比較対象のサングラスも新品を使用するべきでしょうが、今回使用した他のサングラスは2年以上使用したものであることをご了承ください。その為、比較したサングラスは表面加工の曇り止め等の効果や目に見えない傷等があるかもしれません。
今年の夏は天候が不順のまま終わってしまい、山も海も行けませんでした。
「登山での使用」についても追記する予定ですが、未だ実現できておりません。
しかし、秋の山もありますので追記してみたいと思っています。
変更履歴
2014/09/25 今後の予定etc
レビュー対象商品 SWANS「SOU PRO」
- メーカー名:山本光学株式会社
- 型名:SWANS「SOU PRO」
- 色:シルバーミラー
- UVカット率 99.9%以上
- 撥水加工:両面あり
- 日本製
- ケース:付属
- 重量:22g
- 値段:18000円
特徴
日本人の顔に合わせて作られているようでフィット感は抜群です。しかも、鼻パッドは鼻幅に合わせて調節可能となっています。
レンズには両面撥水加工が施され、汗や雨の飛び散りからだけでなく、汚れもつきにくくしてクリアな視界を確保しています。
僕の顔に似合っていると思えませんが、デザインはすっきりしていて良いと思います。
ツルの部分に滑り止めのゴムが埋め込まれています。
使用シーン
無雪期の登山,サイクリング等のアウトドアは勿論、屋内スケート等のインドアでも使用可能です。
むさくるしい顔で失礼します。
マウンテンバイクで、舗装路以外をスラローム走行や段差を越えての走行程度では全くずれることはありませんでした。
モリコロパークのスケートリンクにて、全力滑走でのクロス・スケーティングしたり、急旋回,急停止しても問題ありません。もっとも、おいらのパワーでは程々なんですが...
スケートリンクは湿度が高い為、この様に止まっていると他のサングラスではレンズが曇ってくるんですが、曇りませんでした。
無雪期の登山でも使用したかったのですが、今年の夏山は天候不順で登山しておりません。今後、登山で使用した場合のレビューも追加したいと思います。
使用感想
僕の顔に似合うかどうかは別にして良く顔にフィットしています。
軽い為か長時間使用しても疲れにくいと思います。
レンズは左右に回り込むような形をしているため、左右からの光の漏れはありません。
上下は、隙間がありますが晴天でも気になるほどではありませんでしたが、雪山では雪面からの反射光が厳しいと思います。但し、夏山では、通常帽子を被る為、上からの入射光は問題ないはずです。
汗をかく様なスポーツ後に止まっても曇ることはありませんでした。
視界がクリアと言った印象があり、ドライブでの長時間の使用でも疲れにくいように感じました。
比較商品1 Olimpic
- メーカー名:Olimpic
- 型名:30-06" READERS
- 色:ダークブラウン
- UVカット率 99%以上
- 撥水加工:?
- 台湾製
- ケース:別売
- 重量:30g
- 値段:2300円
特徴
スポーツタイプのシニアグラス(2.5度 老眼鏡)です。
レンズの面積が広く、レンズの下端がほほに当たり隙間がありません。
使用シーン
晴れの山スキー等の雪山登山に使用しています。
圧雪されたゲレンデスキーでヘルメットと共に滑走時にも使用しています。
冬季オリンピックの審査員が老眼なので使用していると言われていますが、真贋の程はわかりません。
使用感想
意外に日本人の顔にもフィットするようです。
密閉感が高く左右及び下に隙間がありません。上部には隙間がありますが目では見えません。
立ち止まるとレンズが曇ることがあります。
下端にレンズがありますので階段の登り降りでは注意が必要です。
比較商品2 Pyramex
- メーカー名:Pyramex
- 型名:V2 Readers
- 色:クリアミラー
- UVカット率 99%以上
- 撥水加工:?
