ということで、いわゆるデフラグツール。Windows標準のデフラグツールに比べて、
・システムファイル/空き領域/メタファイルのデフラグが可能
・独自技術“SMART Placement™”(高精度ファイル再配置)により、ドライブのパフォーマンスを長期間維持
・ドライブの詳細分析、スケジューリングによる自動実行、システムのアイドル時に最適化をおこなう“StealthPatrol™”
・CPUやディスクI/Oスロットリング、電源検知機能など
・“空き領域の管理”機能で不要なフォルダーやファイルを削除しデフラグの効果を最大化
といった長所があるそうだ。
コメント (16)
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ノルテ・ポンさん
2010/02/24
レビューを始めるに先立って、「デフラグ」に対するスタンスを明らかにしておきたい。
ハードディスクとの付き合いはかれこれ20年になるが、近年特に明示的なデフラグを実施することが無くなった。かつては、思い立ってデフラグを実施したり、最適なデフラグを実行するためのツール(※)を試したこともある。
しかし、総じてデフラグという作業は、
・失敗するとハードディスクの内容をまるまる失う危険性がある
・作業に時間が掛かる~かつては数時間単位で掛かっていた
・そうしたリスクと手間の割には体感できる効果が無い
という現状認識である。
Windows 95だったか98だったかの頃、気まぐれにデフラグを実行して、なかなか作業が終わらず、あるいはデフラグツールがハングしたかして、強制的に電源をオフし、ハードディスクを二度と読めなくしてしまった。当時は、いまのように使用中のファイルがあれば再起動時にスケジュールしてデフラグするなんて気の利いたことはしなかったし、アプリケーションがハングするとOSを道連れに落っこちるし、そんななのにデフラグはオン・ザ・フライで実行されるので中断もできないという、危険極まりないものだった。
また、ある時はハードディスクが不調になり、本来ならば空領域も含めてチェックディスクして不良クラスタを退避してからにすべきところを、何を血迷ったか先にデフラグを実施してしまい、不良クラスタに乗った部分のデータが壊れて、多数のファイルを読めなくするという失態を演じたことも。
逆に、unix系のOSでfsckを実行しても、大抵フラグメンテーションは数%程度でデフラグの必要なんて無かったように、昨今のWindowsでもほとんどデフラグの必要は無いはずだ。
そんななので、そもそもデフラグという作業の必要性に疑問がある。厳密なベンチマークテストをする場合でもなければ、明示的にデフラグを実行する場面は無いだろう。
また、ある時点、確かWindows 2000かXPで、マイクロソフトはそれまで市販されていたサードパーティーのデフラグツールを買収するか購入するかして、Windows標準の機能に組み込んだときいている。さらにフリー(無料)で配布されているデフラグツールも複数ある。
この上、有料のデフラグツールを購入してまで使う価値はあるのだろうか。
...こういった視点からレビューしてみたい。
※ 「すっきり!!デフラグ」-デフラグ実施の際に使われているファイルは作業の対象から除外されるので、Windowsを最小の構成で起動してデフラグだけを実施するツール。未だにメンテナンスされているようで、ビックリ。
ノルテ・ポンさん
2010/02/24
なんだかんだ言ってもデフラグは多少のリスクを伴う作業だ。だから重要なファイルが詰まっているハードディスクではテストしたくない。
今回はサブPCでテストすることにする。OSはWindows XP。スペックはおいおい明らかにする。このテスト環境で、他のデフラグツールとの比較などを行いたい。
その後、メインPC(Vista)やWindows 7 PC上でもデフラグを試してみたい。もちろん、ライセンスが許せばだが。
また、カミさんの使ってるVista機が妙に遅いので、デフラグで改善するかどうかも見てみたい。
現状で以上のようなプランを考えている。
ノルテ・ポンさん
2010/02/28
まず、OS(Windows)標準のデフラグ。これを全ての基準としたい。
フリーのデフラグツールがいくつか出ている。今回は以下のツールを試した。
・Auslogics Disk Defrag 3.1.290
・UltimateDefrag 1.72
・Quicksys Disk Defrag 1.16BETA
・MyDefrag 4.2.8
・UltraDefrag 4.0.0
・Puran Defrag 7.0
本気でテストするつもりであれば、適当にフラグメントが発生しているテストディスクをddか何かでイメージ保存し、各ツールを同じ条件でテストすべきところだが、本格的なツール性能比較が目的ではないので、今回はそこまでしない。
ネットジャパンから届いた荷物には、PerfectDisk 10 Proのパッケージと、ノベルティが入っていた。ノベルティのボリュームがスゴいw。お心遣いありがとうございました。
…でも、レビューは手加減しませんよw。
ノルテ・ポンさん
2010/02/28
今回、最初のテスト対象PCのスペックは、
CPU: Celeron M 1.60GHz
Mem: 1.37GB
HDD: HGST HTS541080G9SA00 (80GB) x2 IDE接続
IDEコントローラ: ATI SB600 (SB450かも?)
