レビューメディア「ジグソー」

SSDのみの構成がいい味出してるコンパクトPC

今回のレビューではSL5010-i5-PRBを扱わせていただきます。

スリムケースPCというのは初めてであり、どの程度の実力なのか、
ディスプレイで有名なiiyamaが作るPCというのはどういうものなのか
非常に気になるところです。

主な、レビュー内容は、簡単な画像編集とFPSゲームとなっております。
といいますのも最近は、PCの主な用途としているのがこの二つだからです。
それでは、まずは外観やスペックなどについて記述させていただきます。

ーーーファーストインプレッションーーー

外観

手前が、今回レビューするPCである。
非常にコンパクトであり、私が使っていたPCと比べると一回りほど小さい。
正面は、鏡面加工のようになっており光を反射してきれいである
そのコンパクトさゆえに、初めて、PC机に収まるようになりました。
いままでのPCではどうしても入りませんでした。
なお、比較されているPCは以下のPCです。

それでは、外観から見て取れる構成を見てみましょう。

背面 
D-sub,DVI,USB3.0×2,USB 2.0×2,1000BASE-T LANポート,アナログ6chサウンド

全面(上部)
USB 3.0×2、ライン入力×1/マイク入力×1, USBダミー×2
なお、ここの横部分にあるのが、DVDドライバーの格納部です。

外観を見た時に番感心したのは、側面の部分です。
CPUファンによって空気が吸い込まれる部分に内側からネットが張っております。
BTOにおいては、ネットが付属していても貼り付けてないこともありますから
ここは評価できます。

ただし、、、前面下部の扉は、謎のスペースとなっておりまして、
ここから、埃は入ってしまいそうです。なんだかもったいないです。
なぜ、こんなことになってしまっているのか少し疑問です。
こういう時に、メーカーPCではなくあくまでもBTO
そして、スリムに抑えるためにケースに無理をさせている結果であるのだ
ということを思い出させられます。
何かでここをふさぐことはできないこともないとは思うのですが、、、、
あまりSDを使わない方もここにSDカードリーダーをつけることで、
ほこり侵入を防いでもいいのではないかと思います。

 


全体的に、汎用ケースと構成が少しチグハグしている印象を受けます。
とはいえ、実用においては何ら問題ない点ではあります。

さて、内部の構成に話を映したいと思います。

部品構成


このPCの構成は以下の通りです。なお、標準との違いは下記の赤い部分です。

CPU: Intel Core i5-4440
マザーボード:GIGABYTE GA-H81M-D3V-JP(GA-H81M-D3Vのiiyamaカスタマイズ)
メモリー:Kingston DDR3-1600 4GB×2 元4GB×1
SSD:Intel SSD 335 240GB HDD 元500GB HDD
DVDドライブ:LGエレクトロニクス GH24NS95 24倍速DVDスーパーマルチドライブ
GPU:Intel(R) HD Graphics 4600
電源:POWER MAN 300W IP-S300FF1-0
ケースファン:YATE LOON D80SL-12
CPUファン:Intel 純正

ということで、使っている部品は比較的手ごろなものであると思います。
POWER MANの電源というのは初めて見たのですが、
これには電源のオンオフのスイッチがついてないのですね
何かの時は直接コードを抜いて作業をしなければならず、少し気が利いてないですね。

さて、中身はこのようになっております。構成からも想像できる通り
非常にコンパクトにまとまっております。
拡張性はスリムタイプですし、ほぼゼロです。
拡張するとしたら、注文のカスタマイズにもありますが、
カードリーダーライターをつけるぐらいだと思います。
一応、SATAが2つ余っています。
ただし、あまりスペースもないので設置するのは大変そうです。




ねじにプラスチックのようなもの(接着剤みたいなものか)が塗ってあるので
実際、そうなのだと思います。しかし、丁寧な組み立てですね
粘着テープでの固定もなく、大層きれい。



以上、非常にコンパクトに必要なものをまとめてある、これで完結しているパソコンである。
基本的にはPCをそれほどいじらない人を対象としている。
このことを、受け入れるとするならば、ネットを張ったりねじを溶剤で固定するなど、
非常に丁寧に作られているBTOのPCであるといえる。

