ダイニング用の照明と換気扇・空気清浄機を合体させた新しいコンセプトの照明器具
「クーキレイ(Cookiray)」のレビューをいたします。
富士工業様、zigsow様のご好意により、レビューの機会を頂戴しました。
都内の3LDKマンション(LDは約15畳)に住んでいる環境で、使い心地をレポートいたします。
部屋の壁紙がオフホワイト、フローリングがダークブラウンのため、カラーを「ウッドホワイト」にするか「ウッドブラック」にするか、はたまた趣を変えて「マットホワイト」にするか「グロスホワイト」にするか、相当悩みましたが、天井などの色にとけ込んで違和感が一番少なそうな「ウッドホワイト」を選択しました。
内装がもっとモダン寄りの部屋だったら、「マット〜」や「グロス〜」でもいいかもしれません。
「どうせ当たるわけないだろう」と諦めていたくじ運の悪い私が、まさかの当選通知。それら2日後、宅配便の方が「大きいですよ〜」と警告しながら届けてくれた外箱は確かにびっくりの大きさでした。
当家の玄関からLDへの廊下をなんとか通るぐらい。計ってみると、横、奥行きとも62センチ、高さは60センチありました。さほど重さがなかった(公式サイトで本体4.9キロ)だったのが幸いですが、女性ですと持て余す大きさでしょう。
まずは開封の儀。
開けてみると、
真ん中で、天井のローゼット(コンセント)につながる部分がピン!と直立しています。
これで箱の高さの謎が分かりました。
通常の照明器具だとこの部分に強度はそれほど求められないので、ブランブランさせることもできますが、この「クーキレイ」はファンやフィルターなども内蔵。ファンが回っても大丈夫なほどの強さが支柱には求められます。
だから箱をコンパクトにすることもできないのでしょう。
純粋に購入していたのであれば箱も処分してしまって構わないのですが、今回はひとまずレビュー。この大きな箱、置き場所にほとほと困っています。
いまや精密機械のパソコンやスマートフォンでもミニマムなパッケージで販売されています。何とかもう少し小さくできれば、搬入も家庭内での移動も楽になると思います。
箱の隙間には、フィルターなども入っています。
フィルターを取り出すとこんな感じ。
左側の下(灰色)はにおいを取る「脱臭フィルター」、上(白色)は煙を取る「脱煙フィルター」。右は油分もとってくれるらしい「脱油フィルター」です。
照明自体に設置の際は、テーブルに近い側(下から)脱油、脱煙、脱臭の順となります。
まず油分(=べとべと)を取り去り、次にケムい成分を取り去り、最後ににおいも消して照明上部からきれになった空気を部屋に戻すという仕組みです。
このクーキレイを利用するシーンは、ダイニングのテーブル上の照明ですから、そこで鍋なり焼き物なりをして食事をしていることを考えると、当然、湯気や煙は直上に上ります。
それを自然に生かした構造となっているわけですね。
設置が終わるとこんな形になります。
いかがでしょう。
カラーのマッチングはうまくいったようです。
フードの直径が50センチ、高さが20センチあるので、それでも結構な存在感です。
本来は天井のローゼット部分に、半球型の白いカップを取り付けて見栄えを良くできるのですが、照明器具そのものの取り付けさえ、いすを使って必死に手を伸ばしてプラグをコンセントにつなぎ込むのが精いっぱい。カップはさらに天井に余裕で届くぐらいでないと設置ができない形になっており、現状は残念ながらカップの取り付けを断念しました。
マンション住まいで大型の脚立を持っている人は多くはないと思いますので、フードに近いところで組み上げたカップを天井方向にずらし、ローゼットのところで「カチッ」とはめ込むような方式に改良していただくと、当家のような状況でも簡単に美しくセッティングできるようになるかと思います。
ともあれ設置が完了したので、まずは基本の動作です。
この機種はLEDを利用しています。
光の色を白っぽい「昼白色」とオレンジがかった「電球色」に切り替えられ、それぞれ光量を4段階で調整できます。
昼白色は読書など、電球色は赤みを帯びた色が料理をおいしく見せるということですから食事時に使う、といった使い分けができるのはいいですね。
色も光量もリモコンで切り替えます。光量については、最大もしくは最小となってそれ以上調整できない場合、リモコンさんが「ピピ」と電子音を2回鳴らしてくれるので分かりやすくなっています。
ファンの方は、「弱」「強」「急速」の3段階。弱でさえ、回転し始めは照明器具自体が少し揺れますが、ローゼットからの支柱が金属製ですので、すぐに揺れは収まります。とはいっても、急速を使いたい場合もいきなり急速で運転し始めるのではなく、弱から始めて急速に切り替えるという運用をした方が、ローゼットにも支柱にも優しく、結果的に照明器具の寿命を延ばすことになろうかと思います。
設置初日の夜ご飯は、ちょうどタイの鍋もの「タイスキ」でしたので、この「クーキレイ」がどれほどの効果を示すか試しました。
テーブルと「クーキレイ」は1.15メートル以上離さなければならないと説明書に書いてあったので、うちは少し余裕を見て1.25メートルにしてあります。
