フィリップスの回転式3枚刃シェーバー。S5395/26は首振りヘッドにマルチプレジジョン刃(現行ではベーシックモデルに位置するタイプで上位の7000シリーズや9000シリーズより替刃も安い)を装備し、自動洗浄スタンドを付属させたモデル。
スタンド付なので箱がでかい。ビックリした。今回セットになっている鼻毛/耳毛トリマー(NT1152/10)については後でまとめて。
こちらがセット内容。最初大きい内箱が本体だろうとあけたら洗浄スタンドで本体どこだ!ってなったが…
ハードケースに収まってました。メガネケースのようにしっかり本体を保護。
というわけでこちらが本体。レッドブラックのカラーがカッコイイ。下のスタンドは充電用コネクタに挿せるが充電機能はない単なるスタンド。
あくまで充電スタンドはこちらの自動洗浄スタンドのほうになる。
もちろんACアダプタ直挿しでの充電が可能。自動洗浄スタンドを使うときはACアダプタをスタンドに挿す。充電インジゲータは白色LEDでこちらもスタイリッシュ。3段階で残量を表示する。
程よい太さで握りやすいグリップ。3枚刃のヘッドが首振りし、更に刃それぞれにバネが入っていて肌にフィットする。
ヘッド内側はスッキリしていて掃除がしやすい。
6年使った旧型下位モデルと比べてみよう
自分はかなり肌が弱い。一般的な往復式電気シェーバーを使いだしたがすぐに痛くなる。特に夏場はヒゲを剃った後に汗をかくとヒリヒリしみる。水でぬらしても保護液的なモノを使ってもダメ。
何種類か買い替えた挙句落ち着いたのが今使っているフィリップスHQ7340だ。
今回のS5395/26と比べるとすごくずんぐりむっくり。今でも近いモデルは販売されている。
フィリップスの回転式は比較的肌がヒリヒリしにくいと聞いてまあ試しにと一番安い3枚刃タイプを期待せず買ったのだが、本当にそれまで使ったシェーバーの中では一番痛くなりにくい。空剃りしても許容範囲だったのは今までこのフィリップスだけ。
剃るのに時間がかかる、凹凸部に弱く剃り残しが多い等の不満点はあるが、痛くなりにくいというのは代えがたいので2010年の購入以来7年目。
今回の使用感はこのHQ7340との比較になるが、HQ7340自体はベーシックモデルで首振りもない、かつ長年の使用でパワーが落ちている可能性もあるし、今回確認したところ替刃に関しては一度も交換していない(推奨は2年 途中で交換していたと思ったのだが勘違いだった)ので交換時期オーバーってレベルじゃない。相当くたびれている。ただこの6年交換していない状態でもそこそこそれる(さすがに長いヒゲとか残る)のでフィリップスのこのタイプの刃は耐久性はかなり高いと思う。
ちなみに説明書によれば外刃と内刃の接触で研磨し切れ味を維持するらしい。なので刃の位置交換や清掃等の分解時は内刃と外刃の組み合わせを維持するように書かれている。
さて、写真を見るとわかるがHQ7340もおなじマルチプレジジョン刃。刃自体のサイズは変わらないが3つの刃が離れ、外周も大きくなっているのでヘッド自体が大きい。
上がHQ7340で下がS5395/26の刃。刃自体の形状は殆ど同じに見える。
さすがに6年使った刃は切れ味が落ちていたようで、S5395/26の新品の刃を使ってからHQ7340を使うと違和感があるし時間がかかる。綺麗に剃ろうと無意識に何度も同じ場所を剃っていたようだ。
また首振りと稼働領域の広さは影響が大きく、HQ7340でなかなかそれなかった顎の部分がよくそれるし、首振りのないHQ7340ではシェーバーの方向を気にして手をクネクネ動かさなければならなかったのが無くなりかなりラク。そしてHQ7340より刃それぞれを固定するバネも柔らかくなっていてより自然に使える。
もちろん刃が新品というのも大きいだろうが、首振りのおかげで剃り難い場所を繰り返し剃ったり持つ方向を変えたりすることも減り、時間短縮に加えてHQ7340ですら少し感じていたヒリヒリがより軽減された。
一か所だけHQ7340のほうが剃りやすいと感じたのが鼻の下。鼻にあたってしまうので刃の外周枠が大きいS5395/26は鼻の直下まで刃をあてにくい。HQ7340は一回り外周が小さいので少し剃りやすいのだ。
動作音に関してはHQ7340同様静か。夜に出かける前でも家族や近所に気にせず使えるのは嬉しい。ターボモードにすると音が少し大きくなるがそれでやっと往復式くらいか。ただターボモードになってもあまり剃れ方が早くなったとは感じなかった。
見た目がオシャレになっているので電源スイッチはHQ7340(普通にスイッチがでっぱっている)のほうがわかり易い&ターボモードボタンと区別がつきにくい。まあ慣れればいいのだろうが。一方HQ7340は6年使ってもなお使用中にヘッドカバー開けボタンを押しちゃってカパッ!ってのをたまにやらかしていたのだがヘッドが独立した形状のS5395/26の形状ならそれはない。
刃の固定方法は異なり刃を外すときHQ7340はロックが1つの部品なの3つ一気に外れてしまうのだがS5395/26は1個づつ外せるので落っことしたりしにくい。また刃の内側はS5395/26のほうが浅くスッキリした形状なので掃除がしやすい。
トリマー部分はヘッド交換が必要なS5395/26は少々面倒。取り付けは結構力がいる。