さて、付属品を見てみよう。

付属品

電源ケーブル
iBUFFALO BSKBU02BK
3R Keece Optimmal wheel Mouse 3R-KCMS01UBK
MOUSE COMPUTER ゴム足(縦置き用、横置き用)
Intel SSD/SATA ケーブルセットG18985-001/ E99090-001
余りネジ
各ドライバー及びユニットコム製パソコン取扱説明書CD
iiyamaサポートマニュアル
ファイナルパソコンデータPC引越し9+ライセンスキー

 



BTOだと、マウスやキーボードがジャンクでどこのものかわからないことが多いですが、
さすが、iiyamaしっかりしてます。一方で電源など部品の箱は一切入っておりません。
ここでも、PCをあまりいじらない人を意識した形になっております。

それでは、性能評価に移りたいと思います。

ーーーーーーベンチマークーーーーーーー

起動速度
まず、すぐに解る性能といえば起動速度です。
Windows 8.1かつSSDということで早いことが容易に想像できます。
実際のところ、スイッチを押してから平均13.5秒という起動の速さです

 また、あらかじめ入っているソフトウェアが少ないのは非常にうれしいです
実質的にCyberLink Media Suite 10とKingsoft OfficeとNorton Internet Securityのみです。なお、CyberLink のライセンスはIIYAMA PC USERとなっております。


ところで、起動時のデスクトップはこのようになっております。
なお、hulu、Microsoft Office 365への登録、ユニサーチおよび付箋ガジェットを無料でダウンロードはいずれも、ウェブサイトへのショートカットとなります。





Windows エクスペリエンス

Windows 8.1では従来の方法ではWindowsエクスペリエンスの表示はできません。
しかし、WinSAT.exeは存在しているため、管理者権限のコマンドプロプトから
実行することで表示します。
通常であれば、C:\Windows\Performance\WinSAT\DataStore\日付 Formal.Assessment (Initial).WinSAT
というファイルに保存されます。

 結果は以下のようになりました。
<SystemScore>5.3</SystemScore>
<MemoryScore>7.8</MemoryScore>
<CpuScore>7.8</CpuScore>
<CPUSubAggScore>7.8</CPUSubAggScore>
<VideoEncodeScore>7.8</VideoEncodeScore>
<GraphicsScore>5.9</GraphicsScore>
<Dx9SubScore>5.3</Dx9SubScore>
<Dx10SubScore>0</Dx10SubScore>
<GamingScore>5.3</GamingScore>

良いスコアだと思います。
CPU統合グラフィックスでもGraphicやGamingのスコアが
ここまで出るというのには驚きました。
さて、通常ならここで、CINEBENCHや3DMark 11を実行したいのですが、
Windows8.1だと正しく実行できません。3DMark 11に至っては
インストールができませんでした。

ということで、superπとバイオハザードベンチのみです。
バイオハザードベンチもインストール時に多少エラーが出たのですが、
無事まわっていたので問題はないと思います。

Superπ

SuperπはCPU、メモリ、SSDの性能を図るものです。

SSDの恩恵もありよいスコアです。

それでは、より利用シーンに近いベンチマークということで
バイオハザードベンチを回したいと思います。


バイオハザードベンチ

FPSは最大12、最低7でした。
やはり、10を切ると非常にかくかくしてきますね
上がインテルグラフィックコントロールパネルでバランスモードで、
下がパフォーマンスモードで行ったものです。
下限上限とも変化はありませんでしたが、
パフォーマンスでは下限である7での張り付きが少なくなり7と8を
行ったり来たりしておりました。
しかし、ビデオカードなしでここまで動くことには正直驚かされました。
なお、テクスチャや影などすべて最高の状態でやっております
ただし、操作性という話になるとOSの問題もあり、全然だめだということが
後で判明することとなります。

バランスモード

 パフォーマンス

 

ーーー実際の利用シーンーーー

今回はわたくしがパソコンを使う中で比較的高負荷な作業として、
BF3と画像編集作業をピックアップしてレビューをさせていただきたいと思います。

BattleField3

Battele Field3とは一人称シューティングゲームで、
軍隊の一員となり時には戦車に、時には戦闘機と様々な乗り物に乗ったり、
生身の体で銃を撃ちながら拠点を攻略したりするゲームであり、
かなりのGPUを求められるゲームです。
そして、その目玉は64人対戦のオンラインモードです。
うまい人相手だと目が合った瞬間殺されることもあるゲームですが非常に楽しいです。

