PS3のHDDをクローン機能付きHDDクレードルでコピーする試み
「HDD取り外し」
PS3からHDDを摘出します。
今回被検体となったのは、GT5発売時にソフト同梱の限定で発売された青い160GBモデルです。
まず右フロント裏側のねじ隠しを爪かマイナスドライバーで開けます。
現れたねじを解き、右フロント下部のHDDカバーを右方向にスライドさせて取り外します。
あとはHDDクレイドルの取っ手を引っ張ってやれば本体から分離できます。
出てきたHDDは東芝製でした。
ここで、これを使います↓。
Zigsowに他の人による登録がないことから、あまりメジャーではない製品のようですが、クローン作製機能付きHDDクレードルの多くとクローンの作成方法等について大して違いはないのではないかと推測します。
このクレードルはスロット1が引き出し式になっており、コピー先HDDはこのスロット1に装着し、元データのHDDは上部のスロット2に装着することになります。(間違えるとデータが消えるので大変です。)
2つのHDDを装着し、電源を入れてダイレクトコピーボタンを3秒ほど長押ししクローン作製がスタートすると各スロットの状況を示すLEDが点滅し、完了するとコピー元側のスロット1のLEDは点灯状態になります。
クローン作製完了後のWD Blueを取り外すため触ってみたところ、思ったより発熱がありました。
クローン化したWD BlueをPS3に組み付けて起動しようとしたところ、いつものウェーブ画面が出たので成功かと思いきや、データが壊れているという表示になり修復メニューが出てきました。
HDDサイズが大きくなったため未割当領域があるのが原因かと思い、修復にOKを出してみましたがそれだけが原因ではなかったようで修復できず、フォーマットメニューが出てきました。
やむなくクローン作戦の失敗を認め、フォーマットすることにしました。
「実験結果」
失敗!
どうやらこういったクレードルのハードコピー機能をつかったクローン作製では、PS3のシステムファイルを正しくコピーできないようです。
「その後」
フォーマットした後再起動したところ、すでにシステムが立ち上がっていました。
以前HDD換装したことのある40GBモデルのPS3ではHDD交換後はDVD-R等に焼いたシステムファイルのインストールから行う必要がありましたが、今回使用した160GBモデルではシステムファイル自体はHDDではない部分に格納されているようで、HDDフォーマット後の再起動ですでに最新版のシステムが起動し、アカウントも保存されていたのでビックリしました。(これならクローンとかいわずにバックアップ・リカバリーにすればよかったかもしれないと思いました。)
ただし、ダウンロードしたゲームやセーブデータは復旧できていないので元のHDDからバックアップを取ってリカバリしてやります。
それほどヘビーなゲーマーではないので25GB程度でしたが、32GBのSDをUSBアダプタを介して接続して行ったところ、元HDDからのバックアップ、新HDDへのリカバリ共に約1時間半かかり、 SDのスピードがボトルネックになったかもしれませんがどちらもさほど差がありませんでした。
ゲームをプレイしてみたところ、40GBモデルをSSDに換装したときほどではありませんが、ダウンロード・インストール・ロードの速度が向上しているように感じます。
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