レビューメディア「ジグソー」

Atomベアボーンでのゲームプレイの実力を見る【更新完了】

今回は再び私をレビュアーとして選出していただき
リンクスインターナショナル様、zigsow様には心よりお礼申し上げます。

前回R11S4MI-BAのレビュアーとして選出させていただいた際は主にゲーム系での
性能を見ていきましたが、前回はグラフィックボード付でした。
今回内蔵グラフィックがGMA 950からGMA 3150へと変更されたこともあり
今回は内蔵グラフィックでどれだけゲームができるかを見ていきたいと思います。

まずは外箱。

R10-D2 外箱
R10-D2 外箱


前回のR11S4MI-BAと同じく非常にシンプルな箱となっています。

R10-D2 箱側面
R10-D2 箱側面


箱の側面です。
このシールが保証シールとなっているようです。
「静音」電源という内容が非常に気になります。
前回は電源部がかなりの騒音源になっていたので
このあたりが解消されていると非常にうれしいのですが…。

R10-D2 フロント
R10-D2 フロント


R10-D2のフロント部です。
R11S4MI-BAとここはほとんど変わってないと思います。
最初からカードリーダーが付属しているのはやはりいいですね。

R10-D2 I/Oパネル
R10-D2 I/Oパネル


I/Oパネル部です。
PS/2ポートがあるので余っているキーボードやマウスが利用可能なのはいいですね。
USBは4ポート、出力はD-Subとなっています。
できればDVIがほしかったですね…。

R10-D2 内部
R10-D2 内部


R10-D2の内部です。
前回特徴的だったあの巨大ファンがなくなり
4cmファンがちょこんとかわいらしく乗っているだけになりました。
ファンの変更だけでだいぶ内部空間が広くなった感じがします。
小型ファンに変更ということはそれだけ発熱が抑えられたということでしょうか。

R10-D2 付属品
R10-D2 付属品


付属品はこのとおりとなっています。
組み立てマニュアルはすべて写真で細かく載っており、自作がはじめての方でも
これがあれば問題なく組み上げることができると思います。
ちなみに内部の写真に写っていましたが、電源コードは5インチベイ部に入っています。
またSATAケーブルは最初からマザーボードに取り付けられています。

R10-D2 購入品
R10-D2 購入品


今回レビューするにあたり新しく購入したパーツ達です。
コストパフォーマンス重視のためなるべく安いパーツをチョイスしました
DVDドライブはすでにあるので流用
メモリがDDR2-800の2GB1枚で3500円
HDDが500GBで4000円でした。
ちなみに今回OSはWindows 7 Ultimateを使用しますがこちらも流用品です。

大体R10-D2が11500円~12000円ですので
メモリが4000円、HDDも4000円、ドライブが3000円、OSが安くて1万円ぐらいで見ますので
大体33000円ほどあれば一台PCが組める計算になります。
こんな値段で一台PCが組める時代になり、すごいなあと感じます。

メモリはデュアルチャネルに対応していないようですので
最終的に4GBに増設予定の方は最初は2GB1枚で購入するのがよいかと思います。

R10-D2組み上げ図
R10-D2組み上げ図


実際組み上げ完了しましたが、今回もとても簡単に組み上げることができます。
慣れた方なら20分もあれば完成できると思いますのでとてもお手軽です。
この組み立てやすさも魅力のひとつではないでしょうか。

ここからは実際の使用感を記述していきます。
今回導入したOSはWindows 7ですので
まずはエクスペリエンスを見てみます。

R10-D2 エクスペリエンス
R10-D2 エクスペリエンス


ゲーム用グラフィックの値が3.0と思ったより低くはないのが以外ですね。
そしてさすがに擬似クアッドコアとはいえAtomということもあり
CPUのサブスコアは低めです。
この結果を踏まえ、果たしてどこまでいけるのか楽しみです。

R10-D2 superπ
R10-D2 superπ


superπの結果です。
さすがに1分29秒とかなり遅いです。
そしてランキングを調べてみた結果やはり大体の性能はPentium 4の同クロックと同じぐらいのようですね。