テーブルの位置の都合上、「クーキレイ」が鍋の真上に来ているわけではありませんが、それでも湯気が見事に「クーキレイ」に吸い込まれていくのが分かります。
ちなみにこれでもファンの強さは「弱」です。
タイスキは、タイ独特のダシも使いますし、たれも香辛料がきいています。しかし「弱」のファンでも効果は抜群で、食べ終わった後も気になるにおいが残りません。
これまでは、においの強いものを食べた後、ファブリーズなどで部屋やリビングのソファににおいが残らないようにしていました。
それが不要になる!それだけでも素晴らしい製品です。
以上、まずはファーストインプレッションでした。
レビュー初挑戦なので、書き方とレビュー編集機能そのものを使いこなせてはいませんが、これからも随時、アップデートしてまいります。
【10月28日追記】
夫婦そろって焼肉好きなのですが、住まいの近所が名だたる焼肉激戦区でもあることから、これまで焼肉を食べたい時には外食が当たり前でした。
しかし、「空気をきれいにする」との触れ込みの「cookiray」が生活に加わった今、自宅焼肉を試さない手はありません。においだけでなく煙や油も発生する焼肉は、タイスキ以上に「cookiray」の実力を測るのに絶好の料理でしょう。
いそいそとまずは卓上のIHクッキングヒーターをネットで物色。手入れが簡単そうなアイリスオーヤマの「ガラストップIHクッキングヒーター EIH-14」を購入。それが到着した後、実際のサイズを見極めて、Amazonで安かった同じくアイリスオーヤマの「セラミックヘルシーロースター オレンジ CHR-2721」を調達しました。肉も奮発して近所の高級スーパーで和牛霜降りカルビとロース。
先日のタイスキの際はファンを「弱」にしたままで効果がありましたが、焼肉は油に煙にニオイと三拍子が揃っています。ファンを「強」にしてトライです。
少し聞き取りづらいですが、ファンの音です。「弱」から始まり、電子音が鳴るごとに「強」「急速」に切り替わっています。
普通の食事時なら、「弱」はまだしも、「強」や「急速」はかなりうるさく感じます。
食卓で食事をしている時にうるさいのはちょっと製品の弱点になるかもしれないと実は危惧していたのですが、しかし、テーブル上で鍋や焼肉をやる際は、それらそのものが結構なノイズを出していて、ファンの音は実はそれほど気になりません。
特に今回初めて使ったIHクッキングヒーターが意外に大きな音で、しかも焼肉のじゅうじゅう焼ける音もあり、「強」でも「急速」でもほとんど気にならなかったのは発見でした。
タイスキの時とあまり絵柄が変わりませんが、焼肉のケムリも見事に吸い込まれるの図です。
さすがの和牛霜降りをおいしくいただいた後。
まず一番気になっていた煙です。これで室内が汚れてしまっては、マンション生活も萎え萎えになってしまいますが、さすがのcookiray、煙たさは一切ありません。窓を少し開けて換気をしたせいもあるのでしょうが、こと煙に関しては室内焼肉で懸念する点を払拭するに十分でした。
次に油。これに関しては真上に上るものよりも、ぴちゃぴちゃとロースターやIHクッキングヒーター、テーブル上にはねるものが多かったせいか、それほど効果があるのかどうかよく分かりません。何度か試してみて、油用フィルターが汚れていたら効果を実感できる程度でしょうか。
最後ににおい。これもまた油由来のものが多いと思われるため、まったく無臭になったということはありません。これはある程度、事前に予想できました。また、無臭になってしまえばなったで、焼肉の醍醐味や楽しさが失われるような気もします。
ただ、室内のにおいが気にならなくなるまでの時間が、キッチンで強いにおいのものを料理した時に比べ格段に短かったので、ない時に比べればある程度の効果はありました。
食事を終えた後も30分ほどファンを「弱」で回し続けていたのが良かったのかもしれません。
まあ、焼肉屋ですら、コンロのすぐ上に煙突のようなものを持ってきて排煙してもなお、店の外に出た際には服や髪ににおいがついているのが分かるぐらいです。焼肉というのは家庭用ファンにとってはなおさらかなりの難敵であることは確かでしょう。
しかしその焼肉に対してすら、「これからはもっと家で食べてもいいな」と、心の壁を一気に下げさせるcookiray、さすがです。
さて、次は何の料理に挑戦しましょうか。
【レビューのまとめ】(11月2日追記)
レビュー期限は11月5日。
状態が不完全なままレビューを終えるのも申し訳ないので、アクロバティックな技を使い、ローゼットのカバーをつけてみました。
当然ながら、ごちゃごちゃっとしたローゼット部分が隠され、天井のクロスとの一体感がより強まりました。
拡大するとこんな感じです。支柱とのクリアランスも最小です。取り付けはやはり難渋しましたが、ようやく完全な姿になりました。
cookirayが届いてから約2週間。これまでにタイスキ1回、焼肉1回、寄せ鍋2回、水炊き1回をやってみました。