今回は、64人対戦モードをFrapsを用いてFPSの計測を行いたいと思います。
なお、BF3はwindows8.1だとそのままでは動きません。
少し設定をしてあげなければなりません。なお、必ずこの手順で行ってください。
2から1だとPunkBusterのアップデートが正常にできません。

1.PunkBusterの更新
下記アドレスからPunkBusterのアップデートファイルを入手いたしましょう。
PunkBusterとはチート防止用プログラムでこれが動作しないとオンライン対戦では不正を行っているとしてはじかれてしまいます。

http://www.evenbalance.com/index.php?page=pbsetup.php

その後、実行しAdd GameからBattle Field3を選択します。
三つめの画像のようにBattele Field3の画像が出てくれば完了です。

 

 

 
アップデートが終了したら、次は互換性設定を行います。Battlefield3のプロパティーを開き互換性をVista (service pack2)にします。

 2.プログラム言語の設定
コントロールパネルの地域にあるUnicode対応でないプログラムの言語の設定を
英語(米国)にする必要があります。ただし、これをすると逆に文字化けを起こすもの、プログラムが正常に動かないものが出てきたりするので、通常時は日本語に戻さなければなりません。
そのたびに、再起動というのは非常にめんどくさいのですが、
そこは、Windows8.1素早い再起動(10秒ほど)で助かります。

 
さて、気を取り直して、Frapsを使用してBF3のFPSを計測してみたいと思います。

結果
ロード待機中  3~31(かなり振れるが中央値的には12) 
プレイ中    6~8

プレイ中はおおむね8でした。かくかくしてプレイが困難です。
また、マウス入力が通常より遅れているような気がします。
※マウス入力の遅れはWindows8.1特有のもののようです。
updateにより改善されます。
http://support.microsoft.com/kb/2908279

 

 

画像編集作業

わたくしは、主にSigma DP2xというカメラを使っております。
今回はこのカメラを使用する際の日常的なルーティーンを試してみたいと思います。


利用するものは以下の通りです。
DP2x:カメラ、
Sigma Photo Pro:RAW画像の現像
Adobe Photoshop elements 10:パッチ処理による仮現像、スライドショーの作成

 

なぜ、このように二つのソフトを使用しているかというと、SigmaはFoveonという
他とは形式の違う画像素子を使っているため、Adobeによる現像だと少し変な色になりやすい。
一方で、専用ソフトであるSigma Photo Proは使い勝手が悪く、読み込み時間が長い、
一気に処理できないなど様々な問題があります。
以上に加え、カメラの写す画像自体もいろいろな面でブレがあり同じ構図で
2、3回撮影を行います。したがって、画像の量も膨大になります。
ゆえに、まず、Adobeで仮の現像を行うことで現像候補を選別し、
最後にSigma Photo Proで
現像するという手順を踏みます。

 

手順1:写真を撮る
手順2:仮現像および選別

Adobe Photoshop elementsの編集から複数ファイルをパッチ処理を選択し、
仮現像を行います。クイック補正の自動レベル補正、自動コントラスト、自動カラー補正に

チェックを入れております。それなりに速いと思います。SSDの恩恵ですね。
その後、Windows フォトビューアーで画像を比較し、現像するものを選別しました。

 

結果
入力ファイル:2.58GB、181ファイル

出力ファイル:110MB、181ファイル
所要時間:12分57秒

手順3:Sigma Photo Proによる現像

一つのファイルをクリックし、ソフトが立ち上がってから自動補正が
完了するまでの時間を図ります。
13.3MBのファイルを読み込んだあとに自動的に補正がかかります。

その時間、7秒55

なんと、Intel i5 3570やi7 2700Kを用いた我が家最強マシンに
迫る勢いです。あの時は、

Core i7 2700K  7秒22
Core i5 3570K  7秒44


でしたから、大したものです。

手順4:スライドショー化

今回は110MB、手順2で出力した110MB、181ファイルを
Adobe Photoshop Elements10でスライドショー化しました。
特に効果は付けず初期設定のままとし、一枚あたり2秒の
最高画質にて出力いたしました。
そして、計6分2秒、144MBの動画が出力されました。
その出力時間は5分26秒。まずまずといったところです。
決して早くはありませんが遅くもありません。
このスピードに収まってるのはやはりSSDのおかげでしょう。