R10-D2 3DMark06
R10-D2 3DMark06


ゲームを図る上でやはり外せない3DMark06。
さすがにオンボードグラフィックではテストできない項目もあり
数値は悲惨な結果になっています。
またCPUスコア自体もR11S4MI-BAと比べて下がってしまっていますが
この辺はやはりグラフィックボードの有り無しも影響しているものと思われます。



ここからは実際のゲームをプレイしてみての結果です。
まずはマビノギ。
何気にはじめてのyoutube利用でもあります。

描画負荷を最低にしてしまえばそれなりに動く印象です。
戦闘も十分に行えますし、快適とはいえませんがプレイには問題ない感じです。
ただ人の少ないこの場所で問題ないレベルなので
負荷の高まる場所だと少々きついと思われます。



続いて同じオンラインゲームのタイトルから
エミルクロニクルオンラインです。
ここからは可能なものはデジカメを使って動画を撮ってみました。
初めての試みで見づらかったりぶれてたりすると思いますがご了承ください。

動画を見ていただいてもわかるとおり
マビノギと比べて非常にスムーズに動いており、快適にプレイできるといえると思います。
負荷設定はゲームで設定できる標準設定でプレイしていますが、最高設定でも意外といけるかもしれません。

続いてKOEIの三国志8です。
かなり古いゲームということもあり、こちらは非常に快適にプレイできるといえます。
内政、戦争共にもたつくところは見られませんでした。

同じく三国志の9。
一枚マップですべての国の内政や戦争を行うシステムのため
若干重くなるかと思いましたが、こちらも快適にプレイできます。
半リアルタイムとはいえ、全体的にゆっくり行軍する感じもありますし
そこまで負荷はかからないのでしょう。

またまた三国志ですが10。
こちらも非常に快適です。
一枚マップの都市から都市への移動もスムーズに行え、内政時、戦争時共に
快適に動作することを確認しました。



三国志の11です。
こちらは動画を撮っておりますので参考にしてみてください。
さすがにほかの三国志3タイトルと比べるともっさり感は否めませんが
解像度を最低にして描画設定も低にすれば普通にプレイする分には若干我慢はいると思いますが、
プレイは可能ですね。

今度は三国志から信長へ
まずは信長の野望 蒼天禄です。
古いタイトルということもあり、内政、戦争時共にもたつくことなく
非常に快適にプレイすることができます。

続いて信長の野望 天下創世
前回のR11S4MI-BAにてグラフィックボードを追加しても戦争時非常に重くまともにプレイできる
タイトルではありませんでしたが、やはりR10-D2でも内政時は問題ないものの、
戦争時非常に遅くなってしまうためにプレイするのはほぼ不可能といってもよいと思います。
戦争時のマップは細かい町並みが多数描かれるために動作が重くなるものと思われます。



信長の野望 革新です。
動画をアップロードしておりますので参考にしてください。
描画設定を最低にしてしまえば十分にプレイは可能です。
ただし出陣部隊数増えてくるとやや重くなるため、多少の我慢は必要になると思います。



信長の野望の最新作である天道です。
こちらも動画をアップロードしてありますので参考にどうぞ。
天道と違い、こちらは部隊数が少なくても動作が遅く、快適にプレイするのは厳しい状況と言えます。
システム的には革新に近いですが、何かしら負荷は増えていると思われます。

R10-D2でのWinning Post World
R10-D2でのWinning Post World


競馬シミュレーションゲームのWinning Post Worldです。
ゲーム実行前に「お使いのパソコンではゲームがプレイできない可能性があります」と警告表示されますが
レースシーンが写真のとおりのありさまで、背景がまともに描画されない状況になってしまっています。
レースシーンの速度自体はまったく問題なかったため、これが気にならなければ
プレイは可能といえるのかもしれませんが、基本無理と思ったほうがよいと思います。
レースシーンが同じなら8月27日発売のWinning Post 7 2010も同様の状況になると思います。

シミュレーションゲームラストはAge of Empires IIIなのですが
こちらも実際起動させてみると描画がまともに行われなかったため、プレイは不可能でした。

ここからはアクション系ゲーム3タイトルです。
まずはイース フェルガナの誓いです。
描画設定を最高設定にしても非常に快適にプレイすることが可能でした。
ただ若干もっさりとした感じが否めませんでしたが、軽設定でそのもっさり感も解消され
スムーズなプレイをすることが可能です。