そこで、気になるフィルターの汚れをチェックしてみます。最もテーブル寄りにあるメッシュやランプカバーを手で触ってみてもそれほどべとべとしていません。中の脱油フィルターを、付属されている交換品5枚入りの中の1枚と比べてみます。
左が使用してきたもの、右が新品です。目で見ても汚れが分からないどころか、触ってもそれほど汚れてはいません。このことから、最初から組み込まれている1枚と、付属の5枚、計6枚があれば、かなり長期間使えることになります。これらを使い切っても、交換品は10枚セット1680円で購入できるようです。
ちなみに、このLEDタイプは光源を交換できない仕様のようです。説明書によると寿命は4万時間。多く見積もって1日10時間使うと想定すると、4000日、約11年間使える計算です。
同じく脱臭フィルターの交換品は1枚3780円で交換目安が 2年、脱煙フィルターが2940円で交換目安は1年となっています。
こうした数字を元に、LED寿命までのランニングコストについて机上の計算をしてみました。脱油が半年ごと、脱煙が1年ごと、脱臭が2年ごとに交換する場合、付属品を使い切った後に必要になるのは、脱油が8年16枚、脱煙が10年10枚、脱臭が9年5枚となり、計5万1660円となりました。11年で割ると1年約4700円、月約400円です。
これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれでしょうが、家族の団欒を図れるとすれば、私はそれほど高いとは思いません。
何より照明に空気清浄機能を組み込むというありそうでなかった発想の商品です。
デザイン性も高いですし、使い勝手も上々です。
では最後に、与えられた課題に沿ってまとめてみます。
【1】:cookiray(クーキレイ)の実生活における活用術
ダイニングテーブル上で作る鍋や焼肉はもちろんですが、うちはカウンターキッチンになっており、リビングダイニングとキッチンが対面しています。このため、キッチンで何かにおいの強い料理を作る時は、換気扇はもちろんですがリビングの空気清浄機を動かし、それでも足りなければ窓を開けていました。
窓を開けられる時はそれでもいいのですが、冬の寒風吹きすさぶ日や、今年のように台風が多い時は、そうも自由がききません。しかしcookirayのおかげで、空気清浄機能をさらにプラスできることになります。
これは当初予想していなかった果実でした。
【2】:cookiray(クーキレイ)を使うことで得たもの
先述の通り、部屋焼肉が可能になりました。肉好き家族にはこれが何とも大きい成果です。
従って外食の頻度も減り、家計にも少しプラスになっているようです。
外食に比べ、家では帰宅の交通手段や時間も気にすることなく楽しめますしね。
これからさらに外が寒くなると、もっとこのメリットを実感できるようになると思います。
【3】:cookiray(クーキレイ)のキャッチコピー
「食卓もあなたの調理場に」 ダイニングテーブルを、「作った料理を単に食べる場所」から「調理もできる場所」にするのがこのcookirayです。
「食事どき。料理も空気もおいしく」 そのままです。
「テーブル上に浮かぶ空気清浄機」 空中にある空気清浄機は珍しいため。
「明るく、おいしく、きれいに」 cookirayの三大要素を簡潔に示しました。
【4】:cookiray(クーキレイ)の良かった、気に入った、オススメしたい機能や特長等
- リビングダイニングで場所を取らない「謙虚さ」
- 油から煙からにおいまで取ってくれる1台4役
- 白色と暖色の切り替え可
- 高級感
- 照明を使わない時も空気清浄機能は使える
あと、レビュー項目にはないのですが、気になる点というか、こうなればもっといいのにと思う点は、これまで述べた以外では以下の通りです。
- リモコンが、数千円の扇風機についてくるような質感。こちらにも所有する喜びを感じるようなデザインのものがほしかった。「ピッ」という電子音も同様。
- 操作は基本的にリモコン。もし無くしたら壁のスイッチでオンオフや光色を操作はできるが、全灯100%のみとなるうえ、空気清浄機能や光の強さ変更は使えない模様。そうなるとただの照明器具になってしまう。こういう事態を防ぐため、ちらほら出始めたテレビリモコンアプリのように、専用アプリをインストールすればスマホでも操作可能になるとgood。リビングにリモコンがさらに増えるのも防げる。課題はスマホで赤外線機能がどんどんなくなっていることか。
- せっかくの調光機能なので、4段階ではなく無段階で調節できれば。
- ファン稼働音はもう少し小さくならないだろうか。
- 最小光量は30%だが、いわゆる「豆球」的な位置づけのもっと少ない光量があれば食事後のリラックスタイムにも活用できる。
- 杞憂でしょうが、LED寿命が尽きた時はどうすれば?光らない空気清浄機?
以上、初めてのプレミアム・レビューでした。
このように素晴らしい製品を使わせていただける機会を与えてくださった方々に心から感謝いたします。ありがとうございました。
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