レビューメディア「ジグソー」

リビングPCはこれで決まり! 大画面TVには,VivoPCがベストマッチ! そのデザインと鍵を握るVivoMouseの謎に迫る・・・

 リビングに置くエンターテイメントPC,ASUS VivoPCのレビューをお届けします.


 冬と言えば,やっぱり,鍋.鍋がおいしい季節です.

 そうです,鍋と言えば,全自動調理家電のVivoPCの出番です.



 と,冗談を書いていると,怒られますので,このくらいにして,本題に入ります.









 今回のプレミアムレビューは,VivoPCとVivoMouseになります.VivoPC VM40B-S007Kのスペックはこのようになっています(クリックで拡大).



 CPUは,2コア/2スレッドのCeleron(1.5GHz)ですが,リビングPC用途には十分です.ステレオスピーカー付きは,リビングPCとして,うれしい仕様です.それに,エンターテイメントPCを謳うには,光デジタル出力は必要です.コンセプトがよく煮詰められて,小さなVivoPCに詰め込まれています.

 同梱されているVivoMouseは,専用のリモートコントローラーとなり,マウスやタッチパッドとして使うことが出来ます.ただ,USB接続ですので,USBドングルと一緒に別PCでも使うことは可能です.


 それでは,いきなりの結論.



 みなさん,リビングにPCを置くとした場合の条件を考えてみてください.
・テレビにつなぎたい(HDMI)
・邪魔にならない(コンパクト)
・違和感のないデザイン(重要)
・みんなで使える(リモコン操作)
・ワイヤレス操作
・高性能は要らない(セカンドPC)
・静か(とても大事)
・起動が速い(Windows8)
・Office系アプリは要らない
・光学ドライブは要らない(レコーダーやプレイヤーがある)
・消費電力が少ない(大事)
 私が思いつくのはこんなところです.これらの要望にすべて応えてくれるのが,今回のVivoPCです.
 NUCもいいですよ.でも,VivoPCの方が,リビングに置くエンターテイメントPCとしては,ベストマッチ(Best Buy:Gold)です.




 まずは,外観から見ていきます.


 メカニカルキーボードのような梱包箱に入っています.VivoPCのイメージから,立方体の小さい箱に入っていると思っていましたが,フルサイズワイヤレスキーボードが付属するモデルは,このような大きな箱になるようです.
 LogicoolのワイヤレスキーボードK270と比べてみても,こんな感じです.


 中身です.



 工夫されて,収納されています.本体は,さらにラッピングされていて,高級感があります.


 右側の収納には,ACアダプタと電池です.


 左側の収納には,説明書,保証書とVivoMouseが入っています.
 さらに,一番下にキーボードが収納されています.
 すべて,取り出すとこんな感じになります.



 VivoMouse,キーボード共に,重く,高級感があります.特に,キーボードは,アイソレーションタイプで,剛性が高く,とても付属のキーボードとは思えない出来映えです.このワイヤレスキーボードだけでも欲しいくらいです.LogicoolのK270(下)と並べてみました.メディアキーボードより,一回り小さいです.



 ACアダプタは,65W品です.



 もう少し,本体を見ています.



 正面および両サイドには,何もありません.電源SWを含め,すべてのI/Oは背面に集中しています.正面に見えるスリットのようなものは,光学ドライブのスロットではなく,電源LED(ホワイト)です.右下には,HDDアクセスLED(ホワイト)があります.


 天板は,アルミ削り出し模様に見え,高級感を演出しています.しかし,残念ながら,アルミ一枚板の成形ではなく,アルミ(?)+樹脂の複合材です.また,それ以外の筐体は,オール樹脂製です.


 大きさは,190 x 190 x 56.2 mmですから,NUCのCDジャケットサイズより一回り大きいです.しかし,この一回り大きいことが,非常に重要なファクターになります.
普通のミドルタワーPCケースの上に載せてみます.CORSAIRの550Dです.


 こんなに,小さいです.しかし,高級感があるので,存在感はあります.550Dにも負けない高級感があります.

 折角なので,中身も見ておきます.
 背面のロックを下に下ろし,天板を背面側にスライドさせると,天板がはずれます.
 その下には,3.5インチHDDが鎮座しています.


