大変うれしい事に「Lesance NB 8-G7543/GTX660M」のレビュアーに選出されました。
まずはレビューの機会を与えていただきましたzigsow様、UNITCOM様のご関係者皆様に感謝とお礼を申し上げます。
今回はデスクトップ機とのグラフイック性能比較を中心にまとめてみたいと思います。
レビュアー選出の件は事前にメール連絡をいただいていたのですが、(ほんとかいな)と半信半疑で待っていると12/28に佐川急便で届きました!
(画像はすべてクリックで大きくなります)
◆外箱 ◆内箱
通販を想定しているのでしょうか、外箱は運送用で、中にもう一つ箱が入っていました。
◆スペック
液晶ディスプレイ:15.6インチ FullHD(1920x1080) グレア
CPU:Core i7-3630QM 2.40GHz
HDD:750GB
メモリ:4GB x2(PC3-10700)
HDD:750GB
日本語キーボード
CD-ROM:8xDVDスーパーマルチ(CyberLink MediaSuite8 for DVD同梱)
追加オプション:802.11b/g/n無線LAN内蔵
OS:Windows8
外部端子:USB3.0×3、2.0×1、VGA、HDMI、ギガビットLAN
これで89,800円。なかなかお買い得な感じですね^^
◆内容物を確認
内容物はいたってシンプル。本体の他はバッテリーとACアダプタ、簡単なスタートアップガイドとユーザーマニュアル(50P)、説明用CD-ROMとドライバCD-ROM(Windows8用とそれ以前の2枚、CyberLink MediaSuite8 for DVDのDVD-ROMがあります(POWERDVD10とPower2Goのみ入っている)。
シンプルなのは良いですが、バックアップCD-ROMやOSのプロダクトIDが無いのはちょっと心配。
プリインストールされているのはKINGSOFTofficeとnorton internet securityのお試し版です。どちらもしつこくアクティベートを要求してくるので即消えていただきました^^;
◆お約束;
本体を取り出してみると、バッテリーケージ内にくっきりと指紋が^^;
よくあることなので慣れました(笑
◆OEM元について
裏面の型番などの銘板です。ショップ向けOEM品をよく作っている台湾CLEVO社のW350ETというモデルのようです。でもMADE IN CHINAです。
↓これみたいです(CLEVO社ページ)
http://www.clevo.com.tw/en/products/prodinfo_2.asp?productid=432
◆キーボード
キーボードはテンキー付きの一般的なものですが、このサイズにテンキーは正直不要だと思っています。DELキーの場所がBackspaceの上という微妙なところにあり、結構悩まされました;
キーストロークは浅目ですがノートとしてはまぁまぁな感触。ゲームでは重要な同時押しについてもASD近辺では3~4点同時押しまでは確認できます。エリアによって若干差があるので注意は必要ですが。
困り者なのはタッチパッドで、クリック部分が固く、左右が分離されていないタイプなので使いづらい。ダブルタップの取りこぼしがたまにあってイラッとします。
マルチタッチに対応していてIEの拡大/縮小やWindows8のスタートメニューでのスワイプもスムーズにできるだけに惜しいです。
◆ボタン/ランプ類
WIFIスイッチを押してもランプに連動しません。無線ランプは(実装されていない)
bluetooth時にしか有効にならないようで(緑になるはず)常にオレンジに点灯して
います。謎仕様です。
◆マイク
ノートPCですのでマイク内蔵なのですが最初からON状態です。ゲーム実行時には
ミュート推奨^^;
◆巨大なACアダプタ
見たこともない巨大なACアダプタがついてきます。19V6.3Aとありますが、ゲーム時
は90W以上電力を消費しますので仕方ないところです。
◆ユーザマニュアル
添付されている日本語版は50ページですが、CD-ROMには378ページある英語版が
PDFで入っています。一読をお勧めします。
◆内部にアクセス
裏蓋開けてみました。ハードディスクは東芝製2.5インチのMQ01ABD075(750G)、
5400回転の9.5mm厚です。
メモリは台湾のEUDAR Technology,4GB DDR3 1333 CL9が2枚。
スペック上のメモリスロットは3か所ですが、実際にアクセスできるのはこの2か所で、あと1か所はキーボード下にあって、勝手に触らないように、と英文マニュアルにあります。
裏側正面からみて左側に空きBAYがあり、もう1ドライブ追加できるようになっています。
その手前の空間に、本家のオプションでは3Gカード端子やbluetoothの基板が載るようです。
さて開梱の儀も終わったので各種ベンチマークをとります。
最新のCPUとミドルGPUを備えたノートPCですので比較対象にデスクトップ用GPUを選んでみました。
◆比較対象
古めから新しめまで5種類で比較します。
(左上から4770、5870、570。右上から6670、9600GT)
HD6670はサブ機につけたままで計測しました(誤差が少なかったので)。
それ以外は普段使いのPCで差し替えて計測しました。
◆仕様
発表時期で2008~2011年のものをそろえてみました。 Lesanceが使っているGTX660Mは仕様的には6670に近い感じです。この他にインテルCPU内蔵グラフィックスでも計測を行います。
◆計測マシンの仕様(グラフの記載名)
1) xxxx-2600K
CPU:intel Core i7 2600K(定格2.4-3.4G)、メモリ:16G、MB:intel DH67BL、
OS:Windows8Pro(64ビット)
2) 6670+X4 620
CPU:AMD Athlon II X4 620(定格2.6G)、メモリ:8G、MB:JETWAY HA07-Ultra、
OS:Windows7Pro(64ビット)
3) i7 2600K
1)のGPU無し環境。Intel HD Graphics 3000相当。
4) i7 3630QM
LesanceのGPU切り替えスイッチでGTX660Mを強制オフにした状態。
Intel HD Graphics 4000相当。
