レビューメディア「ジグソー」

すっげぇノートパソコン


 ゲームプレイを想定した、CPUに通常電圧のCore i7、GPUにGeForce GTX660Mを搭載する高性能ノートパソコンです。今までPentiumMやPentiumⅢのシングルコアから、Xeonのワークステーションなど、様々なパソコンを触ってきましたが、これはその中でもピカイチに性能が高いです。

額面性能

CPU:Core i7-3630QM 2.4GHz
メモリ:PC3-10600 4GB x2
HDD:東芝 MQ01ABD075 750GB
GPU:nVIDIA GeForce GTX660M 2GB
光学ドライブ:8倍速DVDスーパーマルチ
ディスプレイ:15.6インチ グレア FHD(1920x1080)



~外装編~

 このハイスペックノートの価格は、89,980円。性能を考えれば、非常に低価格と言えます。

 では、なぜその低価格が実現できているのかというと、性能以外の部分を安く仕上げているからです。普段目に付かない底部はザラザラの梨地にして最低限のコストとし、パームレストとキーボードベゼルはツルツルの梨地、液晶ベゼルは光沢液晶を活かすために何の処理もないテカテカ肌、天板にはヘアライン加工が施されています。
パームレスト
パームレスト

天板部分
天板部分

 つまり、MacBookから始まる最近の流行を取り入れ、これを安く実現することで周りのノートパソコンよりも外観で勝ってはいませんが、負けてないです。

 また、筐体を薄く見せるために全ての角が斜めにカットされているのはもちろん、全体がテーパー状になっており、見る角度によっては、それほど厚いノートに見えない工夫がされています。
くさび型のデザイン
くさび型のデザイン

 安さを売りとする、レノボのGシリーズなどを考えれば、低価格と高級感を両立した、よく考えられたデザインだと思います。


~キーボード編~
流行のアイソレーションキーボード
流行のアイソレーションキーボード

 極端な話、外装は無処理のプラスチックでも、性能がしっかりしていればまだ我慢できますが、そうは言えないのがキーボードです。

 このノートパソコンは15.6インチの液晶パネルを搭載しており、非常に大柄な筐体となっています。そのスペースを活かし、テンキーを搭載しています。
テンキー無しでは、こうなる
テンキー無しでは、こうなる

 キーボードを打つには、ホームポジションというものがあり、自然に手を伸ばした状態で人差し指がFとJキーに乗るのが、正常な状態です。

 でも、このノートで画面の正面に座った状態で手を伸ばすと、人差し指はHとLキー、つまりキー2個分右にずれたキーに乗ります。このため、通常のキーボードの気分でタイプすると、タイプミスの嵐となってしまいます。

 とは言っても、テンキーが無いとカッコ悪くなってしまいますから、ブランド力の無いメーカがテンキーを捨てるというのは中々難しいのでしょう。

 さて、肝心のキータッチですが、ストロークが非常に浅くなっており、軽い押下荷重と相まって、すぐに底付きし、指にかなりの衝撃がきます。一言で言えば、不快なキータッチなのですが、レスポンスが要求されるゲームにおいては、こちらの方が良いと思われます。

 著しくマイナス点なのは、キーボード以外のボタンの一部が死にかけ、ということですね。特に右クリックボタンと電源ボタンがひどく、うりゃぁ!ってやらないと効かないです。この個体だけかもしれませんが、5個中2個というのはかなりの確立なので、結構な頻度で混じっているかもしれません。


~性能編~

 Core2 DuoのT61は父にあげてしまったので、自分が普段使っているのは全てシングルコアなのですが、まったく比較になりませんね。大学生と小学生くらいの違いはあるかもしれません。

 論より証拠、ということで、少しだけベンチマークを取ってみました。
WEI
WEI

FF14ベンチ(High設定)なぜかGeFoeceの名前は出ず
FF14ベンチ(High設定)なぜかGeFoeceの名前は出ず

FF14ベンチ(Low設定)
FF14ベンチ(Low設定)

