空気清浄機能を搭載したスタイリッシュなダイニング照明、クーキレイのレビューです。
ダイニングテーブルで調理する場合は、どうしても煙や油による天井や壁紙の汚れが気になってしまいます。
たまに仕事でダイニングテーブルやキッチンのアイランド上に換気扇とダクトを組み込んだ住宅を見ることがあるのですが、いつも羨ましく思っていました。
ダイニングに換気システムを後付けで設置する場合は、躯体に穴を開けたり電気工事などが大変だったりするので、「あったらいいな」で終わってしまうのですが、照明に空気清浄機能を搭載したこちらのクーキレイを知り、是非試してみたいと思いレビューに応募させていただきました。
現物を見ずに「照明に吸気ファンがついている」と聞くと、換気扇テイストの無粋なデザインなのかと思ったりしますが、非常におしゃれなデザインでまとまっておりインテリア重視の照明のようにも見えます。
居室の照明は、形状の他に色や明るさなど様々な要素が住人に影響を与える部分ですが、クーキレイはどのような空間を創り出してくれるでしょうか。楽しみです。
クーキレイにはシェードの形状が違うモデルがLEDシリーズでは2種類あります。その中でカラーバリエーションがあり、今回試させていただいたのはFULタイプのウッドホワイトになります。
シェードの側面が木目調になっていてナチュラルな雰囲気を持っており、バックライト的に透過した光が暖かさを演出します。
うちのダイニングは天井と壁紙が白でフローリングも明るい色なので、今回はウッドホワイトを試させていただきましたが、同じFULタイプにはウッドブラックもラインナップされています。
現物を見ていないので光のまわり方などは確認していませんが、濃い色のフローリングやアジアンテイストなど落ち着いた雰囲気のダイニングによく似合うのではないでしょうか。
取り付けはアダプタを介し、電気工事などは不要です。
一般的なローゼットにワンタッチで取り付けできますが、調光回路には取り付け出来ません。入/切のスイッチになっている照明に取り付けます。
うちの照明は角形引掛シーリングなのでそのまま取り付けることが出来ました。
まずアダプタを取り付けましたが、重さは5kg弱なので一人で取り付けることが出来ました。
家族が作業をずっと見ていたのですが、設置後の第一印象は「思ったより大きい」でした。クーキレイは50cmありますし、今までは小さな2灯タイプだったのでその差が大きいのかと思います。
うちの場合はウッドブラックだったら圧迫感が出たかもしれません。
クーキレイの設置はテーブルからの距離が1150mmがベストになっています。
照明本体はケーブルではなくパイプで吊り下げられているので、高さの調整はパイプの長さで行います。パイプには5箇所に穴が開いており、丁度良い高さでボタン固定します。
アダプタが丸見えなのでカバーを取り付けます。付属のカバーは二分割式のものになっています。
カバーを取り付けた状態です。ローゼットの高さによって取り付け位置が違い、間違えると隙間が出来てしまうので少しだけ注意が必要です。
点灯の確認をして取り付け完了です。とても明るい新しい照明に息子も大喜びです。
何かと触ろうとしますが、借り物なので壊されないように気を付けないと行けません。
まずは照明としての仕様を見てみることにします。こちらはLEDタイプなので光量的に不足するかと思ったのですが、かなり明るくて驚きました。
中央に空気清浄ユニットがレイアウトされているので、照明の発光部は外周部分となります。写真ではフィルター類を全て外した状態です。
黒い部品はリモコン受光部です。照明としてLEDがぐるっと周って設置されています。
うちでは初めてのシーリングタイプのLED照明なのですが、こんな感じでたくさんのLEDが配置されているんですね。照明の最大消費電力は約38Wで、光源の寿命は約40,000時間になります。
付属のリモコンで照明と空気清浄のどちらも操作できます。照明は点灯・消灯以外にも、明るさや色温度の変更が可能な多機能リモコンになっています。
リモコンに「innoinno」のロゴがありますが、これは富士工業グループの「イーノ・イーノ」というブランドのロゴになります。
カバーを取り外した状態で撮影しています。
各色ごとに16個のLEDが埋め込まれたパーツがリング状に5分割配置されています。
昼白色での点灯状態です。内側のLEDが灯ります。