結果
入力ファイル:110MB、181ファイル

出力ファイル:6分2秒の144MB
所要時間:5分26秒

まとめ

 

非常にコンパクトであり、必要最低限のスペックを備えているパソコンである。
Windows 8.1およびSSDの効果により非常に立ち上げも早く、
比較的重い作業に関してはIntel(R) HD Graphics 4600は非力ではあるが、
ちょっとしたPCの利用としては利便性が高い。

HDDを排し、思い切ってSSDのみにしたところが
このPCの良さに貢献してるといっても過言でない。
お茶の間に置いておくサブPCとしてはちょうどいいのではないか。

ただし、SSD搭載のハイスペックノートパソコンとのすみわけは難しく、
優っている点はUSBが多いこと、出力端子が二つあることや
周辺機器を充実させることができる点であろうか。

一方で、互換性が整っていないWindows8.1というOSが非常にネックである。
そもそも、Windows 8の改良版としてリリースされたにもかかわらず、
Windows 8で動いたソフトが動かなかったり、Unicode対応でない
プログラミング言語に対して言語ごとに実行ができたりできなくなったりと
非常に問題がある。
PC本体自体のマイナス点としては、主に箱体と構成の仕方である。
そのほかに関しては特に問題はなく良好なPCである。

留意点
製造は、マウスコンピューターとなっている。マウスコンピューターのBTOと

iiyamaのBTOの違いがどこにあるのかは謎である。


レビューで触れていない細かいマイナス点
・PCの箱体内部の塗装が雑。表側の黒い塗装が移り
 まるで焦げているかのようになっており、汚い。

・DVDの取り出しボタンが非常に押しづらい。細いうえに、
 奥までしっかり押し込まなければならない。

・起動スイッチ部にある銀色のはめ込み部品が少し押すだけではずれそうになる。

 

 

追記 12/15
Windows 8.1 を7に変更しようとして、SSDをフォーマットしました。

しかし、起動させると、Windows8.1の再構築が始まりました。
Windows8.1がBIOSのレベルで組み込まれていたりするのでしょうか。

逆に言えば、OSがバグっても、リカバリーディスクがなくても
リカバリーができる。
なお、Androidと同じように、出荷状態に戻すというコマンドで

ボタンひとつで出荷状態に戻すことが可能です。

 

 

どういうわけか、通常の起動時において、BIOSに飛ぶことができませんん。
どうなっているのか、謎です。

 

12/19(12/21)

初めてオーディオをつなぐが、ぶちぶち音がなる。
耳が痛くなるような、異常な破裂音。

初期不良か、それともボードが悪いのか。


どうやら、ボードが原因のようです、
オーディオを長時間連続駆動すると破裂音がなくなります。
初めの2、3分ほど耐えれば普通になります。
PCをつけているかではなく、常に音を鳴らすことが重要。
CDなどを作業BGMとして回し続けるといいです。

24人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • とーさんさん

    2013/12/10

    レビューお疲れ様でした。

    我が家のメインPCに
    最近 SSDを起動用でつけたらその快適さが快感です。 

    ですから 確かに SSDの構成はいいですね。
    SSDの耐久性はよくわかりませんが・・・
  • TakOnuさん

    2013/12/10

    とーさん 様

    そうですね。SSDはほんと快適ですよね。
    初めて、SSDを使った時の感動を今でも覚えております。
    耐久性に関しては、昔はいろいろ言われてましたが、
    物理的な破損もほとんどないですし、
    書き込みシステムもだいぶ改良されてきておりますし、
    HDDに劣らないのではないでしょうか。
    パソコンを買い替える期間、
    5年程度の間には壊れないと思います。(たぶん)
  • ちばとどさん

    2013/12/12

    デスクトップPCにしてはコンパクトで、そこそこ使える感じでしょうか。
    細かいことでもマイナスポイントは、実機に触れてみないとわからないことですよね。
    このくらいのPCを組もうと思っているので参考になります。
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