まず、これがどういった物なのかという説明から入りたいと思います。
ハードウェアの知識とアイデアとEdisonと少しの部品やArduino対応のボードさえあれば、今まで開発者しかできなかったような物を意外と簡単に作る事が出来る物
今回のインテル(R) Edison キット for Arduinoは
Edison+Arduinoと実は専用ボードがセットになったモデルでarduino互換で開発できるようになります
説明書という説明書が入っていないので
まずは基本中の基本、公式サイトへ
http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/do-it-yourself/edison.html
準備
用意するもの
・Micro USB(TypeB)-標準USB(TypeA)ケーブル 2本
・ACアダプター 7Vから15Vのもの容量は自分で追加するものを考えて選ぶといいと思います。
・PC windows、MAC、Linux対応でよほど古くない限り大丈夫だと思います。
公式ページあるコミュニティーの「始めましょう」をよく読んでいきましょう。
Windows,Mac,Linuxに分かれています。
今回はWindows環境からなので、そのまま読み進めていきます。
Edisonの組み立て
箱の中には、intel Edisonボード、Arduinoの拡張ボード、Edisonを固定する為の六角ナットが2個、プラスチックのスペーサーと固定ネジが4つづつ
CPUにも入っている1枚の多言語の紙
もし不足しているなら購入店に問い合わせをして相談してください。
組み立てといってもマザーボードにCPUを刺す感覚で、EdisonをArduinoの拡張ボードにカチッと音がなるまで取り付ける、その後固定用のネジで固定する、スペーサーを取り付けるだけです
CPUをマザーボードに取り付ける時と同じ位丁寧に扱ってください。
つまり静電気を抜いたり、ボードの置くところは組み立て終わるまで入っていた袋などの上におきましょう。私の調べた限りですが EdisonをArduinoのボードに取り付けるコネクタ?は耐久性としては30回なので、あまり差し込んだり外したりしてると壊れてしまう可能性があります
基本、取り付けたら外さない事が前提のようです
また、ネジなど非常に小さいのでなくさないようにキレイに片付いている部屋で、落としても見失わないようにしっかりと準備しましょう。(絨毯の上に固定用のナットが落ちたら大変な事になります)
重要 Edisonの取り付ける方向に注意
カチッというまでしっかり差し込む
ナット、ネジの締めすぎに注意
基板むき出しなので、飲み物など危険なものはなるべく近くに置かない事
触る時は静電気の起きやすい服装は避ける
写真1
① SDカード
② ACアダプター(直流つまりDC7Vから15V対応)
③ USB
④ マイクロUSB(Linuxインストール領域)
⑤ マイクロUSB
※ACアダプターの有無に関して
無くてもUSBケーブルをさせば動く事は動きますが、接続するものの消費電力などにより不安定になってしまうので出来たらACアダプターはあったほうがいいと思います
PC側の準備
Edisonを接続する前にPC側の準備を行います
①ソフトウェアのダウンロード
ソフトウェアはついてこないので全部ダウンロードする事になります
公式のダウンロードサイト
https://communities.intel.com/docs/DOC-23242
Edison - Software Downloads | Intel Communities
Arduino Software 1.5.3 - Intel 1.0.4(Arduino IDE(Edison専用))
Edison Yocto complete image(全ての環境で必須)
Windows環境の場合、この3つをダウンロードします
それ以外の環境の場合は必要に応じてダウンロードしてください
FTDI driversのダウンロード
https://communities.intel.com/docs/DOC-23242
公式のところにもファイルがあるのですが最新版をダウンロードするように推奨されているのでダウンロードします
※.7zファイルについて
心配な方は本家本元7zipで解凍してください
Virtual COM Port Drivers
Virtual COM Port Drivers
http://sevenzip.sourceforge.jp/
重要:ダウンロードしたファイルはそれぞれファイルを右クリックしてプロパティを選び、ブロックの解除を行う必要があります。
②インストール
IntelEdisonDriverSetup1.0.0.exe
CDM v2.12.00 WHQL Certified.exe(FTDIドライバ)
まずwindowsにこの2つをインストールします。