 3.5インチHDDがこんなに大きく見えるのですから,VivoPCがいかに小さいかおわかりいただけると思います.HDDは,WESTERN DIGITALのWD5000AAKX(500GB,7200rpm,SATA3)です.

 NUCの場合,小さくすることが目的になっていますので,ストレージはmSSDになってしまいますが,VivoPCは3.5インチHDDが使えること,更に2.5インチSSDが使えることが魅力です.

 そのHDDをコネクタと反対方向にスライドさせてると,SATAコネクタがはずれて,HDDを取り出すことが出来ます.HDD自体は,ネジ止めはされていず,両サイド4カ所のゴムブッシュで固定されています.



 HDDの下にメモリスロットがありますが,カバーで覆われていて,ASUSのシールによりネジが1本隠れています.今回は,ここまでとしておきます.





 準備します.

 付属のマニアルには,こんな4stepで表現されているくらい,簡単です.







 まず,ワイヤレス機器の電池を入れます.VivoMouseは,付属の単3電池2本を使います.裏側,小さい円の真ん中のロックを外して,持ち上げるようにすると,裏フタがはずれます.一度経験するとわかりますが,初めてだと戸惑う外れ方です.キーボードは,付属の単4電池2本を使います.一見こちらも外し方がわからないのですが,左側の切れ目を外側にスライドさせるとはずれます.

 USBドングルをUSB2.0ポートに挿します.
ACアダプタをDC INに差し込みます.今回,ACアダプタのACケーブルは付属のモノではなく,細いこちらを使いました.取り回しが楽です.



 HDMIケーブルで,VivoPCとテレビを接続します.セットアップ時は,テレビではなく,モニターを使用しました.接続は,HDMI以外に,D-Sub(15pin)も使用可能です.


 セットアップします.
 背面の電源SWをONします.
 Windows8の通常セットアップと同じですので,画面キャプチャは省略します.アカウントは,ローカルアカウントでもWindowsアカウントでも大丈夫です.どちらかというと,最初はローカルアカウントのほうがいいと思います.




 セットアップ後は,Windows8ですので,ModernUIの画面になります.インストール済みアプリは,とても少ないです.Skype,ASUS WebStrage,Fresh Paintの3つのみです.
デスクトップ画面です.



 こちらも,インストール済みプログラムは少なく,Adobe Reader,ASUS Secure Delete,Audio Wizard,Norton Internet Security,WiFi Go,WinZip,Web Strageのショートカットが存在するだけで,シンプルです.

 ここで,VivoMouseのセットアップを行います.このセットアップを行うことで,VivoMouseのフル機能を使うことが出来るようになります.セットアップ前は,普通の2ボタンマウスとしての機能しかありません.


 C:ドライブ→eSupportフォルダ→VivoMouseフォルダと進み,”ASUSVivoMouseSetup”をダブルクリックして,インストールします.その後,再起動させて,完了です.
 なお,VivoMouseは,Blue-LED採用で,様々な材質の上でも正確なトラッキングが得られます.リビングで使うには必須の仕様だと思います.
普通のワイヤレスマウス(m325)と比較するとこんな感じです.m325は小型の部類ですが,VivoMouseが大きいことがわかります.



 VivoMouseの使い方は,テーマ1で記載しますが,VivoMouseのセットアップを行うと,チュートリアルが出てきます.





 ここで,VivoMouseのタッチ機能が把握できます.詳しくは,レビュー【1】に記載しました.

 タスクトレイにあるASUS AI Suite3を起動してみます.


 下段に,Hardware Monitorが表示されます.

 System Infomationをクリックすると.マザーボード,CPU,メモリの情報が得られます.




 EZ Updateをクリックすると,BIOS(UEFI)のアップデートが可能です.

 チェックするをクリックしてみましたが,最新版でした.

 もう一つは,Wi-Fi GO!となります.こちらは,[2]のテーマでレビューします.



 初期状態をもう少し,詳しくみておきます.
 デバイスマネージャーの主なものです



 ストレージの状態です.C:ドライブに150GB,D:ドライブに残り300GB程度に分割されています.



 D:ドライブには何も入っていません.C:ドライブの空きが120GBをと多く,プリインストールマシンとしては,扱いやすいです.

