所謂、サングラス。
ここでは、敢えてアイウエアと呼ぼう。
SWANS、スノーボードをしていた頃、スポーツ用品店で良く見かけたブランドです。
ずっと、海外ブランドだと思っていましたが、日本のブランドだと知ったのはスノーボードを辞めた後でした。
まぁ、そんな事は横に置いておいて。
このSWANSと言うブランドは山本光学の製品で、私にとっての山本光学のイメージは保護メガネです。
早速、SWANS SOU PROのレビューを始めて行きたいのですが、比較するアイウエアはOGK ビナート3です。
実は、もうひとつアイウエアを持っています。
それが、RUDY PROJECT(ルディ・プロジェクト) KALYOS というモノなのですが、かなり昔にオークションで購入したモノで、偽物じゃないのか!?という疑いもあるのです。
コチラは、参考程度と思って下さい。
サングラス言えば、紫外線透過率!ですよね。
でも、基本的にポリカーボネイト製レンズを使っている時点で、紫外線透過率は0.1%以下らしいです。
このポリカーボネイトという材質ですが、プラスチックなのに割れないのが特徴なんです。
その為、保護メガネでも採用しています。
まずは、SWANS SOU PROの3つの特徴についてチェックして行こう。
1.独自設計の「ワイドツインレンズ」
アスリートというかスポーツでのアイウエアと言えば、SWANSで言う所のツインレンズのイメージがありますね。
広い視野を確保する為だと思いますが、街中でかけていると少し浮く気がしますね(汗)
実際に装着しても、中央の上と左右の下の方がカバーされていないだけです。
ただし、中央の上は自転車競技のヘルメットや帽子等を被っていれば必要無い部分であり、左右の下を広げると頬肉に当たるので、カバー出来ないのだと思います。
OGK ビナート3やRUDY PROJECT KALYOSのようなフレームがあるアイウエアは、フレームが視界に入ってくるので、SOU PROはフレームレスな分、視界が広く感じました。
レンズの面積は、SOU PRO > KALYOS ≧ ビナート3 という感じでしょうか。
余談になりますが、レンズが大きい事の必要性は視界が広い以外に、スモークレンズ等で瞳孔が開いてる状態で、アイウエアの隙間から紫外線が侵入する事を阻止する事だと思っています。
レンズが濃いのに小さいサングラスは、自殺行為だと思います。
眼を保護する為のアイウエアで、逆に眼を痛めるなんて本末転倒ですよね。
2.「両面クラリテックス(撥水加工)」
撥水加工の具合を確認する為に、水道水とスプレーオイルを掛けてみました。
水道水の撥水性に目で分かる差異は無く、オイルに関してはKALYOSの撥油性が弱い感じが分かりました。
車のボディや窓のように、圧倒的な効果があれば良かったのですが。
この実験で、付着したスプレーオイルを取るのに家庭用洗剤だけでは落ちず、最終手段としてシリコンオフ(有機溶剤入り)でなんとか取り除きました。性能比較の為の実験で自己責任ですが、絶対に真似しないようにして下さい。最悪の場合、コーティングが剥がれたりケミカルクラックで使用不能に陥る可能性があります。
3.低重心の「双テンプル」&「ノーズパッド」
低重心の双テンプル。
通常は1本の弦がY字になっており低重心に貢献しているそうです。
装着した際に、低重心だなぁと感じる事は無いですが。
ビナート3やKALYOSは、上フレームがあるので必然的に高重心にならざるえません。
頭を上下左右に振ってみましたが、うーむ・・・違いが(汗)
続いては、ノーズパッド。
価格の安いビナート3はノーズゴムが付いているだけですが、こちらのSOU PROは芯材に金属が入っているのか、鼻の形状や高さに合わせて広げたり狭めたり出来ます。
同価格帯であるKALYOSにも同じ様な機構が付いています。
と、ここまでSOU PROの良さを引き出せていないレビューですが、本当の良さは『軽さ』と『フィット感』だと思います。
まずは軽さですが、フレームに金属を使っていないそうで、公式サイトと同じ22gでした。
ビナート3やKALYOSは25gでした。
わずか3gですが、10%軽量という事ですからね。
そして、アイウエアに置いてもっとも重要と思うフィット感。
まず、ビナート3は側圧が強くて、弦の部分が点で締め付ける感じで長時間はキツイ。
じゃぁ、KALYOSはというと側圧も弱くてソフトなのだが、弦に滑り止めが付いていないので何度も道路に落とした経験があります。
このSOU PROは、ビナート3とKALYOSの中間位の側圧で、弦には手作業で装着しているというシリコン製の滑り止めがついてるので、落下の危険も少ないと思います。
また、立体的?な欧米人と比べ日本人は平面顔なので、日本人に合わせた形状になっているそうです。
実際に比べて見ると、ビナート3はSOU PROやKALYOSに比べて、フレーム(SOU PROはレンズ)のカーブがキツくなっています。
