ユピテルより発売されたドライブレコーダー。
大手の製品であるため、それなりに厳しい目で評価をします。
レビューは大きく2点。
・基本的な撮影能力。
・WiFiを使用したスマートフォンとの連携で何が得られるか。
判断基準も主に2点。
・ユーザーに負担を強いていないか?
・ユーザーのニーズに答えられているか?
プラスαとして私自身にメリットが在る製品かどうか、この辺りを中心に評価します。
普通に使えるドラレコ
1.車輌への取付ポイントは3つ。
- 録画される映像に必要な情報が記録されていること。
フロントガラスに装着する場合は出来るだけ車輌の左右が映る様にする。 - 配線の取り回しに気を配る。
運転の妨げになるような配線、視界に揺れるコードが入るような事は避けたい。 - フロントガラスに装着する場合、ガラス面上部20%以内に取付ける。
[ プリウスαに装着した状態 ]
2.撮影映像をPCで閲覧するとこうなる。
ドライブレコーダー本体はUSBにて電源供給を行なっていますが、
PC接続もそのままUSBケーブルを接続する事で、SDカードとして閲覧可能。
※接続の確立はPCに依存する部分も大きいようで
自前のデスクトップ(NEC製Vista→Win7)では認識に苦労しましたが
NEC製ノートLL350WGやDynabookV713等ではスムーズに認識しました。
[ 標準撮影モード.1080P 3min ※クリックで大きな画像が出ます]
※取付け、PCとの接続は可もなく不可もなくという感じで、3点とした。
高画質・高品質な映像
1.撮影映像のクオリティについて
映像解像度 3M ( 2304×1296 ) / 1080P HD( 1920×1080 )
WVGA( 856×480 )※アプリでスマートフォンへ保存。
フレームレート 30fps
記録形式 MP4 ( H.264 )
[ 工場出荷時 1080P 映像 ※クリックで実サイズとなります]
2.優秀なCMOSのおかげで逆光にも強い!
朝夕の太陽光が逆光となり、眩しい思いをした人は多いと思う。
ドライブレコーダーも逆光を受けると受光量を絞り、センサーが許容できる
範囲内にレンジを移動します。
この時、センサーの許容レンジが狭い場合は光の周囲が相対的に黒くなって
しまう場合があります。
[参考画像]
もしもの時、せっかく取付けたドライブレコーダーが逆光の影響で
明確な画像を残すことができていなかったら…
実際に順光→明暗の変化がある場所→逆光で走ってみた!
映像編集の際、720×480にリサイズされていますが映像確認には充分です。
3.夜間映像も綺麗に撮影できます
一般に夜間撮影は周囲が暗くなるため、フレームレートが落ちる傾向が
ありますが、ユピテルのDRY-WiFi40cはその傾向がありません。
また、白など明るい部分の境界ははっきりと録画し、暗い部分は露出を
高くし、多少映像素子が荒れる撮影状態となっても状況を写し撮る事を
優先しているようで好感が持てます。
これは映像を記録しながら画質補正を掛けているのではないか?と想像
しますが、とても良い機能です。
私が今まで所有していたドライブレコーダーは、全体で明暗の調整をし、
露出を上げる場合はフレームレートが落ちました。
[夜間撮影映像をそのまま掲載しました]
このように、撮影映像のクオリティは充分です。
4.課題が残る記録方法とメディア
ここまでほぼ完成された性能を発揮しているドライブレコーダーではあるが、
ひとつ、大きな欠点…というか不満がある。
それは、記録メディアと映像サイズ。
[記録メディア]
・4GB(約30分)~32GB(約240分)の撮影が可能。
だが、カーモード・ポータブルモードの記憶領域の住み分けがあるため
SDカードを初期化した場合 50%:50% の記憶領域を使用できる事になり
4GB(約30分)の場合、実際に利用できるのは(15分となる)
※記憶領域の割合は後述のWiFiアプリにて調整が出来るため対策は出来るが
ユーザーに負担を強いるシステムだと感じた。
ポータブルモード使用時は、カーモード「イベントファイル」と最低限の
2ファイル分(約500MB)を除き、自動消去の対象としてくれると良いと
感じた。
・実際、カーモードでの使用は、接触時などGセンサーによるイベントファイル
さえ残っていれば、3分毎に途切れてしまうため後からの利用も手間が掛かる。
ポータブルモードは、記憶領域の許す限り連続撮影が可能であり、むしろ
意志をもって映像撮影する時はこちらを使用する。
その際に使用可能メモリがカーモードに圧迫されているというのは良くない。
記憶領域割合を、カーモード 20%:80% ポータブルモードとした場合は、
多くの記憶容量を得られる代わりに日常利用するカーモードでの上書きが頻繁
に発生してしまい、SDカードの消耗を早めるリスクもある。
[映像サイズ]
・個人的には、720pサイズでの撮影モードを選択できるようにしてほしい。
ドライブレコーダー搭載時に本当に1080pの解像度/ましてや3Mサイズが必要
なのか、疑問が残る。(使用しながらの事故経験が無いための意見ですが)
・1080p→720pにすることで映像ファイルのダウンサイジングを行うことが出来
初期搭載の4GBメディアでもより多くの撮影時間を確保することが出来る。
(映像の品質が良いだけに、過剰品質になっている印象を受ける)
もし、映像サイズに720pが在るようなら個人的には5点(満点)でした。
DRY-WiFi Remote を使う!