5) i7 640M
GPU無しの15.6インチFULLHDノート。Intel HD Graphics相当。
CPU:intel Core i7 M640(定格2.8-3.4G)、メモリ4G、OS:Windows7Pro(32)
(2/10追記:4770の2枚差しを追加計測、3DMark Vantageが対応しているようです )
6) 4770x2+X4 620
CPU:AMD Athlon II X4 620(定格2.6G)、メモリ:8G、MB:JETWAY HA07-Ultra、
OS:Windows7Pro(64ビット)、HD4770 2枚 CROSSFIREX接続
◆Windowsエクスペリエンスインデックス
※Windowsエクスペリエンスインデックスの計測ではLesanceのGTX660Mを有効にできなかったので「i7 3630QM」は「NB 8-G7543」と同じなので記載していません。
Windowsエクスペリエンスインデックスのゲーム用グラフィックスの値を記載。
あまりあてにはならないようだが、LesanceはIntel HD Graphics 4000で9600GTと同程度の値になっている。
(2/10追記:4770の2枚差しを追加計測しましたが1枚差しと変わらないので掲載しません)
◆FINAL FANTASY XIV OFFICIACL BENCHMARK
http://www.finalfantasyxiv.com/media/benchmark/jp/#1
2500を超えれば「標準的な動作が見込めます」とされているベンチマーク。
LesanceのGTX660MはHIGHモード(1920x1080)ではプレイアブルだけど「やや重い」ようです。5870と570以外には勝っているところがすごい。
(2/10追記:4770の2枚差しを追加計測しましたが1枚差しと変わらないので掲載しません)
◆PHANTASY STAR ONLINE 2 キャラクタークリエイト体験版((c)SEGA)
http://pso2.jp/benchmark/manual/
こちらも2000を超えれば「標準的な動作が見込めます」とされているベンチマーク。
環境設定で「フルスクリーン」「テクスチャ解像度:高解像度」を選択した時の数値を比較。
LesanceのGTX660Mはここでもぎりぎりセーフ。やはり5870と570以外には勝っている。
※570のチューニングはちょっと異常^^;
(2/10追記:4770の2枚差しを追加計測しましたが1枚差しと変わらないので掲載しません)
◆3DMark Vantage BUILD 1.1.0
http://www.3dmark.com/3dmarkvantage/download
ここでも傾向は変わりません。GTX660Mには4770がかなり食いついてくるが、追いつけるレベルではないです。やはり5870と570以外には勝っていますね。
(2/10追記:4770の2枚差しを追加計測しましたがそれともほぼ同等という感じです。
すごいですね^^;)
◆3DMark 11 BUILD 1.0.3.0
http://www.3dmark.com/3dmark11/download
3DMark11はDirectX11に対応していないと計測不能なので計測対象が半分程度に。
GTX660MはPerformanceで6670の倍近い値を出している。570の半分程度、という見方もありますが、ミドルハイエンド相手であれば頑張っているほうでしょう。
ここまで計測したところではGTX660Mが1年程前のデスクトップ向けグラフィックボードより優れている事はわかりました。では新しめのゲームでどの程度の性能が出るかを見てみる事にしましょう。比較対象はGTX570で行います。
◆S.T.A.L.K.E.R.:Call of Pripyat Benchmark
http://cop.stalker-game.com/?page=benchmark
DirectX11に対応した比較的重いベンチマーク。
設定はUltra(Advanced optionsで「Enable tessellation」もチェック)で実施。
★NB 8-G7543(GTX660M)
★GTX570
このベンチマークではAvgFPSが30(ハイエンドでは60)を割らない事が目安とされていますが、どちらも問題なくクリアできています。
◆The Elder Scrolls V: Skyrim
昨年大ヒットした海外ゲーム、DirectX9世代ですが最新パッチで比較的重めのゲームになりました。設定はultraで、実際のゲームを使って「新規ゲーム開始時からの山道シーン60秒」の平均FPSをFLAPSで計測して比較します。
★NB 8-G7543(GTX660M)
Frames, Time (ms), Min, Max, Avg
1772, 60000, 22, 39, 29.533
★GTX570
Frames, Time (ms), Min, Max, Avg
3597, 60000, 56, 63, 59.950
GTX660Mは平均29.5FPS、GTX570は平均59.9FPSでした。平均40FPSを超えるのが目安と言われているのでGTX660Mは若干厳しい事になります。設定を一段落としてHIGHにするのが妥当でしょう(※実際にゲームの初回に行われる自動設定ではHIGHになります)。
i5 3210でHD液晶のノートPCが5万程度の時代に、ノートでは最上位レベルのCPUとミドルレンジのGPUを持ち、液晶がFHDでメモリ8G、HD750Gで9万というのはやはり安いですね。
AMDの4コア+Redeon4770や4850でゲームをしていた身からすると、それより高性能な環境がノートPCで構築されるのは驚きです;
一方、若干プラスチッキーな外観や微妙なキーボード配列、タッチパッドの感覚は個人の感性によって意見が分かれる部分だと思います。
性能的には「もう少し」なところもありますが、上位モデルのGTX680Mを選択するとなると価格がほぼ倍の18万前後。「ノートでゲームをしなければ!」という環境にいる人には、良い選択肢となるでしょう。
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