利に使用して行きたいですね。
非接続型の充電は時間が掛かるという概念を一掃してもらえました。これならば実用に耐え
得ると思います。
特記すべきは車載ホルダーです。iphone5の取り付け・外しが簡単なだけでなく、しっかりと
固定できることはそれだけで購入理由となります。その上充電ができるなんてすばらしい!!
本製品はあくまで非接続型の充電スタンドということで、バックアップ電源(ポータブル充電
池)のような性能はありません。別売でFUEL iONに対応したバッテリーパックがあるようです
が、一体性が無くカメが子ガメを背負うようなデザインとなっています。この点については、
少し残念に思っています。バッテリーパックをセットした状態でも手に馴染み、そして恰好が
良い物を発売していただければすぐにでも買いたいと思います。
最後になりましたが、このたびプレミアムレビュアーに選出頂きましたこと、ありがとうござ
いました。つたない文章で恐縮ではありますが、精一杯まとめさせていただきました。皆様に
とって、FUEL iONを知っていただく情報にしていただけると幸いです。
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