いわゆるネットワークメディアプレイヤー。ネットワーク上のサーバにある動画などのメディアをテレビなどのAV機器で再生できる装置。
最近、BDレコーダーを購入してDLNA環境ができたので、ちょっと興味があったが、運よくZigsowでレビュワー募集していたので応募してみた。
コメント (10)
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ノルテ・ポンさん
2010/10/25
午前中に届くはずの代引きの荷物(こちらもウフフなのでいずれ紹介したい)が来た、と思ったら、もう一箱、やけにでっかいダンボールが一緒に届いた。箱には「I・O DATA」の文字があったが、Zigsowからの当選の知らせを読んでいなかったので、ピンと来なかった。
ハコを開けてみると、中から化粧箱が出てきた。意外に大きい。14インチクラスのノートパソコンのハコくらいの大きさはある。本体の大きさを想像して、置き場所を考えるとちょっとユウウツになった。
化粧箱を開けてみると、今度は想像を裏切る小さな黒い筐体...本体が現れた。VHSのビデオカセットを縦に1.5倍、厚さを1.5倍にした程度のコンパクトなサイズ。同梱物は、電源ケーブル、LANケーブル、ビデオケーブルそれとリモコンと電池くらいなので、正直、こんな大きなハコにする意味が判らなかった。まぁ、店頭で目立つというメリットはあるかも知れないが。
さて、次はセットアップに取り掛かろう。
ノルテ・ポンさん
2010/10/26
セットアップ、の、その前に少しDLNAについておさらいしておこう。
DLNA: Digital Living Network Alliance は、家電メーカーとコンピューター関係のメーカーなどで構成される業界団体で、端的にいうと家庭用AV機器をつなぐネットワークの標準化・共通化を目的としている。
コンピュータのネットワークはデファクトスタンダード、様々な規格が提案され、淘汰された結果として生き残った規格が業界標準となる方法で広まってきた。また、同じ機能を提供する複数の規格が並列していても大きな問題は無かった。もっとも、最近では無線LANやBluetoothみたいにきちっと規格を決めるケースも増えている。従来の方法では新技術の普及が遅れるのと、多大なムダを生じるためだ。
家電業界も、ムダを排除したい意向が強く、家庭でメディアを扱える標準規格を決めようと結成したのがDLNAだ。家庭内のAV機器をネットワークでつないで、どの部屋でも自由にコンテンツが楽しめる、夢のような環境が構築できる...はず。
さて、ウチで最近購入したのが、パナソニックのDIGA BW680。購入の動機というのが、リビングのメインTVに繋がっているCATVのSTBの250GBしかない内蔵HDDがいっぱいになってしまって、書き出したかったから。ただし、書き出せるのはもう売ってないREC・POTか、DIGAだけ。これにiLink-TS(IEEE1394)を使ってコピーする。DIGAは、子供用に設置している隣室の17インチのVIERAにつないだ。
このDIGA、DLNAサーバ機能があることは判っていた。自室のパソコンで見ることができるかもと思っていた。ちなみにDIGAの取扱説明書には、パソコンなどでも見ることができます、と書かれているが、詳しい説明はない。実際に試してみると、Windows Vista/7標準の機能ではDIGAに保存された映像を見ることはできない。DTCP-IPというコンテンツ保護のプロトコルを実装していないためだ。
ただ、この機能を提供するアプリケーションソフトがある。それを導入してみたところ、Windows 7のノートパソコンではかろうじて再生することができた。ただし、CULVノートクラスでは動画再生は厳しく、コマ落ちしてしまう。パフォーマンスの高いデスクトップではどうか。VGA接続が災いして、コンテンツ保護された動画(録画した地デジ)を見ることができない。
このように、DLNAで簡単に快適にメディアを楽しめる環境ができるという幻想は、脆くも崩れ去ったのであった。
今回の評価環境を紹介する。
DLNAサーバとなるのが、パナソニック DIGA BW-680。これはリビングの隣室に設置されていて、PLCを使って自室のハブに繋がっている。他にDLNAサーバになるのが、Windows 7のノートPC。無線LAN(11g)でアクセスポイントに繋がっている。APとハブ間は100Mbps。
本機を設置したのも自室。有線LANでハブに繋がる。ビデオケーブルで21インチのアナログTVに接続。D端子やHDMI端子はTV側が対応していないので、この環境では評価しない。