 システムの状態とWindows Experience Indexです.




 Windows Experience Indexの値は,バランスがとれており,エンターメントPCとしては十分なスペックです.メモリーが1枚なので,2枚刺しのでデュアルチャネル動作させると,もう少しスコアが上がりそうです.


 セットアップが終わったところで,UEFI画面を確認しておきます.ASUS製のマザーボードなので,F12でスクリーンショットがUSBメモリに記録できます.











 BIOSの更新も,ここから行うことが出来ます.バージョンは,"0801"で,最新版でした.
SPDから,メモリーは,ELPIDA製のDDR3-1600だとわかります.が,現物はアルミシートで覆われているため,型番は不明です.



 セットアップが終わり,Windows UpdateやNorton Internet Securityのアクティブ化などを行って,落ち着いた状態での印象は,”ちょっと遅いが,違和感もなく,普通に使える”です.そして,追加のドライバーやソフトウエアのインストールが不要なので,楽だということです.
 ”ちょっと遅い”と感じるのは,SSD搭載PCと比較しての話で,SSDに慣れていると,HDDはいろいろな面で遅く感じますが,それ以外に不満はありません.

 また,ファン音は,起動時のみフル回転するためファンが回っていることがわかりますが,それ以外ではほとんど感じられず,1m以上離れるリビングであれば,気がつきません.
ノイズレベルを測定しても,1m離れると,38dB前後で,リビングのバックグランドレベルです.30cmくらいまで近づくと,40dBを超える程度です.


 それから,樹脂筐体で,7200rpmの3.5インチHDDが搭載されているため,筐体は振動していますが,触らなければわかりません.

 あと,意外だったのは,内蔵ステレオスピーカーの音がいいです.籠もった感じが無く,音量もあります.ノートPCの内蔵スピーカーレベルを想定していましたが,うれしい誤算です.
 ただし,音楽鑑賞に十分かと言えば,ダメです.純正のカーステレオの音に似ています.ラインアウトとして,ヘッドフォンで聴いたり,アクティブスピーカーで聴いてみると,ノイズ感はなく,透明で,ボーカルは聴きやすいです.その分,低音も高音も出ませんし,奥行きもありません.でも,聴きやすい音であることは確かです.

 電源ON時に,前面パネルのスリットが光ります.淡い感じで,まぶしくなく,暗めにしたリビングでも邪魔になりません.なお,右下にHDDのアクセスLEDもあります.






 基本的な性能を確認します.
 まず,起動時間です.電源SWをONしてから,Windows8のロック画面が出るまでの時間です.デフォルトのままで,だいたい20秒でした.UEFIで設定を詰めれば,もう少し速くなりそうです.

 次に,CrystalDiskInfoとCrystalDiskMarkです.


C:ドライブ


D:ドライブ


 500GBのHDDですから,普通です.

USB3.0接続


USB2.0接続


 2.5インチのポータブルHDDを利用したUSB3.0も,チップセットのHM70ですから問題無さそうです.
 内蔵SDカードリーダーも見ておきます.Class10の白芝です.


 Random-Writeのデータが取得出来ていませんが,普通の速度が出ています.

 次に,一般的なベンチマークを実行してみたいと思いますが,Celeron 1007Uでベンチマークを取ることはあまり意味がない事がわかりました.きちんとスコアが得られないベンチマークもたくさんあります.








 CeleronでiGPUが非力なため,本格ゲーム用途は厳しいですが,軽めのゲーム(ストアアプリ)は十分にこなせます.CINEBENCH R15では,OpenGLでエラーとなり,スコアが得られませんでしたので,R11.5で実行しています.PCMark系も3DMark系も,きちんとスコアが得られませんでした.参考程度にしてください.

 CPUが4コア+HD4000系の上位機種なら,メインPCとしても十分使えそうです.
 パワーが必要なら,リモートデスクトップでメインPCを利用すればよいので...


 最後に,消費電力です.
アイドル状態と負荷状態です.負荷は,CINEBENCH実行時とOCCT(CPUまたはPower)を使用しました.



