しかもプロだし。
こんにちは。
今回はWestern Digital様のWD Red Pro (WD2001FFSX)をレビューさせていただきます。
このHDDは業務用のストレージに特化した製品ということで、我が家で日夜酷使されているNASにいれてどのようなものかをお伝えします。
ベンチマークソフトはこちら。
BlackMagic Disk Speed Testというものを使いました。
そしてつかうNASはこれ
古いものですが、一応の機能は備えていてHDDの状態をモニタリングすることはできます。
ちょっと遅いですが。
これは7ベイのもので、当然HDDを7台でつかっていたのですがHDDの1台にトラブルが有り、その際にHDDを入れ替えてRAIDのファイルフォーマットも変更し、現在6台でRAID5の運用をしています。
その時のベンチマークはこちら。
書き込みが約480Mb/s
読み込みが約640Mb/s
まあまあ速いといえるのではないでしょうか。
つかっていて不足はありません。
そして今回のHDD(以下Red Pro)を同じNASに組み込んだ状態(1台)のベンチがこちらです。
書き込みが約320Mb/s
読み込みが約400Mb/s
あれ、めちゃくちゃ速くないですか。
向こうはある程度使ったとはいえ6台並列であの数字。
こちらは1台でこれ。
うーむ、うれしいやらかなしいやら。
ではさっそくRAIDの再構築にかかります。
多分一晩・・・もっとかな。
ちょっと余談ですがRAID5で運用していて1台故障した時ってめちゃくちゃ怖いですよね。
あと1台壊れたら全部データがおじゃん。
しかし大事なデータが入っているわけでRAIDを再構築するまで使わないわけにはいかない。
そう考えるとこのRed Proのような高信頼性をうたうHDDは非常にありがたいですね。
業務としても安心だし、管理者としても気持ちが楽。
多少高くても、といっても無茶に高いわけじゃないですがこういう製品は非常に魅力的です。
ちょっと早く目が覚めたら再構築が終わっていました。
ではベンチをとってみましょう。
書き込みが約530Mb/s
読み込みが約664Mb/s
うーむ、やはりというかなんというか。
6ベイから7ベイですので大きな変化はありませんが確実に早くなっています。
特に書き込みは使ってみてわかるくらい違いますね。
ちょっとしたことがサクッとできる。
これだけではRed Proの性能を見ることはできないのですが、ひとつ言えることは以前再構築を行った時より高速に再構築ができているという点。
正確な時間は記録していないのでわかりませんし、NASのファームウェアも更新されているので正確な比較とはいえませんが、Red Proの性能がその一因とは言えるでしょう。
さて、Red Proの売りである高信頼性を監視の方向から見てみましょう。
下の画像は同じWestern Digital様のHDDをNASの監視画面から見たものです。
かなり頑張っていますね。
5000時間超えていてセクタエラーが出ていないです。
しかも温度も夏のこの時期(2015/07/30)にこれ。
で、RAID5を再構築してがりがり書き込んで発熱した状態でのRed Proはこれ。
おお。
再構築してがりがり読み書きした状態で上のWD Greenより確実に低い。
これはうれしいですね。
やはり放熱を考えられた作りだということでしょう。
通常運用だともっと温度は抑えられるものと考えられます。
そして容量が増えました。
6台の1.5TBのHDDでRAID5のところに2TBのRed Proなので増える分は1.5TB。
最近のNASだと2TB増やせるものもあるといいますが、そこはRAID5はそういうものとして使うしか無いですね。
でも1.5TB増えるだけでもありがたいですよ。
手に持った感じから違います。
同じWestern DigitalのGreenとくらべてもはっきりと分かります。
頑丈に作ってあります。
ここだけでも気分が違いますね。
HDDは動く部品ですからがっしりしている方がいいです。
もちろん振ってみるというわけにはいきませんが、非常に安心感があります。
そしてガワの作りがWD Greenとくらべてもかなりちがうんですね。
これは放熱性と耐震性を考えられているんじゃないかと。
Greenが悪いってことじゃありません。
私はGreenを今まで常用してきました。
それはNASで24/7の運用をしてきて生き残ってきたのがGreenだからです。
それからくらべてもずいぶん手間の混んだ作りです。
変な喩えですが、高級なアンプに似た手触りなんですよ。
あれも熱を持つし、振動はご法度だしで。
やはりHDDは超高速で回転しているものですから、熱も持つし振動もする。
それが故障の原因にもなるわけで、そこに気を使っているというのは非常に評価できるところです。
で、安定性ですがここは数年使うことも想定に入れていますのでここまで出たデータで星4つ。
おそらく将来的には星が5つになるのではないかと思います。
そんな予感がします。
いままで使ってきたHDDの中で一番安心感のある作りです。
もちろんこのレビューは随時更新していきます。
全部Red Proで組みたい。
同時に6台のPCから高負荷をかけてみましたが、確実に以前よりアクセスが軽いです。
具体的にはこんな感じ。
ほとんど変わりがない。
ということは先にとったベンチは使っているNASの処理性能で頭打ちしている可能性もありますね。
でもいっせーのでベンチをとった時のこの数字はかなり優秀でしょう。
ベンチを取るのと同時にMacの操作を行いましたがサクサクです。
もっと新しいNASでRed Pro16台でRAIDを組んだらさぞや快適でしょうね。
本気で欲しくなりました。
業務で使うなら是非に。
今は大型のストレージもSSDなどで組むことが多くなってきています。
しかしまだコストパフォーマンスを考えるとHDDという選択肢も出てきます。
SSDにはアクセス回数の制限などもありますし。
しかしとりあえずで構成してデータが吹っ飛んでしまっては困るわけです。
そうなると出来る限り信頼性が高いHDDが欲しくなるわけですね。
個人的な話になりますとTBサイズのSSDで7台のRAIDを組むとなると予算がかなり厳しいわけです。
しかしデータサイズとしてはRAIDがつかえるNASを使わなければならないようなこともしている。
そう考えるとこれは実にいい。
SOHO、中小企業から大きな企業でも部内サーバなどに使うには実にオススメです。
もちろん大型ストレージにも。
だてにProと言うわけじゃない。
安心が買える。
こんなに良いことはない。
本当に気持ちも楽だし、安いものを買って何回も再構築するなんてリスクもコストも高いことをするよりずっといいですよ。
私は他の会社のHDDでひどい目にあってからWDさんは贔屓にしてますが、よく目なしにしてもかなりいいです、これ。
ほんと、おすすめです。
私も予算を都合してRAIDの予備機に用意しておきます。
おお、やっぱり。
確認してみたらやっぱり振動対策や放熱性にこだわって作ってあるんですね。
24/7で動かす用途に、っていうんだから当然か。
このレビューの応募に8〜16ベイのNASで使うっていう文言がありましたが、たしかにそういう用途に十分応えられる作りだと思います。
ちなみにこのNASはMacのオートバックアップ機能のTimeMachineに対応しています。
そのバックアップ先のHDDにRed Proを使うんだから信頼しているわけですよ。
大事な仕事に使っているMacのバックアップを任せるんですからね。
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