Q:ドライブレコーダーがWiFiを使えると、何かいいことがある?
A:わがんね…。
Q:では、WiFiで使えるカメラだと認識を改めてはどうかな?
A:それってアクションカムじゃね!?
というわけで、DRY-WiFi40c をアクションカムと認識して使って見ることにしました。
iOS 6.0 以上、 Android 4.0 以上のスマートフォン・タブレットに導入可能。
ex.) DocomoのD-TABを利用して、DRY-WiFi Remote を導入します。
1.GooglePLAYから、DRY-WiFi Remote をダウンロード・インストールする。
2.タブレット上で DRY-WiFi Remote を起動し、
タブレット、DRY-WiFi40c、それぞれの無線LAN(WiFi)機能をONにする。
3.WiFi上でお互いを認識することが出来ると、接続候補にピックアップされる。
※ここでのWiFiはインターネットに接続する必要はありません。
DRY-WiFi.Remote 導入済みの端末とDRY-WiFi40c がリンクすればOK。
4. 接続すると、端末の画面が切り替わりDRY-WiFi40c を操作可能となります。
※タブレット上で DRY-WiFi40c で撮影した映像がリアルタイム表示されます。
5.DRY-WiFi.Remote で出来ること。
・カーモード / ポータブルモードの切り替え
・トークボタン(タブレット側をマイクに、DRY-WiFi40cをスピーカーに)
・スマートフォンに静止画保存。(解像度 2048×1536)
・DRY-WiFi40c に動画保存。 3M or 1080p
・各種設定(DRY-WiFi40c の細かな設定が出来ます)
6.実際にエッセ君に搭載してみよう!
我が家で最速!(何が?
・エッセ君に装着するべく、車内にDRY-WiFi40cとタブレットを持込み接続テスト。
※無事に接続を確立。
・シガーソケットから本体を持ち込んだ状態。
ガラス面に貼り付けるステーは”Yupiteruダイレクト”にて注文しました。
希望するベストな映像はこんな感じです。
(ソニー製のアクションカムにて撮影した映像です)
DRY-WiFi40cにて撮影した映像がこちら。
Docomoタブレット d-TAB にてWiFi経由映像を受信中。
変なオッサンが映り込んでいますが、気にしないでね。
映像から推察すると、SONY製のアクションカムよりも広角に撮影するみたい。
車両取付の映像はこちら。
ステーの使い方が逆向きになりますが、普通に装着できます。
※ステーの粘着が非常に強いので、使い回しは出来ません。
(複数の車輌やヘルメット等に装着したい場合は別途お求めの必要があります)
また、軽自動車(エッセ)に関しては車輌最後部のガラスでも十分に電源コードの
取り回しが可能で、手を加えればピラー内部等に隠すことも可能です。
7.DRY-WiFi Remoteでコントロール開始!
タブレットでコントロール画面を出します。
なかなかアレな感じ(いい感じ)で映像が来ています。
そしてこちらが実際に撮影した映像です。
【DRY-WiFi40c.アクションカムとして使った場合の個人判断】
アリ!全然OK!です!!!