 省電力が大きいデバイスがないこともあり,デフォルトの状態で,アイドル時19Wしか無く,非常に省消費電力です.必要ないオンボードデバイスをOFFすると更に省エネになりそうです.
 CPU負荷の場合,30W程度まで上がりますが,たった+11Wです.温度も70℃弱までしか上昇しません.ファンの音も近づかないとわからないくらいで,とても優秀です.うるさいPCは,リビングには置けません.

 Power Supplyの負荷をかけた状態でも,44Wです.最大負荷でも,44Wですから,とても省エネです.そして,この時のCPU温度は80℃弱です.さすがにファン音が聞こえ出しますが,通常の用途では,このVivoPCにここまで負荷をかけることはしないと思います.




 アップグレードしてみます.
 OSが64bitですので,まず,メモリ容量を増やします.
 最大容量が16GBとなっていますので,8GBのSO-DIMMを2枚用意します.DDR3-1333(1.5V)品ですが,速度より,容量優先です.



 手順は,マニアルにも掲載されていますが,背面のロックを解除(下に下げる)し,天板をスライドさせながら外します.HDDをSATAコネクタ側と反対にスライドさせて,取り外します.メモリースロットカバーが見えますので,ASUSシール(メモリー交換手順はマニアルに記載があるのになぜシールされているのか不明)下のネジ(1カ所)を外し,スロットカバーを取り外します.今回は,2枚挿しますので,もともも挿してある4GBも外し,8GBを2枚挿します.通常のSO-DIMMスロットと同じ手順です.メモリーがきちんと挿入されていることを確認し,スロットカバー,天板を元に戻します.背面のロックをかけて(上に上げる),終了です.





 UEFIで確認すると,こんな感じです.


 Windows Experience Indexの値です.


 メモリーとグラフィックスのスコアが大幅にアップしました.デュアルチャネル効果がはっきり出ています.速度は,1600から1333に低下していますが,それ以上にデュアルチャネル効果が大きい結果です.しかし,16GBものメモリー容量を実際,何に使うのかと言うことになりますが,キャッシュやtempをRAMDISKに割り当てて,体感速度の向上を図ります.HDD時の速度向上や,SSD化した際の寿命延長も期待できます.

 次に,HDDをSSDに交換します.このVivoPCの用途にSSDが必要かどうかは,意見の分かれるところだと思いますが,SSDに慣れてしまうと,HDDに戻れないという,心理的な面が大きいです.
 標準で500GBもあるHDDなので,外したSSDは外付けドライブとして使用できます.
 交換するSSDは,PlextorのPX-128M3Pです.



 交換手順はメモリーの時と同じなので省略しますが,HDDをSSDにクローン化して,交換するだけです.
 Windows Experience Indexの値です.


 当然のごとく,スコアアップしていますが,体感的にも速くなっています.SSDが標準になってしまうと,やっぱりHDDには戻れないです.

 メモリーとSSDのアップグレードの効果をまとめると,こんな感じです.



 バランスは崩れましたが,非常に使いやすくなりました.


 最後に,Windows8.1にしてみます.

 ストアから,更新するだけでですが,ASUSの正式サポートがあるかどうかは?です.ドライバー類は,Windows8までしか,公開されていません.ただ,問題になりそうなコンポーネントは見当たらないので,実行してみます.

 更新するをクリックして,更新が終わるまでに,SSDで約1時間かかりました.
 途中,互換性のチェックが入りましたが,特に問題無く,再起動がかかり,無事Windows8.1となりました.





 デスクトップの壁紙が,ASUSオリジナルからWindowsオリジナルに変更になってしまいました.その他は,あまり更新による差は感じられません.

 Windows8.1では,Windows Experience Indexの値が取得出来ませんので,WIN SCORE SHAREを実行してみます.

Windows8の結果:


Windows8.1の結果:


 なぜかスコアが異なりますが,Windows8.1自体は,普通に使えそうです.



【追記 2013.12.23】

 Windows8.1にしてからCPU使用率が60%程度を占めるようになり,ノートン先生から警告が出るようになってしまいました.
 そこで,Google先生に聞いてみたところ,同じ様な症状が報告されていました.ただ,原因は何点かあるようで,いろいろと調査しながら,対応しました.
 
 まず,セーフモードで起動.問題なしです.
 続いて,クリーンブート.CPU負荷が高い状態です.
 イベントログから,ネットワーク系が怪しいので,google先生のアドバイスで,何点か設定変更してみました.