※長いフォルダ名やファイル名の場合失敗する事があるので、出来る限りドライブ直下か直下にフォルダを作るか、ダウンロードフォルダ内で実行した方が安全です。
次に写真1の④にUSBケーブルをさしPCと接続
するとEdisonと名前のついたドライブが追加されるので
Edisonドライブに先ほどダウンロードした「Edison Yocto complete image」ファイル名だと「edison-image-rel1-maint-rel1-ww42-14」を解凍したものを全てコピーします。edisonにLinuxのインストールとアップデータの準備ができます
Edisonを再接続すると
デバイスマネージャーで赤枠で囲った部分が追加されていると思います。(COM5の数字は環境によって変化します)
これでインストールは終了です
ファームウェアのアップデート
コンソールソフトを使いファームウェアの更新をします
今回はPuTTYという多くの場所で取り上げられているコンソールソフトを使いファームウェアの更新を行いたいと思います
PuTTY
http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/download.html
①コンソールソフトの設定等
以前動かなかった理由はどうもedsionのボードが故障していたようです・・・。
1.Seesionのところでシリアルを選択、COMポートの番号はUSB Serial Portと同じにSpeedは115200に設定する。もしハードウェアの面でのトラブル以外でうまくいかない場合は速度を落とすとよいようです。設定が終ったらOpenをクリック
この画面が表示されても失敗だと思わないでください。落ち着いてリターンキーを2回ほど押すと
ログイン画面が表示されました。
この画面が表示されたら「root」と入力
これでログインできました。
2.実際にアップデートします。
「reboot ota」と入力します。
そうするとファームウェアの更新が始まり
この画面が表示されるまで我慢しましょう。
絶対に途中でUSBケーブルが抜けたり、電源を抜いたりしないでください。
これが終ったら再度ROOTでログインしてから「exit」を押してLinuxをログアウトしましょう
STEP3 実際に動かす
まずは基本中の基本のボードに搭載されているLEDをチカチカと点滅させるプログラムを走らせてみます
arduino-1.5.3-Intel.1.0.4のフォルダの中にある
arduino.exeをダブルクリックしてArduino IDEを立ち上げます
次にCOMポートの設定を行います
ツールのタグのシリアルポートのところにあるCOMポートの選択をUSB Serial PortかIntel Edison Virtual Com Portのどちらかに設定すると書き込みができるようです。
次にサンプルプログラムを開くのでスケッチの下にある↑のアイコンをクリックして、0.Bsdicsの中のBlinkを選ぶとプログラムがロードされます
ロードされたら→のアイコンを押すとEdisonにデータが書き込まれ実行されます
実行されると電源を切るまで繰り返し続けます
PC用に電源を改造してみました
・ATX電源をEdisonの電源供給に使うために以下の改造をしました
ATX規格の配線
角の欠けている方を上にして 左側から+5V、GND、GND、+12Vになっています
今回使いたいのは12Vなので一番右側とその隣のGNDを使います
ピンやコネクタの部分は電子パーツを置いてあるお店に売っているものを使いかファン用や二股などに増設するケーブルを改造したりして使えると思います。(今回は電子パーツ屋からパーツで入手)
ケーブルが太い場合はピンがあまり動かないのですが、ACアダプタ用のケーブルは細いので、写真のようにホットボンドで埋めて動かないようにしてあります。それほど温度が上がる訳ではないので気にする事は無いとは思いますが、100円ショップのホットボンドだと溶ける温度が低めなので、もしかしたら注意が必要かもしれません。
完成したケーブルがこちら
コネクタにマジックで12Vで配線がどうなってるのかかいてあります。
このケーブルをPCにつないで、PCの電源を入れると
この様にしっかりと電源が入ります。(判りやすいようにボード類は全部はずしてあります。)
良く考えられたデザイン
もちろん規格ものなのでぴったりくるのは当然といえば当然なのですが
この小さいスペースに収まり、拡張ボードを亀の子のように積み重ねて拡張できるのは
とても面白いと思います。
今みたいにマザーボードに何でもついてるという前から自作してる人としては、色々つけて目一杯積み重ねてみたいとか思うのは私だけでしょうか・・・。
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