電球色の場合は外側のLEDが灯ります。色温度の違いで印象がずいぶん変わります。
クーキレイは色温度が変更出来るので、今までのように購入時に色で悩むこともなくなりますね。
左半分が昼白色で右半分が電球色です。簡易明るさ計なので正確な数値は出ないと思いますが、昼白色で「読書・勉強」に適した明るさになり、電球色で「食事」に適した明るさになっています。
LED照明は暗いという印象がありますが、このように十分な明るさを持っています。
照明機能の動作を動画でまとめてみました。
こちらも左半分が昼白色で右半分が電球色です。食事などは電球色が良い感じですね。
シチュエーションに合わせてスイッチひとつで色温度を切り替えられるのはとても便利です。
全く関係ありませんが、オッサンになると自分の年齢が瞬時に出てこなくなるものですね……何かが始まって何かが終わってきた気がします。
100%・80%・50%・30%と、四段階の調光機能がついており、一番暗い30%の状態です。なかなか趣のある雰囲気で、ローソクの灯りが良く映えます。
昼白色であれば読書や勉強にも適した明るさの照明として使えます。
今までリビングのテーブルにスタンドを置いて勉強していた息子もダイニングテーブルで勉強するようになり、向かいに座った妻とコミュニケーションを取りながら楽しく過ごしています。
食事以外にもダイニングテーブルに家族が集まるようになった気がします。
LED照明の特徴として影がクッキリという点がありますが、光源がたくさんあるためかエッジが少しぼけてくれるので目にする印象が和らぎます。
FULタイプのクーキレイはシェードもバックライト的に明るくなりますが、シェードの影はこの様に見えます。
掛け時計の下が180cm程度の高さですが、この辺りから影が出来てきます。
分かりやすく加工してみました。
こうしてみるとそれなりの面積で影になる部分が出てきますが、実際は影の部分も普通に明るいのでスポットライト的な暗さにはならず、以前より部屋が暗くなるということはありませんでした。
興味本位でカバーを外して測定してみましたが、電球色でも読書や勉強に使えるくらいの明るさになりました。
この状態で運用することはありませんが、クーキレイのLEDはこの位のパフォーマンスを持っているようです。
照明についてですが、30%より更に暗い常夜灯程度のモードがあると便利だと思いました。
また、写真はキッチンの照明ですが、このようにホタルック的な機能があると不意の停電の時に安全性が高まると思います。特に調理中は熱を持つものがダイニングテーブル上にあるので、照明の残光があると安心だと思います。
自分で照明カバーに蓄光塗料を塗れば出来そうですが、光の透過率が下がりそうな気がするのでオプションでこういう交換カバーがあるといいなと思いました。
つづいてクーキレイの大きな特徴である空気清浄機能です。
クーキレイの取説には「脱煙機能付照明」と書いてあるのですが、複数のフィルターを組み合わせた構造は空気清浄機に近いものがあると思います。
一番外側で下から見えるのがプレフィルターです。このフィルターはプラスチック製で洗ってお手入れが出来ます。
四層のフィルターを通過する形で、下から上に向かって空気が取り込まれていきます。プレフィルター以外の3つのフィルターはお手入れせずに交換するタイプです。
難燃性ポリエステルの脱油フィルターは、汚れたら都度交換という不定期タイプですが製品に5枚のスペアが付属しています。
脱臭フィルターです。
ろ過フィルターが蛇腹になっており活性炭が使われるなど、一般的な空気清浄機に搭載される脱臭フィルターと同じようなものが設定されています。こちらは約2年が交換目安です。ちなみに脱煙フィルターは約1年で交換です。
シロッコファンが搭載されています。風量は3段階に調節でき、消費電力は6〜14Wとなっています。
脱臭・脱煙フィルターを取り付けたところです。本体のかなりの面積をフィルターで占めています。脱油フィルターはプレフィルターに取り付けた後に、照明カバーにセットします。
シロッコファンで吸い込まれた空気はディフューザーと呼ばれる部分から排気されます。
四層のフィルターを通り煙や油、臭いがカットされたきれいな空気が出てくるわけですね。
簡易的な計測器を使って空気清浄機能の動作音と、プレフィルター付近の風速を測ってみました。下の動画にまとめてあります。