 記憶の片隅にある、i7 940とQuadoro FX550のデスクよりも軽快な動きだったと思います。High設定だとさすがにカクカクしますが、Low設定にすれば全然ゲームできますね。

 今さら?なCrystakmarkです。一瞬だけ所有していたPentium G630、結構速いと思っていたのですが、足元にも及びませんw

 さすがに、この点だけは文句の付け様がありませんね。ファンも、大口径のものが付いているお陰で、それほどうるさくなく、熱くもなりません。ただ、いきなり回転数が上がるので、それでびっくりしてしまうこともありますがw

 ベンチはこれだけしかまだ取れていないのですが、これからいくつか追加していこうと思います。


~実際にゲームで遊んでみた~

 今のところ遊んでみたタイトルは、Navy Field 2、World of Tanks、Call of Duty 4:Modern Warfareの3つです。

 Navy Field 2は、オンライン海戦ゲームで、日露戦争ごろから、第二次世界大戦ごろまでの軍艦でボカスカ撃ち合うゲームです。先代Navy Fieldよりも格段にグラフィックが強化されており、今まで使っていたノートでは、プレイヤー数が増えるとゲームにならなかったのですが、このノートの前では、まさに朝飯前という感じで、最高設定でも、ラグはまったく生じませんでした。

 次に、World of Tanksです。このゲームは、先のNavy Field 2の戦車版と考えてもらえば良いです。


 こちらも、最高設定でもストレスなくプレイできました。

 最後に、COD4です。すでに数年前のタイトルですが、未だベンチマークにも使われるFPSゲームです。

 こちらは、完全に最高設定とはいかず、一部の設定を"Excellent"(だったかな?)から"High"に落としていますが、どこが落ちているのか分からないレベルです。ラグは、激しい場面では少しだけ感じますが、概ね無いと言って良いです。

 そんな感じで、設定を落としてやれば、プレイできないゲームは無いんじゃないかなんて気分にさせてくれるノートです。


~安かろう、良かろうなノート~
10年前の高性能ノート 600Xと
10年前の高性能ノート 600Xと

 さて、9万円という値段を考えれば抜群に性能が良いですし、それでいて初めに書いたとおり、まとまっているデザインです。一部、気に入らない部分もありますが、この性能がこの価格で実現できるなら、目をつぶれる範疇です。

 ただ、自分はココやブログなどを書く機会が多く、このキーボードでは書くリズムが崩されてしまうので、このノートパソコン一台だけではやっていけないという感じです。実際、この記事を書いたのはデスクトップ(もちシングルコア)に繋いでいる30年前のキーボードですしね。そのキーボードを繋ぎかえれば良いじゃないかという話なのですが、ノートにキーボードを繋ぐというのは自分にとってタブーなのです。

 安くて高性能なノートでしたが、あと一歩足りないという感じでした。というわけで、最後は10年前の高性能・高級なノートとのツーショットです。

 そして最後に、Zigsow様、ユニットコム様はじめ、関係者の皆様方、このレビューアーに選んでいただき、本当にありがとうございました。

コメント (8)

  • bibirikotetuさん

    2013/01/13

    名湯さんらしいオンラインゲームの選択だ(笑)
    用途次第ではすごくコスパの良いノートですね。
  • 名湯さん

    2013/01/13

     まぁ、そんなに知らないですからね~w 性能しか求めないひとにとっては、安くておすすめできるパソコンだと思います。
  • きっちょむさん

    2013/01/15

    レビューお疲れ様でした^^

    やっぱりPC関連って値段は値段なりだと思うんですよ。
    少ない予算の中で選ぶのであれば、

    性能を取って、使い勝手を犠牲にするか。
    使い勝手を取って、性能を犠牲にするか。

    のどちらかなんですよねーー。

    ちなみに、私の場合はCore2のレッツと、DELLのCorei5を触って、
    レッツが素敵だと感じましたw
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