このPCのシステムドライブ(C:)がいい感じでフラグメントが進行している。容量は約20GB、使用率は約60%。フォーマットはNTFS。
このディスクを各種のデフラグツールで解析した結果と、CrystalDiskMarkでベンチマークした結果。
・Windows標準デフラグ: 24%のフラグメント
・Auslogic DiskDefrag: 38%
・UltimateDefrag: 60.54%
・Quicksys Disk Defrag: 17.5%
・MyDefrag: 19.1%
・UltraDefrag: 8.24%
・Puran Defrag 45%
と、それぞれはじき出すフラグメントの割合が異なる。
ノルテ・ポンさん
2010/03/01
実際にはインストールは上の項目でフラグメント状況やベンチマークを取る前におこなった。ディスクの状況を変えたくなかったので。
まず、パッケージを開ける。26ページの薄いクイックスタートガイドと、2枚の投げ込み、あと紙のスリーブに入ったCD-ROMが1枚。投げ込みの一枚はテクニカルサポートの案内、もう一枚にはライセンス番号が記載されている。
最初に書いたとおり、製品のライセンスが許せば複数のPCにインストールしてテストしたいと思っている。このため、ライセンス条項を確認した。EULAはクイックスタートガイドの冒頭に書かれている。それによると、「本ソフトウェアは購入ライセンス数以内のコンピュータで使用できます」とある。というか、使用制限についてはそれしか書かれていないので、同時に起動しなければ良いのか、アンインストールすれば別のPCにインストールして使っても問題ないのか、などが不明瞭だ。
ともあれ、CD-ROMからのインストールは非常に簡単で、インストール後も再起動など必要とせずにすぐにPerfectDiskを起動することができる。
また、特別なプロテクトや、ライセンス(シリアル)番号を求められることも無いので、このまま複数のPCに問題なくインストールできてしまうのではないだろうか。
インストール後、PerfectDisk 10 Proで対象ドライブを解析してみた。結果は詳しく出て、
ファイルフラグメンテーション: 17.20%
ディレクトリフラグメンテーション: 3.10%
空き領域フラグメンテーション: 32.10%
パフォーマンス: 75.90%
とディスクのパフォーマンスが本来の75%程度に低下していると分析された。
squareさん
2010/03/01
Defragglerは比較に間に合うでしょうか?
ノルテ・ポンさん
2010/03/01
コメントありがとうございます。Defraggler!! 比較に入れるの忘れてましたorz。デフラグしちゃってるので今回は見送りということで、申し訳ありません。
ノルテ・ポンさん
2010/03/01
さて、このようにフラグメントが進行したディスクを、まずはWindows標準のデフラグに掛ける。そしてデフラグ後のディスクの状況を、別のデフラグツールで解析してみる。
もし、デフラグの結果、それ以上のデフラグが必要ないと判断されるようであれば、最適化という意味ではWindows標準のデフラグで十分であり、他のツールは必要ないことになる。
もっとも、デフラグの作業時間が短いなどというメリットがあるかも知れないが、今回はそこを比較対象にはしない。
デフラグの所要時間は40分で、このときのCPU使用率は15%程度と低かった。
実行後のディスクの様子は図の通りで、実施前に比べるとスッキリしているのだが、まだフラグメントを示す赤い部分がわずかに残っているのと、緑色の動かせないファイル、スキマがところどころに入り、完全にスッキリとはいかない。
この状態で、Windows標準デフラグ自身は残り6%のフラグメントと判定している。その他のツールは、
・Auslogic DiskDefrag: 0%
・UltimateDefrag: 14.12%
・Quicksys Disk Defrag: 0.01%
・MyDefrag: 0.01%
・UltraDefrag: 0.02%
・Puran Defrag 0%
と、UltimateDefrag以外は軒並み「フラグメントはもうほとんど無い(0%)」と判定している。ある意味、Windows標準デフラグに白旗を揚げた感じだ。
(UltimateDefragは、ちょっと追加テストしてみたい…)
また、Crystal DiskMarkの結果を見ると、
SeqREAD: 32.78 → 32.27 (-0.51)