ファンの回転音は静かな場所だと響きますが、照明下で調理をしていると気にならないレベルです。
空気清浄機能について動画でまとめてみました。
実際に調理をしてクーキレイの脱臭能力を試してみることにします。
照明カバーに注意書きがあり、七輪や囲炉裏などの炭火での使用は不可と書いてありました。また、ガス器具使用の際は換気を忘れずにとも書いてあります。
七輪だと派手な煙が出そうでレビューに向いている気もしますが、空気だけでなく命もスッキリきれいになってしまうのでチャレンジするのはやめておきます。
今年も販売開始になったズゴック豆腐を使った鍋がインパクトがあって良い気がしますが、煙の量という面で焼肉にしてみました。
肉は黒毛和牛といきたいところですが、七五三の散財イベントを週末に控えているのでお安めのお肉となりました。※後で聞いたら下のは黒毛和牛ステーキだそうです。
自宅のダイニングでの焼肉は6年ぶりくらいになります。
焼肉は天井や壁紙が汚れたり、翌朝まで臭いが残っていたりしたのでダイニングテーブル上での調理はずっとやっていませんでした。久しぶりすぎて牛脂を用意するのを忘れたくらいです。
ということで、クーキレイの実力に期待したいところです。
「強」運転で稼働させました。広がった煙を吸い込むほどではないので、なるべくクーキレイの真下にプレートが来るようにセットするのがコツのようです。また、エアコンの風が当たらないようにしたほうが良いと思います。
臭いに関してはかなり効果があるようで、しばらく部屋の外にいて戻ってきたときでも、ムッとする焼肉の臭いはありませんでした。
調理中に一度空気清浄をオフにしたのですが、たちまち焼肉の臭いが充満したので、調理開始から後片付けまではノンストップ稼働がオススメです。
ちょっと短い動画ですがこんな感じに吸い込んでくれます。
リビングダイニングにはプラズマクラスター発生機とダイキンの空気清浄機を置いています。今回のレビュー中はどちらも電源をオフにして試しています。
調理に伴う臭いはピンポイントで吸い込んでくれるクーキレイに分があり、臭いの拡散を抑えてくれる感じです。そのため部屋に臭いがこもりにくくなりました。
汚れた空気をキレイにする空気清浄機やプラズマクラスター発生機と併用すると、さらに高い効果を得られるのではないでしょうか。
息子の初の自宅焼肉です。外食では良く行くのですが、初めての自宅ということで嬉しくなっているようで、自分で肉を取りたいようです。
そういえば息子と一緒に料理をするのは、たこ焼き以外では初めてということに気がつきました。
一緒に調理をする時間があるので、家族のコミュニケーションを取る時間が増えました。孤独のグルメも楽しいですが、やはり一家団らんで一緒に食事の方がいいですね。
排気部分のディフューザーです。寒色系の色にしてモノアイを付けたら一気にジオンっぽくなりますね。
前に焼肉をやった時は翌日まで臭いが残っていたこともあるのですが、室内は昨日の焼肉の名残が残っていません。臭いの元が壁紙や天井に付かずにフィルターにしっかり吸われたものと思われます。
私は鼻が悪いので妻に試してもらったのですが、ファンを回してみたところ最初の10秒ほどはかすかに臭いが出てきたそうです。
「焼肉の臭いではないと思う」ということでした。新品時の臭いかもしれません。
ディフューザーの組み付け部分から少し光が漏れます。これはこれで格好いいです。
いっそのことバックライトにして天井への環境光にしてしまえば天井周りの明るさがアップするのではないでしょうか。
短期間の使用でしたがお手入れについてご紹介します。
本体のシェードなどの外装は汚れたら掃除するという感じで、薄めた中性洗剤を布に含ませて汚れを落とし、洗剤が残らないように柔らかい布で乾拭きを行います。シェードなどは柔らかいのでゴシゴシしないように優しく掃除を行います。
目安としては月に一度の掃除となります。掃除はブレーカーを落として行います。
四層のフィルターのうち、プレフィルターだけは洗ってお手入れが出来ます。中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けて汚れを浮かせ、スポンジなどで洗います。
今回は油汚れ専用のクリーナーを使って掃除をしてみました。
1回の焼肉でプレフィルターの表面には結構油分が付着していました。