また、弦の部分もSOU PROやKALYOSが緩いカーブなのに比べ、ビナート3は急激に絞っています。
また、横から見るとSOU PROに比べてビナート3やKALYOSレンズは、上下方向の傾きがキツくなっています。
鼻の位置に対して、レンズの下側が内側に引っ込むので、鼻の低い日本人だと頬に接触します。
その為、頬を持ち上げてもレンズに接触して、持ち上がるという事がありません。
OGKは日本のメーカーなのに、欧米系のフレーム形状をしている事がわかりますね。
どおりで合わないのですよね(汗)
ちなみに、OGKのヘルメットは日本人向けの横幅のある形状をしているから不思議です。
私は、バイクのヘルメットのシールドをスモークやミラーに交換していないので、誰も見ていないとは思いますが、フルフェイスのチークパッドで押し潰された顔が、少し恥ずかしいのでフィット感の良いアイウエアがあればなぁと思っていました。
恥ずかしいので小さいです(笑)
私は日が暮れても走る事があるので、スモークシールドに交換するのに躊躇しています。
その点、アイウエアなら暗くなったら外せば良い訳ですし。
という事で、晴れたり曇ったり雨が降ったりと不安定な天気の中、バイクで使ってみました。
休憩を挟みながら5時間程走りましたが、側圧による締めつけやズレ等も無く快適でした。
特に、16時位から日が傾いて来て視界に太陽が入ってきましたが、SOU PROのお陰で安全に運転が出来ましたよ。
18時を過ぎた辺りからは、SOU PROを外して走りました。
直ぐに暗くなりますからね。
SOU PROはレンズ面積も広くヘルメットの視界は、ほぼカバーしていました。
バイク用としても十分使えると思いますが、メガネを掛ける方は特に冬場に感じると思いますが、レンズが曇る事は避けられませんでした。
まだ残暑が厳しい季節ですが、トンネル等の涼しい環境に入ったりすると、若干曇って来たので、冬場はヘルメット内の換気が必要かと思います。
曇りに関しては、両面クラリテックス(撥水加工)の効果は無いようですね。
続いて、トンネルでの視界です。
アイウエアやサングラスを装着してのトンネル走行は、どうなんだろう?と思い実際に走ってみました。
飽くまでも私の感想なので、誰にでも当てはまる訳ではありませんが、照明があったりトンネルの全長が短くてある程度明るい環境ならば、視界は良好とまでは言えませんがOKな感じでした。
私事ですが腰と膝を痛めており、ハードなスポーツは出来ないので、私が出来るスポーツでSOU PROが活躍しそうなスポーツと言えば、サイクリングですね。
最近は余り乗っていませんが、ロードバイクを持っているのです。
ロードバイクは細いタイヤの為に、輪立ちや小石等で転倒する恐れもあり、路面の状況把握が非常に重要になってきます。
また、広いレンズで飛んで来る虫や小石等から、眼を確実に守れるのも重要ですね。
個人的にはピンク色のレンズが路面状況を把握しやすく感じますが、こちらのSOU PROにはスモークレンズ・クリアレンズの他にもピンクレンズもラインナップされているので、試してみたいですね。
フィット感が良くて、しかも軽いSOU PROは長時間の着用しても負担が少ないので、そう言った意味でもサイクリング(自転車競技)に向いていると感じました。
眼を休める為に休日はメガネだったりしますが、出掛ける時はコンタクトレンズをしています。
メガネは横長なフレームの為に、常に視界にフレームが入り込んで来ます。
このSOU PROは、レンズ周りにフレームが無いのでスモークレンズとの境はあるものの、それ程気にならない感じです。
スモークレンズ&ミラー調になっている所も好きです。
日本人向けに作られているので、フィット感も良くて軽いのが装着してて疲れなくて良い。
私の場合、バイクに乗る時に眩しい太陽が緩和されて、乗り易く感じました。
ただ、ヘルメットの脱着の度にアイウエアを外す手間がありますが、多分慣れてくるのかな?
気になる点は、スポーツ系アイウエアは普段の生活では”浮く”って事でしょうか。
まぁ、ファッション系サングラスでは無いので、仕方が無い気もします。
atsuo@tokyoさん
2014/09/04
SWANSと聞いてもスキーのゴーグルくらいしか知りませんでしたが、全体的に日本人顔向けだったらもう少し安いのに手を出してみたいな。
愛生さん
2014/09/04
フラットな感じのサングラスだと、頬には乗らないのですが、スポーツ系だとどうしても頬に乗ってしまいますよね。
UVカット目的なら、ポリカーボネイト製レンズのサングラスなら性能は同じだと思います。
後は、デザイン・ブランドや+αの機能や軽さに、コストがかかるという所でしょうか。
OGKのように、日本のメーカーだからと言って、日本人向きじゃ無いと言う事が今回分かりましたよ。