続いてKOEIの無双OROCHIです。
解像度、描画設定共に最低なら、キャラ数の少ないところならある程度はプレイできる動きです。
しかしキャラ数が増えると一気に重くなり動きがカクカクになってしまうため、プレイ不可能といえます。

最後にロックマンX4です。
DirectX5という古い世代のゲームであるため、もたつくこともなく非常に快適にプレイできます。
しかしながらなぜかローディング画面で若干もたつくところが見られました。
そこさえ我慢できれば快適にプレイ可能です。



最近のオンラインタイトルからまずはタルタロスオンラインです。
なぜか16bitフルスクリーンだと動作しなくなるため
ウインドウモード、解像度XGAの32bitですべての特殊効果は使用しない設定でのプレイです。
狩場は快適にプレイすることが可能でした。
カクカクすることもなく、問題なく戦闘を行うことができます。
ただし、広場は非常に重いです。
また、NPCとの会話もクリックではすることができず接近してJキーで会話することになると思います。

最後に同じ最近のオンラインタイトルからアークサイン…だったのですが
ログインの時点で時間がかかりすぎて蹴られてしまいました。
何度もチャンネル選択時にタイムアウトしてしまうためおそらくプレイ不可能だと思われます。

また上の2つに共通していえることですが
インストールから起動するまでに非常に時間がかかりました…。

最後に温度と騒音を見ていきます。

まずは個人的に心配だった騒音ですが
電源、ファン共に非常に静かです。
感じ方に個人差はあると思いますが、寝ている状態でも気にならないレベルです。
また高負荷時も非常に静かで、常時動作のサーバーとしても非常によさそうな感じです。

そして温度です。
まずはアイドル時(室温25度です)。

R10-D2 アイドル時
R10-D2 アイドル時


アイドル時から60度近くあり非常に気になる温度です。
ファンも小型で非常に静かなので致し方ない気もしますが
せめてもう少し低ければと思います。

R10-D2 高負荷時温度
R10-D2 高負荷時温度


そして10分程度負荷をかけ続けた温度が上の写真となります。
だいたい72~73度をキープしており、アイドル時の温度の高さ、ファンの静音さを考えれば
思ったよりもあがっておらず、いい感じです。
しかしやはり70度はちょっと精神的に悪いので何らかの対策は講じたいところですね。

【総評】
いくつかのゲームをプレイしてみましたが、グラフィックボードがなくとも
昔のタイトルならプレイ可能なものも多く、ゲームマシンとしても活躍してくれるなと感じました。
もちろん多少の我慢や画質を落としてプレイせざるを得ないものも多いですが
クロックやオンボードでのプレイということを考えると健闘してくれていると思います。

また前回はPCIグラフィックボードを追加してのゲームプレイでしたが
グラフィックボード有り無しでもプレイできるソフトの差はそれほど多くなく
1万円前後するPCIグラフィックカードの価格を考えると正直微妙ですね。
このベアボーンでゲームをプレイするならある程度割り切ってプレイするのがいいかなと思いました。
そういう意味でもやはりDVI端子はほしかったと思います。

しかしやはりこの価格でCPU付のベアボーンは非常に魅力的です。

33人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (7)

  • Sheltieさん

    2010/08/22

    レビューお疲れ様です。

    実際にゲームの動作がどうなのかという検証はベンチマークソフトを利用した比較のみでは分からない部分も多いので非常に参考になります。

    やはりCPUやHDDの発熱は少しきになりますね。かなり小型のケースとなっているのが原因でしょうか。効果があるかはわかりませんがCPU上部のスリットに薄型の10cmファンをつけてみようかなと計画しています。
  • garpさん

    2010/08/23

    レビューお疲れ様です!
    軽めのゲームなら結構動くものなんだな~と感心しました。
    自分用としては難しくても、家族用などなら十分使えそうですね!
    発熱対策だけうまく出来れば費用対効果も高いので文句なしなベアボーンキットですね。
  • ネイエフさん

    2010/08/23

    Sheltieさん

    ありがとうございます!
    今回初めて動画とってみましたが
    なかなか難しいですね~
    ぶれまくりですし(汗

    発熱はやはりどうにもなりませんね
    あのファンしかありませんし…
    旧モデルの巨大ファンがあるといいんですけどね
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