限界までコンパクトに仕上げられたWindows8.1搭載のスティックPC、INTEL COMPUTE STICK STCK1A32WFCのご紹介です。
試用期間が3週間ほど頂けましたので、自宅以外にもいろいろ持っていって使ってみました。
製品概要
PCではなく何かのストレージかアダプターの様な外観です
余計なものは一切載せず、必要最小限の機能を搭載したストイックさすら感じます。
HDMI端子(写真右)に差し込んで使うスタイルのPCです
AC-USBアダプターとマカフィーのライセンスが付属しています。
Microsoft Wireless Display Adapterと並べてみました
同じHDMI端子に差し込む製品ですが、機能は大きく違います。
スイッチ・端子類
背面には各種の仕様が記載されています。
Bluetoothは4.0、無線LANは802.11bgn規格が搭載され、USBは2.0規格が1端子と電源用のmicroUSB端子が並んでいます。また、同じ側面の右側に電源スイッチが配置されています。
128GBまで対応しているようですが今回は64GBを使用しました。カードは奥まで刺さります。
別途キーボードが必要です
有線のキーボードやマウスはもちろん使えますが、リビング等での取り回しを考えると無線接続のキーボードがおすすめです。
今回はこちらの無線キーボードを使いましたが、パッドが右側に備わっており、とても使いやすいです。この辺りは今回の製品レビューから脱線してしまうので、後日もちもの登録いたします。
また、このキーボードは起動時でも認識されBIOS画面を呼び出せるのでとても便利です。
キーボードだけで埋まってしまいますので、ハブの使用が基本になると思います。
今回は有線LANと3ポートのUSBを搭載したハブを使いました。
初期状態ではUSBから給電されると青いインジケーターが灯り、PCが起動します。
BIOSから給電時の動作を変更出来ます。OFFにすると給電時にインジケーターランプが数秒点灯しますが、電源ボタンを押さない限りは起動しないようになります。
起動
スペック
OSは Windows8.1 with Bing がインストールされています。
2GBのメモリなど若干非力なスペックに感じ、動作内容によっては多少もたつくこともありますが、全体的には不満のないレスポンスだと思います。
今回は試していませんが、Windows10にアップグレードが出来るようです。今度試してみたいと思います。
ピーク時は2.6Aほど流れているようなので一般的な2A出力のモバイルバッテリーでの運用はちょっと不安な気がします。
USBハブを使ってBuffalo社の1TBのポータブルHDDを繋いでみました。
本体USBからの電源が足りない気もしましたが、ファイルのコピーやベンチマークなど一通り動かして問題は出ませんでした。
内蔵のメモリ、SDスロット、USBポート接続HDDのベンチマーク+αです。
ピントがずれて申し訳ありませんが、本体はだいたい50℃弱(室温25℃)をキープしているようです。
排気口は少し温度が高く、60℃弱となりました。
本体に内蔵された冷却ファンは非常に動作音が静かで、テレビの裏であれば気がつかないレベルだと思います。
今のライフスタイルに無理なくPCを融合し、一緒に楽しめる空間を実現。
ともすれば、同じリビングにいながら一人の世界に入りがちなタブレットやノートPCと違い、同じ画面を共有できるのは良いですね。
家族でひとつの画面を共有でき、コミュニケーションが生まれます
正直フル画面での再生は厳しいのでは?と思っていましたがサクサク動いて驚きます。YoutubeなどもHD画質で楽しめました。
水槽に入れるアクセサリーを家族一緒に選んでみたり。
11nの無線LANが内蔵されていますが、有線ならUSB2.0の速度が上限ですがこの位のスピードが出ました。テレビ周りはネットワークが備わっていることが多いと思いますので、動画配信サービスなどを良く使われる方は有線接続が良いと思います。
自宅・会社で良く使うアプリケーションのひとつとしてOfficeを入れてみました
Officeのテンプレートを開いて少し作業をしてみました。同時にSkypeでのビデオ通話も行っていますが、負荷は予想より少なく快適に作業が行えます。
Windowsマシンなのでネットワークへの接続も楽に行えます。NAS内の動画をストレスなく再生することが出来ました。
Webカメラを取り付けてSkype経由でネットワークカメラとして使ってみました。これで外出先からでも水槽の様子が分かります。
ただし、HDMI端子に接続していないと本体の動作が怪しくなります。
重たいソフトをゴリゴリ動かすといったものではありませんが、豊富なWindowsのソフトが使えます。
職種によって大きく変わってくると思いますが、重たいソフトを常用する職場ではメインの作業用PCというよりは軽い作業やメールなどのサブ機としての利用が合っていると思います。
Windows機なので普通のネットワークへの参加は簡単ですが、
外部から操作するためのリモート接続はそのままでは使えません
サブPCなのでキーボードを片付けて使いたかったのですが、本機にインストールされているWindowsのエディションではリモート接続の機能が搭載されていません。
別のPC(Windows7)から操作しているところ。レスポンスも上々です。シャットダウンも行えます。