HQ7340はカパっと開くタイプなのでワンタッチ。但し使うときはS5395/26のほうが自然な持ち方で使えるので一長一短。
一番気になっていたのはHQ7340で可能だったACアダプタ駆動ができなくなっている(ACアダプタを繋ぐと動かない)点。充電しない無精者の自分には残念だったのだが、充電自体が1時間で済むようになっている上に、バッテリーが完全になくなっていると急速充電機能が働き5分でとりあえず1回分の動作が可能というステキ機能がついている。 実際試してみると確かに5分で高速充電モードが終了し、その状態で1回使えたので幸いACアダプタ駆動ができない点はフォローできている。
この点は期待していなかったのでいい意味で予想を裏切られた。
自動洗浄スタンドは面白いけどでかい
このS5395/26、自動洗浄スタンドがついているのが特徴で同じタイプのスタンド無しタイプより少し高い。別売りもされてないので自動洗浄スタンドを使いたければ最初からこちらを選ぶしかない。以前買い替えようとしたときも悩んだ点だった。
繰り返しになるが結構でかい。面積も結構食うし高さもある。うちの洗面所に置いたら家族に顰蹙を食らった&露骨に存在感アピールしてしまったので自室に持ち込んでいる。
あとこれ洗浄液が剥き出しなのでセット後も少し横に傾けただけで液がこぼれる。洗浄機の置き場所には注意しよう。
使用方法は簡単。シェーバーを置いて充電コネクタを押して洗浄ボタンを押すだけ。同時に充電もしてくれる。
インジゲータランプがかっこいい。
洗浄スタンドにはポンプが内蔵されていて、洗浄液で洗い流し、連動してシェーバー自体も動作させることで、中に剃ったヒゲが結構たまった状態でもきれいにしてくれるのでビックリ。
洗浄時の音もシェーバー自体の動作音がたまにするだけでポンプの動作音は殆どない
カスが結構入った状態で使ったのだが見事に洗い流している。
ただその後しっかり乾燥させるにはスタンドから出してカバーを開けて干さないとダメ。揮発性が高いようでカバーをあけておけばすぐ乾くのだがスタンドに乗せたままだと乾かない。
洗浄液はさすが専用品といった感じ。香りがあるので嫌な臭いも取ってくれて気持ちがいいし、なんかコーティング的な効果もあるのか初回使用よりも一度自動洗浄機にかけた後のほうが滑りがよくなったきがする。
一方中をパカっとあけてカスを捨てて、水でぶしゃああああああ!ってやる今までの洗い方もそんなに苦じゃない。完全防水だから尚更。特に今のところスタンドを安心して置ける場所を見つけていないので、初回のカートリッジがなくなったら暫く水洗いですませてしまいそうなきがする。
もちろん弱点もあるが、肌への優しさのおかげでフィリップスから離れられない
元々色々使ってフィリップスに落ち着いた人間なので慣れているのだが、フィリップスの回転式は一般的な往復式シェーバーと比べると使用感も癖も独特。刃自体の動きが違うので本体を回転させるように動かす等使い方が異なるので往復式とは別の機械だと思っておいた方がいい。
音が小さい、剃りカスが周囲に落ちにくい、肌に優しいのは今回のS5395/26でも相変わらずのメリット。恐らく刃自体の耐久力も旧型と同じように期待できる。
一方剃るのに時間がかかる、本体がおおきいので鼻の下等剃り難い部分がある、深剃り能力は劣るあたりは相変わらず。首振りのおかげでだいぶ剃りやすくなったがそれでも往復式に比べると分が悪い。ターボモードで時間短縮を試みているが劇的というわけでもない。
ただ自分にとってはそれらデメリットを差し引いても肌がヒリヒリしないのが大前提なので当分フィリップスからは離れられそうにない。
肌のヒリヒリに悩んでいるならフィリップスの回転式3枚刃シェーバーは一度試してみるといいあkもしれない。本当に自分がそうだったんで…
鼻毛/耳毛トリマー(NT1152/10)
正確には鼻毛/耳毛トリマーなのだが自分は耳毛がないので鼻毛カッター。
パッケージはブリスタータイプ。
単三電池動作ですぐに使える電池つき。
鼻毛より先にヒゲを剃ってほしい説明書の挿絵。
ブラックとオレンジがオシャレ。刃は水洗いOK。独特な刃形状で、棒状の本体に刃が横向きについている&先端から刃まで距離があるので他のカッターに慣れていると刃の当て方が難しい。
こちらは以前から持っているパナソニックの鼻毛カッターER-GN20。こちらは先端部分が刃になっているのでまるで使い方が違う。
で、実際使うとやはりこちらも肌への優しさを重視しているようで、ER-GN20のそれより優しく細かくカットしてくれる。ただ刃が横向きについているのが難しいもので、特に自分は鼻の中の凹凸が大きく、ER-GN20の先端をずぼっと豪快につっこむようにしないと特に鼻の入り口あたりをうまくそれない。NT1152/10で頑張ってみたがどうもそこはキビシイ。
鼻の高い欧米人向けなのだろうか、自分の鼻がつぶれてるだけだろうか。
一方ER-GN20はたまにブチブチ!とひっぱられていたいことになっていたのだがNT1152/10にそれは一切ない。ER-GN20が鼻毛「カッター」ならNT1152/10は鼻毛「シェーバー」といった感じ。
これでもう少し先端に近い位置まで刃があればよかったのだが。
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