 結局,うちの環境とVivoPCの組み合わせでは,IPv6が有効になっていると,この症状が出ていることがわかりました.

【追記 ここまで】




 一応,ここまでで,応募時に記載したレビュー内容は終わりました.
 しかし,中身が気になります.

 分解します.
 ※この先の行為は,保証外です.あくまでも,自己責任です.

 まず,天板を外し,SSD/HDDを取り出します.

 赤丸内の8カ所の+ネジを外します.


 右側にSDカードリーダーのケーブル,左側にSATAのケーブルがありますので,コネクタを外すとカバーが外れます.


 前面にステレオスピーカーがあります.


 分解の目的は,SATA端子が余っていないか確認するためですが,残念ながらSATA端子はHDD用のみでした.
 2.5インチで,SSD+HDDのハイブリッドストレージにしようかと思いましたが,不可能です.
 非常に残念でした.

ー2014.05.07追記ー
 Wi-Fi接続がac対応ですので,確認してみました.
ac:

gn:
更新: 2014/05/07
ASUS VivoPC VM40B の使用感と活躍する利用シーン PREMIUM REVIEW

リビングにベストマッチ!

 まず,リビングに設置して,REGZA 55Z7にHDMI接続した様子です.





 大きさ,デザイン共に,リビングに違和感なく溶け込みます.ワイヤレスキーボード&VivoMouseもリビングに置いてあっても,違和感なく,高級感があります.
隣のWiiもよく考えられているデザインだと思いますが,Wiiの縦型に対し,VivoPCの横型も落ち着きます.配色もいい感じです.


 次に,VivoMouseを利用した使用感です.
 VivoMouseの操作には少し慣れが必要ですが,テーブル上でも,持ち上げてで使用できるところがミソです.
 木製テーブルの上には,ビニールのカバーを掛けているのですが,全く問題無く,使うことが出来ます.
 持ち上げた状態の操作ですが,片手でも両手でも使用可能です.タッチ機能をフルに使用するには,両手操作(左手に持って,右手で操作)になりますが,VivoMouseの形状が,それに合わせて作られています.慣れると,操作しやすいです.
片手操作の場合には,複雑なタッチ操作はできませんが,画面のスクロール程度は十分出来ます.

 ただ,普段大きめのマウス(ゲーミングマウスなど)を使っていると,背の低さとくびれ部の持ちにくさが気になります.




 くびれ部が大きいので,親指と薬指で抱える範囲が大きくなって,通常のマウス操作は,長時間使うのは厳しいです.
そもそも,リビングPCのマウスを長時間操作することはないと思いますので,片手でも操作できる形状のほうが有利です.

 では,チュートリアルでVivoMouseを実際に使ってみましょう.





【2014.01.07 追記】

光デジタル出力をAVアンプに接続したレビューを記載し忘れていました.
VivoPCには,普通の小型筐体では省略されている光デジタル(SPDIF)出力があります.この光デジタル出力が,2chなのか5.1chなのか非常に興味深いところでした.
オーディオジャックの出力は,2chしかありませんが,光デジタル出力が5.1chなら,AVアンプに接続することで,簡単に5.1chの再生が可能になります.

では,オーディオデバイスで,デジタル出力を確認してみます.
残念ながら,2chしかありませんでした.しかし,アナログ出力もデジタル出力も,24bit/192kHzまで対応しています.

ちなみに,HDMIは,24bit/48kHzまでの対応でした.

リビングでDVDを見る場合には,既にDVDプレーヤーやレコーダーがあると思いますので,VivoPCの出番は無いかも知れませんが,オールマイティなAVソース再生機としては,十分機能します.
更新: 2014/05/07
ワイヤレスでリモート操作できるアプリ「ASUS Wi-Fi GO!」の活用術 PREMIUM REVIEW

今後の発展に期待!

 ASUS Wi-Fi GO!には,7つの機能が集約されています.以下に,簡単な説明と,実際の使用感です.

① Cloud GO!
 クラウドストレージを同期&バックアップ
 ASUS WebStorage,Dropbox,Google ドライブのクラウドストレージを管理することのできる統合プラットフォームで,クラウドストレージをより使いやすく,より拡張性を高め,より効率的にします.