クーキレイのリモコンは薄型のコンパクトなものになっており、細かい制御が行えるものですが、空気清浄のタイマー動作があると良いと思いました。
また、右の照明の調光・全灯ボタンのように蓄光するエリアがあると、暗闇での見つけやすさや操作にいろいろ便利だと思います。
課題についてまとめます。
【1】:cookiray(クーキレイ)の実生活における活用術
レビューの内容になりますが、ダイニングでの調理にとても便利な照明だと思います。
これからの寒い季節は鍋料理などが増えてくるかと思いますが、脱臭面以外にも蒸気による天井や壁紙へのダメージを抑えることが出来ると思いました。
家族だけでなく、友人や知人を招いての食事にも良いのではないでしょうか。
【2】:cookiray(クーキレイ)を使うことで得たもの
ダイニングでの調理が解禁になりました。家族で調理をしながら食事をすることができますし、お客様を招いての鍋や焼肉が出来るようになりました。
また、照明がとても明るいので読書や勉強、家事などで自然とダイニングテーブルに家族が集まるようになり、いろいろと会話が増えました。
【3】:cookiray(クーキレイ)のキャッチコピー
・家族の団らんの中心に
・きれいな空気と灯りのもとに家族が集う
・きれいは光の中に
・食卓にきれいな空気と新たな彩りを
【4】:cookiray(クーキレイ)の良かった、気に入った、オススメしたい機能や特長等
こちらもレビューの内容になりますが、やはり汚れや臭いを気にせずにダイニングでの調理が可能になるという点が素晴らしいと思います。また、単体の照明としてのパフォーマンスもとても高くて良いと思います。
おまけ
今朝震度4弱の地震がありました。動画は撮れなかったのですがこの位の揺れなら余裕ですね。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
この様な貴重な機会を与えて下さった、zigsow運営様、富士工業様ならびに関係者の皆様方に厚く御礼を申し上げます。
manya嫁さん
2013/10/31
照明を買いたい時に知りたい情報が網羅されていてすごく参考になりました。
色温度の見え方の違いや、影の付き方や、シェードの影なんかがかゆいところまで手が届くレビューだなって思いました。
しかし焼き肉美味しそう(じゅる)
手入れの部分は1回で結構油がつくということなので、本当は1カ月位使ってのレビューがあるといいんでしょうねー。
我輩!テトであーる♪さん
2013/10/31
すごく参考になるレビューでした。
食事・勉強に適した調整ができるとは
すごく便利ですね。
調理の臭いが残るのが嫌で焼肉とか控えてましたが
これがあれば気にすることなくできますね♫
あぁぁぁお肉美味しそう(ゴクリ)
弐穀米さん
2013/10/31
久しぶりの自宅での焼肉美味しかったです。
今回は家族と一緒に細かいところまでやってみました。
あとはおっしゃる通り、もう少しレビュー期間があると良かったかなとも思います。メンテナンスの他にもクーキレイの特徴である脱臭機能については感覚的なものだけだったので、臭気測定器(高くて買えません)をレンタルして数値を出すと分かりやすかったかも知れません。
弐穀米さん
2013/10/31
安いお肉でも家族一緒だと美味しいですね。
用途に応じて色温度が変えられるのはとても便利で、食事は暖かみのある電球色で頂き、勉強や家事は明るい昼白色といった使い分けができました。
鍋は試していないのですが、煙や臭いを吸い込む能力の他に湯気を直接天井に当てずに散らすことができると思うので、天井の壁紙が変色したり膨れたりするのを防げると思います。これからの季節にピッタリの照明だと思いました。
みっちゃんさん
2013/12/29
クーキレイの特徴が分かりやすくて、美しいレビューですね。
色温度の違いのところでは、おしゃれな照明器具なんだと思えたり、
クーキレイの脱臭能力は、なるほどと思いました。
あとはメンテナンスのしやすさがどうかですね。
期間をおいてメンテナンスが検証されれば、そのままカタログにできそうですね。
弐穀米さん
2013/12/29
この冬はダイニングで鍋物をすることが多くなり、クーキレイのファンが活躍中です。
今のところ拭き掃除程度のメンテナンスなので、フィルター交換時に各部がどの様な状態になっているのか検証してみたいと思います。