- 台湾製
- ケース:別売
- 重量:28g
- 値段:2500円
特徴
ツルの形状が他と違い曲がっているためか、ツルの長さが調節できます。
スポーツタイプのシニアグラス(2.5度 老眼鏡)です。
レンズの面積が広く、レンズの下端がほほに当たり隙間がありません。
使用シーン
曇りか降雪時の山スキー等の雪山登山に使用しています。
圧雪されたゲレンデスキーでヘルメットと共に滑走時にも使用しています。
屋内のスケートでも使用していたことがあります。
帰りが夜になるので自転車通勤時にも使用しています。
使用感想
意外に日本人の顔にもフィットするようです。
密閉感が高く左右下に隙間がありません。上部には隙間がありますが目では見えません。
立ち止まるとレンズが曇ることがあります。
下端にレンズがありますので階段の登り降りでは注意が必要です。
比較結果
大きさの比較
中央がSOU PRO,左がOlimpic,右がPyramexです。
フレームを加えてレンズ面積は、Olimpic>Pyramex>SOU PROでしょう。これは、そのまま重さの順ともなっていますね。
ちなみに、OlimpicとPyramexは頬にレンズの下端が密着するようになってます。
その為、密閉感が高く雪面からの反射光や雪の侵入とかは、ある程度防いでくれますが、立ち止まると曇ってきたり、長時間着用していると疲れてきます。
なお、パウダースノーのスキー滑降ではゴーグルを使用します。OlimpicとPyramexの使用は雪山の登りかゲレンデスキーだけです。パウダーは僅かな隙間からでも侵入してきますので。
大きさの違いは目的が異なるからと思います。
すなわち、SOU PROが無雪期用で、Olimpic,Pyramexが積雪期用と思います。
隙間の多いSOU PROはスポーツ中でも蒸れませんが、隙間の少ないOlimpic,Pyramexは蒸れるんですよ。
ドライブで使用
SOU PROでドライブを2時間程度使用しましたが、ほとんど疲れることもありませんでした。
SOU PROで一番感心した点は、透明感が高いことです。光線透過率はOlimpicと殆ど変りませんが透明感が高いことでした。物がハッキリクッキリ見えると言った印象です。
偏光レンズではないので車のフロントガラスに縞模様が見えることもなく快適にドライブできました。
3つともレンズの材質は、ポリカーボネイトで厚さも見た目には殆ど同じ程度です。 材質の質が違うのかもしれません。ここが価格の違いと言えるでしょう。
霧吹きで水をかけてみた
明らかにSOU PROの水滴が小さく流れ落ちています。チョットした刺激でSOU PROに着いた水滴が流れ落ちていきました。
従って、SOU PRO>Olimpic>Pyramexの順で良いと思います。
なお、Olimpicは曇り止め加工がしてあったかもしれません。
ヘルメットとの併用
使用したヘルメットは↓
相性は、SOU PRO>=Olimpic>Pyramexと言った感じです。SOU PROのツルの部分が最もストレートだからでしょうか、ヘルメットをかぶった後にSOU PROを差し込むことが可能なほどです。
まとめ
最も大きな違いは、SOU PROの透明感の高さです。これが予想以上の違いでした。
わずかに軽いだけなのですが、フィット感も良く疲れにくいと思いました。
曇りやすい状況でも曇りませんでした。
サングラスの使用方法
万能のサングラスはありませんので、TPOに応じて使い分けています。
例えば、夏山ではSOU PROを、雪山の晴天時にはOlimpicを、雪山の曇天や降雪時にはPyramexを使用します。夜には、透明なPyramexをと言う具合にです。
但し、パウダーのスキー滑降にはサングラスは向いていません。ヘルメットを併用しても隙間からパウダーが侵入してきます。パウダーのスキー滑降には、やはりゴーグルです。
サングラスの効用
その1
自転車に乗るときは、昼間ではグレータイプのサングラスを、夜間には透明なサングラスをしています。
夏では、虫が多く飛んでいますよね。特に夕方が一番多いです。目に小さい虫が入ると直ぐに死にますが、コガネムシだと死にません。
目の中でジタバタジタバタします。そりゃーもう痛いのなんのって...(>_T)
サングラスをすれば、かなりの確率で虫が目に入ることを防いでくれます。
その2
若い頃、夏山で風台風の中を登山したことがあります。
雨はほとんど降らず、強風の中を薬師岳を目指して登っていました。痩せ尾根を登っていた時、谷底の方で光ったので、覗き込んでしまいました。次の瞬間、パンと言う音がして左目に雨粒が当たってしまいました。岩場にしがみつきながら痛む左目を手で抑えながら右目を開けてみると雨粒が当たった目の前の小石が一瞬で飛んで消えて行きました。
その時以来、左目の視力が2.0から0.7へと落ち回復することはありませんでした。
この時、サングラスを持っていたにも関わらず使用していませんでした。
その3
防弾サングラスをして自転車で前輪ロックし顔面制動となりましたが脳内に異常はありませんでした。詳しくは↓で
防弾サングラスと言っても、材質はSOU PROと同じポリカーボネイトで厚さも殆ど同じぐらいです。
事故は思いもよらぬことが原因で起こることがあります。丈夫なサングラスは目を守るだけでなく脳も守ることがあります。自転車やスキー、スノボではヘルメットもするべきでしょう。
その他
自撮りに使用したカメラ↓
その他の撮影に使用したカメラ↓
ホーリーさん
2014/10/13
テントも持って行ったため、西穂高の手前のピラミッドピークと言われる頂上まででしたが、SOU PROのお蔭で稜線歩きは快適に登山できました。
台風の影響か風はありませんでしたが湿度が高く暑い日で、大汗をかきながらもSOU PROが曇ることはありませんでした。
SOU PROによりクリアな視界を確保できたのが良かったと思います。
ホーリーさん
2015/08/02
SOU PROのフィット感は抜群で、大事に使用していることもあってか経年劣化は感じません。
他に比較したサングラスの経年劣化は進んでいて、歩いているだけでサングラスがずれ落ちてくるほどです。元々、日本人の顔には大きめだったこともあると思いますが、つるの調節機能が緩くなってきているのが原因と思われます。その結果、重量はSOU PROとほとんど同じなのに、鼻の付け根が痛くなってくることもありますが、SOU PROはそのようなことはありません。
欲を言えば、SOU PROのレンズが下にあと少なくとも5mm以上欲しいと思うことがあります。と言うのも残雪期に下から強烈な外光が入ってくるので雪の上を歩くのは厳しいです。