 まず,ASUS WebStorageのセットアップを行います.デスクトップ上のショートカットから"WebStrage"を起動し,メールアドレスとパスワードを設定して,ログインします.後は,Wizardに従って,クラウドドライブが使えるようになります.












 GoogleドライブやDropboxも使用中のものがあれば,そのまま使用可能です.
 これらのASUS WebStrageやその他のクラウドドライブを一元管理することが出来るのが,Cloud GO!になります.エクスプローラーのお気に入りにあるクラウドドライブ一覧と同じように使えます.





 ASUS Wi-Fi GO!⇒ASUS Webstrage⇒"I Agree"にチェック⇒起動.
 ユーザー名,パスワードを入力し,サインインで使えます.
 デスクトップ上にある"Webstrage"ショートカットからは,ASUS Webstrageのみの起動が可能です.

② Remote Desktop
 スマートフォンやタブレットで,VivoPCをリモート操作
 仮想リモートデスクトップを作成することにより,スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスからのアクセスとリアルタイム操作を簡単に行なうことができます.

 この機能は,Wi-Fi Go!の”Remote Desktop”クリックしても,なにも出来ません.スマートデバイスでの操作になります.


 以下,スマートデバイスからの操作です.
 AndroidタブレットであるN-06Dから,リモートデスクトップ接続してみます.Windows8なので,MSのWindows Remote Desktopアプリからでもいいのですが,ASUSのRemote Desktopを使ってみます.
 まずは,PlayストアでASUS Wi-Fi GO! Remoteをインストールします.


 このASUS Wi-Fi GO! Remoteアプリを起動すると,一切の設定不要で,同一LAN内のVivoPCと接続することが可能になります.



 Windows Remote Desktopアプリでは,若干の設定(PC名かアドレス,ログインユーザー名やパスワードなど)が必要ですが,このWi-Fi GO!では不要です.この点が,非常に使いやすくなっています.
 VivoPCにリモートデスクトップで接続した後は,Androidタブレットから,普通にVivoPCが使えるようになります.
 N-06Dから見たVivoPCのDESKTOP画面です.



③ DLNA Media Hub
 マルチメディアストリーミングをより簡単に
 スマートデバイスをDLNA対応デバイスのハブとして使用することで,ネットワークを介して,VivoPCに保存されている音楽,写真,動画などをDLNA対応デバイスで簡単に再生可能になります.




 この機能は,エラーが出てしまい,上手く機能してくれませんでした.


④ Easy File Transfer
 簡単データ転送
 ファイル転送は,右クリックメニューからネットワークを介してVivoPCとスマートデバイス間で簡単にファイルを転送し,共有することができます.Capture & Sendは,ホットキーを使用して,VivoPCのスクリーンショットを撮影し,スマートデバイスへ送信することができます.




 右クリック→送る→N-06Dが出てきます.VivoPCから,タブレットにファイルを送るのがとても簡単です.


 逆にスマートデバイスからは,ファイルを選択して,送信を押すだけで送ることが出来ます.



⑤ Smart Motion Control
 スマートフォンやタブレットのモーションセンサー (加速度センサー) を利用して,アプリケーションを操作することができます.

 対応アプリケーションがないので,実動作確認できませんでした.





⑥ Remote Keyboard & Mouse
 スマートフォンやタブレットにインストールされている QWERTY キーボードを使用して,簡単にVivoPCを操作することができます.

 キーボードとマウスの操作をタブレットで代用できる機能です.VivoMouseやワイヤレスキーボードがあれば,わざわざタブレットで操作する必要も無い気がします.




⑦ Capture & Send
 VivoPCのスクリーンショットを撮影し、簡単にほかの Wi-Fi デバイスへ送信することを可能にします.

 Easy File Transferのさらに進化形で,VivoPCのスクリーンショットをタブレットに送ることが可能です.ホットキーの割り当てで,自動転送できます.
 便利かどうかは,よくわかりません.

VivoPC側:



N-06D側:




 以上,Wi-Fi GO!の機能を紹介しました.スマートフォンやタブレットとの連携が非常に進んでいることがわかります.
 しかし,現時点では,便利だと思う反面,必要なのかと聞かれると,ちょっと困ってしまいます.