SeqWRITE: 24.83 → 26.57 (+1.74)
512kREAD: 18.67 → 19.30 (+0.63)
512kWRITE: 19.56 → 20.76 (+1.20)
4kREAD: 0.348 → 0.385 (+0.043)
4kWRITE: 0.713 → 0.773 (+0.060)
と、比較的WRITEでパフォーマンスの改善が見られた。
ノルテ・ポンさん
2010/03/01
さて、Windows標準デフラグでデフラグが終わったディスクを、PerfectDiskで解析してみると、
・ファイルフラグメンテーション: 0.00 %
・ディレクトリフラグメンテーション: 0.00 %
と、ファイル/ディレクトリのフラグメントは解消しているようだが、
・空き領域フラグメンテーション: 21.50 %
・パフォーマンス: 90.00 %
と、空き領域が最適化されていないのと、パフォーマンスはあと少し改善の余地がありそう。
そこで、さらにPerfectDiskでのデフラグを実行してみた。設定はデフォルトのまま。
デフォルト設定では、SMARTPlacementという最適化アルゴリズムが働いて、ファイルの書き換え頻度を分析して最適な配置を行い、今後フラグメンテーションが起こりにくくなるのだそうだ。
この機能のためだと思われるが、実行開始直後の計算でCPU使用率がほぼ100%の状態がしばらく続き、その後もやや高めの使用率で20%程度で推移していた。
標準デフラグとは異なるクラスタの再配置のためか、所要時間は25分と意外に掛かった。
この処理の結果、
・空き領域フラグメンテーション: 5.90 %
・パフォーマンス: 97.20 %
とさらなる改善が見られた。ただしCrystal DiskMarkの結果は、
SeqREAD: 32.27 → 31.50 (-0.63)
SeqWRITE: 26.57 → 24.14 (-2.43)
512kREAD: 19.30 → 20.81 (+1.51)
512kWRITE: 20.76 → 20.29 (-0.47)
4kREAD: 0.385 → 0.438 (+0.053)
4kWRITE: 0.773 → 0.850 (+0.077)
とあまり芳しくない。ほとんど誤差程度と言ってよいだろう。
また、この状態をWindows標準デフラグで再度解析すると、7%のフラグメントと判定される。
ノルテ・ポンさん
2010/03/01
この時点でのPerfectDiskの感想をまとめておく。
フリーのデフラグツールは(UltimateDefrag以外は)標準デフラグを超える効果を示すものではなく、ただ、今回所要時間の比較をしていないのでその部分で優れている可能性があることと、やはり標準デフラグの素っ気無い表示に比べると、より細かい情報を与えてくれる点でメリットがあると思われる。ただし、基本的にサポートが無いので、その点は不安に思う場合は不安だろう。
PerfectDiskは、他のデフラグツールでは得られない詳しい分析情報が得られる上、デフラグしきれなかった空き領域まで根こそぎデフラグしてくれる点で、商用ツールの実力を感じさせてくれる。
ただし、その効果はすぐに実感できるレベルのものではなかった。
SMARTPlacementによるフラグメント防止も、予防措置として効果がありそうだが、実感しにくいものである。
このツールをお金を出して買うメリットとはなんだろう。
ひとつは、商用ツールならではの安心感。
もうひとつは、標準デフラグや無料ツールにない性能を感じさせてくれること、ではないだろうか。
この、後者のための演出が足りないように思う。
提案したいのは、パッケージメディアで販売しているのはやはり店頭で手に取って購入する層がある程度あるからだと思うが、ボール箱にCD-ROMと薄いマニュアルを入れるのではなく、デフラグに関するウンチクと、PerfectDiskで無ければならない理由といったバックグラウンドも詳しく解説した書籍にCD-ROMがついたパッケージにしてはどうだろうか。
そうすれば、お金を払ったユーザに十分な満足感を感じてもらうことができるだろうし、ツールの効果を感じる演出もできると思うのだが、いかがか。
退会したユーザーさん
2010/03/02
squareさん
2010/03/02
メーカーさんも提供した甲斐があったと感じてくれるでしょうね。
かずや。さん
2010/03/03
ノルテ・ポンさん
2010/03/03