・広角な撮影ができるからでしょうか、速度感があります。
ハンディカムで撮影した映像だと正面のみのため結構な速度でサーキットを
走っている時でも、映像ではそれほど感じ取ることができませんでした。
ソニーのアクションカム、こちらのDRY-WiFi40cは側面ガラスの映像も映し
出すため、スピード感がすごくあります。(ちょっとこわいくらい)
・トランク内の木材がガタガタする音をちゃんと拾っています、オマケで最後
待ち合わせをしていた同級生からの着信音も拾っています(汗)
・映像サイズは大きすぎる感じ(フルHD)ですが、このへんは32GB程度のSDを
購入し、対応することにします。
ハンディカムとは異なり、手元のタブレットでコントロール出来る点が
とても良い。(後部ガラスに正面向けてつけているので操作ボタンが押せない)
・ドライブレコーダーの特性なのか、暗い所を明るくするような印象なので
映像の白飛びが少なく、車内と車外の映像が比較的バランスよく撮影出来てる。
・気になる点は、発熱。
撮影+WiFiを行うと、冬場にもかかわらず、結構熱くなっている。
夏場大丈夫???ちょっと心配です。
PC.Viewer DRYを使い、ドラレコ映像を見直す。
DRY-WiFi40Cは標準でGPSユニットとの連携が出来ます。
走行中、現在の位置情報を記録しながら映像を記録。
記録したSDカードを「PC.Viewer DRY」を使うことで、GoogleMapとの連携等が可能。
※スキー場へ向かうエッセ君にてDRY-WiFi40Cを使用し撮影。
GoogleMapとの連携にはGPSが測位している必要があるため、カーモード推奨です。
カーモードでは3分単位の映像となりますが個別でイロイロな状況を確認できます。
1,記憶に残るような場面がどこだったを確認できます。
これは、少し前方でスタックしている車が居て渋滞が発生している時に
巨大な除雪車が僕らに関係なく自分の仕事を淡々とこなしているシュールな場面です。
すごく、カッコいい除雪車だったのですが、スキー場まであとどれくらいの場所なのか
GoogleMapにて確認することが出来ます。
ちなみに拡大縮小も自由自在です。
当日はスタッドレス4本装着で向かったのですが、全然ダメ。
スタッドレスでどうこうなるレベルを超えていました。
ある程度は、これまでの経験で車輌を振ったり、速度を出来るだけ一定に保ったり
ハンドルを調整したりしましたが、雪の深い部分に差し掛かるとタイヤハウス内に
雪溜まりが出来てしまい、抵抗が増して走行困難になったり、そもそもワダチから
脱出できなくなったりします。
そして、ほんの少し進んだ所で、今度は自車がスタック。
後続と対向車に迷惑をかけながら、避けていただき、その後除雪車が自車を避けて
除雪した道までバックで戻り、そこから復旧しました。(´;ω;`)
次回からはラバーチェーン等を用意して来ます。
2,事故などの際、自車の速度情報など定量的で客観的な情報を得られます。
DRY-WiFi40Cが衝撃を感知した時などを見直す事ができます。
両面テープで仮固定していたDRY-WiFi40Cが振動でポロリんちょしてしまいました。
画面下部のタイムチャート部には衝撃を感知した場所が赤く表示されています。
GoogleMapの A から B 地点が対象録画映像(3分)の走行範囲を示し、
赤いラインが走行映像に連動し自車位置を連動して表示します。
画面左下には自車速度が表示されています。
つまり、この表示ソフトにて映像・車速・位置情報を客観的に評価することで
自身の意見根拠的なものとしての信頼性が十分にあるのではないか?
当然、自身が危険運転をしている場合は論外ですが
接触事故などが生じてしまった場合、自己に至る経過が克明に記録されているため
良くも悪くも事実どうだったかという判断材料になりそうです。
今回、スキー遠征に向けファイナルコンビニエンスストアからスキー駐車場辺まで撮影。
必要なSDカード容量は 約10GBでした。
標準の4GBでは不足するため、最低限16GB、出来ることなら32GBのSDカードを
準備しておくと良いと感じました。
事故などに対処する場合は、標準の4GBでも大丈夫です。
ただ、今回の様にドライブの全工程(それでも一部ですが)を記録として残し
あとで参照しようとすると、大きめのSDカードが有利です。
評価は4点、理由は映像が3分単位で切れるため。
これがソフト上では時間軸上で1つの連続した映像として扱えるようなら
4.5点くらい。
事故時の証拠映像の提出用として、任意区間をボタンひとつで一連のソフト画面を
動画出力(mpeg等)できるようなら、5点でした。
3,ちょっと変わった使い方。
スキー場でドライブモードでの撮影を試みました。
狙いとしては、スキー滑走中の速度やコースが収録できるのではないか!?