豊富なWindowsのソフトが使用できるということで、私の職場の環境でいちばん便利だったのがこのバックアップソフトのサーバーとしての使用です。スクリプトでネットワーク上にあるクライアント機のデータを自動でバックアップできるので、管理がとても楽です。
出先ではタブレットやUltrabookに軍配が
休み中に修正依頼の連絡が来ることもあるので、宿泊先に持っていって使ってみました。
PCを持ち歩くという使い方になりますがHDMIのモニターが必須ということもあり、出先での作業での利便性というものは感じられず、タブレット端末やノートPCの方がいろいろ便利だと感じました。
今ある何かを置き換えるというよりは、新しい使い方を感じさせる小さなコンピューター
いくつかのシチュエーションで試用したところ、メインのPCとして使うにはさすがに厳しいものがありますが、リビングPCとしては十分なパフォーマンスを持っており、既存のTVにWindowsの機能をアドオンといった使い方が我が家ではベストなのかなと思います。
家庭向けの用途ではありませんが、展示案内や広告のモニターにDVD等を接続するのではなく、本機のようなスティックPCを使えば様々なソースが使え差し替えや更新なども楽に行えると思います。
今あるPCの代わりとして使うといったものだけではなく、新しいPCの使い方を感じさせる製品だと思います。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
この様な貴重な機会を与えて下さった、zigsow運営様、Intel Club Extreme様ならびに関係者の皆様方に厚く御礼を申し上げます。
追記:2015/10/29
先日は行いませんでしたが、このマシンもWindows10に対応しているので今の環境で使い込む前に試してみることにしました。
トラブルのも面倒なので、初期化して真っさらなWindows8.1からアップグレードしてみました。
Parallelsで走らせているWindows8.1はアップデート感覚でWindows10にアップグレードしましたが、今回はインストールメディアを作ることにします。
ここで作成したインストールメディアは他のPCのアップグレードにも使えるようですね。
Windows10のエディションなどを選びます。Homeの32bitがこのマシンに適合します。
インストールメディアを複数台に使用するなら、32bitと64bit両方を含んだメディアを作成しておくと良さそうです。
まぁ、中味は一緒なのでどっちかで良いのですが両方作ってみました。
ウィザードに従ってメディアを作成していきます。
DVD用のISOファイルです。5.89GBありますので二層のDVDを使いました。
まるでBDドライブが本体の様です。このドライブだけかもしれませんが、PCのみでの給電は動作が怪しくなることが多々あるので二股のケーブルで電源を追加しています。
後はインストーラに従ってアップグレードしていきます。
寝ている間にインストールを進めていたので実際どの位の時間がかかったのかは不明です。
確認画面か何かで止まっていると思っていましたが、特にトラブルもなくインストールが終わり新しいOSの環境が構築されました。
これは一体何なんでしょうかね。今までありましたっけ?
よく分かりませんがセキュリティコードを入力して認証完了です。
シリアルコードなどは入力していないのでそのまま引き継いでいるようです。
無事にアップグレードできているようですね。作業完了です。
一部機能に制限はあるらしいのですが、Windows10自体には対応しているようなので再びマカフィーをインストールしました。このPCに付属していたコードで再インストールが行えます。
この間契約したサブスクリプション契約のうち1台をこのPCに設定します。自治会の役員会とかローカルな活動は何でもかんでもExcelファイルで回ってくるので、リビングで使うPCもOfficeがあった方が絶対便利なのです。
サブスクリプション契約で1TBというアホみたいなスペースが提供されます。さらに増やすことも可能な様で、PC丸ごとOneDrive上に展開できちゃいますね。
内蔵メモリはあまり空きがないので、本体のみの運用の場合microSDカードにデータ類は保存することになります。OneDriveのフォルダも当然そちらに作成するつもりだったのですが……
なんということでしょう、OneDriveのフォルダが作成できません
ネットでいろいろ探してみると、どうやらSDカード上にVHDを作成すると上手く行くようです。ただ、起動時に自動でマウントしないようなので予めコードを書いて起動時に制御する必要があるとの事。
今使っている64GBではなく、128GBのmicroSDカードで作り直そうか検討していたので、今回はVHDで無事OneDriveのフォルダが作成できたということを確認して終了です。
ここでOneDriveフォルダをSDカード上に作成できるように設定出来るといいですね。
Windows10をいろいろいじってみたかったのですが、妖怪ウォッチを見たい息子に奪われました。
「パパから返してもらったからママ再生して」とか面白い事を言っていましたが、すんなり動画を再生していました。
最初だけデータが追いつかないようにも見えましたが、一端再生が始まればシークしない限りスムーズな再生が行われているようです。
簡単なパソコンって素晴らしいですね。これぞリビングPCです。
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。