実はルータもDLNAサーバの機能が付いているが使ったことがないので、この機会に使ってみたりしたいと思う。
ノルテ・ポンさん
2010/11/02
接続は至って簡単。
添付のビデオケーブルでテレビと接続し、添付のLANケーブルでネットワークにつなぐだけ。あとは電源コードをコンセントにつなぐだけで設置完了。
本機にはLANコネクタが2ポートあるが、どうやら本機をスルーする接続ができるらしい(「セットアップガイド」の説明による)。デジタルテレビやHDDレコーダをぶら下げることができるので、リビングでLANコンセントが1つしかなくても、本機を追加するためだけにハブを追加しなくてよいというのは、非常にありがたいはずだ。
本機には立派なリモコンが付属している。上部に「TV電源」「音量」「チャンネル」「入力切換」とあるので、テレビとのマルチリモコンとして使えることがわかる。リモコンの設定方法は「ご利用ガイド」にあった。ウチのテレビ(KV21-SF1)は「SONY 1」の設定で大丈夫だった。
ちなみに、このリモコン、本機では使わないだろうボタン、「チャンネル」とか「番組表」とかも付いている。おそらく、同社の地デジチューナーなどと共通なのだろう。
さて、電源を入れるとメニューが表示され…すぐにファームウェアアップデートのお知らせが表示された。アップデートを適用すると、バージョンは4.6.5に上がる。アイオーデータのサイトで確認してみると、このバージョンは今年5月に出たもので、さらに新しいバージョンも出ている。一旦、このバージョンを適用する必要があるということだろうか。
とりあえずアップデートを後回しにしてメニューを見て回る。
「ホームネットワーク」「外部ストレージ」「カメラプレイヤー」「設定」「アイ・オー・ポータル」という項目がある。
設定メニューでは、本機のファームウェアバージョンやMACアドレスが確認できる。ネットワーク設定ではDHCPで取得したIPアドレスなどを確認することができる。
ファームウェアアップデートの適用は、表示では約10分かかりますと出るが、5分もしないうちに完了した。
ノルテ・ポンさん
2010/11/04
実際にネットワーク経由で再生させてみよう。
最初のコンテンツは、パナソニック DIGA BW680のHDDに録画されている「THE 世界遺産」(TBS) と、「新漢詩紀行」(NHK BShi)だ。前者はDIGAで録画した地デジ・コピー10、後者はパナソニックのSTBで録画したものをiLink経由でDIGAにダビング(ムーブ)したもの。後者はBSハイビジョンなので、地デジよりビットレートが高い可能性がある(規格上最大25Mbps)が、実際のビットレートは判らない。
前者は、5~10秒程度毎に息をつくように再生が途切れる。音声と映像が1秒程度づつ停止しては再生を繰り返す。
後者はもっと頻度が高く、2~5秒毎に同様に再生が途切れる。
正直、コンテンツを楽しむには厳しい。一応、見ることはできるが、このクオリティで長時間見続けることは実用的ではない。
おそらく、原因はネットワークの速度にあると考えられる。初期のPLCアダプタで、仕様でもTCPの実速度が55Mbpsしかない。もっとも、実際の環境ではもっと遅いはずだ。
このような息継ぎが無いようにするには、本機の内部でデータをバッファして、通信速度が遅くてもデータが途切れないようにすればよいのだが、どうやら本機ではそのような処置はしておらず、ネットワークの速度でデータを受け取るだけのようで、映像の滑らかさは通信速度に依存するようだ。
ノルテ・ポンさん
2010/11/09
【中】その割に小さな本体
【右】立派なリモコンが付属する
ノルテ・ポンさん
2010/11/09
【右】設置の様子。置き場所が確保できないので、こんな風に仮置き。
ノルテ・ポンさん
2010/11/09
【右】ビデオの選択メニュー。
ノルテ・ポンさん
2010/11/09
DIGAで録画した地デジ番組を再生。約5秒毎に息継ぎする様子が判るだろうか。
ノルテ・ポンさん
2010/11/09
STBで録画したBShiの番組をDIGAにダビングしたコンテンツを再生。さらに厳しく、2~3秒毎に息継ぎする。ビットレートが高いということなのだろうか。
ノルテ・ポンさん
2010/11/10
ネットワーク再生が不本意な結果だった。原因の調査と対策を考える前に、本機の機能のひとつであるローカルファイル再生を試してみたい。
最も手軽に、USBメモリに保存されたコンテンツ、1280×720、x264-AACエンコードされたMP4ファイルを再生してみた。
コマ落ちなど全くなく、画面もYouTube動画だとわかりにくいが、非常に精細である。