2014.12.28.国見岳スキー場で撮影を試みました。
リフト移動中の速度は、約 5km/h ということがわかります。
そして、リフトの場所も撮影開始のA地点~撮影終了のB地点ということで。
リフト移動中の映像は最下部レビューにて追加したいと思います。
※ポケットにDRY-WiFiをいれてスキーを楽しんでいたのですが、
どうやらポケット内で勝手に電源がONとなり、電池を消耗。
リフトでの移動しか撮影できませんでした。
また機会があれば、スキー滑走中等の映像を撮影したいと思います。
イロイロな状況でどんな感じの映像が撮れるかやってみます。
・スキー場へ向かう途中、トンネルなどを通過。
本体底面に両面テープを貼り、インパネ上に仮固定しています。
振動が大きいのですが、これは路面が凍っておりチェーンなどの影響で
凹凸が激しくできているためです。
・2014.12.28.国見岳スキー場のリフト移動中
ハンディ撮影です。
PC.Viewer DRYにて、リフト移動中の場所や移動速度などが確認できました。
スキー滑走中の映像も欲しかったのですが、バッテリー切れで撮影できずでした。
・2015.02.08.岡崎キョウセイ交通大学での移動シーン。
柄ジーノ(助手席)のヘッドレストにDRY-WiFi40cを挟み込んで撮影。
映像は割と(・∀・)イイ!!、音声はちっさいw(ヘッドレストで挟んでるため)
自分が仕切ってるイベントだったので、今回は操作など準備が不十分で
1分ほどの映像となりました。
タブレットからリモート撮影だったのでWiFi圏外となり切れたのかも?
ローカルでコントロールしていればよかったかな…??
・201502.18.筑波サーキットTC1000にて、
ダイハツコペンのシート間にDRY-WiFi40cを置いて撮影。
ヒューマンエラーでDRY-WiFiを置く位置が低かったです…路面がうまく見えていない。
次回は対策してみようと思います。でも、映像は大変綺麗でバッチリチリバツです!
・2015.04.12.さるくらモータースポーツランドにて、
ダイハツエッセのリアガラスに純正ステーを粘着で貼付けて撮影しています。
ジムカーナというシュチエーションなので、走行周囲の景色がよく見えていると思います。
元画像はフルHDですが、簡易編集でのトリミングを行っているので
再生サイスは HD:720 となっています。
・2015.4.17/.18/.19 で参加したクラゴン部屋:春場所の映像。
ダイハツコペンのロールケージにDRY-WiFi40cを取付けて撮影しています。
明暗の差も気にならず、むしろ爽快感が伝わればいいなぁ~という感じの映像が撮れました。
・2015.04.29 栃木県:ツインリンクもてぎ 走行会の動画です。
爽快なイベントでした!(ドラレコもなんだかんだで使い慣れてきました)
・2015.05.09 愛知県岡崎市にある「キョウセイ交通大学」で練習。
急遽、ストーリアx4のドライバーさんの助手席に「ビニールテープ」でドラレコを固定。
シガーソケット→USB給電で撮影を試みましたが、全然綺麗にとれています。
扱いが小慣れてきたということもありますが、本当に便利です。
・2015.06.24 宮城県にある「菅生国際サーキット」を走ってきました。
高速の爽快感と、速度が早いゆえのシビアなコントロールに痺れます!楽しい!。
・2016.03.19 宮城県にある「菅生国際サーキット」を走ってきました。(2回目)
純粋に走行映像をお楽しみください。
HDR撮影機能が付いた機種でないとこの雲の感じは撮影できません。(3周目あたり)
・2016.05.08 兵庫県にあるセントラルサーキットで開催されたコペントロフィーに参加。
初走行となるサーキットでしたが、クラス3位に入賞し表彰されました(`・ω・´)
某支配人@名古屋定住@イベント行きたいさん
2014/12/02
とっぷりんさん
2014/12/03
ですよねー。もしかしたらファーム更新で対応…できるのか!?(汗