 このWi-Fi GO!の機能が更に進化すれば,リンビングに設置したエンターテイメントPCは,専用のキーボードやマウスは不要で,すべての操作がスマートデバイスからできてしまう日が来るかも知れません.
更新: 2014/05/07
ASUS VivoPC VM40B の良かった、気に入った、オススメしたい機能や特長など PREMIUM REVIEW

エンターテイメントPCとしてのバランス

 VivoPCは,PCとしてのスペック自体に特徴はありませんが,VivoPCの魅力はそのデザインとVivoMouseだと思います.

 まず,リビングに設置しても違和感のない洗練された高級感のあるデザイン.小さくで,場所を取らず,しかもリビングに馴染むデザインは秀逸だと思います.
T V用ローボードラックに収納しても,大画面TVと並べて設置しても,違和感がありません.前面には何もコネクタが無いデザインは,普通のPC用途では不便ですが,リビングPCに特化した場合は,このシンプルで,メカニカル要素がないことが活きてきます.

 次に,VivoMouseです.単独販売もされている”VivoMouse WT710”(市場価格で5980円程度)です.リビングに普通のマウスでは,ちょっと違和感を憶えますが,このVivoMouseなら,リビングに溶け込みます.

 機能的には,マウスとタッチパッドを合わせたものですが,デザインが洗練されています.テーブルの上での操作も,片手で持ち上げたときの操作も,普通に使えます.リビングTVの場合,視聴位置とTVとの距離は離れていますから,Windows8のタッチ操作は現実的ではありません.しかし,このVivoMouseなら,Windows8のジェスチャー操作は可能です.

 さらに,スマートフォンやタブレットが傍らにあることを想定したリモート操作で,魅力が向上しています.詳細は,テーマ【2】でレビューしています.

 また,VivoPCの大きさも魅力の一つです.確かにNUC-PCは,高性能でありながらとても小さく,その小ささが最大の魅力です.しかし,小さいために犠牲にしているものがあります. ストレージは,mSATA専用で,冷却が追いついていない印象です.しかし,一回り大きいVivoPcは,大容量3.5インチHDDが使えますし,冷却面で余裕があります.
 リビングPCで要求される性能は十分満たしており,コンパクトであることより,実用性とユーザービリティに主眼を置いていると思います.

 何でも1台でこなすメインPCとしての位置づけは,少々厳しいです.逆に,用途を限定した場合には,真価を発揮します.
 用途限定として,一番に上げられるのが,その外観からリビングPC(HTPC)が相応しいと思います.ただ,残念なのはWindows8から,DVD再生がデフォルトでは対応しなくなってしまいました.外付けDVDやBDドライブを購入すれば,再生ソフトが入手できますし,フリーの再生ソフトも存在します.

 そのリビングPCとして見た場合,入力デバイスが問題になってきます.リビングで,TVモニターを対象にすると,ワイヤードのキーボードやマウスは選択肢になり得ません.候補としては,Bluetoothのキーボードやマウスになりますが,PCではUEFIへのアクセスも必要になり,100%カバーできません.その点,USBドングルのワイヤレスキーボード&マウスは,便利です.

 次の用途としては,省エネを活かしたホームサーバーです.VivoPCは,内蔵HDDを増やすことは出来ませんが,USBポートがたくさんありますので,Windows8の記憶域プールを使って,大容量が実現できます.NASも便利ですが,リビングで時々WEBや写真を見たり,軽いWEBゲームができ,更にホームサーバー的な用途にも使えます.

コメント (24)

  • リンさん

    2013/12/16

    >冬と言えば,やっぱり,鍋.鍋がおいしい季節です.
    >そうです,鍋と言えば,全自動調理家電のVivoPCの出番です.
    最初のつかみでばっちり掴まれました。

    小さくてリビングに置いておいたらおしゃれですね!
  • harmankardonさん

    2013/12/16

    リンさん,コメントありがとうございます.

    気に入って頂いて,安心しました.

    このVivoPCは,リビングに置くために生まれてきたようなモノだと思います.
    違和感なく,リビングに溶け込みました.
  • ナンチャンさん

    2013/12/16

    レビューお疲れ様でした!!

    REGZAが大きいので、VivoPCがひときわ小さく見えますね(^^ゞ
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