ダウンロードの際登録したメールアドレスに、UltimateDefragはチュートリアルを6回シリーズで送ってきた。内容を読んでみると、デフラグでパフォーマンスを最大化する理屈や、実際にツールではどのように操作すればよいか、細かく書かれている。
PerfectDiskが残念ながら及んでいないのは、こういう部分ではないかと思う。
これまでの結果に書いたように、UltimateDefragだけなぜか、他のデフラグツールとは異なる結果を出してきており、面白そうなので番外編として追加テストしてみたい。
UltimateDefrag実施前のディスクの状態。前回、標準デフラグとPerfectDiskを掛けているので、かなり最適化されているはずだが、UltimateDefragの判定はまだ 17.886% フラグメントしているという。
チュートリアル #3に、アプリケーション起動の高速化というのがあり、今回はこれを試してみたい。具体的には、オプションでファイルタイプ EXE と DLLをハイパフォーマンスに指定し、あとは統合(consolidate)デフラグを、ハイパフォーマンス、アーカイブを考慮、ディレクトリをMFT近くに配置するように指定して、デフラグを実行する。
画面を見ていると、ファイルの配置を大幅に変えているようで、処理時間もそれなりに掛かった。CPU負荷は、当初の配置計算時は一時的に高いものの、ファイル操作処理の時は10%~15%程度と低かった。いや、途中50%程度までコンスタントに上がる場合もあり、考えながら処理しているような気もする。
所要時間は44分。ディスク上のファイル配置は大幅に変わってしまった。実施前はほとんどのファイルが外周にまとめらていたが、今回のデフラグでは外周と内周に二分割されている。どうも、外周は良く使われるexeやdll、内周はその他のデータという配置のようだ。
UltimateDefragの判定ではフラグメントは13.433%にまで低下した。
Windows標準デフラグで再分析してみると、全体の断片化は6%と変わりない。
Crystal DiskMarkのスコアは、
SeqREAD: 24.82 → 34.18 (+9.36)
SeqWRITE: 23.31 → 28.79 (+5.48)
512kREAD: 16.65 → 19.97 (+3.32)
512kWRITE: 18.52 → 21.78 (+3.26)
4kREAD: 0.360 → 0.391 (+0.031)
4kWRITE: 0.707 → 0.872 (+0.165)
と、有意な向上が見られる。これはちょっとスゴい。このディスクをPerfectDiskで再分析した結果、
・ファイルフラグメンテーション: 0.00 % → 0.00 %
・ディレクトリフラグメンテーション: 0.00 % → 0.00 %
・空き領域フラグメンテーション: 5.90 % → 1.20 %
・パフォーマンス: 97.20 % → 99.40 %
と、極めて良好な状態までデフラグされていることがわかった。
ただし、分析結果には続きがあって、「最大の空き領域: 587.2MB (不良)」と判定されている。連続した空き領域が少ない状態のため、再びフラグメンテーションが発生しやすい状態になっているようだ。「SMARTPlacementを実行してください」という推奨が表示されている。
この辺が、PerfectDiskの矜持といっても良いかもしれない。
すなわち、単にディスクのパフォーマンスを最大化するのでなく、なるべく高い状態を長期間維持できる状態にする、というのがPerfectDiskの特徴ということだろう。
いや、確かに製品の特徴にそのように書かれているのだが、このテストをしてみて実際にそのようになっているらしいということが理解できた。
ノルテ・ポンさん
2010/03/04
再配置には26分掛かり、
・ファイルフラグメンテーション: 0.0 % → 0.0 %
・ディレクトリフラグメンテーション: 0.0 % → 0.0 %
・空き領域フラグメンテーション: 0.8 % → 2.1 %
・パフォーマンス: 99.6 % → 99.0 %
と多少低下したが、
・最大の空き領域: 689.93MB → 1.62GB (良好)
となった。
UltimateDefragで見ると、また以前のようなファイル配置に戻っている。Crystal DiskMarkのスコアも以前のレベルまで落ちているのがわかる。
squareさん
2010/03/08
運営さん、無いのか?